一般的な牛革や馬革とは異なる風合いが魅力のエキゾチックレザー。
希少革と呼ばれる、珍しい革種の総称です。
クロコダイル(ワニ)やパイソン(ヘビ)、エレファント(象)、スティングレイ(エイ)など。
エキゾチックレザーの種類は多岐にわたります。
オーストリッチもエキゾチックレザーの一種です。
オーストリッチはダチョウの意。
オーストリッチレザーは一般的な革とは異なり、クイルマークがあります。
ダチョウの羽毛を抜いた跡をクイルマークと呼び、それが独特のエキゾチック感を生み出すのです。
革にポツポツと隆起したクイルマークが特徴的で、ワイルドな雰囲気がオーストリッチレザーの魅力。
他の革にはない見た目と質感で、オーストリッチレザーの独特の風合いを楽しめます。
今回、オーストリッチレザーのコインケースをゲットしましたので、紹介がてら記事を書いています。
ということで本記事では、オーストリッチ(ダチョウ)レザーの特長と魅力について紹介します。
- オーストリッチレザーってどんな革?
- オーストリッチレザーの製品を見たい
オーストリッチレザーは希少革の一種
オーストリッチレザーはダチョウの革。
牛革や馬革に比べ、見かけることが少ない革種です。
通称、エキゾチックレザーと呼ばれる希少な革に分類されます。
クロコダイルレザーやパイソンレザーと同じく、生産量が少ない貴重な革です。
ダチョウはアフリカにしか生息していないですし、日本では限られた動物園でしか見られませんから、希少な革というのは納得ですね。
ただ。
野生種は減少傾向ですが、近年はヨーロッパを中心とした健康志向の広がりを受け、ダチョウ肉が人気。
高たんぱくで低脂質だからです。
結果として養殖が増え、それに伴って副産物的にダチョウ革の供給が増えてきています。
そもそも、
って感想を持ちの人もいるかもしれません。
高級ブランドのバッグや財布に使われたり、靴の素材として用いられることもあるのがオーストリッチレザー。
希少で独特の風合いを持つオーストリッチレザーは魅力が詰まった革種です。
次の項目でその特長を紹介します。
オーストリッチレザーの特長と魅力
オーストリッチレザーには他の革種とは異なる特長があり、オーストリッチでしか味わえない魅力があります。
その特長とは何なのか…。
ざっくり以下の2点があげられます。
- 独特の風合い
- しなやかで丈夫
それぞれの項目を詳しく見ていきます。
独特の風合い
オーストリッチレザーの特長はなんといっても革の形状です。
革上に規則的に隆起した部分を持ち、立体感があります。
立体的な部位は、
- クイルマーク
と呼ばれるものです。
クイルマークはダチョウの羽毛が生えていた毛穴の跡。
他の皮革にない、ユニークな表情です。
ただ、クイルマークはダチョウの革全面にあるものではなく、羽毛の生えていた箇所のみに跡として残ります。
当然といえば当然ですけどね。
それはオーストリッチレザー面積の40%ほど。
とても貴重な部位なのです。
ちなみに、全面にクイルマークが入っているオーストリッチレザーをフルポイントと呼び、片側だけや一部にのみクイルマークがあるものをハーフポイントと呼びます。
価格はフルポイントが高く、より高級品に分類されます。
また、オーストリッチレザーにはクイルマークをどのように仕上げるかで大きく2つの種類があります。
- クイルマークと革を同じ色で染めるクラシックフィニッシュ
と
- クイルマークを強調して仕上げるサドルフィニッシュ
です。
クイルマークの活かし方を変え、革の表情のバリエーションに変化を持たせるというわけ。
風合い豊かな表情がオーストリッチレザーの最大の魅力です。
しなやかで丈夫
オーストリッチレザーは牛革や馬革などの一般的な革種よりも、凹凸のある柔軟性に富んだ素材です。
そのため、他の革種よりもしなやかな特長があります。
表面がでこぼこしているため革の厚みに対して軽さを感じ、より柔らかな印象を感じやすいです。
使い込むことでより革がなじみ、温かみのある優しい肌触りを得られます。
そのおかげでオーストリッチを使用したアイテムは使うごとに手になじんで味が出てきます。
また、一般的に革は丈夫な素材として重宝されていますが、その中でもオーストリッチレザーはかなり丈夫な部類に入ります。
丈夫で長持ちするのは末永く利用したい革製品にはありがたい特長です。
存分に経年変化を味わえます。
使い込むことでツヤが増し、よりしなやかになっていく…。
