そんな方はこの記事をご覧ください。
自宅でできる化学反応で、簡単に黒ずみを取り除けます。
シルバーアクセサリーって使い続けていると、だんだん黒ずみが目立つようになってきますよね?
そのまま使用していてもその黒ずみが味になって、それはそれで良い雰囲気になり、オシャレ感が出ます。
ですが、やはりシルバーアクセサリーの醍醐味はその輝き。
シルバーの輝きを保って、オシャレを楽しむというのが王道というものでしょう。
そんな魅力的な輝きを失わせてしまう、シルバーアクセサリーの黒ずみにお悩みのあなた。
本記事では、重曹とアルミホイルを使ってシルバーアクセサリーの黒ずみ汚れを残らず落とす方法についてご紹介します。


【簡易的に黒ずみ除去がしたい方向け】5分でシルバーの黒ずみを取り去る方法を見てみる

シルバーアクセサリーの黒ずみの原因は?
シルバーアクセサリーはなぜ黒ずむのか、まずはそこから理解していきましょう。
シルバー製品が黒く変色してしまう原因は「硫黄との結合」です。
元々、銀色のAg(銀)が、硫黄(S)と接触することで黒色のAg2S(硫化銀)に変化し、黒ずみは発生します。
…って話になるのですが、硫黄は人の汗や空気中に僅かながら含まれています。
経験上、シルバーを保管していて、目に見えてシルバーの黒ずみが進むということはありません。
しかし、夏の暑い時期にシルバーアクセサリーを身に着けて、たくさん汗をかいた後にシルバーアクセサリーをそのまま放置しておくと、かなり黒ずみが進行してしまいます。
シルバーアクセサリーを外した後は、汗を拭き取るという意味で布やティッシュなどで軽く拭いてあげると、黒ずみが発生しにくくなります。
加えて、温泉も硫黄が多く存在している場所なので、シルバー製のものを身に着けて温泉につかることは避けた方がベター。
脱衣所に持っていくことも、可能であれば避けた方が良いでしょう。
シルバーアクセが黒ずんでしまった時の対処法
先ほど述べたように、
日ごろからシルバーアクセを着用した後は布などで拭く
ということを行っていれば、ある程度は黒ずみの進行を遅らせることができます。
しかし、完全に抑制することはできません。
汗の付着は避けられませんし、空気との接触を避けるのも困難ですからね。
ですから、シルバーアクセが黒ずんでしまったときは、その黒ずみを除去しなければなりません。
アクセサリーをピカピカにするために使用する「ピカール」という研磨剤で磨くということも黒ずみ落としの一つの手法です。
別のやり方として、シルバーアクセの黒ずみを化学反応を利用して取り除くという手法もあります。
化学反応と言っても複雑なものではなく、重曹(NaHCO3)を含む水中で、アルミニウム(Al)と硫化銀(Ag2S)を反応させ、水酸化アルミニウム(Al(OH)3)と銀(Ag)を得るというものです。
- 硫化銀(黒色)を銀(銀色)へ変換する
同じ溶液中にアルミニウムと硫化銀を存在させて、その溶液中に塩を含ませることで「電池」を作っているのです。
高校化学を思い起こしていただくと分かりやすいかと思いますが、各金属元素のイオン化のしやすさの指標である「イオン化傾向」を利用した黒ずみ除去方法ですね。
「貸そうかな、まあ、当てにするな、ひどすぎる借金(K>Ca>Na>Mg>Al>Zn>Fe>Ni>Sn>Pb>H>Cu>Hg>Ag>Pt>Au)」。
上の語呂合わせのように、アルミニウム(Al)は銀(Ag)よりもイオン化傾向が高い(イオンになりやすい)物質です。
同じ溶液中に銀とアルミニウムが存在した場合、アルミニウムがイオンになりたがるので、逆に銀をイオンの状態から解除してしまいます。
こういった原理で硫化銀(Ag2S(この時の銀の状態はAg+、つまりイオンの状態))は銀(Ag(イオンではない))に戻るということなのです。
実際にシルバーの黒ずみを落とす
では、実際にシルバーアクセサリーの黒ずみ除去を実践していきたいと思います。
今回、黒ずみ落としの対象はこちらのアクセサリーです。

