万年筆用のインクには様々な種類があります。
メーカー違いはもちろん、何が番うといえば、
- 色
です。
万年筆用インクには本当に多くのカラーバリエーションが。
どれも素敵な色ばかり。
目移りしてしまいます。
美しく鮮やかなインクに、深く渋みのあるインク。
バリエーション豊富。
そして、そのどれもが魅力的。
ゆえに、インク沼にハマる人は珍しくありません。
とはいえ、万年筆に充電できるインクは1色。
使いたい色が変わるたび、コンバーター内のインクを入れ替えるのは現実的ではありません。
洗浄してインクを充填して。
手間ですし、作業で手も汚れます。
万年筆では気軽にインクを楽しめないのです。
それを実現する良い方法がないか、考えてしまいますよね?
実はあります。
インクを自由自在に、好きなときに使かる方法が。
それは…。
以下の道具を使うこと。
- つけペン
- からっぽペン
どちらも万年筆に比べラフな使用感。
使いやすさが魅力です。
つけペンは、ペン先にインクを付けるだけで書けます。
本当にインクを付けるだけですから超手軽。
一方のからっぽペンは、中の綿芯にインクを吸わせて使うペン。
水性ペンとまったく同じ使い心地なのにもかかわらず、万年筆用インクが使える優れものです。
どちらも万年筆に比べて手軽に使える便利な筆記具。
手軽に万年筆用インクを堪能できますよ。

インク沼にハマっている人にこそおすすめです。
本記事ではインク沼を堪能するための筆記具を紹介します。
つけペンで遊ぶ。 pic.twitter.com/5txIZ7kiX0
— 一路@革靴・ファッションのブログ_シンジツイチロ (@ichiro_shoe) April 29, 2025
- 使いたいインクが多すぎる
- そのときの気分でインクを使い分けたい
- 手軽にインクを楽しめる筆記具が欲しい
魅力的なカラー豊富!「インク沼」の万年筆用インク
万年筆用インクの魅力は底なしです。
豊富なカラーにおしゃれな瓶。
メーカーごとに特色ある製品ラインナップが充実しているのが、万年筆用インクの特徴です。
インクの魅力にハマったら最後。
沼にハマるかのように一生出ることはできません。
通称、
- インク沼
といいます。
そのくらい魅力が詰まっているアイテムです。
カラーに合わせたセンスの良いネーミングもオシャレ。
例えば、PILOTの色彩雫は有名ですね。

万年筆のインクカラーとして定評のあるブルーブラック系統で大人気カラーの「月夜」。
それを筆頭に、同じブルー系の「深海」やパープル系の「山葡萄」など。

キラリと光るネーミングがインク色に華を添えます。
万年筆用インクのスタイリッシュなボトルは、部屋のインテリアとしても映えます。
コレクションしたい欲をかき立てる、そんな魅力が万年筆用インクには詰まっているのです。
使いたいインクはたくさんあるものの万年筆のインクを入れ替えるのは大変
万年筆用インクは通常、万年筆にセットしたコンバーターに吸い上げて使います。
コンバーターからインクがペン先に供給され、字が書けるのが万年筆の仕組み。
ここで1つの問題が。
万年筆用インクが魅力的だからこその問題です。
それは…。
- 色の入れ替えが手間
ということ。
万年筆のインクカラーを変えたいと思ったときの手順として、コンバーターの中に入ったインクを空にして、さらにコンバーターの内部を水で洗浄。
コンバーターの中を乾かし、そしてようやく次のインクを入れられます。
コンバーターの中にこれまでのインクが残っていると色が混ざりますし、コンバーター洗浄後、中に水が残っているとインクが薄まりますから。
しっかりと準備しなければならないのです。
これが面倒。
もっと簡単に万年筆用インクを楽しみたいですよね?
と思ったそこのあなた。
その願い、実は叶います。
万年筆とは別の筆記具であれば、インクを自由自在に取り替えて思う存分堪能できるようになるのです。
万年筆用インクを手軽に楽しめる筆記具
万年筆用のインクを気軽に取り替えて使いたいなら以下の2つの道具をおすすめします。
- つけペン
- からっぽペン
つけペンはその名の通り、ペン先にインクを付けて使う道具。
ペン先からインクがなくなったら再度インクを付けて使います。
ガラスペンと同じ位置付けのペンですね。
そのため、ペン先を洗いさえすれば簡単にインク入れ替えが可能。
絵の具の使い方と一緒です。
もう一方のからっぽペンは、インクを吸わせた綿芯を軸の中に入れ、綿芯からペン先へとインクを供給する仕組みの筆記具。
使いたいインクを浸み込ませた綿芯がポイントです。
色を入れ替えることはできず、使い捨てにはなりますが、低価格で複数のからっぽペンを揃えられるので、お気に入りのインクを入れたペンを何本も用意できます。
つけペンとは違ったアプローチでインクを使えるというわけ。
自分でペンを作る楽しさを味わいながら、好きなカラーを5本、10本とからっぽペンを活用して増やしていけます。
いずれも万年筆用インクを楽しむことをサポートしてくれる道具です。
それぞれのペンの概要にさらっと触れたところで。
次の項目で詳しく見ていきます。
つけペン
つけペンはインクボトルにペン先を浸すだけで使える手軽な筆記具です。
インクをペン先に直接付けるだけ。
とにかくラク。
インクを替えたいときは、水に浸けて洗うだけでOK。
たくさんの種類のインクを使いたい人におすすめです。
まさしく、インク沼にハマった人のための筆記具。
それがつけペン。
つけペンといえば、ガラスペンがメジャーですが、この記事で紹介するのは別のつけペン。
こちら。

