革靴の汚れ落としに使う靴クリーナーはシューケアには欠かせないアイテム。
靴をいたわるためには必要不可欠だからこそ、たくさんの種類があります。
と感じている人へ。
この記事では7つの靴クリーナーを比較して、それぞれどんな特長があるのかを紹介します。
しっかり汚れを落とせる洗浄力重視のクリーナーから、保革をしつつ汚れ落としができるクリーナーなど。
価格も大事な要素ですね。
革靴の状態やその後のケアをどの程度するかによって、それぞれ適したクリーナーやオススメのクリーナーが違ってきます。
本記事では7種の靴クリーナーについて、汚れ落とし効果・その他付与効果・価格の3つの項目を比較しています。
靴クリーナーを選ぶ際の参考になれば幸いです。
自身の使い方に合わせてチョイスしてみてください。
汚れ落ちと価格を踏まえ、総合的なコストパフォーマンスを指標にするのがおすすめです。
種類 | 汚れ落ち | その他の効果 | 価格(1mlあたり) | 商品ページへ |
---|---|---|---|---|
ステインリムーバー |
防カビ |
10円/ml |
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ツーフェイスローション |
10円/ml |
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ツーフェイスプラスローション |
保湿 |
12円/ml |
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レザーローション |
防カビ・保湿 |
15円/ml |
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レザーバームローション |
保湿・ツヤ・撥水 |
16円/ml |
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ステインクレンジングウォーター |
保湿・ツヤ・革へ低負荷 |
10円/ml |
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ナチュラルクリーナー |
強力洗浄 |
25円/ml |
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- 靴クリーナーの種類が多くて迷う…
- どんな観点から靴クリーナーを選べば良いの?
- 自分のシューケアに合った靴クリーナーを見つけたい
種類が豊富な靴クリーナー
革靴を良好な状態に保つためには、日々のお手入れが大事です。
ブラッシングや革への栄養補給はもちろんのこと、革靴の汚れ落としもまた重要。
革靴の表面の汚れを落とすことで革靴の美しさが保たれ、いつまでも革の風合いを楽しめます。
また、古いクリームも落とせるため、クリームの浸透性が向上。
革靴の汚れを落とすと革表面の通気性が維持され、良好なコンディションをキープできます。
オススメ靴クリーナーの特徴と長所・短所
各シューケアブランドから多くの靴クリーナーが登場し、それぞれ魅力ある特長を持っています。
だからこそ、
なんてことになりがちです。
しかし、各靴クリーナーの特性と効果を理解すれば、自分に適した靴クリーナーが何かが見えてきます。
この項目では、以下の7つの靴クリーナーの特長を紹介します。
それぞれ特長を持った靴クリーナーたち。
次の項目から詳しく紹介していきますね。
ステインリムーバー
まずはM.モゥブレィのステインリムーバー。
僕自身、靴磨きに興味を持ってはじめに手に入れた靴クリーナーです。
- 株式会社R&Dが展開するシューケアブランド
- 皮革用石鹸やソール用クリームなどを一般商品化し、シューケアを身近に感じられる製品を展開
ステインリムーバーは軟水をベースに作られたソフトな水性の靴クリーナー。
そのため、革に低刺激なのが魅力。
革へ優しいながらも、汚れ落ちが抜群。
雨の後に出てくる白い塩分もきれいに落ち、靴クリームの浸透を助けてくれます。
また、防カビ剤を配合しているため、日頃からステインリムーバーで汚れを落としておけば、カビの発生を防げて一石二鳥。
ベタ付きが少なくサラッと仕上がる特長があり、アッパー(甲革)だけでなく、インソールのクリーニングにも最適です。
ゴム製のラバーソールの汚れ落としにも使えますよ。
- 軟水ベースで皮革に優しい
- 防カビ剤配合
- 60mlで660円(税込み)
ツーフェイスローション
ツーフェイスローションはブートブラックシルバーラインの靴クリーナー。
- 日本のシューケア用品メーカー「コロンブス」のブランドの1つ
- ブートブラックのビギナーライン
シルバーラインではない「ブートブラック」については後述しますね。
ツーフェイスローションは「ツーフェイス」の名の通り、油性汚れを落とす成分と水性汚れを落とす成分が分離した2層構造のクリーナー。
ツーフェイスローションは含まれている界面活性剤が比較的少ないため、溶剤の汚れ落とし効果を革にダイレクトに伝えられます。
