パイソンレザーはヘビの革。
細かなウロコが配されたパイソンレザーは美しいの一言です。
使いはじめこそ、
ウロコがヒラヒラして剥がれそう…
と感じますが、使い続けるうちにウロコの反りがなくなり、ソリッドな印象に落ち着きます。
と同時に、ウロコにツヤがあらわれ、革が深みのある表情に。
そうです。
一般的な牛革のように、パイソンレザーも経年変化(エイジング)します。
本記事では、パイソンレザーが経年変化するとどんな表情になるのかについて書いていきます。
- パイソンレザーって経年変化するの?
- エイジングしたパイソンレザーが見たい
- 使い続けるとパイソンレザーのウロコはどうなる?
パイソンレザーはヘビの革
パイソンレザーは希少革の一種で、ヘビの革です。
ダイヤモンドパイソンやモラレスパイソンなど、パイソンレザーの中にもいくつか種類がありますが、いずれも細かなひだのようなウロコを持つのが特徴です。
パイソンの革はウロコがひらひらとして、剥がれそうな印象を受けます。
しかし、実際は頑丈です。
ウロコはその下の皮膚組織と同化しているため、取れてしまうことがないのです。
パイソンレザーの経年変化
パイソンレザーは希少革ゆえに、
どんな経年変化をするのか
がイメージしにくい革種です。
独特の存在感を持つパイソンレザーは、一般的な牛革などと同じように、経年変化(エイジング)します。
使ううちに、だんだんと革の風合いが変わってくるのです。
希少革のパイソンレザーがどのように経年変化をするのかはあまり知られていません。
そもそも牛革に比べて、圧倒的に使っている人は少ないですからね。
さて、話が脱線しかけましたが、元に戻して…と。
一般的な牛革の場合、使い始めは革が硬いですが、パイソンレザーは最初から柔らか。
使い込むと、さらに柔軟性が増します。
手触りが優しくなりますよ。
また、パイソンレザー特有の変化として、具体的に下記の変化があります。
- 光沢が出る
- ウロコの反りが落ち着く
光沢が出る
パイソンレザーは使い込むと、ウロコにツヤがあらわれます。
使い始めはマットな見た目で、
カサカサしてるな
という印象のパイソンレザーでも、半年、1年と使い続けるうち、光沢を帯びてきます。
控えめながらも光を反射するパイソンのウロコの風合いは、他の素材では表現できない美しさ。
パイソンレザーのアイテムを持っていて良かったと感じる瞬間です。
ウロコの反りが落ち着く
パイソンレザーのアイテムを購入したとき、何より特徴的なのがウロコの反り返りです。
ウロコの先端がフワフワと浮いた感じになります。
パイソンレザーになじみのない方は、
なんて不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
結論、全く問題なし。
心配することではないです。
というのも、パイソンレザーのウロコは強く引っ張ったところでビクともしないほど丈夫だから。
しかも、経年変化によって反りが解消されていきます。
むしろ、ずっと使っているとウロコの反りがなくなってしまうのですから、ウロコがヒラヒラしている状態は購入当初しか味わえません。
はじめはパイソンレザーのウロコ感を味わいつつも、使っていくうちにツヤを放ちながら落ち着いてくるウロコの変化を存分に堪能できます。
パイソンレザーのコインケースで経年変化を確認
百聞は一見に如かず、ということで…。
パイソンレザーの経年変化がどのようなものか、実際にお見せします。
僕が3年間使い続けているパイソンレザーのアイテムがこちらです。
日本のブランド、ブルーナボインのコインケース。
インディゴのカラーが洗練された雰囲気を高めています。
パイソンレザーのウロコはツヤを帯び、スタイリッシュ。
この風合いは他の革には出せません。
パイソンレザーならでは。
ちなみに、使い始めてからしばらくはウロコが浮いた状態でした。
今では、ウロコはきっちり寝て反りはなし。
使い始めこそ、ウロコが反ってフワフワと頼りなさそうに見えましたが、3年も使用するとウロコが完全に寝ました。
購入当時の反りっぷりを思い出すと寂しくもありますが、その分、エレガントなウロコの表情を楽しめるので良しとします。
今ではウロコを起こすことの方が難しいです。
感じますよ。
一体感を。
光を反射して、ツヤっぽいですね。
エイジングが美しいです。
また、拡大するとウロコの先端部分が折れている箇所があるのが分かります。
こちらのコインケースはポケットに出し入れする機会が多いので、そのときに折れたのでしょう。
使う人やライフスタイルが表れるのも経年変化の醍醐味です。
ちなみに、内側は牛革を使っています。
気づいたときに汚れを落としてはいますが、小銭を入れているので汚れやすいです。
内側の経年変化がしっかり見れるよう、これからも定期的にクリーニングはやっていく所存。
外側のパイソンレザーもまた、エキゾチックレザー用のケアクリームでお手入れしています。
コバの補色もやりつつ。
お手入れのおかげか、3年使い続けてもまだまだへたれはありません。
5年、10年と活躍してくれることでしょう。
経年変化で表情豊か!パイソンレザーと末永く
本記事ではパイソンレザーのコインケースを例に取り、経年変化後の革の様子をご紹介しました。
パイソンレザーは使いはじめこそウロコが反って、カサカサした印象。
ですが、使い込むうちにウロコが落ち着き、ツヤが出てきます。
経年変化を楽しめる革種です。
そして、その経年変化はパイソンレザーならではの独特なもの。
持つ喜びを強く感じる革でもあります。
経年変化を感じられるくらい、長く愛用できるパイソンレザーアイテム。
手に入れて、ヘビ革ならではの独特な風合いを長く味わってみてはいかがでしょうか?
それでは、今回はこのへんで。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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ランキング順で並べはするものの、それぞれおすすめの人が違うので自分にピッタリなレザーブランドを選んでみてください。
ワニ革の強い光沢はエレガントで一生モノの風格を持つ。
池田工芸の特徴 | 日本で最大級のクロコダイル専門の工場を持つ 一貫した生産管理で高品質を保つ一流メーカー |
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こんな人におすすめ | とにかく高級感のある財布が欲しい |
色へのこだわりが強く複数の色を手作業で重ねる染色が独創的な印象を与える。
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キプリスの特徴 | 仕立ての良さと上質な革を使用 目に見えない部分の手間も惜しまない製品作りへのこだわりを持つ |
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こんな人におすすめ | 質実剛健の主張控えめな大人っぽい革製品が欲しい |