- ブラッシング
この言葉で思い浮かべるのはどういった光景ですか?
一口でブラッシングといっても、様々な場面がありますよね。
僕の場合はシューケアが好きということもあって、靴に対してブラシをかけることを真っ先に思い浮かべます。
ですが、それ以外の場面でもブラッシングをすることは沢山あります。
髪をとかすことも、プールの底を掃除することもブラッシングと言いますが、共通していることはブラッシングする対象のコンディションを良くするものだということです。
今回のテーマは、
- 洋服のブラッシング
洋服に対してのブラッシングも、服の状態を整えるという点で非常に重要です。
- どういった側面から洋服へのブラッシングが重要なのか
- それによって得られる効果は何なのか
本記事では、洋服ブラシを使うメリットと使い方を紹介します。
お手入れの実践を踏まえて説明しますね。
洋服ブラシって何?
そもそもの話ですが、洋服ブラシとは何なのかというと、ズバリ、
- 洋服用のブラシ
です。
…こんなツッコミも聞こえてきそうな。
洋服ブラシは、
- 服のホコリを払う
- 生地の繊維の方向を整える
という役割を持ちます。
ホテルに宿泊すると、ハンガーの隣にぶら下がっていることがある、アイツです。
靴のブラシと同様に、馬毛や豚毛が使われることが多いですが、多くの靴ブラシには付いていない「持ち手」が付いています。
ちなみに、洋服ブラシに馬毛や豚毛を使用するのは静電気を抑えるためです。
動物性の毛には油分などが含まれていますから、静電気の蓄積が化学繊維よりもだいぶ抑えられます。
静電気は服の繊維を乱しかねませんからね。
洋服ブラシを使うとどんな効果があるのか…。
次の項目から見ていきます。
洋服のブラッシングの重要性と効果
なぜ洋服に対してブラッシングが必要なのでしょうか?
そこには先ほども述べた通り、大きく以下の2つの理由があります。
- 服に付いたホコリや汚れを落とす
- 生地の繊維を整える
服に付いたホコリや汚れを落とす
まず1つ目。
服のホコリや汚れを落とす効果がある、という点です。
服に付いたホコリや汚れは、基本的に洗濯やクリーニングで落とします。
ただ、日々の洗濯・クリーニングによって、服の繊維にはほんの少しづつですが、ダメージが蓄積されていきます。
特にデリケートな生地であるウールやカシミヤなどはその傾向が顕著。
ブラッシングで簡易的にホコリや汚れを落とせば、洗濯やクリーニングの回数を減らすことができます。
結果、服の寿命が長くなります。
もちろん、あまりに洗濯・クリーニングしないというのも、皮脂汚れなどの蓄積によって生地が弱くなってしまう原因となるので問題ですが…。
あくまでバランスの問題ですね。
ちなみに、ブラッシングだけでなく防虫カバーと組み合わせれば、大事な洋服をもっと長持ちさせることができます。
生地の繊維を整える
2つ目の効果は服の生地繊維を整えるということです。
1日着用した服というのは、思いのほか繊維が乱れています。
肘、膝回り等の稼働箇所では特に顕著です。
繊維が乱れた個所に対してブラッシングすることで、繊維の乱れが解消され、生地の風合いが復活します。
さらに、整えられた繊維が空気を通すことで生地のつぶれが緩和され、服の型崩れ防止効果が生まれます。
繊維が整えられるということは、繊維の乱れによって発生する毛玉も抑制。
洋服へのブラシ掛け、やるっきゃないです。
洋服のお手入れ実践編|ブラシ掛けの方法
ブラッシングのメリットが把握できたところで、実際に服のブラッシングをしてみます。
まずはブラシの紹介から。
洋服ブラシのご紹介
ブラッシングを行う上で必須なのがブラシです。
使うのはこちらのブラシ。
上からと横から。
白い馬毛が植え込まれたブラシです。
こちらのブラシメーカー、実は…
靴用ブラシでもおなじみ、ブラシメーカーの平野刷毛製作所が作っているブラシです。
泣く子も黙る、
- 平野ブラシ
のメーカーさんですね。
こちらのブラシはデリケートなカシミヤにも使用可能な馬毛で作られており、どんな服でも繊維を傷めることなく安心して使えます。
きめ細かい馬毛は細かい箇所にも入り込めるため、ホコリ取りにもピッタリ。
このブラシを使ってブラッシングしていきます。
ブラッシング方法
ブラッシングの手順は以下の通りです。
- 服をハンガーにかける
- ブラッシングで繊維を逆立たせる
- ブラッシングで繊維を整える
おや?
