ウェッジソールのヒール削れは放っておけません。
というのも、ウェッジソールはかかとが高くなっているため、バランスがとりづらいから。
ヒールが削れていると、ただでさえバランスを取りにくい靴がますます不安定になります。
転ぶリスクが高くなるのです。
だからこそ、ウェッジソールのヒールの削れは修理して、バランスを崩さないようにしたいもの。
というのは1つの手。
ですが、他にも自分で修理する選択肢があります。
それは、
- ヒール補修用のゴムを貼り付けて削れた部分を補う方法
です。
道具を買いそろえるだけで複数のパンプスや靴の修理ができるので、お店で修理するよりもお得です。
本記事ではウェッジソールの削れたヒールを補修用ラバーでセルフリペアする方法を解説します。
- ウェッジソールのかかとが削れてきた
- すり減ったヒールを修理したい
- かかとのすり減りを自分で補修する方法を知りたい
ウェッジソールはヒールが高い
世の中には多くの靴の種類があります。
ソールの種類も豊富です。
その中でウェッジソールはかかとの積み上がりが高めの靴底。
つま先からかかとに向かって、だんだんと高くなるソールです。
おもに、女性用のパンプスやサンダルに採用されるソール形状。
ハイヒールと同じようにヒールが高いので、脚が長くきれいに見えます。
美脚効果が高く、人気のあるソールデザインです。
履き続ければヒールは削れていく
ただ、ウェッジソールのパンプスやサンダルは履き続けていくうちにソールが削れていきます。
削れはなにもウェッジソールだけでなく、他の靴も同様ですね。
特にヒール部分は顕著。
1か月、半年、1年と愛用すればするほど、ヒールのすり減りは深刻になっていきます。
そして、削れ過ぎたウェッジソールのヒールは、とある問題を引き起こします。
削れたヒールではバランスが取りにくい
問題とはズバリ、
- バランスを取りづらい
こと。
削れたヒール部分は地面と接触しなくなります。
すなわち、
- 接地面が小さくなる
ということです。
身体を支えるための部分が失われるわけです。
通常の靴でもバランスがとりづらくなりますが、高さがあってもともとバランスがとりにくいウェッジソールの靴では影響が大きいです。
ウェッジソールのヒールを削れたままにしておくと、歩いたときにバランスを崩しやすく転倒の危険があります。
転ぶリスクを抑えるためには、ウェッジソールの削れたヒールをなんとかしなければなりません。
たとえばこちら。
コールハーン(COLE HAAN)のウェッジソールパンプスです。
長い期間履き続けたことでヒールが削れてしまっています。
パンプスを置いてみると、地面との隙間があるのが分かりますね。
このままでは歩行時にバランスが崩れて危険。
見栄えも悪いです。
すり減りによるスペースを埋めて、パンプスの均整と美しい見た目を取り戻す必要があります。
ウェッジソールパンプスのヒール削れを自分で修理する方法
ウェッジソールのすり減ったヒールは修理できます。
靴修理店で直してもらえばOKです。
ただ、それでは話がここで終わってしまいます。
修理費用もかかりますし。
実は、ヒールの削れは自分で修理できます。
使うのはゴム製シートと接着剤。
まずはゴム製シートの説明を。
こちらは靴修理用のソールキットです。
との文言が。
信頼と実績のアイテムというわけです。
ソールキットには凹凸の付いた厚みのあるラバーシートが入っています。
耐久性に優れ、カットと貼り合わせがしやすく作業しやすいラバーシートです。
裏面はなめらかで接着しやすい表面に仕上がっています。
はさみで切って使います。
接着剤はゴムも問題なく貼れるタイプを選びましょう。
テラオの瞬間接着剤はソール修理対応可能です。
瞬間接着タイプなら短時間で作業が終わるのでおすすめ。
かかとつま先補修プレートなどの接着にも安心して使えます。
ヒールの形にゴムをカットして接着剤でくっつけます。
すり減った部分をゴムで埋めるというわけ。
簡単ですね。
では、やっていきます。
ラバーシートをカット
まずはすり減ったヒールの部分にラバーをあてがい、どの程度ラバーを使うかのあたりをつけます。
ヒールは外側からすり減っているので、ラバーシートを三角にカットしてあててみましょう。
ヒールのすり減りポイントに合わせます。
ラバーシートの上に置いてみて、
というイメージをつかみましょう。
はみ出している部分は後でカットします。
ラバーシートを接着
ラバーシートを貼る前に、紙やすりでラバーシートとヒールの貼り合わせ部分をそれぞれ少しだけ削ります。
表面に凹凸を作るのです。
貼り合わせたときにかみ合わせをよくするためです。
接着力が強くなりますよ。
削った後は汚れと削りカスを取り除くため、靴クリーナーで拭き取ります。
クリーナーをクロスに浸み込ませて…
拭き上げましょう。
靴クリーナーがない場合、濡らして固く絞った布地で拭くだけでもOKです。
クリーナーが乾いたら、ラバーとヒールにそれぞれ瞬間接着剤を塗ります。
接着面に薄く塗り広げましょう。
そして貼り合わせ。
周囲に接着剤を付け足すと接着力が向上するのでおすすめ。
追い接着剤!
