自宅での革靴の保管ってどうしていますか?
- 下駄箱に保管していた靴が購入した当初よりもくたびれている気がするなぁ…
と感じている人へ。
そんなあなたへ向けたお話。
本記事では革靴の保管時に使うべきシューキーパー(シューツリー)について紹介します。
お気に入りの革靴を長く履き続けたいなら、シューキーパーは必要不可欠です。
革靴を美しくキープし続けられますよ。
無印良品のシューキーパーは本格的な作りにも関わらず、価格お安めなので初めて買うにはオススメです。
革靴の保管方法
帰宅して脱いだ革靴をそのまま下駄箱にしまっていませんか?
靴を脱いだ後にちょっとしたことをしてあげるだけで、靴の寿命は確実に伸び、また、キレイな状態を維持できます。
せっかくのお気に入りの靴ですから、可能な限り履き続けたいですよね?
そのちょっとした作業について紹介します。
靴を脱いだらブラシがけ
まずはブラッシングです。
革靴にホコリが付いたまま時間がたってしまうと、そのホコリが革の油分を奪い取ってしまい、靴が乾燥します。
いかなる状況下でもブラッシングは必須です。
じゃあブラッシングをしたらそのまま下駄箱へ…。
下駄箱に入るのはまだ早いです。
いくらホコリを落としたからといって、それだけでは靴を保護するためには十分ではないのです。
ではどうするのか?
そんなときはシューキーパーを使いましょう。
シューキーパーを靴へ入れる
シューキーパーはその名の通り、靴の形状を保たせるために靴内部に入れる足の形に似せた靴保管のための道具です。
別名、シューツリーとも言います。
「ツリー」と言うだけあって木で作られたものもあり、その場合は前述の形状保護だけでなく、汗で蒸れた靴の吸湿や匂いの除去にも一役買ってくれます。
そのため、
- 防臭
- 防虫
- 吸湿
といった効果が期待できます。
シダーで作られたシューツリーは上記の効果が絶大なのでとてもおすすめ。
もちろんプラスチックで作られたものもあります。
シューキーパーを靴へ入れるとで革靴のアッパーの革が伸び、履いているうちにできるシワを解消します。
シューキーパーを入れないで革靴を放置すると、シワが靴に深く刻まれることに…。
そこから乾燥による銀面割れや靴形状の悪化を招くのです。
革靴のことを考えればこそ、一手間かけて良好な状態を維持してあげましょう。
シューキーパーを靴に入れたら、晴れて下駄箱に収納できます。
シューキーパーの効果
先ほど述べたように材質が木でできたシューキーパー、もとい、
- シューツリー
であれば吸湿効果も期待できます。
外で長期間履いた靴というのは、意外にも沢山の汗を吸っているものです。
人が1日でかく足の汗の量は両足で約200ml。
想像以上に多いのです。
秤量カップでイメージすると分かりやすいですね。
200mlという量がどれだけ多いのかが実感できるかと。
ただ、それだけの汗をかいたとしても、その分、外へ排出できれば何の問題もありません。
サンダルのような通気性の良い履物だと汗をかいてもすぐに乾くので良いのですが…。
革靴のような履き口が狭い靴だと、汗の行き場がなく靴の中が蒸れてしまいます。
そして、やがてその水分が靴へ吸収されてしまうのです。
劣悪な環境を靴の中に作りたくないですよね?
シューツリーは、靴の中に溜まってしまった水分を吸ってくれる効果もあるのです。
- 形状保護
- 雑菌繁殖の防止
上記がシューツリーを使うことで得られる効果。
プラスチック製のシューキーパーは吸湿しませんので、形状保護に特化した器具ということになります。
シューキーパーの種類
沢山種類があるシューキーパー、どんなものがあるのでしょうか?