成分中の低臭溶剤(インパラフィン)が、汚れや皮革に入り込んだ古いクリームをしっかり落としてくれるため、高い洗浄効果を誇るのです。
実際に使ってみると、その高い汚れ落とし作用を実感できます。
使用後の革はさっぱりとした自然な風合いに。
サラッとした使い心地で、シューケア初心者にも扱いやすいです。
ローションが2層になっているのは、界面活性剤が少ないため、異なる2つの成分が混ざりにくくなっているから。
界面活性剤は水と油を混ぜ合わせる効果がありますが、ツーフェイスローションはその成分が少ないため、層分離しているというわけです。
- 界面活性剤が少なく、溶剤による汚れ落とし効果が高い
- サラッとした使い心地で初心者でも使いやすい
- 100mlで1,100円(税込み)
ツーフェイスプラスローション
続いて、ブートブラックのツーフェイスプラスローションの紹介を。
- コロンブスが展開するシューケアブランドの1つ
- プロレベルのお手入れを可能にするコロンブス内での最高級シリーズ
- ブートブラックシルバーラインよりも玄人向けのアイテムをラインナップしている
先ほどのツーフェイスローションと名前が似ていますが、こちらは、
ツーフェイスプラスローション
です。
「プラス」というだけあって、その効果もツーフェイスローションにプラスされています。
ツーフェイスローション同様、油性汚れを落とす上層と水性の汚れを落とす下層に分かれた2層構で、
- 水汚れ
- 油汚れ
それぞれをしっかり除去できます。
シルバーラインのツーフェイスローションとの違いは、皮革にしっとり感を与えるモイスチャー成分が配合されていること。
汚れを落としつつ、革の保湿もできる優れものです。
- 2層の成分で汚れをしっかりと取り除ける
- 保湿成分配合で革の潤いを保てる
- 100mlで1,320円(税込み)
レザーローション
レザーローションはツーフェイスプラスローションと同じく、ブートブラックにラインナップされている靴クリーナーです。
2層に分かれたツーフェイスローションとは違い、透明な液体。
透明なので、革靴の汚れがどのくらい落ちたのかが分かりやすいメリットがあります。
また、ローションの透明度を高くすることでお手入れ最中の革の質感や色など、その他些細な状態の変化にいち早く気づけます。
革への悪影響をすぐに察知して軌道修正できるのです。
溶剤のニオイもかすかな低臭タイプ。
なんて人にもオススメです。
レザーローションは製造工程で精製しており、不純物を除去しているため、成分粒子が細かいのも特長。
ツーフェイスプラスローションの洗浄力とはいかないまでも、汚れ落とし効果を高めています。
さらに。
レザーローションにはホホバ油が含まれています。
革に柔らかさと潤いを与える効果があるのです。
加えて、カビ止め剤も配合。
下駄箱の中にしまう前にレザーローションでお手入れすれば、カビを発生しにくくできます。
汚れを落としつつ、保湿・防カビができる靴クリーナーです。
- 透明タイプで革の状態やクロスに付いた汚れの程度が判別しやすい
- 潤い補給と防カビ効果あり
- 100mlで1,650円(税込み)
レザーバームローション
レザーバームローションはサフィールノワールの靴クリーナー。
- フランスの「AVEL」社が展開する最高級シューケアブランド
- 靴磨きのプロから高い評価を得続けている
レザーバームローションはただの靴クリーナーではありません。
これ単体で汚れ落とし、革への栄養、さらにツヤを与えられるケア用品。
まさにオールラウンダー。
これ一本で革靴のケアが完了する手軽さがあります。
革靴だけでなく、レザーバッグやレザージャケットなどの革製品全般に使える汎用性の高さもGOOD。
レザーケアに大活躍。
それがレザーバームローションです。
汚れ落とし以外の効果が高い秘密は配合成分にあり。
革に栄養を与えるミンクオイルなどの天然由来の保湿成分が含まれ、しなやかさを与えます。
- イタチ科のミンクから取れる脂肪をベースに作ったオイル
- 皮革に深く浸透し、柔軟性を与える効果が高い
それだけでなく、ミツロウも。
- ミツバチが分泌するロウ
- 革に油膜を作り光沢を与える
ロウ分が革にツヤを与えてくれます。
また、ミツロウが革表面に保護膜を形成するため、撥水性を高め、革自体を傷から守ってくれる効果もあり。
レザーバームローションは汚れを落とすだけでなく、革に潤いを与えることで革を乾燥から守りつつ、美しさを高めてくれる、とても頼れる存在です。
天然成分を使っているため、革に優しく、シミや色落ちがしにくいのもオススメポイントですよ。
- 汚れ落としだけでなく革への栄養補給・ツヤ出しが可能
- これ1本でレザーケアが完了する
- 125mlで2,420円(税込み)
ステインクレンジングウォーター
M.モゥブレィ・プレステージのステインクレンジングウォーターは、溶剤を一切含まない革用クリーナーです。
いわゆる、
- ソルベント(溶剤)フリー
のクリーナー。
