キャップレスデシモをレビュー!ノックするだけで筆記態勢が整う万年筆
ボールペンのように気軽に使える万年筆を探しているなら、PILOTのキャップレスデシモをチェック。
PILOTのキャップレスシリーズといえば、ノックでペン先が出てくる珍しいタイプの万年筆です。
ボールペンと同じような使用感で文字を書けるため、気軽に気負わず使えるのが魅力。
キャップを外して使う必要のある一般的な万年筆とは、一線を画した使い心地です。
キャップレスの中でも、比較的細軸で軽量なのがキャップレスデシモ。
スペイン語で、
- 10番目
の意味を持つデシモを名称に冠した、歴史あるキャップレスの正当進化形態がキャップレスデシモです。
使い心地はキャップレス同等…、いえ…。
軽量な分、疲れにくく長時間の筆記に向いているため、たくさん文字を書く人にとっては、無印キャップレスよりもおすすめできる万年筆に仕上がっています。
筆者自身、キャップレスは既に所持しているものの、この度デシモを買い足した次第。
キャップレスデシモを購入。
Fニブが気に入ったのでMニブも買い足し。
こうしてキャップレスは増えていくわけですか。 pic.twitter.com/jSqvbRo4Y0— 一路@革靴・ファッションのブログ_シンジツイチロ運営者 (@ichiro_shoe) February 22, 2026
超手軽な使い心地と万年筆を使っている気分の高揚。
高機能かつ、情緒に訴えかけてくる気分の高まりを感じる万年筆です。
キャップレスデシモのノック音。
小気味良くて好き。愛してる。 pic.twitter.com/PufbfyqYrR— 一路@革靴・ファッションのブログ_シンジツイチロ運営者 (@ichiro_shoe) February 22, 2026
本記事ではPILOTのキャップレスデシモの詳細と使用感をレビューします。
- 万年筆を気軽に使いたい
- キャップレスは太くて重いと感じている
- キャップレスデシモの詳細が知りたい
万年筆は「よし書くぞ!」と気持ちを準備する必要あり
万年筆は歴史ある筆記具。
同時に、書く楽しさがある筆記具でもあります。
ボールペンやシャープペンとは書く際の気持ちがちょっとだけ違うのです。
ボールペンやシャープペンは、まさしく書くための道具。
文字を書くときに使わなければならない道具としての位置付けです。
万年筆は少し立ち位置が違います。
万年筆は、言ってしまえば、使わなくても良い筆記具。
ボールペンやシャープペンで事足りるのに、あえて使う筆記具です。
その気持ちが強めに出る筆記具。
なぜそうなるのかといえば、キャップ式であるのが原因として大きいです。
- ネジ式キャップをクルクルと回してペン先を出し
- 筆記が終わったら再度キャップをねじ込んで封をする
という、一連の動きが手間といえば手間。
ただ、そのひと手間があるがゆえに、
と気持ちが整い、上質な筆記体験ができます。
気持ちを整え準備する事こそ、万年筆の醍醐味ではあるのですが…。
状況によっては、その手間が面倒に感じてしまうのです。
ボールペンと同等の使用感!ノック式のPILOTキャプレス
そんな要望に応える万年筆があります。
それがキャップレス。
文具メーカーのPILOT(パイロット)が展開する、
- ノック式万年筆
がキャップレスです。
キャップレスは、パイロットが開発・製品化した世界初のノックタイプの万年筆。
1963年の発売以来、半世紀にわたって人気を博しているロングセラー万年筆。
ノック式ボールペンのような手軽な使い心地。
サッと筆記できる稀有な万年筆です。
ペン先の収納には、気密性の高いシャッター機構を採用。
インキの漏れや乾燥を防止します。
独創的な発想と優れた機能性で世界中から高い人気を集める定番万年筆です。
キャップレスの使い心地は、一般的な万年筆とはまったく異なり、ボールペンと同じ使用感。
超手軽に万年筆を楽しめる唯一無二の筆記具です。
細くて軽い!キャップレスデシモをレビュー
キャップレスにはいくつかの商品展開があります。
キャップレスはシリーズ化しているのですね。
以下のアイテム群があります。
- キャップレス
- キャップレスフェルモ
- キャップレスLS
- キャップレスデシモ
それぞれ特徴あるキャップレス万年筆。
その中で、この記事で紹介するのがキャップレスデシモ。
キャップレスデシモの特徴は、キャップレスに比べて細く軽量であること。
この項目では、筆者が購入したキャップレスデシモを例にとり、特徴や機能を解説していきます。
購入したばかりなので開封から。
パッケージを開けると本体ケースと保証書、そして、取扱説明書付き。