一緒に見ていきましょう。
シューキーパーの材質
シューキーパーの材質はざっくり木製とプラスチック製に分けられます。
木製のものは木そのものに硬さがあるので、しっかりと靴の型崩れを防止可能。
吸湿性もあるので、靴の内部が雑菌の温床になることもありません。
デメリットがあるとすれば、プラスチック製のものよりも価格が高いという点。
しかし、その分作りがしっかりしているのでコストパフォーマンスとしては非常に高いと思います。
一方で、プラスチック製のシューキーパーは安価というところが最大の魅力です。
100円ショップでも見かけることもありますし、非常にお手軽。
100円ショップでもシューケア用品は豊富に取り揃えられていますからね。
ですが、前述の通り吸湿性はありません。
汗を吸った靴にすぐさまプラスチック製のシューキーパーを入れてしまうと、汗の逃げ場をふさいでしまって雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
プラスチック製のシューキーパーを使用する際は、靴を脱いだ後に汗を飛ばすための十分な時間を置いて靴内部の湿り気が無くなってから靴に入れましょう。
シューキーパーの形状
シューキーパーの形状としては、
甲の部分のみ靴の形にかたどられたシューキーパー
と、
足の形にかたどられたものシューキーパー
があります。
それぞれ上記の形状です。
写真で見るとわかりやすいですが、2つのうちの上の写真のシューキーパーは、かかとの部分が足の形にはなっていません。
このタイプのシューキーパーは、スプリング式でかかとにテンションをかけて、甲の部分の革を伸ばします。
価格は安いのですが、かかと部が小さいため、その部分に局所的に強いテンションがかかります。
そのため、かかとの革が必要以上に伸びてしまうというデメリットがあります。
一方、2つのうちの下の写真のような足の形に模られたものに関しては、価格は比較的高いです。
そのため、テンションが靴全体に分散されるため均等に革が伸び、局所的に革が伸びてしまうという現象は見られません。
個人的には後者がオススメです。
ちなみに、先ほど写真でお見せした後者のシューキーパーは無印良品のもの。
レッドシダーを使用しているため、防虫や消臭効果が高いです。
無印良品のレッドシダーシューキーパー
こちらが無印良品のレッドシダーシューキーパー。
防虫・防菌作用の高いレッドシダー素材のシューツリーです。
足に近い形の甲高仕様のシューキーパーで、本格革靴にも使用可能。
型崩れをきっちり防げます。
購入直後にはレッドシダーの香り成分をほのかに感じるアイテムです。
時間が経ってニオイが薄れてしまったときは、紙やすりで表面を少し削るとシダーの香りが復活します。
続いて、構造を見ていきます。
無印良品のレッドシダーシューキーパーはつま先にスリットが入った構造です。
このスリットは縦方向に力が加わると横に広がる仕様。
はじめは閉じたスリットが…
押し込むとパカッと広がります。
靴に横方向のテンションを加えるのに役立ちます。
また、かかとはフックが付いていて持ちやすいです。
真ん中でクイッと曲がるので、いざ革靴に入れるときに便利。
靴に投入するのがラクですよ。
シューキーパーの使い方
シューキーパーの使用方法は非常に簡単。
- 履き口からシューキーパーを靴に入れる
- 甲の部分の革を伸ばすことを意識してシューキーパーを押し込む
これだけです。
実際にやってみます。
シューキーパーを入れて…
押し込みます。
簡単ですね。
では、革がどれだけ伸びているか見てみましょう。
シューキーパーの使用有無で、甲の履きジワの状態が違うことが一目瞭然。
シューキーパーなしの方は履きジワが深く入り、その部分にくぼみができています。
一方で、シューキーパーありの方は甲の革が伸びているのが分かります。
シューキーパーを革靴に入れると革のシワが深く入るのを防げるのです。
シューキーパーと共にシューライフを楽しむ
本記事ではシューキーパーの必要性と無印良品のレッドシダーシューキーパーの詳細について書きました。
靴にシューキーパーを使用することで靴自体の型崩れを防ぐことができ、木製のものはさらに靴の中も清潔に保てます。
シューキーパーを入れることはブラッシングによるホコリ落としと同様に、ちょっとした作業。
ですが、これらをするかしないかで靴の寿命は劇的に変わります。
日常的なケアだからこそ重要で、日々の積み重ねが靴の状態にあらわれてきます。
それでは、ご覧いただきありがとうございました。
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大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。