日本が誇るファッションブランド「Porter Classic(ポータークラシック)」。
こだわりの良質な生地や、快適性と美しさを両立したシルエットなど、魅力を挙げるのに暇がないブランドです。
僕自身、ポータークラシックのアイテムはたびたびチェックするのですが、それらの新鮮で格好良いコレクションには毎シーズン圧倒されます。
そんなポータークラシックの代名詞ともいうべき生地の一つに刺し子があります。
刺し子は布地に糸で幾何学模様を刺繍する手法。
元来、刺し子は生地を補強することを目的に編み出された、古くから伝わる技術。
ポータークラシックは刺し子をファッション・文化としてとらえ、いまやブランドを象徴する存在となっています。
刺し子生地は柔らかく、包み込まれるような優しい肌触り。
そのため、刺し子で作られた洋服は着心地抜群です。
今回、そんな刺し子生地で作られたパンツをゲットしました。
嬉しいあまり、記事に書き起こしたというわけです。
ということで本記事では、ポータークラシックの刺し子パンツのディティールと着てみた様子についてご紹介します。
- ポータークラシックの刺し子パンツの詳細が知りたい
- 刺し子パンツ、穿くとどんなシルエットになる?
- ストレスフリーなパンツを探している
そもそも刺し子って何?
刺し子。
普段からあまり耳にしない方も少なくないのではないかと。
そもそも刺し子とは、日本に古くから伝わる伝統的な刺繍手法のことを指します。
刺し子の発祥は500年以上前までさかのぼり、東北地方で生まれたと伝わっています。
東北の冬の厳しい寒さをしのぐため、生地に刺し子を施し、暖かさを得ていたのです。
生地の補強としての意味合いも強く、着物をつぎはぎし、長く愛用するために刺し子は使われていました。
日本の寒い冬をしのぐために生まれた生地が刺し子。
ポータークラシックの刺し子
先人たちの偉大な知恵と経験が生んだ刺し子。
日本のファッションブランド「ポータークラシック(Porter Classic)」は刺し子をファッションに落とし込み、ブランドの柱として掲げています。
現代において、衣類の生地には天然繊維だけでなく化学繊維が利用され、強度や防寒性は昔より比べ物にならないほど発達しています。
今では、刺し子はデザインとしての側面が強く、身近に取り入れられていることも多いです。
ポータークラシックはそんな刺し子にフォーカスし、現代の感覚でアパレルアイテムに刺し子を取り込んでいます。
ポータークラシックのオリジナルファブリック「PC SASHIKO」は5年の歳月を経て完成した刺し子生地。
試行錯誤の末に開発された生地です。
ポータークラシックの刺し子パンツのディティール
そんな刺し子生地を贅沢に使って作られたパンツ。
それがポータークラシックの「SASHIKO 3P PANTS」です。
全体像はこちら。
比較的ワイドで、ズッシリとした重量感が感じられるパンツです。
バックショットはこちら。
刺し子模様が控えめながらもしっかりとした主張をしているのがおわかりかと。
値段もしっかり主張しています(笑)。
93,500円(税込み)。
それ以上の価値がある、そう感じたからこそ購入したわけですよ、ええ。
- その理由とは?
ということで、刺し子パンツのディティールを見ていきましょう。
刺し子
刺し子はやはり見た目のインパクトが凄いです。
目を惹く素材なのは間違いないですね。
刺し子特有のダイヤ柄。
色の濃淡が見た目に奥行きを与えています。
見た目に気を取られがちですが、刺し子は肌触りの気持ち良さも魅力。
柔らかな生地感が写真からでも伝わるのではないでしょうか?
