タフな時計の代名詞、
- G-SHOCK(ジーショック)
は、日常でガシガシ使える頼れる時計。
アウトドアシーンはもちろん、デザイン次第でビジネスシーンでもガッツリ活用できる時計です。
頑丈さが売りのGショックですが、モデルによっては素材の劣化が起こりえます。
ウレタンバンドを採用しているGショックの場合、ウレタンの加水分解でもろくなり、最終的には切れます。
バンドが切れれば当然、着用できなくなるので困りもの。
そこでおすすめしたいのがウレタンバンドをメタルバンドに交換すること。
金属製のメタルバンドならウレタンのような素材の劣化は起こらず、末長く愛用できます。
また、重厚な質感のメタルバンドは高級感が加わり、Gショックのカジュアル感を緩和。
よりフォーマルな印象に。
ビジネスシーンによりハマる印象に昇華し、今まで以上にシーンを選ばず使いやすい腕時計に仕上がりますよ。
ウレタンバンドが劣化して切れ目が入ってきたら、そろそろ交換すべきタイミングです。
バンドの交換方法はいたって簡単。
道具さえあれば自分でできます。
本記事ではGショックのウレタンバンドをメタルバンドへ交換する方法を実践解説します。
- 汗のべたつき防止
- 劣化しない
- ワンタッチのベルト着脱
着用イメージはこんな感じです。
- Gショックのバンドが切れかかっている
- Gショックの高級感を高めたい
- Gショックのバンドを自分で交換する方法を知りたい
Gショックのウレタンバンドの劣化
Gショックは頑丈でタフに使える時計。
日本が誇るCASIOの製品です。
精密機器に分類される腕時計でありながら、衝撃に強い特性を持つGショック。
ブランドとして唯一無二の魅力を持ち、高い人気を誇ります。
ただ、丈夫なGショックにも弱点があります。
Gショックの弱点とはバンドです。
ここでいうバンドとは、ウレタンバンド。
ウレタンバンドはやわらかく着用感が高いので、腕時計用バンドにピッタリ。
おまけに軽く、着けているのを忘れる高い快適性を誇ります。
事実、Gショック以外の腕時計にも多く採用されているバンドです。
ストレスフリーなウレタンバンドですが、欠点があります。
加水分解することです。
ウレタンバンドの素材はウレタン樹脂。
空気中の水分と反応して徐々に劣化していきます。
つまり、ウレタンバンドは作られたそのときから劣化が進んでいく材料なのです。
こればかりは素材の特性として仕方がないこと。
そして、ウレタンの分解が進むとウレタンバンドの弾力性がなくなり、固くなると同時に脆くなります。
端の方からボロボロと崩れ始め、見た目を損なうことに。
こんな風に。
加水分解が進み、劣化してしまっているのです。
それだけでなく、バンドの切れにも繋がります。
筆者のウレタンバンドもこの有様。
最悪のケースだとバンドが切断され、腕に巻けなくなります。
10年使ってこれなら、状態としては良好ですが…。
どれだけタフなGショックもバンドのちぎれはどうしようもありません。
しかも、先ほど述べた通り、ウレタンの劣化は材料としての宿命なので抑制は不可。
近い将来、必ず使えなくなるときが来ます。
Gショックのウィークポイントは本体ではなく、意外にもバンドにあるのです。
Gショックのバンドは自分で交換できる
Gショックのバンドがちぎれてしまったらもう2度と使えないのかというと、決してそんなことはなく。
Gショックのバンドは自分で交換できます。
Gショックのバンドはバネ棒で固定されているので、バネ棒外しなどの専用アイテムがあれば外せます。
新しいバンドと取り換えられるのです。
新しいバンドに取り替えるときは、バネ棒を再度取り付けてGショック本体に戻せばOK。
時計の修理専門店に持ち込まずとも自分でできます。
交換用の新しいバンドとバネ棒外しを準備すればOKです。
ウレタンバンドから交換するならメタルバンドがおすすめの理由
劣化したウレタンバンドを交換するとき、使い慣れたウレタンバンドを新しく取り付けようと思いがちですが、少し待ってください。
