革といえば、何が思い浮かぶでしょうか?
…というと漠然としすぎていますね。
「革」といって思い出すのは牛革だったり、サラサラとした触感の革(スムースレザー)などを思い浮かべる方が多いのではないかと。
でも、世の中そのような革だけではなく、多様な革が存在します。
動物の皮を使って作られる「革」はそれこそ、動物の種類の数だけ存在するのです。
もちろんそれが実用的か、美しいかは別問題として…。
実用性と美しさ、それらの基準をクリアした革が実際に革として使われているわけです。
その中でも一際異彩を放つのが、希少革と呼ばれる、
- エキゾチックレザー
です。
この記事ではエキゾチックレザーの種類と特徴について解説します。
珍しい革で作られた、筆者の愛用品も紹介します。
革にはどんな種類がある?
世の中には沢山の種類の革があります。
おそらく最もメジャーな革の種類は牛革ではないかと。
あなたの身の回りにも、バッグや財布、ベルト…。
きっと牛革製のものがあるはずです。
そのほかにもコードバンでお馴染みの馬革や、豚革、山羊革、羊革なども割と身近ではないでしょうか?
これらはいずれも人間に飼育されている動物由来の革ですが、世の中にはそれ以外の革でも沢山の種類があります。
今回のテーマはそういった革、いわゆる、
- エキゾチックレザー
と呼ばれる革について、その魅力を語ります。
エキゾチックレザーとは
エキゾチックレザーとは希少革の総称で、希少革の王様、
- クロコダイル(ワニ)
や、細やかなウロコ模様が美しい、
- パイソン(大蛇)
さらに、
- リザード(トカゲ)
といった、爬虫類が有名です。
それ以外にも、
- スティングレイ(エイ)
- シャーク(サメ)
のような魚類や、
- エレファント(象)
- ヒポポタマス(カバ)
- オーストリッチ(ダチョウ)
といった哺乳類、鳥類など、その種類は多岐に渡ります。
いずれも、一般的な牛革などに比べて、高級品として扱われることが多いです。
なぜ高級品なのかというと、エキゾチックレザーを取ることのできるこれらの生き物達は、野生に暮らしているものがほとんど。
安定供給しにくいのです。
もちろん例外もあって、クロコダイルなんかは革の需要が高いため、飼育されている場合もあります。
それでも希少なことには変わりませんがね。
革の質感はというと、かなり独特な見慣れない風合いの革が多く、実際に革に触れた感触もこれまでに味わったことのないものであることが多いです。
そういった意味でエキゾチックレザーはすごく面白い革ぞろい。
いずれにせよ、動物の哺乳類や爬虫類などの分類問わず、
- 希少で手に入りにくい革
をエキゾチックレザーと呼び、その希少価値や革の風合い・手触りの良さが世界中で愛されている理由というわけなのです。
革の種種 | 特徴 |
---|---|
クロコダイル |
|
パイソン |
|
リザード |
|
スティングレイ |
|
シャーク |
|
エレファント |
|
ヒポポタマス |
|
オーストリッチ |
|
エキゾチックレザーの特別感
そんなエキゾチックレザー。
最大の魅力は何といっても、
- 特別な雰囲気
これに尽きると僕は思います。
普段見慣れた牛革とはまた違った雰囲気を醸し出していて、良い意味で違和感を持っていると言うか、独特な雰囲気が所有欲をくすぐるんですよね。
エキゾチックレザーの革靴なんて、その存在感たるや、半端ではありません。
価格も半端ではないですが…。
ものによっては靴を履く機会として、カジュアルシーンに限定されるかもしれませんが、それでも所有する喜び、ワクワク感はプライスレス。
エキゾチックレザー製品を紹介
革靴には手が届かずとも、僕はエキゾチックレザーを使った革小物をいくつか持っています。
革の種類としては、
- パイソン(ヘビ)
- クロコダイル(ワニ)
- スティングレイ(エイ)
- シャーク(サメ)
- オーストリッチ(ダチョウ)
- エレファント(象)
- ヒポポタマス(カバ)
です。
いずれも大変美しく、時々じっと見つめてしまったり、それを眺めながらお酒を嗜んだりします。
それはもう、至福のひとときです。
エキゾチックレザーを肴に飲むお酒のおいしいこと。
最高の贅沢だと感じます。
エキゾチックレザーの魅力を伝えるべく、以下のそれぞれのエキゾチックレザー製品を紹介します。
- パイソンレザーのコインケース
- クロコダイルレザーのウォレット
- スティングレイレザーのフラグメントケース
- シャークレザーのコインケース
- オーストリッチレザーのコインケース
- エレファントレザーのマルチケース
- ヒポポタマスレザーのキーケース
どれも一般的な革では出せない、独特の風合いが魅力の革種です。
パイソンレザーのコインケース
では、まずはパイソンレザー(ヘビ革)のコインケースから。
それがこちら。
日本発、ドメスティックブランドの「ブルーナボイン(BRU NA BOINNE)」のパイソンレザーのコインケースです。
インディゴで染められたパイソン柄。
なによ、その最高の組み合わせ。
そう言っているようなもの。
ツヤも美しく、何よりも特筆すべきは、ウロコが放つ独特の雰囲気。
1枚1枚、形、大きさが異なり、革が持つ表情の豊かさがより際立っているように感じます。
横から見た図。
ウロコが少し浮いているのが分かります。
と少し不安になりますが、これを買ったお店の店員さん曰く、
日常生活で剥がれることはまずないです!
