プロッター(PLOTTER)のレザーバインダーは、1枚革をバインダーリングとバックプレートで挟み込んだシンプルな構造のシステム手帳。
シンプルゆえに革の存在感が如実に表れているアイテムです。
ゆえに、プロッターのレザーバインダーからは革の魅力がダイレクトに伝わってきます。
肌触り、香り、そして経年変化。
経年変化はエイジングとも呼ぶ現象で、使い込むうちに革の表情がどんどん変わっていくのが特徴。
革製品の醍醐味です。
革の楽しみの1つである経年変化をプロッターのレザーバインダーでは顕著に味わえます。
そして、プロッターの豊富な製品群の中でも、プエブロレザーを使ったレザーバインダーは特にエイジングが激しく、分かりやすい変化を遂げます。
元々のプエブロレザーの毛羽立ちが使っていくうちに寝ていき、表面がツヤを帯びていく…。
大変楽しい変化です。
プロッターのプエブログリーンの経年変化。並べると分かりやすいです。
愛用開始から3ヶ月ほど。色と風合いがバリバリ変わっています。 pic.twitter.com/xbsQAH41uR— 一路@革靴・ファッションのブログ_シンジツイチロ (@ichiro_shoe) June 22, 2025
とはいえ、たったこれだけの文章と情報だけではプエブロレザーのエイジングの魅力を伝えきることができません。
ということで、本記事ではプロッターのプエブロレザーバインダーの経年変化の程度を紹介します。
購入当時と、そして、そこから使い込んでいくとどうなるのか、写真で比較していますのでぜひご覧ください。


- プロッターのレザーバインダーの経年変化の程度が知りたい
- エイジングが激しい革製品を探している
- 革の魅力をダイレクトに感じるシステム手帳が欲しい
革の魅力を楽しめるプロッターのレザーバインダー
プロッター(PLOTTER)は日本のデザインフィル社が手掛ける、日本発のバインダーブランドです。
プロッターのバインダーは革を使ったタフさが魅力。
分厚い堅牢な革が贅沢に使われています。
1枚革をバインダーリングとバックプレートで挟み込んだシンプルな構造。
- 素材の丈夫さ
- 作りの明快さ
これらが合わさって、ガシガシ使えるレザーバインダーになっています。
それゆえに、プロッターのレザーバインダーは末永く愛用でき、結果として経年変化を楽しめる道具に仕上がっているのです。
プロッターシリーズの中でプエブロレザーバインダーが最も経年変化が進みやすい
プロッターのレザーバインダーはバリエーションがあり、いくつかの革種が使われているのが特徴。
- プエブロ
- リスシオ
- ブライドル
- シュリンク
- ホースヘアーⅡ
といった、それぞれ風合いの異なる革種がラインナップ。
自分の好みに合った革を選択できます。
それらの豊富な種類の革の中で、経年変化が最も顕著なのがプエブロです。
経年変化は別名、エイジングとも呼びます。
プエブロが経年変化が顕著なのは、表面に秘密があるから。
というのも、プエブロは表面にあえて毛羽立ちを発生させた革種。
使い始めこそカサカサしている感が強い革ではありますが、使えば使うほど革表面の毛羽立ちが寝てきます。
表面がなめらかになり、光沢が出てくるのです。
見た目だけでなく感触もスムースレザーチックなツルツルに。
プロッターの他の革種もまた、経年変化を楽しめる堅牢な革種揃いではありますが、プエブロのダイナミックなエイジングには及びません。
控えめというよりは、しっかり主張する経年変化。
それがプエブロの特徴。
プロッターのプエブロレザーバインダーは、革の経年変化をダイレクトに感じられる革種なのです。
プロッターのプエブロレザーバインダーの経年変化を見てみよう
プロッターのプエブロレザーバインダーの経年変化が顕著といっても、いかんせん言葉だけでは伝わりません。
実際に見てみなければイメージできないですよね?
百聞は一見に如かず。
ということで、筆者のプロッターを例に取り、プエブロレザーの経年変化を見てみましょう。
今、ここに2種類のプエブロレザーバインダーがあります。

左側はM5のプエブロレザーバインダーでカラーはグリーン。
右側はA5サイズ、ブラックのプエブロレザーバインダーです。

M5グリーンが購入したばかり。
A5ブラックは購入してから3か月経過。

M5グリーンは使っていません。
使用開始前の状態です。
一方のA5ブラックは、ほぼ毎日欠かさず使ってきました。
つまり、この2つのレザーバインダーを比べれば、3か月間の経変変化を比較・実感できるということ。
色の違いこそありますが、比べてみます。

購入直後のグリーンのプエブロは、表面がやや毛羽立っているのが分かります。

一方のA5ブラックは革表面の毛羽立ちが収まりつつあり、やや光沢が生まれています。
革の経年変化は通常、年単位をかけないと分かりづらいもの。
しかし、プエブロレザーならたった数ヶ月でこれだけの違いが出ます。
経年変化を楽しみたいなら、プロッターのプエブロレザーバインダーがおすすめです。
購入したばかりのプエブロレザー
ここからは経年変化前後のそれぞれの革を詳しく見ていくことに。
まずは購入したばかりのプエブロレザーバインダーを。