ウレタンバンドの場合、新しく交換してもいずれ劣化します。
数年後、また同じことを繰り返すことに…。
末永く愛用し続けたいGショックの場合、ウレタンではない素材をおすすめします。
劣化しない素材ですね。
それは金属。
メタルバンドならウレタンのような経年劣化を引き起こす心配がありません。
1度交換してしまえば、今後一切劣化の心配をしなくて済みます。
Gショックのタフさの恩恵を最大限受けられるようになるのです。
また、メタルバンドはずっしりとした重みがあり、光沢を放つ重厚感も良し。
高級感が高まります。
カジュアルなGショックの雰囲気が一変。
よりフォーマルチックな印象に昇華し、使い所が広がります。
ビジネスシーンにもなじみやすくなりますよ。
さらに、メタルバンドは3つ折りのバックルで着用するため、1度長さ調節してしまえば、以降の着用は腕を通してバックルを閉じるだけ。
ウレタンバンドのように、毎度バンドのホールにピンを通して取り付ける作業を必要としません。
ちょっとしたことですが、毎日のことなので気になるポイントですよね?
メタルバンドは着用時のわずかなストレスを解消してくれるバンド。
ウレタンバンドから交換するなら、メタルバンドが断然おすすめです。
Gショックのウレタンバンドをメタルバンドへ交換する方法
さてと。
ここからが本題。
劣化したGショックのウレタンバンドをメタルバンドへと交換します。
こちらは、先ほどからさんざんお見せしている筆者の愛用するGショック。
かれこれ10年ほど愛用し続けています。
内蔵のソーラー電池を交換し、これからもバリバリ活躍して欲しい1本。
ただ、バンドの劣化は気になるところ。
ウレタンバンドを採用しているため、どうしたって加水分解による劣化は避けようがありません。
バンド部分全体がモロに影響を受けます。
そこで、実施したいのがバンドの交換。
これまでと同じウレタンバンドに交換するのも1つの手ですが…。
ウレタンはたとえ新品に交換しても、数年で劣化するのは目に見えています。
今回と同じ問題にいずれ直面するわけです。
そのため、今回は金属製のメタルバンドに交換することに。
メタルバンドはウレタンバンドよりも重いですが、見た目の質感が高まり、高級感が出ます。
こちらのメタルバンドに交換していきますね。
Gショックのバンド交換時にチェック必須なのが対応モデル。
筆者のG-SHOCKのモデル名はGW-5000。
先ほどのメタルバンドはGW-5000だけでなく、多くのGショックのモデルに対応したカシオ純正のメタルバンド。
対応モデルの多さは純正品の強みです。
バンド交換にはバネ棒外しが必要
今回購入したのはメタルバンドだけでなく、バネ棒とバネ棒外しが付いたバンド交換キットです。
Gショックのバンドはバネ棒で固定されているモデルが多く、取り外しには専用道具の、
- バネ棒外し
が必要です。
これがバネ棒外し。
両端が細くとがった構造。
取り扱う際にはケガをしないように注意しないといけません。
上の写真の本体とバンドの継ぎ目の隙間から見えるのがバネ棒。
バネ棒外しは先端が鍵爪上になっており、バネ棒の溝にハマるようになっています。
バネ棒外しがあると、簡単にウレタンバンドを外せます。
なんといってもバネ棒を外すための専用品ですからね。
逆に、バネ棒外しがないとバンドがなかなか外せず、イライラすることに。
Gショックのバンドを交換する際、バネ棒外しは必須アイテム。
バンドとバネ棒外しがセットになったキットを購入するのがラクです。
交換キットにも「バンド交換は技術を要します」との記載が。
こう書いてはあるものの、バネ棒外しがあれば気負わず簡単にできますからご心配なく。
とはいえ、世の中すべての人ができるかといえばそんな保証はありません。少しやってみて自分では無理だと思ったらお近くの時計修理店に持ち込むのがおすすめです。
ウレタンバンドをメタルバンドに取り替える
バンド交換キットの中身はこんな感じ。
説明書があるので、より安心感があります。
