ワードローブの定番品には、いくつか種類がありますよね。
ツイードジャケットはそのうちの1つ。
メンズファッションを語るにおいて、ツイードジャケットの存在を無視することは不可能。
秋冬の大定番アイテムです。
当ブログでも紹介したいと思いまして。
1着、レビューすることに。
CIOTA(シオタ)とJ.PRESS(ジェイプレス)がコラボした、
- ヘリンボーンツイードジャケット
は、厚手の生地に、ゆったりシルエットの使いやすいジャケットです。
CIOTAの生地へのこだわりとJ.PRESSの伝統的なシルエットを融合したハイセンスアイテム。
着心地良く、寒い時期を暖かく、オシャレに過ごせるツイードジャケット。
本記事ではCIOTA×J.PRESSのヘリンボーンツイードジャケットをレビューします。
- オシャレな秋冬用ジャケットを探している
- ツイードジャケットのおすすめない?
- CIOTAのツイードジャケットの詳細が知りたい
ファッションの大定番!ツイードジャケット
ツイードジャケットはファッションの大定番品です。
クローゼットに1着は持っておきたい、使いやすいアイテム。
というのも、フォーマルジャケットに比べてカジュアルな雰囲気を持つツイードジャケットは、休日シーンで着やすいから。
ついつい手に取ってしまう、絶妙な立ち位置のジャケットです。
生地は重厚なツイードですから、秋冬のジャケットとして使えます。
逆に、春夏は季節外れ。
寒くなり出したらツイードジャケットの出番。
真冬が訪れたらダウンやコートと組み合わせて。
イギリスのクラシカルな着こなしを象徴するアイテムであるツイードジャケットは、世代を問わず、そして、時代を超えて愛されてきたアイテムです。
今後もその立ち位置が揺らぐことはないでしょう。
ちなみに、ツイードとは、
- ウールを使用した紡毛織物の生地
を指し、粗い糸を使用するため、生地が厚くなる特徴があります。
ゆえに、寒い時期に活躍するというわけです。
CIOTA × J.PRESSのヘリンボーンツイードジャケットをレビュー
ツイードジャケットの説明が済んだところで。
この記事の主役に登場してもらいます。
こちらです。
グレーのツイードジャケット。
製品名は、
- CIOTA×J.PRESS HARRINGBONE TWEED JACKET
です。
その名の通り、ヘリンボーン柄のツイードジャケット。
グレー基調のツイードジャケットです。
品番はJKLM-131。
価格は99,000円です。
サイズは5を選択。
Mサイズ相当。
170cm、70kgの筆者には少し大きめ、とはいえ、大きすぎないサイズ感です。
着用図は後ほどとして、まずはアイテム単体で見ていきますね。
背面はこちら。
生地をたっぷり使っていて、なんとも贅沢な感じ。
こちらのジャケットは、CIOTAとJ.PRESSのコラボレーションアイテム。
J.PRESSは1902年にアメリカで創業したアパレルブランド。
伝統的なアメリカントラディショナルスタイルを代表する老舗です。
アメトラ好きには言わずと知れた名門ブランド。
J.PRESSは創業者の哲学を基にしつつも、クラシックで時代に合わせた、
- 進化し続ける伝統
を重んじています。
シルエットはJ.PRESS。
では、CIOTAが携わっているところは…。
そう。
生地です。
生地はツイード
ヘリンボーンツイードジャケットの生地は、もちろん、ツイードを使用。
ツイードとは、ウールを使用した紡毛織物の生地。
スコットランドが発祥の素材です。
ツイードは羊毛の長さを揃えずに、そのまま紡いだ生地。
太く粗い糸を使用するため、厚みのある素朴な風合いの生地に仕上がります。
機能面として、丈夫で保温性に優れるため、寒い時期にガシガシ着れます。
ジャケットにピッタリの素材なのです。
CIOTAといえば、こだわりの詰まった生地を採用していることが有名。
このジャケットも例にもれず。
CIOTAオリシナルのツイードで仕立てたジャケットです。
また、アイテム名の「ヘリンボーン」も説明しておきますと。
ヘリンボーンは織物や建築などで使われる模様の名称のことです。
魚のニシンの骨、
- Herringbone(ヘリンボーン)
に由来しています。
右上がりの綾織りと、左上がりの綾織りを交互に組み合わせたV字型の模様。
日本では、
- 杉綾織り
の名前でも親しみがあります。
生地の定番の模様です。
余談にはなりますが、ツイード生地の特徴に軽く触れてから、製品ディティールに迫ることにしますね。
ツイードの魅力語らずして、今回の主役のツイードジャケットの魅力もうまく伝わりませんから。
次の項目からツイードの特徴解説に移ります。
ツイードの特徴|高耐久性
まず、ツイードは耐久性が高いことが特徴。
太い糸を使うため、生地が丈夫で破れにくく、アウトドア用の服にも使えるほど。
また、起毛処理を施さない表面は毛玉ができにくいです。
美しさが長続きします。
まさに、末永く愛用できる素材です。
ツイードの特徴|高い保温機能
さらに、ツイードはウールを多量に使うため、生地の中に空気を含みやすく、保温性が高い特徴があります。
糸と糸の間に含まれる空気が断熱性を高めるから。