革への負荷が少なく、安心して使えるクリーナーで、革靴だけでなく革製品全般に使える汎用性の高さが魅力です。
ステインクレンジングウォーターは天然成分にこだわって配合されているため、革に優しいクリーナーに仕上がっています。
オリーブオイル、ホホバオイル、オレンジオイルやキャスターオイル等の天然成分を配合しています。
- オリーブオイル
- ホホバオイル
- オレンジオイル
- キャスターオイル
- 抗菌剤
- 水
配合成分 | 特徴 |
---|---|
オリーブオイル | 酸化されにくく常温で固まりにくい 化粧品、薬品、石けんなどの原料として使われる |
ホホバオイル | 肌の保湿に使われるほど潤い補給効果が高い 革への栄養補給が高く、しなやかにする効果もあり |
オレンジオイル | 主成分はリモネン 汚れを落とす作用がある |
キャスターオイル | 保湿作用が高い 粘度が高くホホバオイルと組み合わせて使うことが多い |
特に、ホホバオイルは革への栄養補給効果が高く、汚れを落としつつ革のケアが可能。
また、ステインクレンジングウォーターは防カビ剤配合で、カビ予防にも貢献します。
と思いきや。
まったく問題なし。
キッチリ汚れを落とせます。
- 溶剤フリーで革への負担が少ない
- 栄養補給成分を含む
- 100mlで1,100円(税込み)
ナチュラルクリーナー
サフィールノワールのナチュラルクリーナーは、超強力な洗浄効果を持つ靴用クリーナーです。
ナチュラルクリーナーは、
- ハイシャインのワックス落とし
- ホワイトレザースニーカーの白さを復活させるための汚れ落とし
といった、頑固なワックスやこびりついた汚れを落とすのに最適な靴クリーナー。
きっちりワックスや汚れを落としたいときに大活躍のクリーナーです。
ナチュラルクリーナーは、かの有名なサフィールのレノマットリムーバーと比較されるほどの強力な洗浄効果を持つ靴用クリーナーで、
- 強力でパワフルなクリーニング効果
によって革靴をスッピン状態にできます。
洗浄作用が強いため、さぞたくさんの有機溶剤を使っているのかと思いきや。
天然成分のみを配合した環境に優しいケア用品。
強力な洗浄効果からは想像できない、自然由来のクリーナーです。
価格は2,750円で他の靴クリーナーと比べて高め。
しかし、確かな汚れ落とし効果がある頼れるクリーナーです。
こびりついた汚れから古い靴クリームや頑固なワックスまで幅広く使えます。
使用上の注意として、ナチュラルクリーナーの使用直後は鏡面磨きなどのツヤが出にくくなるため、使用後は15分程度時間を空けるようにしましょう。
- 自然由来の植物成分のみ配合で革にやさしい
- 頑固なワックスすら落とす超強力なクリーニングが可能
- 100mlで2,750円(税込み)
オススメ靴クリーナー比較表
さて、この項目では、先ほどまでに紹介した靴クリーナーを比較してみます。
自身の用途やシューケアの仕方を加味した上で、適した靴クリーナーを見つけてみてください。
種類 | 汚れ落ち | その他の効果 | 価格(1mlあたり) | 商品ページへ |
---|---|---|---|---|
ステインリムーバー |
防カビ |
10円/ml |
Amazonで見る | |
ツーフェイスローション |
10円/ml |
Amazonで見る | ||
ツーフェイスプラスローション |
保湿 |
12円/ml |
Amazonで見る | |
レザーローション |
防カビ・保湿 |
15円/ml |
Amazonで見る | |
レザーバームローション |
保湿・ツヤ・撥水 |
16円/ml |
Amazonで見る | |
ステインクレンジングウォーター |
保湿・ツヤ・革へ低負荷 |
10円/ml |
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ナチュラルクリーナー |
強力洗浄 |
25円/ml |
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自分に合った靴クリーナーを選ぼう
本記事では、各メーカー・ブランドから販売されている靴クリーナーたちの特長と効果についてまとめました。
それぞれ特長ある靴クリーナーは、革靴へ与える効果にも違いがあります。
洗浄作用が高く、革靴の汚れを落とす効果が高いクリーナー、汚れを落としつつ栄養補給が可能なクリーナーなど…。
価格面でも異なる、バリエーション豊かな靴クリーナーは、どのようなシューケアをするのかによって選ぶと良いでしょう。
- バッチリ汚れを落としたい
- 初めてだから様子見で価格が安いものを選びたい
- 汚れ落としと同時に保革もして手軽にシューケアを楽しみたい
気分や用途に合わせて靴クリーナーを使い分けるのもオススメです。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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