革靴が汚れていくのは必然です。
革靴を履いて様々な場所へ赴けば、その場所場所でホコリが付いたり、汚れが付いたり…。
また、一言で汚れといっても、雨水に溶けた塗料や飲み物が付いてしまうことによる「水汚れ」と、排気ガスや食べこぼしの付着・古い靴クリームが酸化したことによる「油汚れ」があります。
革靴には日々、水汚れ・油汚れ問わず、様々な汚れが付くもの…。
そのため、革靴をきれいに保つには水汚れと油汚れの両方を取り除かなければなりません。
そんな時に登場するのが両方の汚れをきっちり落とせる靴クリーナーのツーフェイスプラスローション。
この記事では、革靴に付いた水汚れと油汚れを除去できる靴クリーナー、ツーフェイスプラスローションをご紹介します。
革靴の汚れには水汚れと油汚れがある
革靴を履いて外を歩くと、地面から舞い上がったチリやホコリ、汚れが付着します。
革靴をきれいに保つためには、定期的なお手入れが必要です。
チリやホコリは物理的な付着なので、ブラシで払えば取り除くことができます。
問題は汚れ。
革の上に乗っているだけのホコリとは違い、汚れは革に染み込んでしまいます。
革に染み込んでしまった汚れを取り除くには、適したクリーナーを使う必要があるのです。
革靴に付着する汚れの種類
さらに、一口で汚れといってもその種類は様々。
飲み物の跳ねや雨水に溶けた肥料、食べこぼしや皮脂…。
生活を営む上でのあらゆることが、革靴に付着する汚れの原因になり得ます。
ただ、革靴を汚す要因は数あれど、汚れの種類は、
- 水汚れ
- 油汚れ
の2つに大別されます。
この記事では便宜上、水汚れを親水性の汚れ、油汚れを疎水性の汚れとして述べます。
- 親水性の汚れ:水になじむ汚れ
- 疎水性の汚れ:水になじまない汚れ
つまり革靴に付く汚れは、水になじみやすい汚れと水になじみにくい汚れがあるということ。
水になじみやすい汚れは水を含ませた布で拭けば落とせますが、水になじみにくい汚れは落とせません。
その逆もしかり。
疎水性の汚れは溶剤になじみやすく、水にはなじみにくいのです。
- 親水性の汚れ:水で落とせるが溶剤では落とせない
- 疎水性の汚れ:溶剤で落とせるが水では落とせない
革靴の汚れは水汚れと油汚れが混在しているため、その両方を除去できるクリーナーを使う必要があります。
ブートブラックのツーフェイスプラスローション
この記事でご紹介するツーフェイスプラスローションは革靴の水汚れと油汚れを同時に・強力に取り除くことができる靴クリーナーです。
ツーフェイスプラスローションは、株式会社コロンブスが展開するBoot Black(ブートブラック)というシューケアブランドが展開する靴クリーナーの一種です。
ツーフェイスプラスローションの高い洗浄力の秘密
水汚れと油汚れを同時に落とすメカニズムを説明するために、まずは以下の図をご覧いただきましょう。
液体が2層になってる?
ツーフェイスプラスローションは、性質の異なる2種の液層からなる靴クリーナー。
- 有機溶剤
- 界面活性剤
- 水
- エタノール
性質の異なる2種の液層が、それぞれ水汚れと油汚れを落としてくれるという仕組み。
ツーフェイスローションの上方の液層(溶剤層)は油汚れを落とす効果が高く、下方の液層(水層)は水汚れを落とす効果が高いです。
使用するにあたり、容器を振って2層を混ぜ合わせます。
乳白色となり、水汚れと油汚れが同時に落とせる液体に早変わり。
水汚れと油汚れが混ざり合った混合汚れにも、しっかり作用して汚れを除去することができます。
ツーフェイスプラスローションは革靴ケアの時短が図れる
ツーフェイスプラスローションには同ブランドの靴クリーナー「レザーローション」よりも有機溶剤が多く配合されているため、使用後の乾きが速く、シューケアの時短が図れるのも魅力。
ツーフェイスプラスローションで革靴の汚れを落とす方法
ツーフェイスローションの使い方はいたって簡単。
- よく振り
- クロスに付けて
- 革靴を拭く
これだけです。
早速、使ってみましょう。
スコッチグレインのシャインオアレインの汚れを落としてみます。
革靴のお手入れの時にはシューキーパーを使いましょう。
以前に塗った靴クリームの効果によって、若干の光沢を放っています。
定期的にお手入れをしているので、目に見えて汚れているという状態ではないですね。
ただ、汚れは知らず知らずのうちに堆積していくもの。
油断は禁物です。
目に見えなくてもミクロな汚れは確実に付着しています。
…と、その前にブラッシングで革靴に付いたホコリを落としておきましょう。
指に汚れ落とし用クロスを巻き付けて…
ツーフェイスプラスローションをクロスに染み込ませます。
そして、クロスで革靴を拭いていきます。
アッパー(甲革)全体を拭いた後にクロスを見てみると…
ツーフェイスプラスローションで両足とも汚れを落とした状態の革靴の様子がこちら。
汚れとともに古い靴クリームも取り除いたため、マットな風合いに。
革本来の質感が顔をのぞかせました。
ツーフェイスプラスローションの効果を如実に感じることができるほど、きれいな仕上がりです。
つま先の拡大図も。
汚れ落とし前には光沢を放っていましたが、ツーフェイスプラスローション使用後にはサッパリとした雰囲気に変わっています。
ツーフェイスプラスローションでお手入れした前後を比較
お手入れ前後で革靴の状態を比較してみると…
ツーフェイスプラスローションの効果は明らか。
ばっちりクリーニングできています。
汚れと古い靴クリームを落とすのに抜群の効果を発揮。
革靴が限りなくスッピンに近づきました。
補足:シルバーラインのツーフェイスローション
ちなみに、本記事でご紹介しているツーフェイスプラスローションと名前が似ている靴クリーナーがあります。
その名はツーフェイスローション。
ツーフェイスローションはブートブラックシルバーラインというブランドにラインナップされた靴クリーナー。
ブートブラックシルバーラインは、
靴磨きを始めたばかりの方
へ向けた、扱いやすいシューケア用品を取りそろえたブランド。
価格がお手頃だったり、ハンドリング性が良かったりと、初心者の方でも手が出しやすいケア用品が多数あります。
ツーフェイスローションは、ツーフェイスプラスローションよりも低価格。
そのため、試しに使ってみようという方は、ツーフェイスローションをお試ししてみても良いでしょう。
ツーフェイスプラスローションで革靴をサッパリさせよう!
この記事ではブートブラック(Boot Black)の靴クリーナー、「ツーフェイスプラスローション」をご紹介しました。
ツーフェイスプラスローションは水汚れ・油汚れを問わず、革靴に付着した汚れを除去できる汚れ落とし用のケア用品。
日々のお手入れであるブラッシングだけでは落としきれない頑固な汚れや古い靴クリームを確かな洗浄効果で取り除きます。
革靴をいつまでもきれいな状態に保つために使ってみてはいかがでしょうか?
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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