キャップレス万年筆を初めて手に取る人は、取扱説明書をしっかり読んでおきましょう。
使い方が特徴的ですからね。
機構を知ってインクの入れ方を予習しておきましょう。
筆者はキャップレス無印版を愛用しているため、既に把握済み。
本体ケースをパカッと開けると…
出ました。
本体と付属のカートリッジインク。
早速、万年筆本体の紹介を。
PILOT(パイロット)のキャップレスデシモ。
限定20カラーズのうちの1カラー。
本体色グレーのデシモです。
さて、こちらの限定版。
通常のキャップレスデシモとの違いは、ヘアライン仕上げとアルマイト処理を施したボディ仕様。
アルマイト加工のおかげで本体色に透明感が加わり、発色も良好。
通常ラインのキャップレスデシモに比べ、高級感が増しています。
軸の輝きが上品かつエレガント。
素晴らしいです。
キャップレスデシモのデシモ(decimo)とはスペイン語で、
- 10番目
を意味する言葉。
1963年にキャップレスが発売されてから、記念すべき10代目のモデルであることに由来します。
次の項目から機能詳細を詳しく見ていきますね。
ノック式の万年筆
キャップレスデシモの最大の特徴は、ノック式の万年筆であること。
尻軸部分に長めのノック機構を設けています。
内部のペン芯を軸先から繰り出すため、長めのノック機構が必要なのです。
実際にノックしてみます。
カチッと軽快な音とともに、ペン先が繰り出してきます。
さながらボールペンのよう。
万年筆であることを忘れてしまうかのような、手軽な使用感。
これだけで筆記態勢が整うのですからね。
ちなみに、ノック時に軸を握った感じはライトな印象。
通常のキャップレスよりも細めで軽いデシモは、軽快な持ち心地です。
密閉性の高いシャッター機構
キャップレスデシモは、ノックによってペン先が繰り出されるのはたった今説明した通り。
一般的な万年筆はキャップ式で、キャップで気密性を保っているため、ペン先のインクが乾きません。
キャップレスデシモはキャップがないですから、インクが乾いてしまいそうですが…。
そうならないから万年筆として成り立っているわけです。
キャップの代わりにインクの乾燥を防いでいるのがキャップレス独自のシャッター機構。
ペン先を覗いてみると、シャッター機構を目にすることができます。
ここにPILOTの技術が詰まっています。
キャップレスデシモのシャッター機構の密閉性は非常に高く、2週間、1か月に渡って使っていなくてもペン先がドライアップすることがありません。
ペン先のインクが乾くのをしっかり予防する、優れた機能です。
特徴的なクリップ
キャップレスデシモは外観に特徴があります。
デシモに限った話ではなく、キャップレス全般にいえることですが、ペン先にクリップが付いています。
一般的なボールペンやシャープペンはノック近くにクリップが配されていますが、キャップレスデシモは逆。
ペン先にクリップが付いています。
胸ポケットに収納した際、ペン先が上を向くようにするためです。
尻軸側にクリップがあると、収納時にペン先が下を向き、インクが漏れ出すリスクがあるから。
キャップレスデシモの特徴的なクリップは、機能性を担保するためのデザインなのです。
クリップ部分にはJAPANの文字が。
日本製であることを示す刻印です。
クリップはもう1つ機能的な側面が。
それはキャップレスデシモが持ちやすくなる、という点。
持ってみると、こんな感じです。
クリップが親指と人差し指に沿う形でガイドの役割を担います。
グリップ力を高め、筆記しやすい快適な書き味を提供する点においても、クリップは重要な機能を果たしているのです。
アルミ製の軸
キャップレスの軸は黄銅である一方、デシモの軸はアルミ製。
アルミだからこその軽さを実現しています。
また、キャップレスデシモの軸は無印キャップレスよりも細く、手の小さい人でも握りやすい仕様。
総じて、スリムな印象の強い万年筆です。
限定カラーならではのアルマイト加工とヘアライン仕上げによって、エレガントな軸の風合いなのもGOOD。
- アルミニウム表面に人工的な酸化皮膜を生成させる過去方法
- 耐食性・耐摩耗性・絶縁性を高める表面処理の1種
- アルミの弱点であるサビや傷を防げる
- アルミなどの金属表面に細く長い筋目を一方向に研磨してつける加工方法
- 細い線状の模様が髪の毛のように見えることが名前の由来
- 傷や指紋が目立ちにくく高級感のある落ち着いた雰囲気が出る
格好良い見た目に仕上がっています。
ペン先は18金
キャップレスのペン先は18金です。
18Kとも表現しますね。
