靴は日常生活を送るにあたり、欠かせない道具です。
足を守ってくれる靴ですが、それゆえに履いていくうちにダメージが蓄積されていきます。
その中でも、特に傷みが激しいのが靴底です。
だんだんと傷んでくる靴底、ただただ指をくわえてみているのも忍びない…。
そんな方は、セルフで靴底の補修をやってみることをおすすめします。
靴底の中でも特にダメージが顕著なのが、「かかと」と「つま先」です。
この記事ではかかととつま先、それぞれの補修方法をご紹介します。
自分で靴底を補修する方法
革靴・スニーカー問わず、日々歩いていると避けられない問題。
それが靴底のすり減りです。
個人個人ですり減る場所は違いますし、理想的な歩き方をしている方はすり減るスピードが遅い様ですが、全く削れないということはありません。
特に削れやすいのが「かかと」と「つま先」。
靴底のかかとを補修する方法
かかとのすり減りは遅かれ早かれ、誰しもが直面する問題です。
履いていくと徐々に靴のかかとがこのようになってしまいませんか?

ガッツリすり減っています…。
見た目にも美しいとは言えず、このような状態の靴を履き続けると、歩行時の姿勢が乱れ、腰痛や肩こりなどの身体の不調があらわれたりすることもあります。
それを防ぐためには、早い段階で対処しなければなりません。
すり減ってしまった靴底のかかとの補修方法をご紹介します。
かかとを補修する方法は以下の通り。
- かかとの汚れ落とし
- かかとのやすり掛け
- プラ板でガイド形成
- シューズドクター(補修剤)を投入
- シューズドクターを乾燥させる
- かかととコバの色を合わせる
靴クリーナーで靴底を綺麗にしてから…、

プラ板をかかとの周囲に這わせます。
更に、補修部分以外に補修剤が付かないようにマスキングテープで覆います。

ここで登場するのが補修剤。
使うのは「シューズドクター」。
靴底のすり減りを自分で手軽に補修可能なパテ剤です。
超高密度ポリウレタンを使用しているので、耐摩耗性に優れています。
すり減った箇所にたっぷり肉盛りしていきます。
シューズドクターを、中に隙間を作らないように押し込みながら行うのがポイント。
補修箇所を付属のヘラで慣らしながら、あふれた補修剤を取り除きます。

こんな感じですね。
硬化するまで1日程度かかるのでひたすら待ちます。
…1日後。
プラ板とマスキングテープを外すと…、

しっかりとかかとが肉盛りされ、補修が上手くいっていることがわかります。
境目はどうしてもわかってしまいますが、補修前よりもスタイリッシュになったと思います。


靴底のつま先を補修する方法
靴底のつま先の削れも由々しき問題です。
かかと同様に、つま先も靴を履いていくうちに削れていきます。
革製の靴底なら尚のこと。
歩いた時に、つま先がアスファルトなどでガリガリと削られていくのです。
特に、新品の靴の場合は靴自体がまだ硬いことが多く、歩行時の返りが悪いため、つま先も削れやすいもの。
したがって、大きく削られてしまったソールは手遅れになる前に、靴修理屋さんに修理をお願いするか、自分で補修する必要があります。
特につま先は前述の通り削れやすいため、早めの対処が必要。
でも、靴修理屋さんにお願いするとお金がかかるし、かといって自分で修理するのも手間がかかるし、何よりうまく出来るか心配…。
つま先にラバープレートを貼るだけのお手軽な補修方法をご紹介します。
僕が使っているのが「かかとつま先兼用ラバープレート」です。

このラバープレートの効果を以下にまとめてみました。
- 靴のつま先やかかとを簡単に補修可能
- 補修箇所のすり減りの進行防止
- 特殊ゴムで出来ているため摩耗にめっぽう強い
- ラバーなので滑り止めとしても機能する
取り付け工程は以下の通りです。
- つま先の汚れ落とし
- 取り付け箇所をやすり掛け
- ラバープレートの取り付け
靴用クリーナーをクロスに取って、汚れを落とします。

あまりに汚れが付いていると後々、取り付けたラバープレートがはがれてしまう原因となるので、きっちり汚れを除去しておきます。
そして、ラバープレートをつま先に付けていきます。

取り付けた後の状態はこちら。


靴底のセルフ補修はお財布にも優しい!
この記事では、靴底の「かかと」と「つま先」をセルフで補修する方法についてご紹介しました。
履いていくうちに日々傷んでくる靴底。
靴底にダメージが蓄積されていくと、靴の美しさを大きくそこなってしまうと同時に、靴自体の寿命も縮めてしまいます。
靴底の傷みを放置するのは百害あって一利なし。
補修することをおすすめします。
傷んだかかとやつま先は、簡単に自分で補修することが可能ですし、セルフ補修はお財布にも優しいです。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧頂き、ありがとうございました!






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