革靴のデザインは多様。
豊富なデザインの中、ストレートチップは1足持っておくべき革靴です。
つま先に一文字の線が入っているのがストレートチップの特徴。
別名、キャップトゥとも呼びます。
ストレートチップを持つべき理由は、数ある革靴のデザインの中で最もフォーマルだから。
正装に合わせる最高峰のフォーマル度を持っています。
冠婚葬祭や厳かな場でも問題なく履ける靴。
それがストレートチップ。
社会人として、大人として、男性全員が持っておくべき革靴です。
本記事ではストレートチップの革靴を持っておくべき理由とおすすめモデルについて書きました。
- ストレートチップの革靴を持っておくべき理由は？
- ストレートチップはなぜフォーマル度が高い？
- ストレートチップの革靴のおすすめが知りたい
ストレートチップは最もフォーマルな革靴
ストレートチップは革靴のデザインの1種で、つま先部分に真横に線の入った革靴です。
キャップトゥとも呼びます。
靴のつま先にあたかもキャップをかぶせたかのような意匠だからです。
ストレートチップは最もフォーマルな革靴であり、スーツスタイルはもちろん、冠婚葬祭の場でも問題なく履ける格式高い革靴に分類されます。
それはなぜかというと、イギリスの貴族文化が背景にあります。
ストレートチップは19世紀のイギリス王室で室内履きとして使用されていたのが起源。
イギリス王室で使われていた歴史がストレートチップの格式高さの背景にあります。
他のモデルよりもフォーマルな位置付けです。
さらに、内羽根式ならフォーマルの最高位。
外羽根式ならややカジュアルダウンします。
とはいえ、どちらもフォーマルです。
外羽根に比べて内羽根式は羽根部分の可動域が小さく、フィット感の調整が比較的難しいデザイン。
その分、スッキリとした印象です。
機能性を犠牲にして美しさにパラメータを振った感じ。
ゆえに、見た目の清潔感を重視するフォーマルな革靴であると分類できるのです。
冠婚葬祭などのフォーマルなシーンでは欠かせません。
ストレートチップの内羽根式、そして、カラーはブラック。
これが最もフォーマルな革靴です。
何の意匠もないプレーントゥの方が格式高いイメージを持つかもしれません。
実際には違うわけです。
その理由には昔の革靴の工程が関与しています。
昔はストレートチップの靴を作る際、つま先の芯はどこまであるのかを明確にするため、一文字を目印として作っていました。
また、つま先の芯材の境い目がアッパーを押し上げ、浮き上がることがあったため、それを防ぐ目的で配されたデザインなのです。
現代の靴づくりの技術では一文字がなくとも靴をきれいに作れますし、芯材の浮きもありません。
昔は革靴の美しさをキープするため、様々な工夫がなされたのだと間接的に感じるストレートチップの成り立ち。
そういった背景を知っておくと、いざストレートチップを履いたとき、いつも以上に気分がシャンとします。
ストレートチップが日常で必要な理由
ストレートチップは生活に必要不可欠な革靴です。
というのも、先ほど述べた通り、ビジネスシーンや冠婚葬祭の場で履けるから。
ここでいう「履ける」とは、自分のみの感性で判断するような性質のものではありません。
人からどう見られるかが大事な観点。
フォーマルなシーンや相手に敬意を払うときにスーツを着るのと同じように、革靴にも状況によって履くべき靴があります。
これはオシャレではなく、あくまでも身だしなみとしての配慮。
自分のためだけではなく、相手のために履くものです。
結婚式ならまだしも、お葬式や厳かな式典でストレートチップ以外を履くのは基本的にNG。
プレーントゥはかろうじてOK。
ですが、ベターであってべストではありません。
基本的にフォーマルな場ではストレートチップを履くのが無難。
だからこそ社会人の男性は…。
いえ。
もっと言えば、大人の男性はストレートチップの革靴を持っておくべきなのです。
ストレートチップのおすすめモデル
この項目ではストレートチップのおすすめ革靴についてまとめます。
5足紹介しますね。
以下のメーカー、ブランドです。
- スコッチグレイン
- リーガル
- 三陽山長
- ジョンロブ
- アレンエドモンズ
それぞれ具体的なモデルとともにおすすめポイントを解説します。
スコッチグレイン
スコッチグレインのストレートチップはコスパ良好なシューズ。
本格的な作りであるにもかかわらず、3万円～5万円ほどの予算で上質な革靴が買えます。
スコッチグレインのアシュランスはエントリーモデルとして超優秀。
ストレートチップが気になったら、まずチェックしたい1足です。
さらに、1万円～2万円ほどをプラスすれば、上位グレードモデルをゲットすることが可能。
コスパで見れば、相当優れたストレートチップをゲットできます。
リーガル
リーガルのストレートチップはスコッチグレインよりもさらにリーズナブルに革靴をゲットできるブランド。
日本のメーカーなので、日本人の足型に合ったストレートチップを購入できます。
リーガルのモデル「315R」はガラスレザーの光沢が美しい1足。
