シェットランドフォックスは日本のシューズブランド。
リーガルが展開するブランドラインの1種がシェットランドフォックスなのを知る人は少ないです。
シェットランドフォックスには、リーガルがこれまで蓄積してきた知見や技術を詰め込んだ靴が多数展開。
日本のシューズメーカーが日本人のための靴を作り続けてきた中で培った財産を還元したといって過言ではありません。
だからこそ、シェットランドフォックスの革靴は日本人の足にピッタリ。
- 足の形に沿う構造
- かかとにフィットする中底
- 土踏まず部分までサポートするカウンター
上記を搭載した高機能な革靴をラインナップ。
僕自身、シェットランドフォックスの革靴を持っていて、その上質な作りは体感済み。
シェットランドフォックスの革靴が気になった人は、定番と呼ばれるおすすめモデルもあるので気軽にチェックしてみてください。
本記事ではシェットランドフォックスの評判をおすすめモデルとともに紹介します。
- シェットランドフォックスってどんなブランド?
- シェットランドフォックスの革靴の特徴は?
- シェットランドフォックスのおすすめシューズを知りたい
日本のプレミアムシューズメーカー「シェットランドフォックス」
とにもかくにも、まずはシェットランドフォックスについてブランド紹介を。
シェットランドフォックス(SHETLAND FOX)は、1982年(昭和57)に誕生したリーガルコーポレーションのブランドの1つ。
一言でいうと、リーガルの上位ブランドに位置するのがシェットランドフォックスです。
リーガルコーポレーションの前身、
- 日本製靴
が世界に通じる高級自社ブランドとして生み出しました。
当時はセレクトショップや海外のシューズショップで販売。
しかし、のちにブランドを休止。
日本の市場では思うように受け入れられませんでした。
その後、日本の靴市場が成熟した機会を見計らい、2009年に再発足。
- ブランドに惑わされない日本人のための日本製の靴
として再スタートを切り、現在に至ります。
シェットランドフォックスのブランドコンセプトは、
- 靴の美しさ・楽しさ
- アイロニカルなダンディズムの提案
です。
シェットランドフォックスは日本人の足によく合います。
というのも、シェットランドフォックスは日本人の足型を豊富な経験から分析。
見た目からではわかりにくいですが、確かな快適性。
シェットランドフォックスのブランドとしての魅力です。
リーガルが培ってきた技術と知見を盛り込んだ革靴は、フィッティングと履き心地の良さを高い次元で実現しています。
Shetlandfox
今週履いた靴
2日連続で履いたけど丈夫な革です。#shoes #mensshoes #shoecare #shoeshine #紳士靴 #革靴 #靴磨き #シューケア #シューシャイン #shetlandfox #シェットランドフォックス pic.twitter.com/IIxOanSlWh— sthkzn (@sthkzn) May 21, 2022
流行にとらわれず末永く愛用できるシェットランドフォックスの革靴。
大人の足元をオシャレに彩る色気のあるシューズです。
ちなみに、シェットランドフォックスの店舗は東京千代田区にあります。
東京都千代田区内幸町1丁目7番1号日比谷OKUROJI G10
シェットランドフォックスの革靴の特徴
シェットランドフォックスの革靴は上質。
とはいえ、上質な革靴はこの世にたくさん存在します。
その中で、シェットランドフォックスの差別化ポイントは以下の通りです。
- 足になじむ
- 丸みを帯びたかかと
- ロングカウンター
- 中底が足を包み込む
- プレミアムな革を使用
それぞれ詳しく見ていきましょう。
足になじむ
シェットランドフォックスの革靴は足に良くなじみます。
一般的な革靴のラストは重心のセンターが木型の中心になるものがほとんど。
一方のシェットランドフォックスは、センターラインがより内側にシフトしています。
靴のセンターを10mm程度内側に移動させることで足にフィット。
自然な履き心地になり、足の負担を軽減できます。
人の足の形はシンメトリーではなくアシンメトリー。
重心がセンターに来ないシェットランドフォックスの設計は理にかなっているのです。
丸みを帯びたかかと
シェットランドフォックスの革靴は、靴のかかとが丸みを帯びた設計になっています。
かかとの骨「踵骨」の丸みに合わせてかかとをデザイン。
かかとをやさしく、かつしっかりホールドします。
#靴博 で20ー30代の足の傾向に、各メーカーが合わせた、ミレニアルラスト。
