洋服は、
着て洗濯して
を繰り返すうちに、徐々にへたれていきます。
また、白いシャツやTシャツは首元が汚れやすく、洗濯しても黒ずみや黄ばみが落としきれなくなってきます。
白シャツは消耗品
とはよくいいますよね。
へたれた服、汚れが落ちなくなってきた服をいつまでも着ていると、清潔感がないように見られてしまい、イメージダウンです。
そのような、寿命を迎えた服は着ずに、新たな服を迎えてあげるのが吉です。
しかし、ここである思いがわいてきます。
愛着がある服であればあるほど、捨てる際の心理的抵抗が大きくなります。
そんなときは着れなくなった服を再利用しましょう。
具体的には、靴磨きクロスに再活用するのがオススメ。
Tシャツなどの粗めの生地は、靴の汚れをきっちり絡め取る効果が高いため汚れ落としクロスに。
上質なシャツに多い、高密度で細かく織られた生地は、靴にツヤを出すための磨きクロスに最適です。
着れなくなった服は細かく裁断し、靴磨きクロスとして再利用しましょう。
カットするときにピンキングハサミを使えば、生地のほつれを防止し、ストレスフリーな使い心地のシューケアクロスが得られますよ。
本記事では、寿命を迎えて着れなくなった服を靴磨きクロスとして再利用するメリットとその方法をご紹介します。
- 着れなくなった服をただ捨てるのはもったいない
- シャツの生地を磨きクロスとして使うにはどうすれば良い?
- 生地がほつれないように裁断するのに使う道具を知りたい
服は消耗品
洋服は「着て洗濯して」を繰り返すうち、徐々にへたれてきます。
経年変化ともいえますが、度を過ぎると、
- 生地が薄くなりすぎて破れたり
- 色が薄くなりすぎたり
といった弊害が出てきます。
また、
- 白いTシャツ
- 白いシャツ
といった白のアイテムは、汚れによる黒ずみや黄ばみが顕著。
清潔感がだんだんと消えてきます。
いくら洗濯しても襟元の黄ばみが取れない…
なんて経験は、誰しもが通った道でしょう。
生地の破れや落としきれない汚れが目立ち始めたら、服が寿命を迎えたサインです。
しっかりした厚手のコートやレザージャケットなどの一部の例外はあるものの、基本的に服は消耗品。
ホワイトのTシャツやシャツは特に、ですね。
- 生地が薄くなりすぎた…
- 洗濯しても汚れが落ちなくなった…
なんてときは、新しい洋服の買い時です。
寿命を迎えて着れなくなった服の取り扱い
洋服を新調すればファッションの清潔感は確保されますが、その着れなくなった服をどうするか?
この記事のメインテーマです。
そして、当ブログは靴磨き好きな僕が運営しています。
と考えるわけです。
というか、考えるまでもなく答えは既に出ています。
つまり…。
寿命を迎えて着れなくなった服は、
靴磨きクロスとして再利用しよう
となるわけです。
着れなくなった服はシューケアクロスとして再利用
快適な靴磨きには、いくつかの道具が必要です。
- シューキーパー
- 靴クリーム
- 磨きクロス
など。
そうです。
磨きクロス
布を使います。
コットン製のクロスですね。
そして、多くの洋服はコットン生地です。
コットンは靴磨き用の布として最適。
つまり、着れなくなった服は靴磨きクロスで再活用できるのです。
靴磨きには汚れ落とし用クロスや磨きクロスといった布地を使います。
- 目が粗い生地は汚れを絡め取りやすいため、汚れ落としに
- 目の細かい高密度クロスは、靴クリームやシューポリッシュを滑らかに均すために
着れなくなった洋服は生地の特徴によって、シューケアクロスとしての第2の人生が待っています。
生地がほつれないように切る方法
とはいえ、洋服をそのまま靴磨き用クロスとして使うには大きすぎますよね?
そのため、靴磨きクロスとして使うために、小さくカットしなければなりません。
しかし、工作用のハサミでただ切るだけでは裁断した面の糸がほつれやすいです。
糸くずが出やすく、ほつれた糸が磨く際に邪魔になります。
洋服をカットするときには、少し工夫が必要なのですね。
そんなときに便利なのがピンキングハサミ。

ピンキングハサミは刃先がギザギザとした、生地裁断に使われるハサミです。

カットした生地面がギザギザとなり、裁断面のほつれを防止できます。

生地にギザギザのデザインを施すためにも使いますね。

ピンキングハサミで切った生地は裁断面がほつれにくく、糸くずが出にくくなります。
ピンキングクロスでカットした生地を使うと、シューケアが捗りますよ。
実際のカット例として、以下の服をシューケアクロスとしてよみがえらせてみます。
- ユニクロのTシャツ
- コモリのシャツ
- オナーギャザリングのシャツ
汗を吸収するために粗めの生地で作られるTシャツ。
サラッとした上品な印象を高めるために、目の細かい生地で作られたドレスシャツ。
いずれも寿命を迎えたり、サイズが合わなくなった服です。
ユニクロのTシャツをカット
まずはこちらのTシャツをカットしていきます。