いわゆる「鉄ペン」と呼ばれるステンレスペン先の万年筆とは違った書き心地を実現するのが18Kペン先の「金ペン」です。
キャップレスデシモのふわりとした書き味は18Kペン先のおかげ。
一般的な万年筆とは違い、キャップレスデシモのペン先は小さくコンパクト。
シャッター機構の中に収納しなければなりませんから、必然的に小さくまとまるのです。
ただ、小さいながらも紙を走らせたときの感覚は気持ち良くクセになります。
ペン先の裏側はこんな感じ。
字幅はMで太字のため、ペンポイントの球が大きめです。
インクフローが良く、ストレスなく文字が書けます。
実際の書き心地はこの後、別の項目で解説しますね。
カートリッジとコンバータの両用タイプ
キャップレスデシモへのインク供給方法は、カートリッジかコンバータのいずれかです。
どちらもOKな両用式。
軸の中央部分がを割ってカートリッジもしくはコンバータを投入します。
軸を割ってみましょう。
パカッと。
カートリッジカバーが顔を出しました。
インクカートリッジを使う場合は、プラスチック製のカートリッジを保護するため、カバーを取り付ける必要があるためです。
コンバータを使う場合はカートリッジカバーは不要です。大事に保管しておきましょう。
軸からペン芯部分を取り出すとこんな感じ。
細身のペン先が露わに。
カートリッジカバーを取り外すと、もともと取り付けてある空カートリッジがお目見え。
注射器でインクを投入すれば、インクカートリッジとして使えます。
ペン先は先ほど紹介した通り。
18Kです。
筆者は太字で書きたいため、Mニブを選択。
せっかく内部機構を確認したので、ついでにインクカートリッジをセットしておきましょう。
セットするのは、デシモ購入時に付属していたブラックのカートリッジ。
当然のことながら、PILOT製です。
プラチナ万年筆やセーラー万年筆製のカートリッジはセット不可。
もちろん、海外製のカートリッジも適用していませんのでご注意を。
ペン芯にカートリッジを投入し、奥までグッと差し込みます。
カートリッジを差した後は、カートリッジカバーでフタをしてセット完了。
ペン芯を軸に戻せば、筆記できるようになります。
書く態勢が整ったので、いよいよ筆記体験へ。
次の項目で書いた感じをレビューしていきますね。
| 項目 | 仕様 |
| ペン先 | 18K(ロジウム仕上げ) |
| 機構 | カートリッジとコンバータの両用式 (コンバータはCON-40使用可) |
| 軸素材 | アルミニウム (アルマイト塗装・ヘアライン仕上げ) |
| サイズ | 全長:137mm 軸径:12mm |
| 重量 | 21g |
キャップレスデシモの使用感レビュー
万年筆の魅力はなめらかで筆圧のいらない軽い書き心地。
ということで、キャップレスデシモで文字を書いて、書き心地を確かめてみます。
めちゃくちゃ書きやすいです。
キャップレスデシモのMニブで筆記。
ヌルヌル過ぎてヤバい。もちろん良い意味で。
18金のMはインクの海を泳いでいるかの様な心地良さ。 pic.twitter.com/yjqHS3C8Is— 一路@革靴・ファッションのブログ_シンジツイチロ運営者 (@ichiro_shoe) February 22, 2026
非常になめらか。
Mニブのため、インクフローが良好という点は考慮しなければなりませんが、それを差し引いても軽くてスムースな筆記感。
M5サイズのメモリフィルに書くには少々線が太めですが、上の図のようにA5サイズのメモ用紙であれば、十分な量を書き込めます。
キャップレスデシモのヌラヌラとした書き心地、お気に入りの手帳やノートを用意して試してみてください。
手軽に万年筆を楽しめるキャップレスデシモ
本記事ではPILOTのキャップレスデシモの詳細をレビューしました。
キャップのない万年筆のキャップレス。
ボールペンのように使える、ノック式の万年筆です。
一般的な万年筆はキャップ式でペン先の乾燥を防いでいますが、キャップレスは独自のシャッター機構を搭載。
独自機構でペン先を密閉しているおかげでキャップが不要の構造になっています。
ゆえのノック式。
気軽に万年筆を使うには非常におすすめの1本。
18Kのペン先はなめらかでしなやかな書き味。
ストレスフリーな書き心地です。
太くて重めのキャップレスとは異なる、軽やかなキャップレスデシモ。
細くて軽いキャップレスの万年筆を使いたいなら、キャップレスデシモをチェックしてみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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