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革の加工方法18種を解説!仕上げが違えば風合いが変化【表情を楽しむ】

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革製品にはたくさんの種類があります。

  • 山羊

など。

上記のように、革種が違えば革の風合いが異なるのは当然のこと。

しかし、世の中にある革製品をよく見てみると、同じ牛革であっても見た目や触り心地がまったく違うものがあるのに気付きます。

なぜか。

それは革の加工方法に違いがあるからなのです。

革の風合いをそのままかした仕上げ方法や革表面にコーティングをほどこす加工方法など。

同じ原皮を使っても、加工方法や仕上げのやり方が変わると、革の風合いが劇的に変わります。

  • ツヤのある革
  • ツヤのない革
  • 硬い革
  • 柔らかい革

といった感じで。

革製品を購入するときは革種だけでなく、革の加工方法にも着目して選ぶと、より満足度の高い買い物が可能です。

本記事では、革の加工方法についてメジャーどころを紹介します。

それぞれ加工によって革の特性は大きく異なります。

好みの革を見つけてみてください。

革の加工方法 革の特徴
銀付き革 革の品質がダイレクトに表れる
ブライドルレザー 堅牢さは随一
オイルドレザー 頑丈でタフに使える
撥水レザー 水や汚れに強い
ガラスレザー 光り輝く強いツヤが魅力
パテントレザー お手入れが簡単
型押し革 様々な模様で元々の傷を隠せる
揉み革 柔らかな手触り
シュリンクレザー 深いシボと革の厚みが特徴
スエード 表情豊かな毛並み
ベロア 最も毛足が長い起毛革
ヌバック 起毛革の中では最も毛足が短い
素仕上げ 自然な革の風合いを保っている
アニリン仕上げ 色の透明感に優れる
顔料仕上げ 革の傷隠しと発色に優れる
アンティーク仕上げ 使い込まれた風合いを演出
アドバンテック仕上げ まだら模様やツートーンを表現可能
パンチング仕上げ 立体的な構造で軽量
この記事はこんな人におすすめ
  • 加工方法が違うと革の特徴って変わる?
  • 革の風合いを楽しみたいならどんな革を選ぶべき?
  • 革の仕上げにはどんな方法があるの?

革の種類は多様

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革製品は世の中にたくさん存在します。

  • 財布
  • バッグ
  • ベルト
  • ジャケット
  • ソファ

など。

革の用途は多様です。

というのも、革は優れた特性を持っているから。

丈夫で美しい風合いを持つ革は、素材としてとても優秀。

いたるところで使われているのです。

様々なところで見かける革製品ですが、よく見ると革の風合いや表情が違うことに気付くはず。

一口に革といっても種類が多岐たきにわたるからです。

革の種類が多様なのは、革の元となる動物の原皮が違うのが要因の1つ。

革でもっともメジャーなのは牛です。

カウレザーですね。

ただ、革の種類は牛だけではありません。

  • ヤギ
  • 鹿

上記のようにたくさんの種類が。

ワニ、ヘビ、トカゲなど、希少なエキゾチックレザーに分類される革を含めると本当に多くの革種が存在します。

把握するだけでも大変です。

しかし、革の種類は原皮の違いだけではないのです。

メジャーな革種を解説した記事を読む

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【レザーの特徴】街でよく見かける一般的な革6種類の違いを解説世の中に豊富にある革の種類。革種が異なれば、その性質や風合いも異なります。本記事は比較的一般的な革種である、牛・馬・豚・羊・山羊・鹿の計6種のレザー特性についてまとめています。同じ形の革製品でも革のタイプが異なれば、まったく別物の雰囲気をまとう、正に奥が深い革の世界…。それぞれ、どのような特徴があるのかを知れば、お気に入りの革種が見つかるかもしれませんよ!...