ユニクロUのTシャツです。
ヘビロテしていたため、かなり生地にダメージが…。
首裏の黒ずみも目立ちます。
ということで、シューケアクロスとして再利用することにしました。
早速、ピンキングハサミでカットしていきます。

ピンキングハサミを通すと、生地がギザギザにカットされます。

カット部分が洒落ていますね。
シューケアクロスとして使いやすい大きさにカットしてみました。

周囲がギザギザとして、シューケアクロスっぽさが出ました。

通常の工作用ハサミだと、なかなかこの洒落た感じは出せません。

ピンキングハサミでカットした裁断面は美しいだけでなく、糸のほつれも防いでくれます。
一通り、Tシャツのカットが終わりました。

捨てるはずだったTシャツからシューケアクロスが何枚も得られました。
ただ捨てるよりも、再利用した方がエコですよね。
指に巻き付けると、こんな感じ。

こちらのTシャツは目の粗い生地のため、汚れを絡め取りやすい素材。
そのため、汚れ落とし用クロスとして使います。
コモリのシャツをカット
続いて、シューケアクロスとして生まれ変わらせる服はこちら。

コモリ(COMOLI)の白シャツです。
長年愛用し続けた結果、襟元の黄ばみ・黒ずみが落ちなくなってしまいました。

こちらのシャツはダブルフロントシャツといって、140番手の細糸を織り上げた生地を使っています。
- 糸の太さを表す単位
- 数が大きいほど糸が細いことを示す
- ドレスシャツは50~120番手程度の糸を使うことが多い
140番手の細糸は高級シャツに使われます。
コモリのシャツは2万円を軽く超えてきますから、高級な分類です。
着れなくなったから捨てるというのは、あまりに忍びない…。
これまで活躍してくれた…、一緒に過ごした日々を思い出すと、ただ捨てるというのは絶対にできません。
ということで、再利用のためにピンキングハサミで切っていきます。

…チョキチョキ。

高級シャツが切断されていくことへの罪悪感を、
ただ捨てるよりは良い
という想いで打ち消しつつ、切り進めます。

一通り生地を切り抜いたら、使いやすいサイズに調節。

先述の通り、コモリのシャツは細い高番手の糸で織られています。
生地が高密度に詰まっているため、靴クリームやワックスを滑らかに塗り伸ばすための磨きクロスにピッタリ。

そのため、指に巻き付けやすいように細長くカットしました。
指に巻き付けると、しっかりとした生地に頼もしさを感じます。

オナーギャザリングのシャツをカット
コモリのシャツに続いて、もう1枚のシャツもシューケアクロスにしていきます。
こちら、オナーギャザリング(Honor gathering)の白シャツです。

ホテルのベッドシーツをモチーフとした、肌触り最高のシャツ。
非常に高密度に織られた生地で、コモリのシャツ同様、捨てずに再利用することに。
襟の黄ばみがかなり進んでいます。

ヘビロテゆえの結果。
感謝の気持ちを込めて、カッティングしていきます。

ありがとう…!!
サンクストゥーマッチ!
と言いながら、ピンキングハサミでチョキチョキ。

靴磨きクロスとして使いやすいように、縫い合わせ部分は除去しておきます。
カットし終わりました。

上質なシャツの生地を無駄にしないため、使える箇所はすべて切り取りました。
生地が良いため、折り畳んだだけでも雰囲気が出ますね。

指に巻き付けると、上質さを感じます。

シャツとして身体を包み込んでくれていたシャツが、磨きクロスとして指を覆うアイテムに。
これまでの思い出が靴磨きのときによみがえり、シューケアタイムを彩ってくれることでしょう。
着れなくなった服は磨きクロスで活躍させよう
本記事では、着れなくなった服を靴磨きクロスとして再利用する方法をご紹介しました。
ヘビロテして、くたくたになった服。
襟元が黒ずんだり、黄ばんだりしていることも…。
もう着れないなぁ…
と感じても、ただ捨てるのはもったいないです。
ピンキングハサミでカットして、シューケアクロスとして活用しましょう。
目の粗い生地ならば汚れを絡め取りやすく、汚れ落とし用として。
目の細かい生地は靴クリームやワックスを均すための磨き用として。
服を裁断して得たシューケアクロスを靴磨き時に利用すれば、服の思い出とともに靴磨きができますし、エコです。
そのとき、ピンキングハサミでカットすれば糸のほつれを防げるため、使い勝手が良好に。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!





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