単に踵とウィズ小さくしました的なやる気のないとこから、足の構造を捉え直し大胆に切り込んできたとこまで色々。
シェットランドフォックスは頭一段抜けて良いと思いました。 pic.twitter.com/HHSSpXK7MF
— Z🌕 (@zin_ryu01) August 26, 2020
かかとのフィッティングが高まり歩きやすさをサポートする構造です。
ロングカウンター
シェットランドフォックスの革靴はカウンターが長めに設計されています。
カウンターとは月型芯とも呼ばれる、かかとを支える部品。
かかとの耐久性を高め、靴としての形状を保持する役目のパーツです。
シェットランドフォックスには土踏まず部分にまで伸びたロングカウンターを採用。
歩行時の安定感が高まる仕様です。
実際にシェットランドフォックスの靴を触ると、土踏まず部分が硬いのが分かります。
アーチサポートによってホールド感が格段に向上。
履きやすく、疲れにくい革靴に昇華している秘密です。
ロングカウンターは靴づくりの際には手間が増えます。
それでも履き心地を優先して生まれたロングカウンター。
目には見えない部分ですが、履いたときにはバッチリ実感。
シェットランドフォックスの靴づくりの真骨頂を体感できる仕様です。
中底が足を包み込む
中底には丸いくぼみがあり、かかとがフィット。
足の収まりが良いです。
ヒールの取り付けに技術力が必要になるため、既成靴で採用しているのは珍しい仕様。
良好な履き心地を得られる隠れた有能技術です。
プレミアムな革を使用
シェットランドフォックスの革はとても上質。
世界中からプレミアムな革種を調達して加工。
革靴を作っています。
シェットランドフォックスの革には、水染めコードバンを筆頭に、世界的にみても手に入りにくい素材を使っています。
上品な光沢やきめ細かい革の繊細さ。
革の風合いを存分に楽しめますよ。
経年変化が味わい深く、長く履き続けられます。
シェットランドフォックスのトゥとヒールの修理完了✨
これでまだまだ履ける💪 pic.twitter.com/7wy3rF54EA— yawata (@yawatayawata) January 15, 2022
お手入れしても楽しい革です。
シェットランドフォックスのおすすめ革靴と評判
この項目では、シェットランドフォックスの革靴の中でもおすすめの3アイテムをまとめます。
選考基準は上質な作りと価格とのバランス。
そして、使いやすく履きやすいこと。
シェットランドフォックスに興味が出たら、まずは以下の3種の革靴をチェックしてみてください。
- ケンジントンⅡ
- サザーク
- ルートン
それぞれの革靴の特徴を評判とともに解説します。
ケンジントンⅡ
まずはケンジントンⅡから。
ケンジントンはシェットランドフォックスを語る上では欠かせない存在。
シェットランドフォックスのフラッグシップモデルです。
主張控えめな定番革靴。
シンプルな見た目で履く人を選びません。
ケンジントンⅡの最大の特徴は、ねじれの効いた木型です。
幅はややゆったり目ながら、土踏まずとかかと部分はキュッと絞った構造。
リラクシンな履き心地ながら高いフィット感が得られます。
おはようございます。
シェットランドフォックスのケンジントンⅡ。
最近は現場に行くことが多くて、なかなか履けず🤣
フィッティングは相変わらず最高。 pic.twitter.com/LVNXvDd5nH— 直太郎 靴磨き (@kutsu_naotaro) November 13, 2022
快適性と履き心地にとことんこだわった木型がケンジントンⅡの魅力です。
また、ケンジントンⅡはアッパーとソールの縫い付け加工が特徴的。
前部分をグッドイヤーウェルテッド製法で縫い合わせているのに対し、土踏まずからかかと部分はマッケイ製法を採用しています。
それぞれの縫い合わせ技術のコンビネーションで作っているのです。
これにより、メリハリのある木型のウエスト部分が強調。
美しいフォルムに仕上がっています。
かかとは中底から地面にかけてヒールが細くなるピッチドヒール仕様。
エレガントで上品な見た目になっています。
ケンジントンⅡのアッパーには、まだら模様の上質なイタリアンカーフを使用。
履き込むにつれ、美しい革の経年変化を楽しめる1足です。
ケンジントンⅡの評判
ケンジントンⅡの評判を見てみましょう。
革の質、作りの確かさは言うまでもなく、日本人の足型を研究し尽くしているのか、最初から靴ずれもなく足にフィットします。
ケンジントン、コンプリートしたくなりました。
※リーガル公式サイトより引用
ケンジントンⅡの仕様詳細
