僕たちの日常生活の中で、ほぼ必須のアイテム。
それは財布です。
キャッシュレス化の波が押し寄せる中でも、まだまだ強い現金。
お金を持ち運ぶための財布は、ほとんどの人が常に持ち歩いていますよね?
財布にもいくつかの種類がありますが、今回のテーマはその中の1種である、
- コインケース
です。
僕は普段、お札用と小銭用、2つの財布を使っています。
その内、小銭用財布として使っているコインケースの汚れが目立ってきたので、お手入れをすることに。
本記事ではコインケースのケア方法について実際の手順を追いながら説明していきます。
コインケースは小銭のための財布
僕は普段、2種類の財布を使っています。
お札用財布と小銭用財布の2つです。
財布の容量にもよりますが、お札にカードに小銭、それらを1つの財布に入れると財布がパンパンになってしまうことがあります。
財布がパンパンに張っていると革の型崩れの原因となるため、財布をきれいな状態で長く使うためには避けなければなりません。
そのために。僕は2種類の財布を使っているというわけ。
その内の1つ、コインケースとして使っているのはこちらの財布。
日本のドメスティック(国内)ブランドであるブルーナボインのパイソンレザー(ヘビ革)のコインケース。
とても魅力的で色気あるコインケースです。
しばらく使っているのですが、使いやすくて気に入っています。
ですが1つ、気になる点があるのです。
小銭にはたくさんの汚れが付いている
コインケースの気になる点とは、コインケース内側の汚れです。
コインケースをガバッと開くと、このような状態。
内側は鮮やかなオレンジ色の牛革なのですが、ところどころ黒ずみが見られ、かなり汚れているのがわかります。
使っていくうちに汚れが付く、あるいは、汚れがたまっていくというのは、どんなものでも共通する現象。
しかし、コインケースの場合、ある事情によってひときわ汚れが付きやすくなります。
ある事情とは…。
- 小銭自体の汚れ
です。
小銭は沢山の人が素手で触りながら、人から人へと渡っていくものです。
当然のことながら手で触ると、小銭に皮脂汚れや皮膚由来のタンパク質が付きます。
こういった油汚れ等が、人から人へと渡っていく過程で徐々に蓄積されていくのです。
汚れがたまった小銭をコインケースの中へ入れれば、その汚れがコインケース内部に移り、コインケース自体が汚れてしまうというわけ。
汚れてしまったコインケースは長期間そのままにしておくと、汚れが定着してしまって落ちなくなってしまいます。
それを避けるためには、定期的なお手入れが必要です。
コインケースのお手入れ
ここからはコインケースのお手入れについて、実践で解説します。
まずは手順を見てみましょう。
汚れのひどい内側のお手入れはもちろん実施しますが、コインケース外側のパイソンレザーについても、ついでにケアすることにしました。
- 汚れを落とす
- 革への栄養補給
- 磨く
- ホコリを落とす
- 汚れを落とす
- 革への栄養補給
- ブラッシング
- 磨く
コインケースの内側と外側、それぞれのケアをしていきますね。
汚れのひどい内側のお手入れ
まずは汚れやすい、コインケースの内側のお手入れから。
汚れを落とす
はじめにクロスで汚れを落とします。
指に巻きつけたクロスでコインケースの内部を拭きます。
乾拭きで大丈夫です。
とはいえ、汚れがひどい場合は、クロスを少し水で湿らせて拭きましょう。
拭き終わると…
クロスが黒くなっています。
やはり小銭由来の汚れというのはあなどれません。
汚れを落とした後のコインケース内部はこのようになりました。
きれいになっていますね。
黒ずみが落ちています。
クリーニング前後を比較してみます。
今回はクロスで拭きましたが、手ごろなクロスがない場合はティッシュでもしっかり汚れが落とせますので代用可能です。
また、長財布や二つ折り財布の小銭用ポケットもコインケース同様に、とても汚れやすいです。
そういった財布をお使いの人も、小銭用ポケットをクロスでクリーニングすると、きれいな状態で使い続けることができますよ。
革への栄養補給
ここからは革への栄養補給を行っていきます。
先ほど汚れを落としたコインケース内側は牛革でできているため、保革という意味で定期的な潤い・油分の補給が必要なのです。
栄養補給を怠ると革の乾燥を招き、しなやかさが失われ、著しく耐久性が低下します。
