最初に断りを入れます。
この記事は筆者がただただブートブラックのブラシを眺めて満足する様子に加えて、申し訳程度のブラシ比較をぶっこんだ記事となっています。
なんでそんなことするのって思った、そこのあなた。
ブートブラックのブラシが放つ存在感と高級感がそうさせるのです。
ブートブラックのシューケアブラシの魅力を少しでも伝えたい所存。
それではどうぞ。
ブートブラックのブラシ
今回はブートブラックのブラシについてのお話。
ですが、
というところから始めさせていただきます。
- ブートブラック(Boot Black)
とは、日本のシューケアメーカーであるコロンブスが展開するブランドの1つ。
「靴磨き職人」の意です。
靴クリームやシューポリッシュ(靴用ワックス)などさまざまなシューケア用品がラインナップされているブートブラックですが、シューポリッシュの中には靴磨き用のブラシもあります。
靴磨きをする上で、ブラシは必須アイテム。
当然、ブートブラックシリーズにもブラシがあるのは想像に難くありません。
ブートブラックのブラシといっても、その生産を請け負っているのは老舗刷毛専門店である江戸屋。
江戸屋の技術とブートブラックの洗練されたブランドイメージによって生み出されたブラシは、とてつもなく重厚で上品な雰囲気を持っています。
ブラシには用途に合わせていくつかの種類がありますが、ブートブラックには3種類のブラシがあり、それらいずれもが存在感を放つ仕上がりっぷり。
- 馬毛
- 豚毛
- 山羊毛
と種類があるのですが、それらの雰囲気たるや並のものではなく、これは記事にせねばと筆者が持っている各ブラシについて、これまでに記事としてレビューしてきました。
詳細レビュー記事の紹介を軽くしていきます。
ブートブラックの馬毛ブラシ
まずはブートブラックの馬毛ブラシについて。
馬毛ブラシは革靴に付いたホコリや砂を払い落とすために使用するものです。
馬の毛は柔らかくて細いため、革靴の表面を傷つけることなく、かつ靴の細かな隙間まで入り込んでホコリをかき出すことができます。
ブートブラック×江戸屋の馬毛ブラシは他のブラシよりも大きく作られており、馬毛も隙間なく植え込まれています。
手で持つとこのようなサイズ感。
ブラシ自体が大きいと、1度に革靴に接する面が広くとれるので、効率的にホコリや砂を落とすことが可能なわけです。
詳細が気になる方は以下のリンクを参照ください。
ブートブラックの豚毛ブラシ
続いて、ブートブラックの豚毛ブラシ。
豚毛ブラシは靴クリームを塗った後に、そのクリームを革靴へ均一に塗り広げるために使用します。
一般的に豚毛は馬毛よりも硬く、コシが強めの傾向にあります。
毛が硬いために靴クリームを遠くへ運ぶ力が強く、一か所に固まってしまった靴クリームを塗り伸ばすことができます。
ブートブラック×江戸屋の豚毛ブラシは植え込まれた毛束の間隔が比較的広く設けられて、隣の毛束と干渉しにくいようになっています。
それにより、ブラッシングしたときにブラシの一束一束が大きくしなることができ、その反発力で靴クリームを遠くへ運ぶことができるのです。
馬毛との違いは一目瞭然、ブラシの役割に合わせて毛の種類や間隔が設計されていることが分かります。
形状も湾曲していて、手にフィットしやすい構造に。
筆者は左利きなので計上の恩恵は受けられていませんが、スタイリッシュな見た目は満足度が高いです。
ブートブラックの山羊毛ブラシ
ブートブラックのブラシシリーズ。
馬毛、豚毛ときて、最後は山羊毛ブラシ。
山羊毛ブラシは主に靴磨きの仕上げ用として用いられることが多いブラシです。
山羊毛といえば、高級セーターでお馴染みのカシミヤも山羊毛の1種。
カシミヤと聞いてピンとくる人がいるかもしれませんが、山羊毛の特徴は細くて柔らかいこと。
山羊毛の繊細で柔らかな毛先で革靴を磨くと、目には見えないスケールレベルで靴クリームやワックスが革へと馴染み、上品な光沢やツヤが与えられます。
