靴クリーナーには多くの種類がありますよね?
そして、それらクリーナーの効果も様々。
メーカーやブランドが異なれば靴クリーナーの効果が違うのは、当然っちゃ当然です。
各メーカー・ブランドで開発理念が違いますからね。
ですが、同じメーカー・同じブランドで2種類以上の靴クリーナーがラインナップされていることもあります。
具体的な例を挙げると、ブートブラック(Boot Black)のレザーローションとツーフェイスプラスローション。
どちらも株式会社コロンブスが展開するブランド、
- ブートブラック(Boot Black)
にラインナップされている靴クリーナーです。
同じメーカーの同じブランドなのに、2種類の靴クリーナーがあるのはなぜなのか?
この記事では靴クリーナーのレザーローションとツーフェイスプラスローションの違いと、実際の汚れ落ちの程度を比較しています。
レザーローションはマイルドな汚れ落ち。
それに対して、ツーフェイスプラスローションは汚れを落とす効果がとても高いです。
レザーローションとツーフェイスプラスローションは明らかに効果が異なるため、自身にあった靴クリーナーを選ぶのがオススメです。
レザーローション | ツーフェイスプラスローション |
---|---|
洗浄効果 | |
マイルドな汚れ落ち きっちり汚れを落とすには時間と手間がかかる |
強力な汚れ落ち 2層の洗浄成分で水汚れと油汚れを除去 |
革への負担 | |
小さい ホホバオイル配合で潤い補給効果あり |
大きい 革に必要な油分まで奪ってしまう |
- 革に負担をかけたくない レザーローション
- 革靴の汚れをしっかり落としたい ツーフェイスプラスローション
レザーローションとツーフェイスプラスローションの特長
レザーローションとツーフェイスプラスローションはどちらも、株式会社コロンブスが展開するブランド、
- ブートブラック(Boot Black)
にラインナップされている靴クリーナーです。
というのも、レザーローションとツーフェイスプラスローションの特性は大きく異なります。
靴クリーナーという大枠では同じでもクリーナーとしての機能や効果が異なるのです。
つまり、靴クリーナーの使い分けができるということ。
使う人のスタイルや革靴の状態の違いなど、シチュエーションに合わせて靴クリーナーを選択できる…。
- できるだけ多くの方々が靴磨きを楽しめるように
というブートブラックの配慮が感じられます。
レザーローションとツーフェイスプラスローション、それぞれの特長を見ていきましょう。
レザーローション
レザーローションの洗浄効果は比較的マイルド。
その分、革への負担が少ないのが特長。
ホホバオイル配合なので、革靴の汚れを優しく落としながら革の潤いもしっかり確保できるクリーナーです。
透明な液体のためクロスに付いた汚れが視認しやすく、どの程度汚れが落ちたのかが感覚的にわかりやすくなっています。
ツーフェイスプラスローション
一方のツーフェイスプラスローションは…。
はっきりと見てわかる、2層の汚れ落とし成分が配合されているのが特長。
2種の液層がそれぞれ水汚れ・油汚れに作用し、しっかりと汚れを落とします。
有機溶剤の配合量がレザーローションよりも多いため、強力な洗浄作用を持つのも強み。
使用時には2層を混ぜ合わせて混合液にするため、水汚れと油汚れが混ざり合った混合汚れもバッチリ除去できます。
ただ、洗浄効果が高い分、革に必要な油分まで奪ってしまうのも事実。
ツーフェイスプラスローションを使った後は革靴への油分補給をしましょう。
レザーローションとツーフェイスプラスローションを比較する
特性が異なるレザーローションとツーフェイスプラスローションですが、同じ靴クリーナーの括りということで使用感を比較してみます。
汚れを落とす革靴はスコッチグレインのアシュランス。
汚れが付着しているのはもちろん、靴クリームが塗られているので光沢を放っています。
汚れ落とし後にどのような状態になるのか、楽しみです。
右足(向かって左側)にレザーローション。
左足(向かって右側)にツーフェイスプラスローションを使います。
汚れ落ちがわかりやすいように、汚れ落とし用クロスもまっさらな新しいものを使います。
靴クリーナーでの汚れ落としの前に、馬毛ブラシでホコリやチリを落としておきます。
クリーナーがしっかりと革に作用するように邪魔なホコリを取り除くため。
効果を最大限発揮させるための下準備です。
