革靴の汚れを落とすときに使う、
- 靴クリーナー
には、どのようなものを使っていますか?
数多く存在する靴用クリーナー。
僕自身、これまでにいくつかの種類を使ってきています。
何が違うかというと、配合成分や配合比。
靴クリーナーを構成する成分や比が異なると、革靴に与える効果も違ってきます。
大きく異なるのは、
- 洗浄効果
です。
そして、洗浄効果に比例して革への負担も高まります。
基本的な考え方として、革の洗浄効果が高いものほど革への負担が大きくなるため、洗浄効果の高い靴クリーナーは使用時には気を使わなければなりません。
というのも、洗浄効果が高いクリーナーほど、革に必要な栄養や潤いまで取り除いてしまうから。
洗浄効果が高いクリーナーは、一歩間違えれば革をダメにしてしまうことも…。
もちろん、気をつけて使えば、その便利さはお墨付き。
何の問題もないですけどね。
ただ…。
- 革を乾燥させたくない
- 革へ余計な負担を掛けたくない
という人には、洗浄効果がマイルドなクリーナーがおすすめです。
Boot Black(ブートブラック)のレザーローションは洗浄効果がありながら、ホホバオイルが配合されているクリーナー。
皮革に柔らかさと潤いを与える効果があります。
革靴の汚れを落としつつも革の栄養を奪わず、むしろ保革までしてくれる…。
かゆいところに手が届く靴クリーナーがレザーローションなのです。
この記事ではブートブラックのレザーローションの詳細と使い方を紹介します。
- 液が透明で汚れ落ちの程度が分かりやすい
- 有機溶剤の配合率が比較的低く、低臭・無香
- ホホバオイル配合で革にしなやかさを与える
- 防カビ剤入り
- エナメルにも使用可能
靴クリーナーに求められるのは洗浄効果
靴クリーナーに求められるのは当然、汚れ落とし効果です。
革靴に付いた、
- 水汚れ
- 油汚れ
- 古い靴クリーム
をしっかり落とせることが靴クリーナーには要求されます。
一概には言い切れません!
確かに、速く・確実に汚れを落とせる靴クリーナーは魅力的。
ですが、洗浄効果が高いクリーナーには気をつけなければいけない点もあります。
靴クリーナーの洗浄効果が高いと革への負担が大きい
靴クリーナーを使う上で注意しなければいけない点とは、洗浄効果が高いクリーナーほど、革への負担が大きいということです。
靴クリーナーでの革靴の洗浄は有機溶剤が汚れを浮かし、浮いた汚れをクロスで拭き取ることでなされます。
つまり、有機溶剤の濃度が高いほど汚れ落とし効果が大きいのです。
ただ、洗浄効果が大きい分、有機溶剤は革内部の必要な油分まで取り除いてしまいます。
革に必要な栄養まで奪ってしまうのですね…。
好例がサフィールのレノマットリムーバー。
レノマットリムーバーは強力な汚れ落とし効果があるクリーナー。
有機溶剤が多く配合され、カビも除去できるほどの強力な作用を持ちます。
一方で、革への負担が大きいクリーナーでもあります。
レノマットリムーバーを使った後には必ず、デリケートクリームなどで十分に保革しなければなりません。
強力な洗浄効果を持つ靴クリーナーは、使用方法に十分注意しないと大切な革靴を傷めてしまうかもしれないのです。
もちろん、正しく使用すればトラブルもなく強力な洗浄効果の恩恵を受けれます。
汚れをしっかり落としてサッパリとした仕上がりに!ツーフェイスプラスローションのレビュー記事
Boot Black・レザーローションの特長
この記事で紹介するBoot Black(ブートブラック)のレザーローションは、マイルドな洗浄効果を持つ靴クリーナーです。
レザーローションは数ある靴クリーナーの中でも比較的水分量が多く、有機溶剤が少なめ。
最低限の汚れ落とし効果を持ちながら革を必要以上に傷めない、靴磨きを始めたばかりの人でも安心して使える靴クリーナーなのです。
マイルドな靴クリーナーとはいえ、付けすぎは厳禁です。
ブートブラックのレザーローションは、クリーナー液自体の透明度を高くし、革靴の質感や色合いに悪影響を及ぼさないようにしているのも特長の一つ。
また、液が透明であるために汚れ落とし用クロスに付いた汚れの色がわかりやすく、汚れ落ちの程度を判別しやすいという利点も。
靴クリーナーとしては珍しくホホバオイルが配合されているので、革靴に潤いを与え、しなやかさを付与することも可能。
有機溶剤の含有率も比較的低く、鼻にツンとつく独特の匂いもほぼ感じません。
レザーローションの特性を以下にまとめてみました。
- 液が透明で汚れ落ちの程度が分かりやすい
- 有機溶剤の配合率が比較的低く、低臭・無香
- ホホバオイル配合で革にしなやかさを与える
- 防カビ剤入り
- エナメルにも使用可能
ブートブラックのレザーローションは汚れ落としをメインに据えつつ、保湿作用や防カビ性も付与できる多機能靴クリーナーなのです。
ブートブラックのレザーローションの使い方
では、ここからはブートブラックのレザーローションの使い方を説明します。
使い方とはいっても、いたって簡単です。
- クロスにレザーローションを染み込ませる
- 革靴を拭く
これだけ。
汚れを落とす革靴はスコッチグレインのアシュランス。
この革靴にレザーローションを使用して…
- レザーローションを使うことで汚れが落ちるのか
- 使用後の靴はどのような仕上がりになるのか
上記2点を確認してみます。
レザーローションを使う前には、ブラッシングして革靴のホコリを落としておきましょう。
ホコリやチリといった固形物が残っていると、クリーナーで拭くときに邪魔をして洗浄効果を十分に得られなくなってしまいます。
また、ホコリやチリが革に傷を作ってしまうリスクもあります。
しっかりとホコリを落としてからレザーローションを使いましょう。
レザーローションの汚れ落とし効果はいかに!?