とても奥深い素材で、ポータークラシックが惚れ込むのも頷けます。
フロントボタン
ここからは刺し子パンツのデザインについて見ていきます。
まずはフロント部分。
早くもフロントボタンにポータークラシックのこだわりが垣間見えます。
こちら。
ポータークラシックのオリジナルメタルボタンです。
色ムラがビンテージ感を醸し出しています。
フロントホックはボタン式。
この部分だけでも、刺し子パンツの上質さを十二分に感じられます。
サスペンダーボタン
こちらの刺し子パンツ、サスペンダーボタンが付いています。
前に4つ、後ろに2つの計6つ。
サスペンダーを使う方には嬉しい仕様です。
ボタンはベルトループの上側に付いているので、ベルトを通したときに邪魔になりません。
サスペンダーではなく、ベルト派の方も安心して穿けます。
ベルトループがウエストの端よりも若干下目に付いている、クラッシックタイプのパンツだからこそですね。
ポケット
ポケットはサイドの2つと後ろに2つで収納力をしっかり確保。
右側のバックポケットにはPoeter Classicの頭文字「PC」の刺繍が施されています。
細かいところに気を配られた、丁寧な作りのパンツです。
裾
ワイドシルエットなので裾幅は太め。
膝辺りから下に向けて、わずかにテーパードがかかる仕様です。
裾は色落ちが進みやすい箇所。
刺し子の立体的な生地が色落ちにどのような影響を与えるのか、育てるのが楽しみです。
洗濯表示
刺し子パンツの生地はコットン(綿)100%。
タグを見ると、手洗い推奨との表記があります。
洗濯後の乾燥はニットなどと同じように、平置きで陰干しするようにとの記載もあり。
刺し子生地は乾いた状態でも重量感があり、洗濯後に水を含むとそれ以上に重くなります。
吊り下げて干すと、パンツ自体の重みで生地が伸びてしまう恐れがあるので、平置きでじっくり乾かしましょう。
刺し子の風合いを保つため、洗濯表記は熟読必須です。
裏地
パンツを裏返して見てみます。
裏地はポケット部分にあるのみ。
肌に当たる大部分は刺し子生地です。
刺し子のふんわりとした質感が肌にダイレクトに伝わる仕様。
刺し子パンツの穿き心地の秘密です。
裾は別布が当てられ、薄い色味に。
裾をロールアップしたときのアクセントになり、穿き方のバリエーションが広がります。
ウエスト後ろの裏側にはポータークラシックの代名詞とも言うべき、
- PC Sashiko × PC Kendo
の文字が。
Sashiko生地、Kendo生地、どちらもポータークラシックが開発した、風合いと肌触りが素晴らしい素材。
多くの人に体感してもらいたいです。
リベット
ポータークラシックの刺し子パンツ、唸るポイントは他にも。
リベットが打ち込まれています。
- かしめて治具を変形させ、締結を行う構造の金具
リベットといえば、ジーンズによくみられる補強用のパーツです。
負荷のかかりやすいポイントに打ち込んで生地を補強する役割を持ちます。
ジーンズのようにバックポケットの端部分にしっかりと打ち込まれたリベット。
ポケットや生地が合わさった部分をリベットで補強し、長く愛用できるようになっています。
ポータークラシックの刺し子パンツを穿いてみた
ではここからは、実際にポータークラシックの刺し子パンツを着用した様子をお届けします。
まずはフロントショットから。
刺し子パンツ、並みのパンツには出せない雰囲気を持っているのがわかります。
太すぎもなく、細くもなく、トップスも体型も選びません。
色味と刺し子の風合いが最高です。
遠目から見るとデニムパンツっぽい感じ。
ですが、近くで見ると芸術品かのよう。
穿くだけで、存在感抜群。
続いて、サイドショット。
足元はスッキリして、もたつきません。
パンツの美しいシルエットを十分楽しめます。
バックショットはこちら。
先程も言いましたが、生地感が柔らかく、ストレスフリーな着心地です。
刺し子の特徴的な生地感を持ちながら、どこか主張控えめな表情を合わせ持つ、絶妙な塩梅のパンツがポータークラシックの刺し子パンツ。
シンプルな装いになりがちな夏場に、Tシャツの下にサラッと合わせるも良し。
1本でコーディネートの主役にも、他のアイテムを引き立てる脇役的な使い方も大いにアリです。
刺し子の風合いを存分に楽しめる稀有なパンツですよ。
ポータークラシックの刺し子パンツは穿くのが楽しいボトムス
本記事では、ポータークラシックの刺し子パンツのディティールと穿いてみた様子について書きました。
ポータークラシックを代表する生地のひとつである刺し子。
そんな刺し子を贅沢に使った刺し子パンツは、
生地の風合い
シルエットの美しさ
穿き心地
どれも超一級品。
着用するのが楽しみに、そして、実際に穿くことで気分が高揚するパンツです。
刺し子の魅力に気付かせてくれるポータークラシックの刺し子パンツ。
正直、価格は可愛くないかもしれません。
ただ、それ以上の価値が間違いなくあると確信させてくれるパンツに仕上がっています。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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