突然ですが…。
これ、なんだと思いますか?
![](https://ichiro-hobby.com/wp-content/uploads/2018/06/2E83B1AE-D99B-486D-BE5B-2AE6A8F56EB3.jpeg)
はい。
見たまんま木のブロックです。
木は木なんですが、木の種類に特徴があります。
実はこのブロック、シダー製。
シダーは靴や服を保管するときに大活躍するのです。
本記事では、シダー製の木のブロックが持つ効能について書いていきます。
レッドシダー
このブロックの正体はレッドシダーです。
レッドシダーというのはスギ科の木で、防臭や防虫効果があることで知られています。
そのため、衣替え時期等に服などをタンスや衣装ケースにしまう際、このブロックを一緒に入れておくと防臭・防虫効果を得られるというわけなんです。
実際にこのブロックからは、ほのかに木そのものの香りがします。
ですが、市販の防虫剤のように匂いが強すぎるということもなく、自然の「木」であるためオーガニック感満載です。
よく防虫剤を入れたタンスに洋服を入れて保管すると、再び衣替えの時期が来てその洋服を取り出した際、防虫剤の匂いが移ってしまっているということがあります。
しかし、レッドシダーであればその心配がないので安心です。
また、レッドシダーは耐朽性に優れる、つまり腐りにくいという特徴もあります。
これは、この木がレッドシダーと呼ばれる所以となっている、木の赤み部分に秘密があります。
この部分には防腐・防虫作用を持つ天然物質であるツジ酸(thujic acid)」や「ツヤプリシン(thujaplicns)(ヒノキチオールとも)」が含まれていて、
- 抗菌
- 抗殺菌
- 抗酸化作用
があります。
この作用によって虫が寄らず、細菌も繁殖しないので腐りにくいというわけなんです。
レッドシダーが自然界での進化の過程の中で身につけた、天然の防虫・防腐効果。
自然がレッドシダーが持つオーガニック成分は、人間が合成した「化学物質」とは歴史の重みが違います。
無印良品のレッドシダーブロック
さて、そんなレッドシダーですが、このブロックは無印良品で販売されています。
無印良品はいくつかレッドシダーで作られた商品を取り扱っています。
ハンガーやシューツリーです。
先程述べた通り、レッドシダーの効果である防虫・防菌作用を考えれば、もってこいの道具ですね。
僕は無印良品のシューツリーを普段から愛用していて、買い足しのため店舗に赴いた際に、シューツリーの横に並べられたこのブロックを偶然見つけました。
「ビビっ」ときましたね。
シンプルがゆえに魅力的。
レッドシダーブロックの使い方
使い方は簡単。
このブロックを下駄箱や洋服タンス、クローゼットに入れておくだけです。
より強い効果を期待したいのであれば、直接、靴の中やセーターの中に入れてもらえればOK。
たったそれだけで防虫、消臭効果が得られます。
簡単でしょう?
ご参考までに、僕の使用方法を紹介します。
僕の場合は下駄箱で使用しているのですが、このような配置でレッドシダーブロックを置いています。
![](https://ichiro-hobby.com/wp-content/uploads/2018/06/5AC2BFF0-D245-4BDE-B237-2A413C0C3A67.jpeg)
そして、靴を下駄箱に戻すとこのようになります。
![](https://ichiro-hobby.com/wp-content/uploads/2018/06/E93A95EC-9F63-478C-999F-BB5EE008BB80.jpeg)
靴のソールと下駄箱の台に隙間があるのがお分かりでしょうか。
これはあえて隙間を作っているのです。
というのは、レザーソールの保護のため。
靴を一日中履いていると色々なところに行きますよね?
そうすると、ソールが濡れてしまうことがあります。
水たまりには当然足を踏み入れませんが、雨上がりなど、濡れたアスファルトを歩くとこんな感じになります。
![](https://ichiro-hobby.com/wp-content/uploads/2018/06/0516A4BE-D86F-4946-816A-B3196284DF6D.jpeg)
完全に濡れてしまっているわけではありませんが、少し湿っている状態です。
ご存知の通り、レザーソールを濡れたまま放置してしまうと雑菌が繁殖してカビの原因となります。
ですが、濡れたレザーソールの靴をそのまま下駄箱に戻してしまうと、ソールが下駄箱の底面とピッタリ密着してまって水分が出るに出られません。
乾燥に時間がかかってしまうんです。
その間に雑菌が繁殖してしまいます。
一方で、ソールを乾燥させるためにいつまでも玄関に靴を置いておくのもスペースを取ってしまって邪魔になります。
そこで下駄箱にしまいつつも、ソールを乾燥させるためにレッドシダーブロックで隙間を作っているのです。
- 防虫
- 防腐
だけでなく、
- ソールを乾燥させる
ことにも一役買ってくれています。
分かりやすい写真も載せておきますね。
![](https://ichiro-hobby.com/wp-content/uploads/2018/06/0F2FFCFD-8520-4B26-9575-411AFE4FA25B.jpeg)
こんな感じです。
効果の衰え…からの復活
ただ、このレッドシダー、使っていくうちに段々とその香りが失われていきます。
香りが付いているものの宿命ですね。
ですが、このブロックは木で出来ているがゆえに、削ると香りが復活するのです。
このように…。
![](https://ichiro-hobby.com/wp-content/uploads/2018/06/9514954A-C1A9-47C8-AAFD-F12F53649567.jpeg)
上の写真のようにヤスリで表面を削ると新しく新鮮な面が現れます。
そこから再度、香りを放ち始めるのです。
芳香剤や消臭剤は必ず有効期限があって、その期間を超えると使用することができません。
そうなると、新しいものに買い換えなくてなりませんが、このレッドシダーブロックに関しては、削れる限り効果を再発現することが可能なんです。
ですので、かなりの長期間に渡って使い続けることができます。
レッドシダーで防虫・防湿効果を得よう
靴磨きをしていると、レッドシダーといえばシューツリーが真っ先に思い浮かびます。
しかし、それだけではとどまらず、その優れた防虫・防腐・吸湿効果から様々な用途があります。
また、ブロック状という非常にシンプルな形状だけに、その使い方も幅広いです。
クローゼットや下駄箱に限らず、匂いの気になるロッカーの中に忍ばせたり、細かく裁断して散りばめたりと…。
レッドシダーの自分だけの使い方を見つけてみてはいかがでしょうか?
それでは、ご覧いただきありがとうございました!
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