ドメスティックブランドであるブルーナボイン(BRU NA BOINNE)の「ガリトラップブレス」です。
こちらはシルバー製のブレスレットで、細やかな作り込みと存在感が魅力の逸品。
そんなブレスレットも、常日頃から着用しているために、だいぶ黒ずみが目立つようになってきてしまいました。


シルバーの輝きが失われてしまっていますね。
また、作りこみが凄い分、構造が複雑です。
ピカールで磨こうにも金属球と鎖の間は細かすぎて、到底、布では磨ききれません。
簡易的に綿棒を使う方法もあります。
そんな時こそ、アルミニウムと重曹を使った黒ずみ除去方法を取り入れなければなりません。
というわけで、実際に行ってみました。
シルバーの黒ずみ落とし時に準備するもの
用意するものは以下の4点。

- アルミホイル
- 熱湯
- 重曹
- 耐熱温度100℃以上の容器(桶など)
それらを用意したら、早速準備に取り掛かります。
シルバーの黒ずみ落とし・手順と実践!
一連の手順は以下の通りです。
- 容器をアルミホイルで包む
- シルバーアクセを容器内へセット
- 熱湯を注ぐ
- 重曹を加える
- シルバーアクセを取り出して水洗いする
- 拭き上げる
容器をアルミホイルで包む
まずは容器にアルミホイルを敷きます。

容器自体が汚れるのを防ぐためにも、なるべく容器は覆いましょう。
シルバーアクセを容器内へセット
次に、アルミホイルの上に黒ずみを除去したいシルバーアクセサリーを置きます。

光沢のあるアルミホイルの上に置くと、余計に黒ずみが目立ちますね…。
熱湯を注ぐ
そうしましたら、容器に熱湯を注ぎます。

容器は熱湯を注いでも問題ないものを使用してください。
あまりに耐熱温度が低いものだと溶けたり、変形してしまうかもしれませんからね。
それと、注ぐ熱湯の量は
シルバーアクセサリーが完全に浸るまで
です。
重曹を加える
熱湯を注いだら、続いて重曹を加えます。

熱湯を注いでから、なるべく時間を置かないようにしましょう。
温度も重要です。
極端な話、水道水をそのまま注ぐだけではダメです。


重曹を入れるやいなや、泡が発生。
二酸化炭素ですから、特に有害ではありません。
きれいになっている証拠ですから、見守りましょう。
シルバーアクセを取り出して水洗いする
しばらく待って熱湯がある程度冷えたら、シルバーアクセを取り出してから軽く水で注ぎます。
拭き上げる
最後に、乾いた布で水気を拭き取ったら作業終了。
クリーニング後のブレスレットの様子がこちらです。

作業前と色が全然違います。
近くで見ると…


見事に輝きを取り戻しています。
クリーニング前後でシルバーアクセサリーの状態を比較
作業前後での比較を見てみましょう。


違いは一目瞭然。
最早別物の域です。
気分も一新、気持ちよく使えます。

手首を彩るシルバーアクセサリー
シルバーアクセサリーの楽しみ方はいろいろ。
黒ずみを落として、いつまでも美しい光沢を楽しむも良し。
あえて黒ずみをそのままにし、渋い質感を楽しむも良しです。
シルバーアクセサリーはレザーのように経年変化を楽しめるアイテム。
手首を彩るシルバーのブレスレットは、シンプルなコーディネートを華やかにしてくれるため、スタイリングのワンポイントとして大活躍してくれます。
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シルバーアクセの黒ずみをアルミと重曹で除去しよう
今回はシルバーアクセサリーの黒ずみ除去を実際に行いました。
ポイントはアルミと重曹、そして熱湯。
これらを駆使すれば化学反応によってシルバーに付いた黒ずみを除去できます。
研磨剤である「ピカール」を使用した手法とはまた違って、準備の手間こそかかるものの、隅々までクリーニング可能なところが重曹とアルミホイルを使った方法のメリットだと思います。
シルバーアクセサリーが上手く磨けない、落ちない黒ずみがあるという方は是非試してみてください。
それでは今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧頂き、ありがとうございました!








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