事前準備が終わったら、いよいよ靴クリーナーで革靴の汚れを落としていきます。
レザーローションで汚れ落とし
まずはレザーローションを使った汚れ落としから検証します。
クロスを指に巻きつけて…
レザーローションをクロスに含ませます。
そして、革靴を拭いていきます。
アッパー全体を一通り拭き上げ、クロスを確認してみると…
汚れが落ちることに加え、以前に塗った靴クリームやワックスが落ち、クロスに移っています。
汚れ落ち効果は十分にありますね。
革靴の状態は…
完全に光沢がなくなるわけではないので、クリームやワックスが多少残っている状態です。
汚れを落としきるためにはこの操作を数回に分け、徐々に汚れを落としていくイメージを持つと良いです。
汚れ落ち効果がマイルドな分、革への負担が少ないのでデリケートな革に適しています。
革の様子を見つつ、段階を追って汚れを落としていけるのがレザーローションです。
ツーフェイスプラスローションで汚れ落とし
もう片方の靴はツーフェイスプラスローションで汚れを落としていきます。
レザーローション使用時と同様、指に巻きつけたクロスにツーフェイスプラスローションを染み込ませて…
靴をフキフキ。
アッパー全体を一周拭いてからクロスを確認してみると、こんな感じに。
ゴッソリ落ちてます。
ツーフェイスプラスローション使用後の革靴は、ツヤが落ちて革そのものの風合いに近づいているのがわかります。
古い靴クリームやワックスをしっかりと取り除いてくれるからです。
革靴の汚れ落とし効果の差は?
レザーローションとツーフェイスプラスローション、2種の靴クリーナーを使った汚れ落としが終わりました。
革靴の状態を比較してみます。
右足(向かって左側)がレザーローション、左足(向かって右側)がツーフェイスプラスローションを使った後の革靴です。
わずかに右足(レザーローション使用)の方が光沢強め。
クリーナー使用前後でも比較してみましょう。
レザーローション・ツーフェイスプラスローションともに、使用後には革のツヤ感が低下し、革そのものの質感がダイレクトに感じられる状態に。
汚れ・古い靴クリームを除去できている証拠ですね。
その中でもやはり、レザーローションを使用した方の革靴は若干の光沢があり、革の潤いが保たれている印象。
一方の、ツーフェイスプラスローションを使用した靴はサッパリとリフレッシュした顔つきに。
レザーローションに含まれるホホバオイルが潤いを保つ効果。
そして、ツーフェイスプラスローションの高い洗浄効果をあらためて感じる結果でした。
使用したクロスも、比較するとその違いはますますわかりやすくなります。
クロスの黒ずみが全然違いますね。
左側がレザーローション、右側がツーフェイスプラスローションを使った後の状態。
レザーローションはマイルドな汚れ落ちに対して、ツーフェイスプラスローションはクロスに移った汚れが多く、革靴に付着した汚れを落とす効果がとても高いことが確認できました。
レザーローションとツーフェイスプラスローションは明らかに効果が異なるので、自身にあった靴クリーナーを選ぶのがおすすめです。
レザーローション | ツーフェイスプラスローション |
---|---|
洗浄効果 | |
マイルドな汚れ落ち きっちり汚れを落とすには時間と手間がかかる |
強力な汚れ落ち 2層の洗浄成分で水汚れと油汚れを除去 |
革への負担 | |
小さい ホホバオイル配合で潤い補給効果あり |
大きい 革に必要な油分まで奪ってしまう |
靴クリーナーを使い分けて靴磨きに幅を持たせよう
本記事ではブートブラックシリーズにラインナップされている2種の靴クリーナー、レザーローションとツーフェイスプラスローションを比較した様子を紹介しました。
洗浄効果がマイルドで革を傷めにくいレザーローションに対して、強力な洗浄効果を発揮し、革靴をサッパリと仕上げるツーフェイスプラスローション。
革への優しさはレザーローションが勝り、汚れ落とし効果はツーフェイスプラスローションに軍配が上がります。
特性が異なる2つの靴クリーナーはどちらがより優れているということはなく、用途に応じて使い分けることが吉。
革靴の状態や自らの靴磨きスタイル、はたまたその時の気分に合った靴クリーナーを使ってみてはいかがでしょうか?
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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