とのこと。
凄いです。
野生の強さを感じます。
見ただけでは分からない特徴を知るとますます愛着が湧いてくるというものです。
クロコダイルレザーのウォレット
続いて、クロコダイルレザー(ワニ革)の財布。
こちら、ブルーナボインのクロコウォレットです。
ブルーの色味が美しいクロコダイル革の財布です。
ナチュラルで落ち着いた革の風合いなので、カジュアルな装いにもマッチしやすく、シーンを選ばず活躍してくれます。
続いて、クロコウォレットの内側の紹介を。
内側は発色の良いオレンジ色です。
汚れが付きにくく、長く使うにはピッタリなレザーです。
クロコダイル革の艶やかで上品な質感と、キメ細やかで柔らかなカウハイドの風合いが同時に味わえる、レザー好きにはたまらない逸品です。
スティングレイレザーのフラグメントケース
魚類であるエイ。
スティングレイレザーはアカエイの皮をなめした革種です。
一般的な革といえば、たんぱく質が主成分ですが、スティングレイレザーは違います。
リン酸カルシウムです。
つまりは無機物。
ゆえに、独特の質感を持つ革種です。
硬く細かな粒が並んだ様はエレガント。
こちらのアイテムはフラグメントケースタイプなので、カードや小銭、お札をスッキリとコンパクトに携帯できます。
スマートに使える便利アイテム。
スティングレイの上品さと高機能性を合わせ持っています。
主成分がリン酸カルシウムなので、タンパク質を含む一般的な革とは異なり、ケアが簡単。
ホコリを落として乾拭きする程度で日々のお手入れが完了するので、肩ひじ張らずに愛用できます。
シャークレザーのコインケース
シャークレザーはサメの革。
鮫肌と呼ばれる通り、ざらついたイメージの革種かと思いきや、柔らかくフカフカの触り心地の革です。
アトリエシャークのコインケースはをイメージしたブルーのシャークレザーを使っています。
表面のシボはシャークレザーならでは。
唯一無二の表情です。
表面の凹凸が無数にあり、これがシャークレザーの独特の模様を生み出しています。
まごうことなく、天然の凹凸。
それゆえに、自然な美しさと強さを感じるのがシャークレザーの特徴です。
堅牢性が高く、末永く愛用できる点もGOOD。
大事な財布を末永く使いたい人にとって、シャークレザーのアイテムは非常におすすめです。
オーストリッチレザーのコインケース
オーストリッチレザーは耐久性があり、しなやかな素材。
日常で使う頻度が高いアイテムに使われることが多い実用的な革種です。
コインケースに使われることも。
一般的な牛革などとは全く異なる雰囲気を持っています。
オーストリッチレザーには羽毛の跡(クイルマーク)がしっかりと残り、一風変わった独特の風合いが味わえます。
どことなく、野性味を感じる風合いを漂わせ…。
ワイルドながら上品。
オーストリッチレザーはパイソンやクロコダイルとはまた違った印象を感じる革種です。
エレファントレザーのマルチケース
象革は起毛した革種で耐久性抜群。
野性味あふれる力強さを感じる革種がエレファントレザーです。
象のイメージとピッタリですね。
深く入ったシボが生み出すワイルドな風合いは一見の価値あり。
見るだけでなく、使えばさらに魅了されること間違いなし。
なかなか触れることのない革だけに、所有欲が満たされます。
同じ模様はこの世に2つと存在しませんからね。
それでいて、エレガントな印象を持ち合わせる不思議な革種が象革。
超高級レザーの風格が漂います。
ケースの中はこんな感じ。
財布としてもカードケースとしても使える、多機能ケースです。
意外とお手入れが簡単なので、ラフに使えるのも象革の良い点です。
ヒポポタマスレザーのキーケース
ヒポポタマスはカバ。
ヒポポタマスレザーは象革と同じく、表面が起毛した革種です。
深く入った縞模様がワイルドな印象。
しかし、起毛した表面はどこか上品で柔和な空気感を醸しつつ。
キーケースなので毎日使う機会があり、カバ革と触れ合える機会の多いキーケースです。
象革とはまた違った雰囲気。
独特な表情は見て楽しく、使って嬉しいアイテムです。
柔らかで、触って気持ちの良い革種。
カバ革は意外とケアが簡単なのも入しいポイントです。
魔性のエキゾチックレザー
本記事ではエキゾチックレザーの魅力について書きました。
何はともあれ、エキゾチックレザー、良いです。
言葉の響きも素敵ですが、
- 持つ喜び
- 見る喜び
- 使う喜び
いずれも一線級の怪物です。
これからも末永く一緒に過ごしていきたいと強く感じるこだわりアイテム。
エキゾチックレザーが気になった人はぜひチェックを。
それでは今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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