PILOTのiro-utsushi(いろうつし)です。
パッケージから出した本体は、いたってシンプルな構造。

価格は770円。
インクにペン先を浸して使います。

取扱説明書が同梱しているため、サッと目を通しておきましょう。

iro-utsushiのペン先はスチール製。

本格的な万年筆と遜色ない仕様です。
ペン先にはマーク付き。
丸い穴が空いています。
ここまでインクに浸す、という目印です。
iro-utsushiのペン先が万年筆と同じということは…。
同じ書き味を楽しめるということでもあります。
事実、iro-utsushiの紙へのタッチは柔らか。
なめらかな書き心地を実現しています。
そして、肝心のインクを替えたいときはペン先を水ですすぎ、布で拭き取るだけ。
次のインクを使えます。
手軽に様々なカラーを楽しめます。
ちなみに、iro-utsushiのペン先は細字のFと中字のMの展開があります。
ボディは手軽に使える樹脂軸。

軽く、扱いやすいです。

軸中央にはiro-utsushiのロゴ入り。
シンプルなデザインです。
iro-utsushiには樹脂軸に加えて木軸のラインナップもあります。
価格は樹脂軸よりも高くなりますが、より高級感が出ます。
実際に使う前に、この記事のもう一方の主役、からっぽペンの説明もしておきます。
からっぽペン
からっぽペンは、名前の通りインクの入っていないペン。
からっぽのペンです。

セット内容はこちら。

- ペンの軸本体
- 綿芯
- 尾栓
- シール
上記が入っています。
インクはありません。
インクがないということは…。
- 自分でインクを入れて使える
ということ。
お気に入りのインクで簡単にペンを作れるのがからっぽペンの特徴です。
どうやって使うのかといいますと。
中の綿芯にインクを浸み込ませる仕組みです。

つけペンのように「洗ってインクを替えて」という使い方はできませんが、その分、220円という低価格ゆえにインク別に複数のペンが作れます。
赤ペンや青ペンのように、種々のカラーのペンを筆箱の中に入れておけるのです。
ペン先を洗う必要があるつけペンは、外出先では不便。
そういう意味では、つけペンは自宅用。
一方のからっぽペンは外出用として使いやすいです。
会社や学校でお気に入りのインクを使えます。
からっぽペンの作り方は、いたって簡単。
綿芯をインクに浸して、からっぽペン本体の軸へセット。
尾栓をすれば完成です。
何色のインクが入っているかをシールに書いてペン本体に貼り付ければ、分かりやすくなってなお良し。
実際にやってみますね。
まずは綿芯をインクへドボンと浸します。