革の種類は原皮が違うだけじゃない

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革の種類は原皮が異なるのはもちろん、なめし工程を含む原皮の加工方法仕上げのやり方によっても異なります。

たとえば、

  • なめし工程でどんな処理を施すか
  • 色をつけるか
  • 柔軟性を付与するか

が違うと、革の仕上がりが異なるのです。

具体的にいうと、

  • 原皮の質感を残した革
  • 耐久性に優れた革
  • 高い防水性を持つ革
  • エイジングによる変化が顕著な革
  • 色のグラデーションが美しい革
  • 模様が付いた革

などですね。

上記の革は加工方法がそれぞれ違うため、特徴ある革に仕上がっているのです。

加工方法が違えば革の風合いも変化する

先ほど述べた通り、加工方法は革の特徴を決定付ける重要な要素。

たとえ同じ牛革であっても、加工方法が違えば見た目や触り心地が変わってきます。

革の加工方法もまた、原皮の種類と同じく多様です。

なめしの工程で特殊な薬品を入れて質感を変化させたり、皮の特定の層を表に出すために削ったりと、様々な加工がほどこされるのです。

つまり、革の風合いや感触は、

原皮の種類 × 加工方法

の組み合わせで決まってくるということ。

革の特性を決定付ける要素を解説した図革の風合いや特性は加工方法に大きく依存する

商品タグで、

  • 牛革

と記載されていたとしても、

  • 革の風合いが違う
  • 模様が違う
  • 触り心地が違う

というのは、加工方法が異なるからなのですね。

革の加工の必要性

「皮」を「革」へと変化させるなめしは、

  • 革がどのような用途で使われるか
  • どのような質感にするか

など、求められる品質に応じて異なる加工をほどこしています。

  • 革の表面を削る
  • 革の表面に樹脂をコーティングする
  • 油をタップリ染み込ませる

といったような感じです。

上記の加工をほどこすことで、いろいろな特徴を持った革が仕上がるのです。

また、別の視点からは、革の持つ豊かな風合いを際立たせる意味を持ち、革の表情をより引き出すための加工手法や、防水性を高めるなどの高機能な特性がそなわる加工方法もあります。

傷の少ないカーフレザーなどは革の風合いをダイレクトに残すため、あえてほとんど表面加工をほどこさない場合もあり、高級品として取引されています。

基本的な考え方として、革の加工は原皮の傷や血筋を隠す意味合いでほどこし、製造効率アップや歩留まりの向上の意味合いがあるのです。

革のコストや歩留まりについて、詳しくは次の項目で解説します。

革の加工方法は製造コストにも影響

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加工は革の特性だけでなく、製造コストにも深く関わってくる重要な工程です。

加工するならその分だけ費用がかさむのでは?

なんて考えがちですが、実際は製造コストが削減できる場合もあります。

原料の歩留まりが改善するためです。

歩留まりとは
  • 生産性や効率性を量る指標
  • 素材の投入量に対し、実際に得られた生産数量の割合を指す
  • 値が高いほど生産効率が良い

たとえば、同じ量の原皮を仕入れたときを考えてみましょう。

  • 傷が付いていたら廃棄してきれいな革だけを製品に使う
  • 傷が付いている革も表面加工して傷を隠し仕入れたすべての革を製品に使う

両者を比較すれば、後者がコスト的に有利なのが分かりますよね?

しかも、加工コストを踏まえても後者が有利な場合は少なくありません。

革の加工は革を有効活用するため、メーカーがしっかり利益を確保して、未来の価値ある製品を生み出し続けるために必要なことでもあるのです。

革の加工方法と特徴を解説

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では、革の加工方法について具体的にメジャーな手法をいくつか上げてみます。

この記事で紹介するのは、以下の加工や仕上げの方法です。

革の加工・仕上げの方法
  1. 銀付き革
  2. ブライドルレザー
  3. オイルドレザー
  4. 撥水レザー
  5. ガラスレザー
  6. パテントレザー
  7. 型押し革
  8. 揉み革
  9. シュリンクレザー
  10. スエード
  11. ベロア
  12. ヌバック
  13. 素仕上げ
  14. アニリン仕上げ
  15. 顔料仕上げ
  16. アンティーク仕上げ
  17. アドバンテック仕上げ
  18. パンチング仕上げ