ゴムを指でギュッと押し付けて数分間待ちます。
ラバーシートの形をヒール形状にカットする
接着剤が乾いたら、ラバーシートをヒールの形状に合わせてハサミでカット。
接着剤が乾いていないと切ったはずみでラバーが剥がれてしまいます。接着剤をしっかり乾かしてからカット作業に移りましょう。「急がば回れ」です。
ヒール形状に合わせてカットした後は、こんな仕上がりに。
ヒールのすり減りがカバーできました。
ウェッジソールのヒールが地面をしっかりとらえています。
ウェッジソールとラバーの色がなじみ、遠目から見ると補修跡が目立たない仕上がりです。
ちなみに、ラバーはあらかじめヒールの形状にカットしておいてもOKです。
ヒールの形にラバーシートを切り取っておいて…
接着。
接着後のカットがない分、作業としてはラク。
ヒール形状にしっかり沿わせたいなら接着後のカットを。手間を省きたいなら接着前に形を切り出しておくのがおすすめです。
ヒールのセルフリペア前後でパンプスを比較
では、ヒールのセルフリペア前後でパンプスの状態が変わったのかを見ていきます。
作業前後でかかとの見た目が大きく変化。
すり減りが激しかったヒールがラバーを取り付けたことでスペースが埋まり、地面にしっかり接地しています。
ウェッジソールのヒールのすり減りがラバーでカバーできていますね。
接地面がしっかり確保され、靴としてのバランスが向上。
歩きやすいパンプスに復活しました。
自分で修理したのでコストが最小限に抑えられ、材料が残っている限りは次から無料で修理できます。
そういった意味で、セルフ修理はお店の修理に比べて価格面で優秀です。
ヒールの高いウェッジソールはただでさえバランスをとるのが大変。
せめてヒールの削れは解消して安全快適にオシャレなパンプスを楽しみましょう。
ヒールの削れが進み、
と考えているパンプスであっても、ヒールのセルフ補修によってまだまだ現役で活躍できます。
新しくパンプスを買おうとするとお金がかかりますよね?
その点、修理すれば安上がりです。
お気に入りのパンプスを長く履けますよ。
簡単・手軽なヒール補修をぜひ取り入れてみてください。
ウェッジソールの削れはお得に自分で修理できる
本記事ではウェッジソールのパンプスのヒール削れをセルフ修理する方法を解説しました。
ウェッジソールのパンプスやサンダルは、スニーカーなど、ソールがペタンコの靴よりもバランスがとりにくいです。
さらに、ヒールの削れが進んでいるとソールの接地面が小さくなり、よりバランスをとりづらい靴になってしまいます。
歩いたときに転びやすくなり、危険です。
そんなときはヒールにゴムを貼り付けてすり減った部分を埋めましょう。
削れた部分をカバーできるので靴の安定感が元に戻りますよ。
材料を買いそろえるだけなので、お店で修理するよりも安くできるのも良いところ。
ゴムを切って接着剤で取り付けるだけの簡単セルフ修理方法。
ぜひ試してみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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