仕様 | 詳細 |
名称 | KENSINGTONⅡ(ケンジントンⅡ) |
甲革 | 牛革(イタリア製) |
底材 | レザーソール |
かかと | 革積上げ+ハーフプロテクターリフト |
製法 | グッドイヤーウェルテッド+マッケイ |
ウィズ(足囲) | EE |
品番|色 | 011F(ストレートチップ)|ブラック、ブラウン、ダークブラウン 012F(ウイングチップ)|ブラック、ブラウン、ダークブラウン 013F(Uチップ)|ブラック、ダークブラウン 014F(ダブルモンクストラップ)|ブラック、ブラウン |
サイズ | 5.5~9.0(23.5cm ~ 27.0cm) |
原産国 | 日本 |
価格 | 70,400円 |
サザーク
サザークはラフな履き心地の気楽な革靴です。
シェットランドフォックス初のレイジーマン(怠け者)シューズがサザークです。
サイドエラスティックなので履き口が伸び縮み。
足を入れやすいのが特徴です。
サイドエラスティックとは、履き口にゴムを配したデザインを指します。
サザークにはゴムの伸縮部分に革のパーツを採用。
デザインにもこだわっているのが分かります。
靴の脱ぎ履きの機会が多い日本では特に人気の革靴。
サイドエラスティックなので靴ひもはいらないのですが、サザークにはひもが付いています。
実はこちら、イミテーションです。
内羽根式のひも靴のような。
ドレッシーなスタイリングを足元からきっちりまとめます。
ドレッシーな佇まいになるデザイン性重視の仕様。
まるでスリッポンのような使い心地に仕上がっています。
レイジーマンシューズはラフな印象の靴なので、通常はルーズ寄り。
ですが、シェットランドフォックスのサザークは靴ひもをあしらい、かつスマートな木型のおかげでスタイリッシュです。
甲やかかとのフィッティングが高く、気楽な中にもカッチリした感覚を味わえます。
サザークの評判
サザークの評判は以下の通りです。
サザークの仕様詳細
仕様 | 詳細 |
名称 | SOUTHWARK(サザーク) |
甲革 | 牛革(イタリア製) |
底材 | レザーソール |
かかと | 革積上げ+ハーフプロテクターリフト |
製法 | グッドイヤーウェルテッド |
ウィズ(足囲) | EE |
品番|色 | 120F SF|ブラック、ブラウン、グリーン |
サイズ | 5.5~9.0(23.5cm ~ 27.0cm) |
原産国 | 日本 |
価格 | 49,500円 |
ルートン
ここでシェットランドフォックスのローファーを紹介。
先ほどのサザークと同じく気楽な靴の1種、ルートンです。
シェットランドフォックスのルートンは、同ブランドのフラッグシップモデルのケンジントンⅡの流れを汲む最高峰のスリッポン。
ロングノーズでエレガントです。
ソールはケンジントンⅡと同様。
前半分がグッドイヤーウェルテッド式、後ろ半分がマッケイ式です。
立体的な本底とクセ付けした中底によって足触りが良く、履きやすい仕上がりに。
スリッポンながらもピッチドヒール採用で若干のフォーマル感を醸しつつ。
シェットランドフォックスのトップグレードに該当するモデルです。
アッパーには美しいイタリアンカーフを使用。
こちらもケンジントンと同じ仕様ですね。
ルートンのデザインはローファーとヴァンプの2種類。
カラーはそれぞれブラックとブラウンの2色展開になっています。
ルートンの評判
気になるルートンの評判は…。
スリムで程良いロングノーズがオフィスカジュアルにピッタリ。
インポートレザーにグラデーションの効いたブラウンがワンランク上の満足を感じさせてくれます。
他のSF(内羽根)も5.5を履いていますが、スリッポンのルートンも同サイズで問題ありませんでした。
※リーガル公式サイトより引用
革が上質で、2万円台のリーガルの革靴と比べると一目瞭然で質の良さが分かります。
ローファーは紐がないため調整ができないので少し痛いと感じるくらい小さいサイズにしました。
履く前に靴の内側にデリケートクリームを塗って革を保湿させて、自分の足に馴染むようにしていますが、まだ甲が痛いのでもう少し時間がかかりそうです。
デザインはオーソドックスなコインローファーで正に王道な反面華やかさがないところはありますが、どんなパンツでも合うので黒の表革のローファーは一足持っていると便利です。
※リーガル公式サイトより引用
ルートンの仕様詳細
仕様 | 詳細 |
名称 | LUTON(ルートン) |
甲革 | 牛革(イタリア製) |
底材 | レザーソール |
かかと | 革積上げ+ハーフプロテクターリフト |
