なんか今、軽く衝撃を受けてます…。
Googleの検索機能に「サジェスト」ってあるじゃないですか?
例えば、「靴磨き」ってキーワードを検索窓に入れたら、勝手に、
- 「靴磨き 方法」
とか、
- 「靴磨き 道具」
みたいに出てくるやつ。
検索窓に入力した言葉に続くワードが予測で提案される、例のあの機能です。
さっき、何気なくGoogleに「鏡面磨き」って入力したらですね…。
なんて出たと思います?
- 「鏡面磨き ダサい」
Googleのサジェストって、検索ニーズがあるもので提案されるわけですよ。
ということは、世の中にはいらっしゃると思うんです。
- 「鏡面磨き ダサい」で検索する人が!
人の価値観は人それぞれ。
Aが良いという方もいれば、Bが良いという方もいる…。
はたまた、AとBどちらも甲乙つけがたいという方もいる…。
そんなことは重々承知しているんです…。
そこそこ長く人生を生きてきました…。
みんな違ってみんな良い、わかっているんです…。
鏡面に仕上げた靴が「ダサい」と思う方も確かにいらっしゃるでしょう。
ただですね…。
ただ…。
僕は、鏡面磨きって靴を美しくしますし、やっていて楽しいものだと思うんですよ。
仮に、なんとなく漠然と、鏡面磨きってダサいと思っている方がいらっしゃるとしてですよ?
もし、鏡面磨きに好意的な感情を持ってくれたら嬉しいと思って今これを書いています。
ということで、本記事では僕が思う、鏡面磨きの素晴らしさについて書いていきます。
「鏡面磨き ダサい」の検索意図を考えてみる
「鏡面磨き ダサい」と検索する方に鏡面磨きの素晴らしさをお伝えするにあたり、まずはその検索意図を考えてみようと思います。
「鏡面磨き ダサい」で検索する意図として、すぐに思いつくことは、
- 華美な靴は主張が激しい
という考えがあるからではないかと。
侘び寂びの文化が浸透している日本において、きらびやかなものは「派手」であったり、「豪華」と表現されることが多いです。
そして、派手なものや豪華なものは、質素倹約が根付いた日本社会で、ある種のアレルギー的な要素としてはじかれる傾向があるのでは、と思いました。
- きらびやかで豪華絢爛なものより、主張が控えめな地味なものに風情を感じる
みたいなことかなと。
- 見た目の美しさよりも機能美に趣を感じる
的な。
- 分かりやすいものより少し玄人っぽい感じが好まれる
的な。
- 金閣寺よりも銀閣寺が好き
的な。
感じみたいな?
革靴がピカピカになる鏡面磨きは、主張が強いことから「ダサい」と思われてしまうのかもしれませんね。
鏡面磨きの素晴らしさをアピールしたい
「鏡面磨き ダサい」で検索する方は、日本人的な静の美や機能美の価値観を強く持っている方だと予想を立てました。
おそらく、鏡面磨きの輝きを単なる華美な装飾として捉えていらっしゃる…のかも?
無駄なツヤだと。
- 見た目だけ着飾って何になるんだ…
革靴の質実剛健なイメージを壊しているのではないか、と。
ですが、鏡面磨きというのは、何も見た目を美しくする効果だけではないのです。
もちろん、個人的に、靴の見た目が美しいと足取りが軽くなるという点は大きな利点です。
それに加えて、鏡面磨きには見た目が変わる以外にも、「革靴を守る」という機能的な効果もあります。
革に傷がつきにくくなる
革靴に鏡面磨きを施すと、靴に傷が付きにくくなるのです。
鏡面磨きは革の上にワックスの層、つまり油の膜を形成することにほかなりません。
靴に小石が飛んできたり、他の人に靴を踏まれたり…。
そういったときに油のコーティングが保護層として働いてくれます。
外からの衝撃に、直接靴が晒されることを防いでくれるのです。
結果、靴の革そのものが守られる、というわけ。
革に栄養を与える効果も!
ワックスの配合成分にも、鏡面磨きが美しさを与えるだけではない秘密が隠されています。
鏡面磨きに使用するワックスの主成分は「ロウ」です。
ロウは輝きを与える効果が高く、鏡面の輝きはロウによるもの。
ですが、ワックスの成分はロウだけではありません。
ワックスには油脂も含まれています。
油脂には革に栄養を与える効果があるため、革靴に鏡面磨きを施すことで、結果的に革へ栄養を与えていることになります。
栄養補給効果は靴クリームの方が高いので、あくまでワックスは仕上げにロウで輝きを与えるために使用するのが良いです。
しかし、ワックスにも多少なりとも保革成分が含まれているので、何もお手入れしないよりは、ワックスだけでも使った方が靴にとっては何倍も良いことであるのは間違いありません。
日々のお手入れにワックスを使うことは、革靴を良い状態に保つために必要なことでもあるのです。
とはいえ、保革にはデリケートクリームや靴クリームを使うことをオススメします。
鏡面磨きは楽しい
いま述べたように、鏡面磨きには機能的な側面があります。
ただ、ここで個人的な意見を言わせていただくと、僕が鏡面磨きをする理由として、単純に、
- 鏡面磨きは楽しい
という点が大きいです。
お気に入りの革靴が、磨くことで徐々に輝いていく様を間近で見れることは、何とも言えない喜びがあります。
- 今回は前よりも上手くできた!
- こんな方法でやってみたら鏡面の表情が変わった!
- 道具を変えたら鏡面になるまでのスピードが上がった!
なんて発見があるのです。
自分の成長が実感できるというか、達成感みたいなものを感じるのですよね。
日々の仕事で感じる達成感とは明らかに質の異なる、ゆる~いものではありますが、それが心地よいというか。
趣味と呼ばれるものはそんな感覚を味わえると思いますが、鏡面磨きも趣味として楽しめる要素があるので面白いのです。
自分の技術が磨かれる嬉しさもあれば、一方で、手をかけた革靴に愛着がわくということも見逃せないポイント。
鏡面磨きは、ある程度の手間や時間がかかります。
でもだからこそ、その分だけ靴が可愛くなります。
そんな感覚を味わえるのも鏡面磨きの醍醐味です。
鏡面磨き、食わず嫌いであれば一度お試しを!
本記事では、鏡面磨きについての魅力を語ってみました。
きっかけは「鏡面磨き ダサい」という検索需要があったため。
もちろん、価値観は人それぞれ。
明確な意思を持って「鏡面磨きがダサい」と思っている方を否定するつもりは微塵も・全く・毛頭ありません。
僕は革靴を鏡面に仕上げることに肯定的な意見を持っていますが、僕の考えを押し付けようだなんて考えも一切持っていません。
ただ、漠然と・何となく「鏡面磨きってダサいんじゃない?」って思っている方がいらっしゃるなら、という思いでこの記事を書いてみました。
鏡面磨きには革靴を美しくするだけでなく、靴を傷から守る効果など、機能的な一面もあります。
食わず嫌いで鏡面磨きに抵抗を持っていらっしゃる方がいれば、一度お試しいただけたら幸いです。
ということで、今回はこの辺で。
少しでもご参考になればとても嬉しいです。
それでは、ご覧いただき、ありがとうございました!
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