交換方法の詳細が写真付きで載っているのがありがたいです。
初めてのバンド交換でも、分からないことがなく写真を見ながら作業できます。
この記事で購入したキットにはバンドとバネ棒外しだけでなく、新品のバネ棒も同梱。
劣化したウレタンバンドを外すとバネ棒も取れるため、
と考えてしまいますが、これは落とし穴。
もともと付いているバネ棒と新しいバンドの取り付け穴のサイズが合わないことがあります。
サイズがキツキツに。
交換キットに付属のバネ棒ならサイズに余裕があり、装着するのがラクです。
さて。
バンド本体を見てみましょう。
メタルバンドの重厚感を感じつつ。
正確にいえば、金属100%だけでなく、金属と樹脂がミックスしたコンポジットタイプのメタルバンドです。
そんなこんなで、いざバンド交換作業へ。
まずはGショック本体からウレタンバンドを外します。
バネ棒外しを使ってバネ棒を縮ませ、本体から取り外します。
簡単に外せました。
先ほど紹介した、もともと付いていたバネ棒と交換キットに付属するバネ棒は以下の通り。
左が新しい方で少し細目、右がこれまで時計に付いていたバネ棒でやや太いのが分かります。
細いとバンドの取り付け穴に通しやすく、バンドを取り付けやすいです。
そのため、メタルバンドに付属していた細い方のバネ棒を使うのがおすすめです。
さて、作業へ戻ります。
上下ともにウレタンバンドを外します。
外した状態がこちら。
きれいに外せました。
ウレタンバンドを外した後は、メタルバンドの取り付けです。
メタルバンドを取り付ける前に注意しておくべき点が1つ。
バンドの向きです。
バンドの3つ折り式のバックルのブランドロゴが寄っている方が本体の6時側を向くようにして取り付けます。
試しに、メタルバンドを本体に合わせてみましょう。
以下の通りに付きます。
メタルバンドにバネ棒を通し、本体に取り付けていきますね。
本体の穴にバネ棒を引っ掛けて固定する仕組み。
作業のポイントとして、取り付け用の穴に正確にバネ棒を通していないとうまく固定できません。
位置を微調整してバネ棒を固定用の穴に入れるとうまくいきます。
固定した後は念のためバンドを引っ張り、すっぽ抜けないかを確認しましょう。
ハマったように見えてハマっていないことが多々ありますから、しっかり確認するのがおすすめです。
メタルバンドを取り付けた様子がこちら。
重厚なメタルバンドの質感。
たまりません。
素晴らしいの一言。
ただ、作業が終わったわけではありません。
もう1つやることがあります。
メタルバンドの長さ調整
メタルバンドに交換しただけでは快適に着用することはできません。
なぜなら腕に巻いたときのゆるい、きついがあるから。
腕に着用するときの長さ調整をしなくては。
メタルバンドの長さは、
- コマの取り付け・取り外し
- バックル部の留め具位置の移動
上記2つの方法で調整します。
ウレタンバンドの場合、長さ調整用の穴にピンを通して適切な固定位置を決めていました。
一方のメタルバンド。
3つ折り式のバックル固定タイプのメタルバンドの場合、あらかじめ適切な長さにバンドを調整しておく必要があります。
まず、ざっくりとした長さ調整はコマで。
バネ棒外しの尖った方の先端でコマを固定しているバネ棒を押し込んで外します。
この先端で…
バネ棒の頭を押し込みます。
バネ棒を押し込めば外れる仕様になっています。
もう1箇所も外して、完全にコマを取り外しましょう。
自分の手首のサイズに合った長さまでコマを外します。
ある程度コマによる調整ができたら、腕に巻いて装着感を確認します。
さらに、コマだけで調整しきれない微妙な長さは留め具のバックル部分で微調整可能。
どういうことかといいますと。
上の写真の小さな穴とわずかに見えるシルバーのバネ棒の頭。
この留め位置を変えるのです。
留める位置を変えることで、コマよりも細かな長さ調整が可能になります。
バネ棒外しでバネ棒の頭を押し込み、外します。
バネ棒を好みの位置に合わせて再装着。