光沢感がエレガントで、ストレートチップのフォーマルさをより高めるデザインです。
三陽山長
三陽山長の革靴は、ジャパンメイドで上質な作りであるのが特徴。
先に紹介したスコッチグレインやリーガルよりも高級なメーカーとして位置するブランドで、履き心地は確か。
上質な革と足型に沿う立体的な構造で多くのファンを獲得しているシューズメーカーです。
三陽山長のモデル「友二郎」は最も定番的なストレートチップ。
和風の名称とスラリとしたラストが持つスタイリッシュさがインパクトを残す革靴です。
アイレット横のスワンネックステッチがデザインの特徴。
アッパーにはインポートレザーを使い、履きこめば履きこむほど風合いが変化します。
革の経年変化を楽しめるのも良いポイントです。
きめ細かいレザーなので、磨くと簡単に光ります。
お手入れが楽しい革靴です。
ジョンロブ
ジョンロブのストレートチップとして有名なのは泣く子も黙るシティⅡ。
時代を超えた普遍的なデザインと完璧なバランスのプロポーション。
広い世代の方から支持されているのがシティⅡです。
イギリス・ロンドンの中心部にある、金融街のシティ・オブ・ロンドンが名前の由来。
銀行マンをイメージして生まれた革靴です。
細身のラウンドトゥと程良いロングノーズが特徴的。
ストレートチップの大定番モデル。
フォーマルシューズの王道です。
1度は履きたい革靴No.1といって過言ではないシューズ。
定価は余裕の20万円超えと可愛くありませんが、
- 使っている革のグレード
- 靴自体の立体感
- 丁寧な縫製
- こだわりの詰まったディティール
を踏まえれば、納得のストレートチップです。
アレンエドモンズ
アメリカの本格革靴ブランドであるアレンエドモンズのストレートチップはチェックしておきたい1足。
アメリカ大統領が代々履いてきた革靴を手掛けるアレンエドモンズのストレートチップは、高級感漂い雰囲気間違いなしの革靴。
パークアベニューはアレンエドモンズのベストセラーモデルです。
まさに不動の人気。
ビジネスシーンはもちろん、フォーマルな場に適したシューズ。
アメリカで広く知られており、愛用者が多いシューズブランドがアレンエドモンズ。
丸すぎず細すぎずのアーモンドトゥで、主張控えめながら品のあるエレガントさを感じさせる逸品です。
初めに買うべき革靴はストレートチップなのか
ストレートチップの革靴は生活に欠かせません。
では、革靴に興味を持ち始めたとき、まず買うべきはストレートチップなのか。
一概にそうとは言い切れません。
というのも、ストレートチップは冠婚葬祭にこそ大活躍するものの、日常使いするんは不便です。
理由はフォーマルすぎるから。
スーツに合わせる革靴といった印象のシューズなので、ジーパンやミリタリーパンツに合わせると違和感があります。
一方で、冠婚葬祭の場がしょっちゅうあるかと言われれば、そんなことはなく。
毎日スーツを着る人を除いては、履く機会は月に1回、もしくは年に数回程度。
仕事の服装が自由だと極端に出番が少なくなります。
そのため、まず初めの1足としてストレートチップを購入すると、革靴の便利さや意外に履きやすいことに気付くことなく、スニーカーやサンダルの陰に埋もれてしまいます。
もったいないです。
そこで提案を。
まず初めに買う靴としておすすめなのはプレーントゥです。
つま先に何のデザインもないプレーントゥは、フォーマルにもカジュアルにも履ける使いやすい1足。
格式高い式典は例外として、プレーントゥの革靴は冠婚葬祭の場に履いていっても失礼にあたりません。
あくまでも黒のプレーントゥです。ブラウンやネイビーの靴はフォーマル使いNGなのであしからず。
また、プレーントゥは休日のカジュアル使いもOK。
ストレートチップほどフォーマルではないので、カジュアルな服装と合わせても足元が浮いてしまうことがありません。
むしろ、適度なフォーマルさがスタイリングを引き締めてくれます。
汎用性の高さがプレーントゥの魅力です。
というわけで、まず手に入れたいのがプレーントゥ。
プレーントゥで革靴の使い方のイメージを養い、便利さを直に体験した上で、次いで2足目としてストレートチップを購入するのをおすすめします。
生活に欠かせないストレートチップシューズ
本記事ではストレートチップの革靴が生活に欠かせない理由について書きました。
ストレートチップは最もフォーマル度が高い革靴です。
ビジネスシーンはもちろん、冠婚葬祭の厳かな場でも問題なく履けます。
逆に、格式高い場にストレートチップ以外の革靴で参加するのは失礼です。
プレーントゥはギリギリOKといったところ。
相手への気遣いとしてストレートチップの革靴を履くことが必要。
だからこそ、生活必需品といえます。
特に、大人になってからは絶対に持っておくべき1足。
社会人には欠かせません。
ストレートチップの革靴を履きこなして日常をスマートに過ごしましょう。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました！
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