着心地がフワッとして、かつ暖かさを感じる素材です。
ツイードの特徴|着込むうちにやわらかくなる
太めの糸で高密度に織られたツイード生地は、厚みのある生地のため、はじめは硬い印象です。
着た感じも硬く、
と感じるほど。
しかし、着込んでいくうち、生地が柔らかくなってきます。
身体になじむ感覚を味わえますよ。
そうなったら、こちらのもの。
自分にフィットしていく過程が楽しくてしょうがなくなります。
素材はスビンコットンとウルグアイウール
ここから、アイテム自体に話を戻します。
CIOTA×J.PRESSのヘリンボーンツイードジャケットの生地には、CIOTAのこだわりが詰まっています。
ツイード生地はスビンコットンとウルグアイウールの混紡生地。
- 綿花の王様と呼ばれる高級コットンの1種
- インド原産の「スジャータコットン」とカリブ海産の「シーアイランドコットン」の交配種
- 繊維が非常に細く長いため、シルクのような光沢となめらかな肌触りが特徴
- 南米ウルグアイ原産の超極細のメリノウール
- カシミヤと同等の細さで、非常に柔らかくなめらかな肌触り
- 軽くて暖かいのが特徴
ウール79%、コットン21%のツイード生地です。
製品タグは内側の胸ポケットの内部に。
製品タグを見れば、アイテム自体への、また、素材へのこだわりが垣間見れますから絶対にチェックしたい箇所です。
ヘリンボーンツイードジャケットの生地、ウールとコットンの正体として、スビンコットンは綿の中でも希少な上質綿。
ウルグアイウールは英国式紡績機でゆっくり紡がれた素朴な素材。
それらを掛け合わせたツイード生地です。
英式特有の膨らみを持たせながらドライ感を出し、風合い豊かな表情に仕上げています。
特徴的なシルエット
ヘリンボーンツイードジャケットはアメトラの象徴的なデザインを踏襲しています。
なんといっても、J.PRESSが手掛けていますからね。
秘密はフロントダーツがないこと。
- スーツジャケットの前面に施される縦方向の縫い目を指す
- 平面の生地を身体のラインに沿わせるために用いられる
- ウエストを絞って体形に立体的を出す手法
あえてフロントダーツをいれず、ボックスシルエットに。
フィット感はそこそこに、リラクシンな着心地にやや振った形状です。
腰回りをシェイプさせないからこそ、良好な着心地を得られます。
手間を惜しまない観音仕立て
ヘリンボーンツイードジャケットの裏地は、観音仕立て仕様です。
- ジャケットの肩回りのみに裏地を付ける「背抜き仕立て」の1種
- 手がかかるため、高級仕立てに分類される仕立て方法
- 裏地の出来上がった状態が「観音扉」に似ていることに由来
観音仕立てのジャケットは着たときに突っ張りを感じにくく、動きやすさを確保できます。
着る人のことを考えた仕様です。
個性が光るくるみボタン
フロントは3つボタン。
くるみボタンです。
優しい雰囲気になります。
このボタンのおかげで、アウターのコートのような佇まいに。
目立たないポイントですが、ジャケットの雰囲気を確かに支えるデザインです。
定番デザインのポケット
ヘリンボーンツイードジャケットのポケットについても触れておきますね。
まずは胸ポケットが1つ。
腰の両サイドにはフラップポケットが2つ。
結構容量があり、スマホや財布がしっかり入ります。
何かと頼りになるポケットです。
前身頃の内側には左側にポケットがあり、名刺ケースやM5手帳も入ります。
一般的なジャケットと同じくらいのポケット数ではありますが、無いと困りますからね。
便利な点です。
オシャレなフックベント
裾部分はフックベントです。
- ベントの開き止りがカギ形状(フック)になった仕様
- モーニングコートやアイビー調ジャケットに採用されるベント形状
- 特徴的な伏せ縫いのため、ミシン糸がアクセントになる
エレガントな仕立てです。
購入したばかりなので、ベント端部には仕付け糸が縫い付けてあります。
ハサミでチョキンと。
着始める前にあらかじめ切っておきましょう。
仕付け糸を着ると、ベントが開放。
これで動きやすくなりました。
着る準備、完了です。
細部のこだわりディティール
ヘリンボーンツイードジャケットには、先ほどまでに述べた特徴ではおさまりきらない、細部へのこだわりが凝縮されています。
この項目では、詳しく解説していきますね。
左ラペルにはフラワーホールが。
こちら、ダミーのフラワーホールです。
デザインとして機能しています。
袖周りのボタンはフロントと同じくるみボタン付きです。
本切羽仕様ではなく、「開き見せ」仕様。
フラワーホール同様に、デザイン面での採用です。
ジャケットの裏地はキュプラ。
腕周りがサラサラで、袖を通すときに腕が引っかかりません。
着るときにサッと羽織れて、ストレスフリーな着心地に寄与しています。
襟裏にはカラークロス付き。
このカラークロスを襟裏に縫い付けることで、襟のすわりが良くなっています。
とにもかくにも、着る人のことを考えているのが分かる、上質な仕様のジャケットです。
共生地と予備ボタンが付属
ちなみにですが、ヘリンボーンツイードジャケットには共生地と予備のボタンが付属。