そんな味わい深い経年変化を楽しめる素材がオーストリッチレザー。
オーストリッチレザーのコインケース
オーストリッチは耐久性があり、しなやかな素材。
日常で使う頻度が高いアイテムに使われることが多い実用的な革種です。
このように、コインケースに使われることもあります。
こちら、ノーブランドのオーストリッチレザーのコインケース。
一般的な牛革などとは全く異なる雰囲気を持っています。
構造はいたってシンプルで、より革の風合いが引き立つ仕様です。
羽毛の跡がしっかりと残り、一風変わった独特の風合いが味わえます。
クイルマークと革を同じ色で染める、伝統的な染色方法のクラシックフィニッシュ仕上げ。
野性味を感じる風合いといいますか。
- 上品さがありつつもワイルド
オーストリッチレザーはカーフレザーやコードバン、クロコダイルとはまた違った印象を感じる革種です。
オーストリッチレザーのメンテナンス
エキゾチックレザーと聞くと、
- お手入れのハードルが高そう…
なんてイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはなく。
エキゾチックレザーに分類されるオーストリッチですが、クロコダイルなどの爬虫類系の革よりも、むしろ牛革などに近い性質を持っています。
そのため、最低限気を付けるべきことをおさえておけば、気軽にお手入れが可能です。
気を付けるべきこととは、
- オーストリッチレザーは水に弱い
ということです。
メンテナンスにはケアクリームで汚れ落としと栄養補給をしますが、他のエキゾチックレザーのクロコダイルやパイソンレザー同様、水を多く含むケアクリームは使用しないのが無難。
水分が多いデリケートクリームは使用しないようにしましょう。
シュプリームクリームデラックスなど、デリケートレザーにも安心して使えるケア用品を使うことをオススメします。
オーストリッチレザーはワイルドな風合いが楽しめる
本記事では、オーストリッチレザーのコインケースを例にとり、ダチョウ革の特長と魅力について書きました。
オーストリッチレザーはクイルマークが独特の雰囲気を放つエキゾチックレザーの一種。
牛革や馬革とは全く異なる風合いで、一目でオーストリッチレザーと分かる特徴的な素材。
野性味あふれるワイルドさがにじみ出ている革です。
希少な革のため比較的高価ですが、唯一無二の存在感はそれ以上の価値を感じさせます。
所有する喜びを感じる革です。
革の楽しみの一つである「経年変化」の観点からもオーストリッチレザーがどんな表情になっていくのか、とても興味深くもあり。
オーストリッチレザーのコインケースを使い込んで、その魅力を存分に堪能していく所存。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
レザーアイテム選びの参考として、美しさと丈夫さを兼ね備えた末永く愛用できるレザーブランドを紹介します。
ランキング順で並べはするものの、それぞれおすすめの人が違うので自分にピッタリなレザーブランドを選んでみてください。
ワニ革の強い光沢はエレガントで一生モノの風格を持つ。
池田工芸の特徴 | 日本で最大級のクロコダイル専門の工場を持つ 一貫した生産管理で高品質を保つ一流メーカー |
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こんな人におすすめ | とにかく高級感のある財布が欲しい |
色へのこだわりが強く複数の色を手作業で重ねる染色が独創的な印象を与える。
ユハクのアイテムの特徴 | 染色が鮮やかで革の美しい色味とグラデーションが楽しめる 芸術品のような美しさ |
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こんな人におすすめ | 人とは違った美しいレザーアイテムを使いたい |
「一生愛せる本質的価値のあるものづくり」をコンセプトに厳選した素材を基に機能性と品質を追求したモノづくりを徹底している。
キプリスの特徴 | 仕立ての良さと上質な革を使用 目に見えない部分の手間も惜しまない製品作りへのこだわりを持つ |
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こんな人におすすめ | 質実剛健の主張控えめな大人っぽい革製品が欲しい |