レザーローションは、まず容器を振って成分を均一にしてから、汚れ落とし用のクロスに付けて使用します。
クロスで汚れを拭き取っていきます。
レザーローションのみならず、有機溶剤を含んだ靴クリーナーは汚れを浮かせ、浮いた汚れをクロスで拭き取るという原理。
クリーナーが接触すれば汚れは勝手に浮き上がってきますので、力は不要です。
あくまでも、浮いた汚れを優しく拭き取ってあげるイメージで。
革靴の汚れが取れているかを確認すると…
見事に革靴に付いていた汚れがクロスに移っています。
靴を履いていると付着する水汚れなどの他に、黒色の古い靴クリームが落ちているのがわかります。
ブートブラックのレザーローションは透明度の高い靴クリーナーのため、汚れ落ちの程度がわかりやすいです。
ベビーカーフなどの繊細な革をケアするときは革の変色などの影響が気になるもの…。
革の状態を見ながら、汚れが落ちているかを慎重に確かめながら作業したいときに重宝しそうです。
レザーローション使用後の革靴はこのように仕上がりました。
レザーローション使用前後で状態を比較してみます。
上がレザーローション使用前。
下が使用後。
汚れとともに古い靴クリームが落ちることで、革靴のアッパー全体がややマットな質感に近づいています。
かといって、革が乾燥している様子もなく、適度に潤いが保たれているのがわかります。
有機溶剤が少なめ、かつホホバオイルの保革作用によって、革靴洗浄後でも革靴がカサつくということはありませんでした。
靴クリームの乗りは良くなるのか
ブートブラックのレザーローションの謳い文句にこんな記述があります。
比較表面をリフレッシュさせ、クリームのノリを良くします。
※レザーローションの容器裏側に記載
一般的に、靴クリーナーで汚れを落とすと、その後の保革クリームの浸透を助ける働きがあります。
ブートブラックのレザーローションの洗浄力は比較的マイルド。
そのマイルドな洗浄でも、靴クリームがしっかりと革靴に乗るのか試してみます。
レザーローションで汚れを落とした後の靴を磨きますよ。
まずは靴クリームを革靴へ塗ります。
レザーローションは水分量が多めなので、使用後の革のみずみずしさが持続しやすいです。
それが乳化性靴クリームとのなじみを良くしてくれます。
水よりも沸点が低い有機溶剤が多く含まれているクリーナーは速乾性が高いので、使用後は革靴が速く乾きます。
逆に、レザーローションのような水分量が多めのクリーナーはある程度の時間、革上に残るため、水分が含まれている乳化性クリームとのなじみが良くなるのです。
今回使用している靴クリームは乳化性のM.モゥブレィのシュークリームジャー。
相性は良いです。
靴クリームを塗った後はブラッシングして…
クロスで余分なクリームを拭きとります。
これにて靴磨き終了です。
深みのある光沢がアッパー全体から放たれています。
靴クリームが革靴のすみずみにまで満遍なく行き渡っている証拠。
ブートブラックのレザーローションで汚れや古い靴クリームを取り除いたことで、新しい靴クリームが革に乗りやすい環境が整えられたのでしょう。
靴クリーナーのレザーローションは、靴磨きの縁の下の力持ち的な存在なのです。
レザーローションは洗浄効果がマイルドな靴クリーナー
本記事ではBoot Black(ブートブラック)のレザーローションをレビューしました。
革靴の汚れ落とし用クリーナーであるレザーローションは水分が多めに配合されているため、比較的革への負担が少ない革にやさしい靴クリーナー。
じっくりと革靴の汚れを浮かせるため、過度な革の乾燥を招くリスクが低く、靴磨きを始めたばかりの人でも革靴を傷める心配が少ない靴クリーナーです。
ホホバオイルが配合されているため、革の保湿作用があるのも安心して使えるポイント。
革靴を傷めたくないなら、いきなり強力な洗浄力を持つクリーナーを使うのではなく、まずはマイルドなレザーローションを使ってみて様子を見るということもできます。
用いる用途によって靴クリーナーを使い分けることも大いに「アリ」です。
- 革靴の汚れは落としたいけど、革を傷めるのが心配
- 革靴の汚れを落としつつ、保湿もしたい
上記に当てはまる人はブートブラックのレザーローションをぜひ試してみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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