特徴を知れば革をより楽しめますよ。

好みの革の風合いを見つけるための参考になれば嬉しいです。

銀付き革

銀付き革は、原皮の毛と表皮を取り除いた新皮層の表面である、

  • 銀面

かした革種です。

傷や血管の跡、毛穴などが顕著に表れる革で、自然な元々の皮本来の風合いを楽しめるのが特徴です。

フルグレインレザーとも呼ばれ、なめらかで革繊維が緻密ちみつなものは高級品にも使われます。

銀付き革の特徴
  • 革の品質がダイレクトに表れる

ブライドルレザー

ブライドルレザーは植物タンニンなどでなめした革にロウを浸透させた革種。

何度もロウを塗りこんで防水性を高めた革です。

同時に、美しい光沢を生む効果も。

1000年以上の歴史を持つ、イギリスの伝統的な革製法の1つです。

使い始めは革に塗りこんだロウが白い粉(ブルーム)として表面に浮き出ますが、使い込むうちにブルームがなくなり、それと引き換えに深いツヤが出てきます。

元を辿たどれば馬具用に作られた革のため、丈夫で長持ちするのが特徴です。

ブライドルレザーの特徴
  • 堅牢さは随一

オイルドレザー

オイルドレザーは馬油やグリース、合成油といった油分を多く加えた革のこと。

革に油がタップリとしみ渡っているため、撥水はっすい性が高いのが特徴です。

そのため、ブーツや登山靴、作業靴などのアッパーに使われることが多い革種。

柔らかで、折り曲げたりもんだりすると、革に含まれた油が移動して濃淡の模様が出る特徴があります。

傷にも強く、浅いひっかき傷ができても表面をこすると元通りに。

なにかとタフな素材です。

オイルドレザーの特徴
  • 頑丈でタフに使える

撥水レザー

撥水はっすいレザーはその名の通り、水をはじく革種です。

なめしの工程でフッ素やシリコンなどの撥水剤が加えられた革を指します。

フッ素やシリコンは防水スプレーでも使われています。

なめしの仕上げ段階で撥水剤を塗装剤と混ぜ、革の表面をコーティングして加工されます。

撥水機能を持たせると、水濡れや汚れに強くなり、お手入れも簡単になるメリットがあります。

完全に撥水加工されたものほどの防水性能はないものの、革の手触りを残しながら水を弾く加工をした撥水レザーもあります。

撥水レザーの特徴
  • 水や汚れに強い

ガラスレザー

ガラスレザーは表面に樹脂加工をほどこした革です。

クロムなめしした革を平坦なガラス板やホーロー加工された鉄板に張り、サンドペーパーでならした後、合成樹脂と顔料を塗ってなめらかに仕上げます。

コレクトグレインとも呼ばれる革種です。

強いツヤを放つため、天然の革らしさは失われますが、傷やシワを隠せる優れた手法。

製造の無駄が少なく、歩留まりが良いのが特徴です。

従って、比較的安価でゲットできます。

手入れしなくても光沢はキープできますが、水分や油分は入りづらいため、エイジングは楽しみにくい革種です。

ガラスレザーの特徴
  • 光り輝く強いツヤが魅力

パテントレザー

パテントレザーは表面の光沢が特徴の革です。

エナメル革とも呼ばれます。

見た目のツヤはガラスレザーとよく似ていますが、表面の仕上げ剤が違う革です。

皮の表面に厚くウレタン樹脂を塗って仕上げます。

ガラスレザーの特徴と同様に、水に強く汚れ落としが簡単なメリットがある一方、曲げ伸ばしでシワやクラックが入りやすいデメリットもあります。

19世紀にアメリカのタンナーが開発し、特許を取得したことから「パテント(特許)」レザーと呼ばれています。

パテントレザーの特徴
  • お手入れが簡単

型押し革

型押し革は、文字通り模様が革に型押された革種です。

なめし工程でプレス機を使って加熱しながら加圧。

革に型を付けます。

一路
一路
エンボスレザーとも呼ばれますね!