製法 | グッドイヤーウェルテッド+マッケイ |
ウィズ(足囲) | EE |
品番|色 | 080F SF(ヴァンプ)|ブラック、ブラウン 081F SF(ローファー)|ブラック、ブラウン |
サイズ | 5.5~9.0(23.5cm ~ 27.0cm) |
原産国 | 日本 |
価格 | 66,000円 |
シェットランドフォックスの革靴レビュー
さて。
シェットランドフォックスのおすすめシューズを紹介したところで…。
僕自身が愛用しているシェットランドフォックスの革靴にも触れておきます。
それが以下の革靴です。
- ウィンストン(コードバン)
- ハンプトン
ウィンストンは水染めコードバンの美しさに惚れて。
ハンプトンは雨の日でも安心なリッジウェイソールが気に入って。
それぞれ購入して日々愛用しています。
先ほど紹介したおすすめシューズと同じくらい頼れる存在です。
ウィンストン
ウィンストンはシェットランドフォックス唯一のコードバン靴です。
馬のお尻の皮をなめして作る革がコードバン。
美しい光沢が特徴であり、魅力でもあります。
シェットランドフォックスのウィンストンには、透明感がある水染めのコードバンを使用。
ただでさえ美しいコードバンに透明感のある繊細な輝きがプラス。
いつまでも見ていたいアッパーで、ついつい足元に目を落としてしまう非常に美しい革靴です。
ハンプトン
シェットランドフォックスのハンプトンは外羽式のカジュアルシューズ。
最大の特徴は靴底にあります。
尾根道の意味を持つリッジウェイソール仕様です。
ゴム製のソールで曲がりくねった溝が入っているのが印象的。
これにより、レザーソールに比べてグリップ力が大幅に向上。
雨の日でも安心して履ける靴に仕上がっています。
アッパーはイタリア製の牛革。
フルブローグデザインと合わさって華やかな印象です。
革靴のカッチリ感を得つつ、ガシガシ履ける気軽な使い心地がクセになる1足ですよ。
シェットランドフォックスとリーガルの違い
先ほど述べた通り、シェットランドフォックスはリーガルの上級ブランド。
一言で上級ブランドといわれてもピンとこないかもしれません。
これまでに説明したシェットランドフォックスの靴の特徴をおさらいしつつ、シェットランドフォックスとリーガルの革靴の具体的な違いをあらためて示します。
シェットランドフォックスの革靴は見えないところにこだわったモノづくりを体現しています。
リーガルとの違いは用いている木型。
いわゆる、ラストです。
中心線が内側へと遷移。
足にフィットしやすい構造です。
人が歩くときの力がどのように動くかを考慮して作られた靴です。
良好な履き心地のみならず、歩行時のストレスを限りなく軽減しているのがシェットランドフォックスの革靴です。
リーガルの革靴もまた日本人の足に合わせて作っていますが、シェットランドフォックスの革靴はそれ以上の快適性を誇ります。
その分、シェットランドフォックスの靴は価格高め。
ですが、歩き方は疲れやすさに直結します。
革靴を履く時間が長い人ほど靴への投資を怠るべきではありません。
シェットランドフォックスの靴は、価格以上の十分すぎるほどの価値を持つのです。
また、革種はシェットランドソックスがより上質。
プレミアムなレザーを国内外から採用しています。
見た目をエレガントにし、磨いたときの美しい仕上がりが高い満足度を提供します。
- 日本人の足型に最適化されたラスト
- より上質なレザーを使用
- 高価格
シェットランドフォックスは快適でエレガントなシューズライフを提供
本記事ではシェットランドフォックスの特徴と評判について書きました。
歴史あるリーガルの技術と知見が詰まったブランドがシェットランドフォックスです。
上質なアッパーに足型を考慮した構造。
足元をエレガントに演出すると同時に、快適な履き心地を提供します。
定番のフォーマル革靴からカジュアルシーンでも活躍するスリッポンまで。
幅広いニーズにこたえるラインナップで欲しい1足が見つかります。
シェットランドフォックスの革靴で国産ブランドのエレガントさを体験してみてください。
外出が楽しくなりますよ。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
靴磨きを始めたい。けれど道具をそろえるのが面倒…。
そこでおすすめしたいのが靴磨きセット。1セット買うだけで必要な道具がまるっと揃います。道具選びの手間が不要。今すぐ靴磨き可能に。
大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。