これにて交換作業とバンドの長さ調整は完了です。
メタルバンドに交換完了
ウレタンバンドからメタルバンドに交換するとこんな仕上がりに。
高級感が強く出ています。
手首に装着してみますね。
この通り。
良い感じです。
Gショックが生まれ変わったかのよう。
バックルでワンタッチ着脱が可能になり機能性向上。
高級感もアップしました。
やはり金属。
重厚感があります。
ウレタンは軽快でカジュアルな印象ですが、メタルバンドはガッシリとした雰囲気。
実際、重いです。
ウレタンバンドに比べれば。
ただ、
は強く感じます。
無意識のうち、いつの間にか触ってしまう良好な付け心地と高い満足感。
ウレタンバンドでは得難い貴重な感覚です。
ウレタンバンドのストレスフリーな着用感は素晴らしいですが、メタルバンドにはメタルバンドの良さがあります。
劣化を気にせず、タフに長く愛用できるのもメタルバンドの魅力です。
- DW-5600E
- DW-5700
- DW-5000ML
- DW-5000SL
- DW-6900
- DW-5000SP
- DW-5600BB
- G-5600
- G-5700
- GW-5000
- GW-5000B
- GW-M5600
- GW-M5610
- GW-M5610B
- GW-S5600
- GB-6900
- GB-5600
- GB-5600AA
- GWX-5600
- DW-056
- GW-5000
- G-5600E
- GB-6900
- GW-6900
- DW-6900
- DW-6100
- DW-6200
- DW-6600
- GB-6900B-1BJF
- GW-M5610R-1JF
- DW-5600BB-1JF
- GWS5600-1JF
GW-5600に取り付けられるのはGW-5600BC-1JF用メタルコアバンドです。GW-5600には、取り付けできません。
項目 | 仕様 |
ブランド | CASIO(カシオ) |
型番 | 43214 – 10531 |
バンド幅 | 16mm |
重量 | 60g |
ウレタンバンドとメタルバンドの印象の違いを比較
では、劣化したウレタンバンドを新品のメタルバンドに交換したGショックの外観の変化を比較してみます。
ウレタンバンド、メタルバンドともに特徴ある見た目です。
ウレタンは軽快、メタルは重厚な印象。
着用時の見た目はもちろん、着け心地も異なります。
ウレタンがしっとりと肌になじむ着け心地。
一方のメタルバンドは手首をガッチリホールドした確かな着用感です。
ウレタンの方がよりカジュアルで汗蒸れが起きにくく快適。
メタルバンドはワンタッチ式バックルで着脱が簡単なのがそれぞれの魅力。
さらに、メタルバンドは劣化せずに長く使える点がウレタンバンドに優れるポイントです。
Gショックのバンドを交換して末長く愛用しよう
本記事ではGショックの劣化したウレタンバンドをメタルバンドに交換する方法を解説しました。
ウレタンは素材の特性上、経時劣化は避けられません。
作られたときから劣化がジワジワと進行しています。
タフで長く使えるGショックは平気で5年、10年と愛用するもの。
ウレタンバンドのモデルの場合、長期使用に耐えられずバンドがボロボロに。
端が欠け、バンドの切れが発生します。
いずれ完全に千切れてしまう運命なので、その前にウレタンバンドを交換しましょう。
メタルバンドに交換すればウレタンのような経時劣化におびえることなく、末永く使い続けられます。
おまけにメタルバンドの重厚な質感が高級感を高め、身に着ける喜びを感じる時計に昇華。
使い慣れたはずのGショックを新鮮な気持ちで楽しめますよ。
ウレタンバンドの劣化が気になったら、メタルバンドに交換してみてください。
自宅で手軽にできます。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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