プレスする型はヘビやトカゲ、ワニなどの天然皮革を模したデザインのほか、ストライプや格子柄などの人工的なデザインも。

見た目を整えるために型押しをほどこすという面もありますが、歩留まりに影響する傷を隠すために実施するのが本来の目的です。

型押し革の特徴
  • 様々な模様で元々の傷を隠せる

揉み革

揉み革は銀面を内側に折りたたんでもむことで細かいシボを付けた革。

もみほぐされた革のソフトな感触とシボの美しさが特徴の加工方法の1種です。

シボ付けには、

  • 水もみ
  • 角もみ
  • 八方もみ

といった方法があります。

かつては、手作業で専用の板に挟み込んで革を折り曲げていましたが、現在は機械化。

専用の、

  • ボーディングマシン

を使って加工します。

揉み革の特徴
  • 柔らかな手触り

シュリンクレザー

シュリンクレザーはシボ付け加工された革。

先ほどご紹介した揉み革が揉むことによる物理的な力でシボを付けているのに対して、シュリンクレザーは薬剤でシボ付けします。

シュリンクレザーの「シュリンク」とは英語で「縮む」の意味。

もみ革の加工はなめし後にしていますが、シュリンクレザーはなめし途中で薬品を加えて銀面を圧縮。

シボを付けています。

薬剤で革を収縮させるため、揉み革よりも深いシボが付き、革に厚みが出るのが特徴です。

とても柔らかな仕上がりで、シボが伸びづらいという特徴を合わせ持ちます。

シュリンクレザーの特徴
  • 深いシボと革の厚みが特徴

スエード

スエードは起毛させた革の1種。

なめしの工程で革の銀面ではなく肉面を細かく起毛させた革がスエードです。

銀面の状態が良くないものを使うことが多いですが、カーフスキンを使って毛足を短く仕上げた高級品もあります。

起毛によって撥水はっすい性が高まるため、雪深いスウェーデンで手袋や靴に使用されていたのが起源。

これがフランスに入り、女性用手袋として流行。

「スウェーデンの手袋」を意味するフランス語の、

  • Gants de Suede

が語源となっています。

スエードの特徴
  • 表情豊かな毛並み

ベロア

ベロアはスエードと同じく、起毛革の1種。

ベルベット生地のようななめらかな質感に似ていることからベロアと呼ばれます。

革の加工方法はスエードと同じ。

ですが、スエードよりも毛足が長くて粗いのが特徴です。

ベロアの特徴
  • 最も毛足が長い起毛革

ヌバック

ヌバックもまた、起毛革に分類される革種です。

スエードが肉面を起毛させるのに対して、銀面をサンドペーパーで加工して起毛させた革がヌバック。

牡鹿の銀面を起毛させたバックスキンを模していて、ヌバックの語源は、

  • 新しいバックスキン(neo buckskin)

から来ています。

スエードよりもさらに毛足が短く、平坦でなめらかな質感が特徴です。

ヌバックの特徴
  • 起毛革の中では最も毛足が短い

素仕上げ

素仕上げは、なめしの工程で型押しやコーティングなどの特殊な加工をほとんどせず、皮本来の自然な風合いを残して仕上げる革の加工方法です。

使い込むことでの経年変化が顕著に感じられる革で、高い人気を誇ります。

表面を保護する塗装がされていないため、傷や汚れが付くと目立つ欠点も。

革の表情の変化を楽しむという点ではメリットかもしれませんね。

素仕上げの中でも、植物タンニンなめしで着色をせず、バフ掛けなどのみでツヤを出したものはヌメ革と呼ばれます。

ヌメ革の経年変化は分かりやすいため、革製品愛好家には強く支持されています。

素仕上げの特徴
  • 自然な革の風合いを保っている

アニリン仕上げ

アニリン仕上げは、なめしの工程でアニリン染料を使用して着色する仕上げ方法です。

アニリンは石油が原料の合成染料の総称。

顔料を含みません。

一路
一路
顔料ではなく染料です!

アニリン染料で仕上げると透明感のある塗膜が革の上に作られ、銀面の美しさをかせます。

傷のない高級なカーフやキップに使用されることが多い加工方法です。

もちろん、エイジングも楽しめます。

しかし、塗膜の耐久性がやや低いため、水シミや退色が起こりやすい弱点もあります。

アニリン仕上げの特徴
  • 色の透明感に優れる

顔料仕上げ

顔料仕上げは不溶解性の顔料と合成樹脂や結合剤を使用した塗膜で着色する仕上げ方法。

顔料仕上げの塗膜は厚く仕上がります。

そのため、皮本来の傷を隠しつつ、ムラなく均一な風合いの革に仕上げられる特徴が。

革をきれいな状態に保ちやすく、水濡れにも強い特性を持つ革種です。

耐久性にも優れますが、革の自然な風合いはほとんど残りません。

顔料特有ののっぺりした質感を軽減するため、アニリン仕上げに少量の顔料を使用したセミアニリン仕上げという手法もあります。

革の風合いをかすための加工方法は、日夜考案され続けているのです。

顔料仕上げの特徴
  • 革の傷隠しと発色に優れる

アンティーク仕上げ

アンティーク仕上げは、染料によって経年変化を模した色付けをしたり、薬剤でひび割れの見た目を再現する仕上げ方法。

なめす前の皮をわざと不規則な状態で染色し、色ムラを出すこともあります。

靴の場合、製靴してからアッパーの凹凸を利用して仕上げ剤やバフ掛けで色の濃淡を出すことが多いです。

「焦がし」と呼ばれる、アンティーク調にする専用の塗装剤も開発されており、個人で染め直しを楽しむことも可能です。

一路
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アンティーク仕上げの高い人気を象徴していますね!
アンティーク仕上げの特徴
  • 使い込まれた風合いを演出

