夫婦で暮らしていると、たまにこんな会話があります。
妻:こんな服持ってた?
僕:え?前からあるよ!
妻:そうなんだ…
経験ないですか?
実は最近買ったパターンですね、これ。
意気揚々と服を買って、妻に言わずにそっとハンガーラックにかけて…。
あたかも、
- 前から持ってましたよ
感を出す手口。
多くの人がやっているでしょう。
(え?やってない?)
まぁ…。
ただですね…。
う~ん…。
バレてますよね、コレ。
妻に。
- なんで服買ったのに言ってくれないの!?(怒)
ではなく。
とぼけて、
- こんな服持ってた?
と聞いてくれるパターン。
それを聞く時点で違和感を持って質問しているわけですから。
もうバレてるんですよね、それ。
ただ、気を使ってくれているわけですから、僕もその気持ちに応えなくては!
渾身の力を振り絞って平静を装いながら、
「え?前からあるよ」(瞳が全部黒くなる勢いで)。
と答えるわけです。
そして、
「そう…」
と一言。
それでおしまい。
そんなライフハック。
もとい妻の優しさ。
妻の底なしの包容力を感じる瞬間です。
と思った今日この頃。
そんな施しを日々受けている僕が、そのやりとりの中で感じたことを書いていきます。
服や靴は安くはなかったりしますから、なかなか言い出しにくいですよね…。
その思いを包み込んでくれる優しさ。
いや~。
大変恐れ入ります。
突然の「こんな服(靴)あった?」の破壊力
その破壊力たるや、すさまじいものです。
ある種の衝撃波。
平穏な日常が一瞬でピリつく一言。
その瞬間、脳みその全領域がその質問に答えるべく臨戦態勢に入ります。
視線を泳がせるな!
平静を装え!
肩の力を抜け!
落ち着いたトーンで話せ!
挙動不審な態度は絶対に避けろ!
最後!心の中で深呼吸!
よし、回答だ!
僕:え?前からあるよ?(すっとぼけ)
妻:…
どうだ…!?
どうなんだ…!?
おい!
どうしたんだい!?
妻:ふーん、そうなんだ!
っしゃぁぁ~!
勝った~!
乗り切った~!!
ミスターポーカーフェイス!
って調子に乗るわけなんですが…。
…。
……。
ちょっと待ってくださいね。
…。
よく考えてみると…。
……。
あれ?
……。
………。
これ、乗り切れてなくない?
聞かれた時点でバレてないっスか?
そもそも。
そもそもですよ?
聞かれた時点でバレてないですか、問題。
これ、あると思います。
- こんな服持ってた?
なんて思う時点で、その服(靴)に疑問を持っているわけですよ。
あなたの、本当にいつも着ているその服は「そんな服持ってた?」って聞かれたことありますか?
いや、ない!
って話です。
- この服、見たことない…
と思うからこそ、質問しているわけですから。
そんな疑問を持たれた時点でですよ?
すでに僕は終わっていたのだ!
ってことなんです。
ですが、意外とその後の追求がないのです。
あれれ~?
おかしいな~?
と思うんですよね。
いつもは深く考えないんですよ。
乗り切った~、ふ~。
で終わり。
ですが、なぜそんな現象が起こるのかをちょっと考えてみました。
それは妻の、いや、女神の優しさ
いや、これですね。
妻の優しさなんじゃないかと。
ええ。
母性?
なんというか、こう。
形容しがたい尊い感情?
的な?
本当なら、
- 何で服買ったのに言ってくれないの!
- 勝手に買わないで!
- せめて相談してよ!
というのが本音なのかもしれません。
というか、多分そう。
だてに夫婦やってませんから。
僕だってそのくらいわかります。
でもその感情を抑え、あえてとぼけた感じで、
- こんな服持ってた?
と問う。
その心意気よ。
夫婦喧嘩したくないとか。
険悪ムードになりたくないとか。
他にもいろいろな感情があってのそのご対応、ではないかと。
かたや、勝手に服や靴を買っている僕…。
夫婦格差ってこういうことですか?
あ、そうなんですね。
人間としてのランク?
的な?
違うよねっていう。
大人と子供。
こりゃ、頭上がりませんわ。
時代が時代なら妻を、
って呼んでますね。
なんやかんや包容力よね
なんていうか、包容力ですよね。
これ。
この問いには深い愛情と慈しみの心が備わっている、そう感じずにはいられません。
そこにあるのは、御恩と奉公を超えた関係性。
ラブ&ピース。
の会話が成立しているのには、
- 世界平和に繋がる「思いやり」の精神があるから
なのだと感じた次第。
そして、僕は今日も応え続けるでしょう。
妻の愛情に。
まぁ、値段を伝えたら、
でしょうね。
それでは!
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