乾燥を防ぐための保革です。
革への栄養補給に使用するのはこちらの保革クリーム。
プルプルのクリームで、レッドシダーオイルやラノリンを配合しています。
そのため、革へ潤いと栄養を与える効果が高いです。
加えて、フッ素系化合物によるコート効果で高い撥水性も付与できるため、汚れも付きにくくなるという優れもの。
このクリームをコインケースの内側の牛革へ塗っていきます。
指で直接塗り込みます。
全体に均一に行き渡らせたら、次の工程に移ります。
磨く
クリームを塗った後はツヤ出しのためにクロスで磨きます。
余分なクリームを除去するという意味合いもあります。
クロスを滑らせるように革を拭きます。
一通りクロスで磨き終えたら、これにてコインケース内側のケアは終了です。
汚れ落としと栄養補給を無事終えることができました。
パイソンレザーの外側のお手入れ
内側をお手入れしたのだから、外側も。
ということで、コインケースの外側もついでにケアすることに。
今回お手入れしているコインケースはパイソンレザー。
つまり、
- ヘビ革
です。
牛革とは用いる道具が少し違いますので、その辺りを解説しつつ作業を進めます。
ホコリを落とす
まずはコインケース外側のホコリ落としです。
馬毛ブラシでブラッシングしてホコリを払います。
パイソンレザーは革がウロコ状になっており、ウロコがめくれることもあります。
ウロコの下にホコリが入り込んでいる場合もあるので、ウロコ内部のクリーニングという点を意識してブラッシングしましょう。
汚れを落とす
続いて、クロスで乾拭きしてコインケースについた汚れを落とします。
パイソンレザーのようなエキゾチックレザー(希少革)は水に弱い場合が多いです。
なるべく水を用いず、乾拭きで対応するようにします。
革への栄養補給
ホコリと汚れを落としたら、次は革に栄養を与えます。
先程も述べましたが、このコインケースにはヘビ革を使っています。
牛革に使えるような一般的な保革用栄養クリームは、爬虫類系の革には使えません。
その中でも、先ほど内側のケアで使用した1909シュプリームクリームデラックスは、爬虫類革にも使用できる数少ないオールラウンド型のクリームではあります。
しかし僕の場合、爬虫類革専用のクリームを持っているので、今回はそちらを使うことに。
レプタイルクリームは爬虫類革専用に作られたケアクリーム。
表面の汚れを落としながら栄養を与えて、爬虫類革独特のツヤや風合いを出すことに優れます。
クロスでの乾拭きだけだと、どうしても落とせない汚れがあるのも事実。
レプタイルクリームを用いれば、乾拭きでは落としきれない汚れもクリームに溶かし込んで落とせます。
このクリームを指に取り…
ヘビ革に塗ります。
革全体に薄く伸ばすように塗りましょう。
ブラッシング
続いて、塗ったクリームをブラシを使って革へとなじませます。
クリームを塗った直後は下の図のように一部にクリームのダマができたりするものです。
それを解消するために、ブラッシングしてクリームを均一にしていきます。
ブラシでこのように。
今回のブラッシングには豚毛ブラシを使っていますが、可能であれば馬毛ブラシがおすすめです。
馬毛ブラシは比較的柔らかく、パイソンレザーのような繊細な革の表面を傷つける心配が少ないです。
僕もそのうち、コンパクトな革小物用馬毛ブラシを購入しようと検討中です。
磨く
ブラッシングが終わったら、クロスで磨きます。
ゴシゴシこすらずに、優しいタッチで。
これですべての工程が完了しました。
パイソンレザーにツヤが生まれ、良い風合いになりましたよ。
お手入れしてコインケースをきれいに保ちましょう
本記事ではコインケースのお手入れ方法を実践解説しました。
コインケースは人の手に触れる機会の多い小銭を入れる財布ゆえに、汚れやすい傾向にあります。
と、お手入れしないでいると、汚れがこびりついてしまいます。
定期的にクロスやティッシュでコインケースの内側を拭くだけでも汚れを除去できて、コインケースをきれいに保つことができますよ。
簡単な一手間を加えて、財布を美しく保ちましょう。
せっかくのお気に入りの財布ならなおさらです。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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