表面に着目。
細かくケバケバしています。

これこそがプエブロレザーの特徴。
このケバケバがあるからこそ、プエブロレザーはエイジングが進行しやすいのです。
使っていくうちに、要は、手で触っていくうちに、表面のケバケバが解消。
表面が徐々に滑らかになっていき、だんだんとツヤが生まれてきます。
結果として、先ほどお見せした3か月時点のプエブロレザーの風合いになっていくのです。
触った感じは見て目通りのザラザラ。

これがツルツルの質感になってくるのですから、やはり革は最高。
他の素材では味わえない感覚。
経年変化の真骨頂を感じる革がプエブロなのです。
使用3か月のプエブロレザー
続いて、使用3か月経過時点のプエブロレザーを見ていきます。

革表面の毛羽立ちがほとんどありません。
参考までに、こちらのA5ブラックの購入当時の状態を以下の図で示します。

先ほどのM5グリーンのプエブロと同じ見た目、手触りでした。
ケバケバです。
それが今や、この通り。

ツルっとしています。
ケバケバは見る影もありません。
手触りは見た目通り、ややツルくらい。

これから半年、1年と使い続けていくうちにますますツヤが出て、触り心地もツルツルになっていくでしょう。
楽しみです。
今一度、購入したばかりのプエブロと使用3か月のプエブロを並べて違いを確認。

表面の風合いは遠目からでも異なるのが分かります。

プエブロレザーの真骨頂です。
エイジングが素晴らしい。
これに尽きます。
使えば使うほど、自分だけのアイテムに仕上がっていく感覚。
これこそが革を愛でる喜び。
M5のプエブログリーンは顕著な変化を。
A5のプエブロブラックはツヤの加速を感じつつ。
それぞれ楽しみがあるレザーバインダー。
成長に期待です。
これからもプロッターのプエブロレザーを楽しんでいきますよ。
グリーンのプエブロレザーのエイジング
せっかくなので、購入したばかりのM5サイズのプエブロレザーバインダーのエイジングを経過観察してみます。
表面の毛羽立ちだけでなくグリーンの色味がどう変わっていくのか、見ていくことに。
まずは0日。

購入時です。
先ほどまでに示した状態と変わりません。
続いて、7日経過時点。

革表面のざらつきが細かくなってきています。
表情がやや違いますよね。
続いて14日、2週間経過時点の革はこちら。

たった2週間で表面に滑らかさが出てきました。
毎日パンツのサイドポケットに収納して使ってきました。
それにより表面が押さえつけられているため、毛羽立ちがおさまりやすいのかもしれません。
使う人の生活スタイルで経年変化の様子が異なってくるのも革製品の魅力です。
21日時点でのプエブロレザーはご覧の通り。

ゴムバンドの跡がうっすらと。
ゴムバンド部分は経年変化が遅いため、元々の色味が残りやすいです。
逆に、他の部分はエイジングが進み、バンドで隠れているところとは革の状態が違ってきます。
さらに、購入から数えて28日経過すると毛羽立ちはすっかり収まる結果に。

グリーンの色味がややブラウンがかってきました。
50日経過時点では茶色味が強く出ています。

次いで60日経過時点も。

ダイナミックなエイジングで、まさにプエブロの真骨頂。
裏側を見ればまだグリーンの面影が。

表と裏で色味が違っています。
さらに、3か月経過時点、90日愛用したプエブログリーンの様子がこちら。

写真の奥に見えるのが、プエブログリーンのレザーバインダーです。
表面の起毛感、色味、全然異なっていますよね。
エイジング前後が分かりやすく、ダイナミックな変化を遂げているのが分かります。
いや~、良いですね。
プエブロレザーの魅力的なエイジングを間近で体感できるのは、毎日持ち歩くプロッターのレザーバインダーだからこそ。
これからますます進むエイジング。
プエブロレザーがどのように育っていくのか、これからも楽しみです。
革の経年変化を楽しみたいならプロッターのプエブロレザーバインダーをチェック
本記事ではプロッターのプエブロレザーバインダーの経年変化の様子を紹介しました。
プエブロレザーは経年変化が顕著な革。
プロッターのプエブロを使ったレザーバインダーは、エイジングをダイレクトに感じられる逸品。
システム手帳のように使える道具だからこそ、毎日使いますし、だからこそ経年変化が進みやすいです。
プエブロレザーの風合いの変化の速さと相まって、経年変化ラバーの心を鷲掴みにする魅力があります。
実際、エイジングは顕著で、使用3か月時点でも明らかに風合いが変化。
これからの経年変化が楽しみな革種です。
経年変化が好きな人は、プロッターのプエブロレザーバインダーをぜひともチェックしてみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!






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ランキング順で並べはするものの、それぞれおすすめの人が違うので自分にピッタリなレザーブランドを選んでみてください。


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