毛細管現象によってインクが綿芯の中を上ってくるのが分かります。

綿芯にインクを含ませた後は、軸本体へセット。
そして、尾栓でフタをすればこの通り。

完成です。
からっぽペンのスタンバイ完了。
綿芯を入れたばかりのときはペン先にインクが流れてくるまで少し時間がかかります。
3分ほど、ペン先を下にして待ってみてください。ペン先からインクが出てくるようになります。
つけペンとからっぽペンでインクを使ってみる
では、先ほど紹介したつけペンのiro-utsushiとからっぽペンで筆記してみます。
順番前後しますが、まずはからっぽペンから。

スルッと書けます。
一般的な水性ペンと変わらない書き心地です。
水性ペンの特徴に追加して、自分の好きなインクカラーが使える点がそのままメリットとして乗ってくる形。
ありきたりな色ではなく、お気に入りのインクカラーが簡単に使えるのが嬉しいです。
続いて、つけペンのiro-utsushi。
せっかくなので、インクを2色使うことに。

iro-utsushiと同じメーカーのPILOTが展開する色彩雫より「月夜」と「春暁」。
どちらも魅力的なカラーです。
まずは月夜から。
iro-utsushiのペン先にインクを付けて…

紙に書いてみましょう。

先ほど書いたからっぽペンの線の下に書いてみました。

良い書き味です。
なめらか。
ペンポイントが引っかかりなく進みます。
万年筆の書き味と同等です。
月夜のダークなブルーブラックは、何度見てもやはり良いもの。
惚れ惚れします。
インクを替えるときはペン先を洗って、布やティッシュで拭き取ってから別のインクへ浸せばOKです。

続いて、春暁を使ってみますね。
ペン先をインクに付けるのは先ほどと同じ。

書き心地は変わらず、ヌラヌラ。

パープル味があるブラック系のカラー。
非常に特徴的な色をしています。
月夜と春暁を見比べてみましょう。

これですよ。
つけペンの魅力は。
インクカラーを変化させて思うがままの文字を書ける。
インク沼にハマった人にとっては、嬉しい以外のなにものでもありません。
なにせ、いつでも好きなときにお気に入りのインクが使えるのですから。
インク沼にずっぽりならば、つけペンやからっぽペンで幸せになれます。
100円均一ショップでも万年筆が楽しめる時代
これまでにインクを楽しむためのおすすめの道具を紹介しましたが…。
万年筆のコンバーターのインク入れ替えが煩わしい、という大前提があります。
しかし、万年筆とコンバーターが100円で買えるなら、どうでしょうか。
インクの数だけ万年筆の数を揃えるのも1つの手ですね。
おいおい、無茶言うな、と。
そんなことできるわけが…。
できるのですね。
今の時代。
100円ショップで万年筆が買えるのですから。
こちら、100円です。

100円均一のセリアでゲットしました。
本当に100円で本当に万年筆の機能を果たせるのかと心配になりますが、まったく問題なし。

インクの充填はしっかりできます。
書き心地も良好。

インクフローに何のトラブルもなし。
安心して使えます。
万年筆にお金をかけたくない、とはいえ、豊富なインクをを存分に堪能したい。
そんな人は100円均一の万年筆をチェックしてみてください。
インクを楽しめるペンで「インク沼」を堪能しよう

本記事では万年筆用インクを思う存分楽しむための道具を紹介しました。
- インク沼
という表現があるほど、万年筆用インクにハマる人は多いです。
というのも、インクのカラーバリエーションの豊富さ、瓶のオシャレさがコレクション欲を刺激するためです。
そして何より、万年筆にインクを充填して実際に書いたときのセンス良いカラーが魅力的すぎるゆえ。
インクの魅力にどっぷりハマってしまうわけです。
幸か不幸か、「インク沼」にハマってしまった人におすすめの道具がつけペンとからっぽペン。
- インクをペン先に付けるだけで、思うがままにインクカラーを操れるつけペン
- 好きなインクを充填して新たなペンを作れるからっぽペン
どちらもインク沼を楽しむためのおすすめ品、もとい必需品です。
万年筆用インクの魅力を最大限堪能するため、適した筆記具を駆使しましょう。
快適なインクライフがあなたを待っています。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!

https://ichiro-hobby.com/overturning-ink-bottole


「ブログを始めたいなぁ…」と思ったらエックスサーバーをチェック!WordPressを簡単にインストール可能で、素早く・簡単にブログを始められます。
エックスサーバー公式サイトへ