このブログで過去に紹介したNLのグラスコード。
エイジング9か月の様子を執筆したのが4年ほど前のことです。
経過観察がすっかりご無沙汰になってしまいました。
一気に飛んで経年変化5年のグラスコードをお見せします。
ヌメ革の質感や風合いはどのように変わったのか。
5年もあれば結構な変化を遂げているわけです。
しかし、やれているわけでもなければ、みすぼらしくなっているわけでもなく。
劣化ではなく、あくまでも変化。
時の流れをしみじみと感じさせ、ノスタルジックで素敵な気持ちになるような。
ヌメ革にはそう思わせる魅力があります。
本記事ではNLのレザーグラスコードの5年使用の経年変化を紹介します。
- ヌメ革の経変変化を見たい
- 5年に渡って使い続けた革の風合いはどうなるの?
- 革製品のエイジングを見ることが好き
革の醍醐味!経年変化
革製品には魅力が多いです。
- 丈夫で長く使える
- 唯一無二の美しい風合い
例としては上記のことがありますが、革の最大の魅力といって過言ではないポイントは、なんといっても、
- 経年変化
です。
エイジングとも呼びますね。
使い続けるうちに革の風合いが変化する現象です。
具体的には、革の色が濃くなり、表面にツヤが出てきます。
また、柔らかくよりしなやかに。
そんな変化を遂げます。
革に含まれているタンニンが紫外線や空気にさらされることで酸化。
色が濃くなっていきます。
使用に伴い、表面がなめらかになってツヤが出てくるのも見た目の変化。
革中の油分が表面に浮いてくることも要因です。
使い続けていると、日々わずかに変化していく革製品の違いに気付かないかもしれません。
しかし、毎日少しずつ確実に、革は変化していっているのです。
時間が経って革の風合いが変わると愛着が増す
革の経年変化は、見た目や触り心地が変わるだけではありません。
使用者の心にも変化をもたらします。
というのも、使い続けるうちにどんどんと愛着がわいてくるからです。
気持ちの変化、愛着がわいてくる理由は、先ほどの経年変化が要因。
購入直後には硬く角ばっている印象だった革製品。
それが使い続けるうちにしなやかに、丸みを帯びていく様を間近で見ていると、ふとしたときに愛情を実感するのです。
自分だけのレザーアイテムになっていきますからね。
世界に1つだけのレザーアイテムを持っていることに対して喜びを感じ、心の満足感が得られます。
使い続ければ使い続けるほど、革のコバや角部分がこすれて色のムラが出てくる革。
しかし、不思議とみすぼらしさはなく、むしろ見るたびに気分が高揚する見た目に仕上がってくるのですから、革はやはり魅力的です。
NLのヌメ革グラスコードの5年エイジング
この項目では、革の経年変化を紹介します。
具体的なアイテムとしてNLのグラスコードを例にあげます。
ヌメ革を使ったグラスコード。
上の図は経年変化前、あくまでも購入当時の姿です。
これまで、このブログでは経年変化3か月、そして9か月のグラスコードの風合いを紹介してきました。
今回は大きく期間が空いて5年後の経年変化をお見せします。
なぜこれほど期間が空いてしまったかというと…。
…。
……。
………。
忘れてたから。
いや~。
うっかりうっかり。
1年単位でエイジングの様子を追跡できれば良かったのですが…。
他の記事執筆に気を取られているうち、あっという間に5年が経ってしまった次第。
とはいえ、9か月時点までの経年変化を伝えただけで放置してしまうのも自分の中で許せないので…。
このたび、5年経ったエイジングを紹介しようというわけ。
そんなわけで、NLのレザーグラスコードに登場してもらいます。
こちらです。
きれいな飴色のグラスコードになりました。
購入当時は以下の通り、色は薄かったのですが…。
今やすっかり色が濃くなり、表情豊かに。
5年間の使用で革が柔らかくなり、しなやかさが出ています。
レザーコード部分に関しては、そこまで飴色への変色は見られず。
その分、本体部分の変化が際立ちます。
革の厚みがあるとエイジングが分かりやすいですから、どうしてもグラスコードの本体部分にフォーカスしがちなのはどうぞご容赦を。
最近ではグラスコードととしてだけではなく、ハットストラップ代わりとしても使っています。
これからも様々な用途でガシガシ使って経年変化を進めていきたい所存。
革ですから非常に丈夫。
長期間に渡って使用しても、ダメになる心配がないのは大きな魅力です。
5年と言わず、10年、20年とまだまだエイジングを楽しんでいきますよ。
経年変化を楽しむには革のお手入れは欠かせない
革の経年変化は非常に魅力的です。
革の経年変化のポイントは時間経過。
- 経年
といっていますからね。
長く使い続けることで素敵なエイジングを遂げていくわけです。
つまり、長く使い続けることが大事。
ただ、何もせずに革を使い続けられるかというと、決してそうではなく。
時間が経つと徐々に革から水分や油分が失われ、色あせやひび割れが進行してきます。
それはそれで経年変化ではありますが、どちらかといえば経年劣化というべき事象です。
正しく革の経年変化を堪能したいのなら、定期的に革へ水分と油分を補給するべき。
要はメンテナンスしないと、ということです。
- レザークリームを塗ってお手入れする
これが革のエイジングを楽しむための秘訣。
当ブログでは様々なレザーアイテムをのお手入れをしてきました。
その中の一部を以下のリンクで紹介しています。
合わせて、レザーケア用グッズの使用レビューも以下のリンクでお知らせしておきます。
ぜひ参考にしてみてください。
革の魅力を感じるには長く使い続けることが重要
本記事ではNLのレザーグラスコードを例にヌメ革の5年後経年変化を紹介しました。
使い続けるとヌメ革の表情が大きく変化。
見た目が大きく変わるだけでなく、しなやかさが付与され、購入当時とはまったく雰囲気が異なります。
それを間近で感じられる革製品。
愛着がわくこと必至です。
経年変化は革の醍醐味であり、最大の魅力。
長く使えば使うほど、その実感が強くなっていきます。
この記事で紹介したNLのグラスコードはヌメ革なので、経年変化がより実感しやすい革種です。
というのも、革に色が着いておらず、タンニンを豊富に含んでいるので飴色に変わりやすいから。
とはいえ、ヌメ革以外のクロムなめしやコンビなめしの革であっても、ヌメ革ほどとはいかないまでもエイジングは十分に楽しめます。
日に日に自分だけのアイテムとして育っていく感覚を、革製品を通じて味わってみてはいかがでしょうか?
相棒と言える存在になっていきますよ。
お手入れしつつ愛してみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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ランキング順で並べはするものの、それぞれおすすめの人が違うので自分にピッタリなレザーブランドを選んでみてください。
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色へのこだわりが強く複数の色を手作業で重ねる染色が独創的な印象を与える。
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キプリスの特徴 | 仕立ての良さと上質な革を使用 目に見えない部分の手間も惜しまない製品作りへのこだわりを持つ |
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こんな人におすすめ | 質実剛健の主張控えめな大人っぽい革製品が欲しい |