クレム1925は靴磨き用クリームとして不動の地位を確立している、いわずとしれた靴磨きの定番品。
- クレム1925で磨いておけば、とりあえず安心
そんな高い信頼性を持つ、世界中の多くの革靴愛好家の支持を集める靴クリームです。
なぜ高い人気を誇るのかというと、天然成分にこだわった上質な成分が配合され、革への高い栄養補給効果と上品な光沢を与えられるから。
価格は安くないものの、革靴の仕上がりは美しく、満足のいく靴磨きができます。
ですが、クレム1925の効果は栄養補給とツヤ出しだけではありません。
色あせた部分を補色する効果がありますし、革靴に施したワックス層を取り除いたり、汚れ落としとしても使えます。
というのも、クレム1925は油性のクリーム。
油は油を溶かします。
つまり、クレム1925の油分はワックスを溶かす効果があります。
ワックスをきれいさっぱり除去できるのですね。
ついでに、油汚れも取り除けるというわけ。
また、ワックスを溶かす効果を応用すれば、ひび割れた鏡面層を再生し、改めて強いツヤを与えられます。
クレム1925は、靴磨きの際に大活躍するシューケアアイテムなのです。
本記事では、靴クリームのクレム1925について、優れた用途をまとめました。
- 革に栄養を補給する
- 革に光沢を与える
- 革を補色する
- 鏡面に仕上げたワックスを取り除く
- 割れた鏡面をよみがえらせる
- クレム1925はどんな場面に使える?
- クレム1925ってなんであんなに人気なの?
- クレム1925の詳細を知りたい
クレム1925は油性の靴クリーム
クレム1925は、フランスのシューケアブランド「サフィールノワール(SAPHIR NOIR)」が展開する靴磨き用クリームです。
- フランスのアベル社が手掛けるシューケアブランド
- 「できるだけ天然のものを使用したい」というコンセプトの下、選りすぐられた天然原料のみを使用している
- ヨーロッパの最高級レザー製品の作り手の信頼を集める、高クオリティな製品ラインナップが魅力
クレム1925は、水を一切使用していない油性クリーム。
そのため、乳化性クリームと比べ、撥水性が高いのが特長です。
配合成分はというと…
- ミツロウ
- カルナバワックス
- シアバター
- テレビン油
- 有機溶剤
それぞれの成分が革靴のコンディションを良好に整えてくれます。
各成分にどういった効果があるのか見ていきますと…。
カルナバワックスが革に油膜を形成し、
- 栄養効果や補色効果を長持ちさせる効果
がまず1つ。
また、ミツロウやシアバターなどの天然保湿成分が深く浸透し、
- 栄養補給が高効率
で実施可能。
特に、シアバターは植物性油脂で、
- 保湿効果が極めて高い
優れた保革剤です。
天然の有機溶剤であるテレビン油は、ワックスの固形成分を柔らかく保ち、
- 汚れを落とす効果
も期待しつつ、
- 保湿成分を革の内部に誘導する
という役割も。
カラー展開は全16種類。
ニュートラル以外の色付きのクレム1925であれば、
- 補色効果
もあり。
革に色素が浸透し、風合いを損なわずに自然な補色が可能です。
クレム1925の用途を目的別に解説
優れた靴クリームのクレム1925。
で・す・が…。
靴クリームに期待する効果だけでなく、他の用途にも活用できるのが、クレム1925のすごいところ。
主に、以下の用途で活用できます。
- 革への栄養補給
- 革に光沢を付与
- 色あせた部分を補色
- ワックス除去
- 割れた鏡面を再生
靴クリームとして当たり前の機能である、
- 革へ栄養を与える効果
のみならず、それ以外にも優れた特長を持つのがクレム1925です。
革への栄養補給
革への栄養補給が高いのは、クレム1925の特長です。
ミツロウやシアバターが浸透し、革を良好な状態に保ちます。
乾燥した革は深いシワが入ったり、最悪の場合、クラック(亀裂)が生じてしまいます。
割れた革は二度と元へは戻りませんから、日々のお手入れで革に潤いや栄養を与えるのは重要です。
定期的にクレム1925でケアしてあげれば、革をいつまでもしなやかに保てます。
革に光沢を付与
ミツロウやカルナバワックスは革上にロウの膜を形成し、表面を滑らかに均します。
それにより、革が光を反射しやすくなって、ツヤが与えられるのです。
という方には、クレム1925の控えめなツヤがオススメです。
色あせた部分を補色
クレム1925に含まれるテレビン油は、クレム1925中の他成分が革へ浸透することを補助してくれる、天然の有機溶剤です。
シアバターなどの栄養を革の奥深くへと届けるだけでなく、色素も革へ行き渡らせるため、染色効果が高いです。
もともと色のついていないニュートラル以外の有色のクレムの場合ですけどね。
革の補色効果が高く、色あせた部分を自然にカバーしてくれます。
ワックス除去
クレム1925は鏡面に仕上げたワックスの層を取り除けます。
シューワックスは、通常の靴クリーナーでは完全に取り除くのが困難です。
というのも、鏡面に仕上げたワックスは強固な油膜を形成しているから。
靴クリーナーで強固なワックスの層を溶かしきるのは難しいです。
不可能ではないのですが、何度もクリーナーで拭かなければならず、時間がかかります。
しかし、クレム1925は塗ると…。
あら不思議。
ワックスがみるみる溶け落ちるのです。
理由はいたって簡単。
クレム1925が油性クリームだから。
油は油を溶かします。
油性クリームのクレム1925は、同じく油のワックスの層を溶かし込むのですね。
ワックスを落とすための専用クリーナーもありますが、手元にない場合はクレム1925で代用可能。
クレム1925には多くのカラーバリエーションがありますが、ワックス落としには油分が多いニュートラルがオススメです。
割れた鏡面を再生
先に述べた、クレム1925のワックス除去効果を応用すれば、鏡面のひび割れを解消できます。
通常、ひびが入った鏡面は一度ワックスを落とし、新たなワックス層を作る必要があります。
ただ、
- 面倒
です。
ワックスを完全に落とすことなく、ひび割れ部分だけを直したいときに、クレム1925は活躍します。
方法はとても簡単。
ひび割れた鏡面部分にクレム1925を塗り、磨き上げるだけ。
手軽に鏡面がよみがえります。
なんてときに取り入れたい方法。
鏡面のひび割れを直すときにはワックス除去と同様に、ニュートラルの色がオススメです。
上の記事は油性クリームとしてアーティストパレットを使っていますが、同じ方法でクレム1925を使ったワックス落としが可能です。
クレム1925は靴磨きに大活躍
本記事ではクレム1925の用途をまとめました。
靴クリームとして多くの支持を集めるクレム1925の効果は、革への栄養補給とツヤ出しだけではありません。
その他にも、色あせた部分の補色や革上のワックスを取り除いたり、ひび割れた鏡面を美しくよみがえらせる効果があります。
本来の靴クリームの機能だけでない用途に応用可能で、靴磨きの際に大活躍するケアアイテムです。
一般的な靴クリームに比べて価格高めですが、上質な配合成分や高機能性を踏まえれば、高いコストパフォーマンスを誇ります。
シューケアアイテムとして、決して高い買い物ではありません。
クレム1925を幅広く活用して効率良く、そして、楽しく靴を磨きましょう。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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