アドバンテック仕上げ

アドバンテック仕上げはカラーグラデーションを楽しめる革の仕上げ方法です。

淡い色でなめされた革に濃い色の仕上げ剤を塗り、部分的に濃い色の表面をこすり取って不規則な色の濃淡を表現します。

グラインダーなどの高速回転機器を用いて、布のバフ掛け(フェルトバフ)で表面を処理します。

バフ掛けの強弱で色の表情を変えられるのが特徴です。

アドバンテック仕上げの特徴
  • まだら模様やツートーンを表現可能

パンチング仕上げ

パンチング仕上げは革に小さな穴を連続的に空ける仕上げ方法です。

穴の形状は円形や三角形、四角形など、多様。

革表面が編み目状になり、スタイリッシュな見た目になります。

また、穴を空けるので物理的に軽くなる特徴も。

メッシュの外観はアクティブな印象を付与し、カジュアルライクな雰囲気をまとった革です。

パンチング仕上げの特徴
  • 立体的な構造で軽量

加工方法や仕上げのやり方が違えば、革の表情は様々。

見た目を整えたり、手触りを良くしたり、はたまた、丈夫さや耐水性を高める実用性を追求した種類など。

革の加工はとっても重要な工程です。

お気に入りの革製品を見つけるための判断指標の1つに取り入れてみてください。

加工方法での革の特性の違いを理解すれば満足度の高いレザーグッズをゲットできる

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加工方法や仕上げのやり方によって革の特性や風合いが変わることを理解すると、知識が増えるだけでなく、実際の生活に役立ちます。

というのは、革の特性を踏まえて革製品を買えるから。

せっかく革製品を買うのですから、できれば気に入ったものを使いたいです。

  • 頑丈で長く使える革財布が欲しい
  • 柔らかで肌なじみの良いカードケースを使いたい
  • 美しいカラーグラデーションの革靴を履きたい

求める革製品によって適した革の風合いや特性は変わります。

満足度の高い革製品をゲットするためには、アイテムのデザインだけでなく革の特性にも気を配ると、より満足度の高い買い物ができます。

原皮が違うと加工方法以上の差が生まれる

これまでに加工や仕上げによって革の特性が変わると述べてきましたが、やはり動物の皮の種類である「原皮」が変わることほど革の特性に影響することはありません。

例えば、牛革とワニ革ではまるで印象が違います。

キメ細やかでしっとりとしたカーフレザーに対し、クロコダイルレザーの形状が独特の雰囲気をかもし出します。

そのほかにも、ヘビ革やトカゲ革といった爬虫類革。

エイ革やサメ革といった魚類革。

象革やカンガルー革などの家畜以外の哺乳類革もあります。

それぞれ唯一無二の存在感を放つ革種で、いずれもが新鮮な気持ちで持つ喜びを感じる革種です。

特に、高級革の代名詞的な存在のクロコダイルレザーの風合いは圧巻。

王者の風格すらただよいます。

実際に生で見ると、圧倒される存在感です。

泣く子も黙る美しさで、原皮の種類もまた、革製品の印象を左右する重要な要素であると感じます。

クロコダイルレザーは信頼と実績の老舗メーカーでチェック
池田工芸公式サイト

好みの革の風合いを見つけよう

本記事では、革の加工法について具体的な手法をご紹介しました。

革の風合いや質感は原皮の種類だけでなく、加工方法や仕上げ方によっても変わってきます。

  • 硬い革
  • 柔らかい革
  • 元の風合いを活かした革
  • 美しい色の革
  • 撥水機能を持つ革

特徴は様々で、たとえ同じ革種でも加工や仕上げが異なれば、まったく別の特性を持つます。

  • 靴は汚れが付きにくいガラスレザー
  • 財布は丈夫で長く使えるブライドルレザー

を選ぶなど、好みに合わせて各加工方法によって生み出される革種を選ぶと、より良いレザーグッズライフを送れますよ。

お気に入りの革製品を見つけるための判断指標の1つにしてみてください。

特徴ある革を用途に応じて使い分けましょう。

それでは今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。

ご覧いただき、ありがとうございました!

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