実際に山羊毛で革靴を磨いてみると分かるのですが、馬毛や豚毛のブラシでは山羊毛ブラシほどの美しい仕上がりにはなりません。
山羊毛でしか作れない美しさがあるのです。
ただ、山羊毛を使う上で注意点が1つあります。
それは、購入したばかりの山羊毛ブラシは本領発揮することが難しいということです。
山羊毛ブラシで磨くことで得られるツヤは、山羊毛の毛先に靴クリームやワックスの油分が蓄積されることで徐々に表れるもの。
山羊毛を使っても革靴が美しく仕上がらない人は、焦らず気長に靴磨きしていきましょう。
ブラシを徐々に慣らしていくことを「ブラシを育てる」と表現することがあります。
そんな山羊毛ブラシ。
ブートブラック×江戸屋のブラシは馬毛・豚毛のブラシとは一風変わったデザインです。
その名もフィニッシングブラシ。
持ち手は国産のヒノキで、毛束の植え込み方も特徴的。
この独特の植え込み方によってブラシがぎっしりと密に詰まります。
フィニッシングブラシは、実は山羊毛は50%で後の50%は馬毛です。
馬毛を混ぜることでブラシが柔らかくなりすぎず、繊細な山羊毛の恩恵を残しつつも靴磨きに適したある程度のコシを保っているのです。
まだまだ「育て途中」のブラシですが、正直、現時点でも十分なツヤが出ます。
他の山羊毛ブラシを圧倒するクオリティのブラシです。
ブラシを並べて悦に浸る
これまでに紹介してきたブラシ、3種類を並べてみましょう。
所有する喜びという満足感の下、いくつかの項目を比較します。
持ち手のデザイン
靴磨きで使う順番にしてみました。
「Boot Black」ですよ!
ロゴの格好良さ、半端ないです。
やはり豚毛ブラシの独特の形状が目を引きます。
馬毛ブラシと豚毛ブラシが黒のツルっとした美しい仕上がりの持ち手に対して、山羊毛ブラシはまさかのヒノキ。
ブラシを持つとヒノキの優しい触感が気分を高めてくれます。
てっきりブートブラックシリーズのブラシはデザインを統一して合わせてくるのかと思っていたので、驚かされました。
毛の密度
ひっくり返して、毛先を見ると…。
毛の密度が全然違いますね。
山羊毛ブラシ >> 馬毛ブラシ >> 豚毛ブラシ
あらためて並べてみると、ブラシの用途ごとに適した使用方法があることを再認識させられます。
山羊毛ブラシなんてもう高級化粧筆レベルの密度。
毛の長さ
ついでに毛の長さも比較してみます。
山羊毛 > 馬毛 > 豚毛
これも用途に沿った長さ。
山羊毛は仕上げ用なので革靴の表面や油膜を傷つけないよう、繊細なタッチを実現する長めの毛。
対して、豚毛は毛の反発力で靴クリームを馴染ませる必要があるため短めの毛で力強く。
日頃気付かないようなブラシの特徴も、こうして比較してみると結構違いがあり面白いものです。
見比べてなぜ、そのような設計・構造になっているかを考えるのも面白いかもしれませんね。
ブートブラックのシューケアブラシの高級感は半端ない
本記事ではBoot Black(ブートブラック)の3種類のブラシを並べて悦に浸ってみました。
並べて比較してみるとそれぞれのブラシの特徴が見えてきて、
と、やってみて感じた次第。
それぞれのブラシはどれも高級感があって持つ喜びを味わえますし、実際の使用感も考えられた設計のおかげで大変素晴らしいものです。
今では、いずれもが自分にとって靴磨きの必須アイテムとなっています。
靴磨きは趣味の要素がとても高く、だからこそこだわりの道具で磨きたいもの。
そんな愛すべき道具たちで革靴を磨くことで、ますます靴磨きが楽しくなります。
それが結局、革靴を長持ちさせることへとつながる、というのが筆者の考えです。
自分のお気に入りのテンションが上がるケア用品たちを使って、靴磨きを全力で楽しみましょう。
ブートブラックのシューケアブラシは靴磨きの楽しさを今まで以上にブーストしてくれます。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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