ボタンはフロントと袖口のもの、各1個が付いてきます。
取れてしまったり、紛失してしまったり、ありますからね。
予備ボタンの付属は有難い限りです。
岡山のブランド「CIOTA」
ここでブランド紹介を。
- CIOTA(シオタ)
は、岡山に本拠を構える株式会社シオタが手掛けるアパレルブランドです。
洋服作りのすべての工程を自社で実施。
全行程を自社一貫で実施しているからこそ、細部にこだわれるのです。
価格面でも品質面でも、ですね。
特に、CIOTAの生地は上質で有名。
素材を活かしたベーシックなコレクションを毎シーズン製作しています。
CIOTAとアメリカのJ.PRESSがコラボ
洋服作りのすべての工程で品質重視を徹底しているCIOTA。
そして、アメトラを軸に、時代に合ったクラシックスタイルを提案するJ.PRESS。
CIOTAならではの上質な生地に、アメリカの伝統的なJ.PRESSのスタイリングを融合したコレクションアイテムに惹かれないわけがありません。
J.PRESSのクラシックスタイルがCIOTAの上質な生地で個性がブーストしています。
上質なジャケットであるのは明白なのです。
ということで。
これにて、製品仕様の説明は終了。
次の項目から実際の着用図を紹介します。
| 仕様 | 概要 |
| ブランド | CIOTA × J.PRESS |
| 素材 | 表地:毛79%、綿21% 裏地:キュプラ100% |
| 生産国 | 日本 |
| 価格 | 99,000円 |
CIOTA × J.PRESSのヘリンボーンツイードジャケットを着てみた
では、着てみましょう。
ヘリンボーンツイードジャケットを着用した図がこちら。
170cm、70kgの筆者がサイズ5を着用しています。
シルエットがストンと落ちるボックスシルエット。
普遍的なデザインです。
シェイプはきいていませんが、そこが良いといいますか。
流行に左右されず、いつの時代でも着やすいシルエットに仕上がっています。
サイドショットはこちら。
グレーのツイードは秋冬の季節にピッタリ。
腕周りの、先に向かって細くなっていく様が芸術的です。
ジャケットの立体感も分かりますよね。
背面はこちら。
ベントがあるおかげで、身体の動きによるシワやうねりを吸収。
ストレスなく着続けられます。
きれいなラインを出すことにも貢献しています。
ボタンを掛けると、雰囲気がよりカッチリと。
フォーマル感が増しました。
ビジネスシーンのジャケパンスタイルとしても活躍を期待できるアイテムです。
タイドアップスタイルだと、より洗練された印象に。
ベージュのチノパンと合わせてもカジュアルすぎずに、フォーマルさを失わずに着こなせます。
べストと相性バッチリなのは、言うまでもないですね。
ただでさえジャケットの上品な印象がツイードの生地感でさらにブースト。
「できる」感じが足されます。
羽織るだけで様になるジャケット。
それがCIOTA×J.PRESSのヘリンボーンツイードジャケットです。
ツイードジャケットを長持ちさせるためには防虫ケアが必須
これで記事をクローズしても良いのですが…。
ツイードジャケットを愛用する上で、注意点を1つ述べておきますね。
ツイードの取り扱いで重要なのが、虫食い対策です。
これは、何もヘリンボーンツイードジャケットだけでなくウールを使用した製品全般にいえることですけどね。
ウールは動物性の天然繊維のため、虫が繊維を食べてしまうことが。
ツイードジャケットを着た後には、着用後のブラッシングや防虫剤で虫食い予防必須です。
日頃のお手入れは、服に付いた汚れやホコリを払うブラッシングが効果てきめん。
また、秋冬シーズンが終わって衣替えする際にはクリーニングに出して汚れをきれいさっぱり落としましょう。
定番のツイードジャケットだからこそこだわりのアイテムを選ぼう
本記事ではCIOTA×J.PRESSのヘリンボーンツイードジャケットの詳細をレビューしました。
CIOTAこだわりのツイード生地をJ.PRESSのクラシックシルエットで表現したアイテムがヘリンボーンツイードジャケットです。
秋冬定番アイテムのツイードジャケットを高い人気と実力を誇る2つのブランドが仕立てたのですから、上質なジャケットであることはいうまでもありません。
ウルグアイウールとスビンコットンで仕立てたツイードは非常に丈夫で、かつ極上の着心地を提供。
普遍的なシルエットは末永く愛用できるため、ツイード生地の耐久性と相まってワードローブを長きに渡って支えてくれる存在に。
定番アイテムのツイードジャケットだからこそ、上質なアイテムを採用したい…。
そんな人に刺さるアイテムがCIOTAとJ.PRESSのヘリンボーンツイードジャケットです。
正直、同じアイテムをゲットすることは難しいかもしれませんが、ツイードジャケットの魅力だけでも伝わったのなら、筆者としては本望。
ぜひとも、ツイードジャケットをチェックしてみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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