よく見るとブラッシング工程が2段階ありますね。
理由はのちほど解説します。
服をハンガーにかける
何はともあれ、まずは洋服をハンガーにかけます。
今回ブラッシングするのは、イギリス伝統のブランドのマッキントッシュのデイリーウェアライン、
- トラディショナルウェザーウェア(Traditional Weatherwear)
のジャケットです。
ハンガーは太めのしっかりとしたものを使用して、なるべくブラッシングする服のシルエットを崩さないものがおすすめ。
その方がすみずみまでホコリや汚れを落とせますからね。
服をハンガーにかけたらブラッシングに移りますが、ブラッシング工程は2段階あります。
ブラッシングで繊維を逆立たせる
1段階目は繊維を逆立てて、ホコリや汚れを取れやすくするブラッシングです。
繊維を逆立たせるために、ブラシを下から上に向かってかけていきます。
手首のスナップをきかせて払うように。
一回のブラシ掛けで裾から襟まで行わずに、
- 小刻みにシャッ、シャッと払いながら少しづつブラシを移動
させていきます。
この逆立てる工程がないと、ブラッシングによってホコリを繊維の中に押し込めてしまうことになりかねません。
せっかくのブラッシングが逆効果にならないように必ず実施しましょう。
ブラッシングで繊維を整える
繊維を逆立たせたら、次は2段階目。
繊維を整えるブラッシングです。
今度は先ほどとは逆の動きで、上から下にブラシをかけていきます。
こちらも手首のスナップをきかせて。
数回に分け、少しづつブラッシングを進めていきましょう。
この操作をジャケット全体に施していきます。
肩の部分や襟の部分も忘れず、しっかりとブラッシングします。
よく見ると肩にホコリが乗っていますね。
服をハンガーにかけていると、段々とホコリが襟や肩の部分にたまっていきます。
このジャケットに関しては定期的に着ているので、ホコリがたまっているという状態ではないですが、それでも少しずつホコリは付いていきます。
こういった箇所もブラッシングによって、しっかりホコリを落としましょう。
サッ、サッとホコリを払うと…
ホコリを払い落とすことができました。
暗い色の服だと、白いホコリが付いているのが目立ってしまってみすぼらしさが出てしまいます。
ホコリが目立っていると、ファッションで重要な清潔感がなくなってしまいます。
ブラックやネイビーの服は、特に念入りにホコリを落とすように心がけましょう。
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洋服ブラシでお手入れして充実したファッションライフを
この記事では、洋服ブラシを使用した日々の服のケアについて紹介しました。
洋服ブラシは服についたホコリや汚れを払うだけでなく、着た後に乱れた繊維の流れを整えて風合いをよみがえらせます。
また、繊維に空気を含ませて生地にふんわり感を与え、服の型崩れを防ぐ効果があります。
洗濯後の服の傷みが気になっている人や、購入当初の服の雰囲気を取り戻したい人にはとてもおすすめのお手入れ方法です。
洋服のブラッシングは靴のブラッシングと同様に、日ごろの積み重ねで徐々にその効果を発揮していきます。
末永くお気に入りの服と付き合うために、今から洋服のケアを始めてみませんか?
ちなみに洋服ブラシ自体のメンテナンスも定期的にすると、ブラシの効果をいかんなく発揮できます。
それでは今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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