先日お出かけした際に、百貨店の「阪急メンズ東京」に行ったんですね。
その時に見つけてしまったんですよ。
素晴らしい靴磨き用ブラシを。
シューケア用品売り場で綺麗にディスプレイされていたそのブラシの名は「フィニッシングブラシ」。
ブートブラック(Boot Black)というブランドの山羊毛と馬毛のハイブリッドブラシです。
今回は、迷わず購入したブートブラックのフィニッシングブラシについてご紹介します。
ブートブラックについて
ブートブラック(Boot Black)と言えば、シューケア用品メーカーであるコロンブスが展開するブランド。
靴クリームやワックス、防水スプレー、シューキーパーなど靴に関する製品を数多く取り扱っています。
100年近くに渡って、シューケア用品を作り続けてきたコロンブスの靴磨きのプロフェッショナルの方々が精魂込めて開発したプレミアムシューケアブランド、それがブートブラックです。
通常ラインであるブートブラックと、初心者向けでより使いやすさを追求したブートブラックシルバーラインをそれぞれ展開しています。
ブートブラックのフィニッシングブラシ
そんなブートブラック。
靴磨き用ブラシもラインナップしています。
ブートブラックの商品群の中で、僕は既に
クリームをなじませるための豚毛ブラシ
と
ホコリ落とし用の馬毛ブラシ
を所持しているのですが、靴磨き仕上げ用の山羊毛ブラシは持っていませんでした。
山羊毛ブラシは靴磨き時の最期の仕上げ時に使用することで、革靴にみずみずしい有機的なツヤを与えることができる、靴磨きの最後に使用するブラシです。
塗布した靴クリームやワックスをより均一にする効果があります。
それにより革靴に光沢を出すことができ、革の質感をより上品なものへと昇華させてくれるのです。
ちなみに、僕が普段愛用している山羊毛ブラシはコロンブスと東急ハンズのコラボブラシです。

ですが今回、百貨店のシューケア用品売り場で偶然見つけたのです。
ブートブラックの仕上げブラシを!(謎の倒置法)
その時、こう思いました。
知らなかったです…。
それもそのはず。
接客していただいた店員さん曰く…
大人気で、実は昨日まで在庫を切らしてて、今日再入荷しました!
な、なんということでしょう…。
今日再入荷しただとっ…!
これは運命だ!
ということで…。
直感のままに僕はそのブラシを購入しました。

実際、店頭で触ったブートブラックの山羊毛ブラシは、今まで触ったどの山羊毛よりも柔らかく、とても衝撃的で感動しました。

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フィニッシングブラシの詳細
では、この項目からブートブラックのフィニッシングブラシを細かく見ていこうと思います。
フィニッシングブラシの外観
まずは全体像をご覧ください。

白い木に毛が所狭しと植え付けられています。
毛束は大きく4つ埋め込まれていて、通常のブラシとは全く異なる見た目です。

このような植え方をすることで、通常のブラシよりも毛の密度をより高くすることができるのです。

ご覧の通り、ものすごい密度!

持ち手の材質は国産のヒノキ。
ヒノキは丈夫で軽いという特長があるため、ガシガシ使っていけそうです。
「Boot Black」の刻印も刻まれ、ロゴの左右のマークは木彫りになっています。
良いもの感があふれ出る、所有する喜びを満たしてくれるブラシです。
更に、持ち手部分はくぼみがつけられており、ブラシ本体の適度なコンパクト感と相まって、手にフィットしやすい構造。

ブラシの毛について
山羊毛ブラシとしてご紹介しているこちらのブラシですが、実は「山羊毛」と「馬毛」が各50%づつ使われた、
山羊毛と馬毛の混合ブラシ
なんです。
仕上げブラシには、山羊毛のみを使用することが多いです。
しかし、こちらのフィニッシングブラシには、細く柔らかな山羊の産毛に、しなやかでコシのある馬の尾先を混ぜています。
これにより、柔らかさと適度なコシを両立させているのです。
それでもこのブラシの感触は通常の山羊毛ブラシよりも柔らかいです。

それもそのはず。
実はこのブラシ、化粧用の筆の産地として有名な広島県安芸郡熊野町で作られている、伝統的な、
熊野筆
の製法により製造されたブラシ。
熊野筆の特徴として、獣毛の混合や、自然毛を活かすためにあえて毛先を切り揃えず、繊細な柔らかさを表現している、という点が挙げられます。
山羊の産毛の形状は化粧筆のように毛先が細くなっていて、それにより非常に柔らかな感触を実現しています。
そのため、その特性を消してしまわないように、毛先を切らずにブラシに植え付けているそう。
化粧用のブラシとしても使われるほどの繊細で柔らかなタッチは、こういった点から生み出されるものなのですね。
また、このブラシは先ほど述べた通り、毛の密度がかなり高いため靴のブラッシング時には隅々まで毛先が行き渡り、効率的で高効果なブラシ掛けが可能です。
ブラシを育てる楽しみ
靴磨き用のブラシといえば、使い込むうちに徐々に毛先に靴クリームやワックスなどの油分が付着していき、山羊毛でブラッシングするだけで革靴を輝かせることができるようになってきます。
いわゆる、
ブラシが育つ
というやつです。
育ったブラシというものはそれだけで革靴のくもった鏡面や銀面をピカピカによみがえらせることが可能になります。
僕が絶賛愛用中の「コロンブス×東急ハンズコラボ山羊毛ブラシ」も数年かけて育て上げた甲斐あって、軽くブラッシングするだけで革靴が輝くようになりました。

毛先が黒ずんでいて、靴クリームやシューワックスが付着していることがわかります。
この付着した油分が革靴を光らせるのです。

フィニッシングブラシを使うのが楽しみ!

今回はブートブラックのフィニッシングブラシについてご紹介いたしました。
山羊毛と馬毛を混合して作られたこのブラシは手触りがとても柔らかく、靴磨きの仕上げ時に絶大な効果を発揮しそうな予感をビンビン感じています。
仕上げに使う山羊毛ブラシはそう何本も持つものではなく、1本を長く使ってブラシが育つのを待つ。
そんな使用方法がオススメです。
ブートブラックのフィニッシングブラシは多少お値段は張るものの、これから末永く使用することを考えると、決して高くはないと思います。
何より、良いブラシを使うと靴の仕上がりが良くなって靴磨きがますます楽しくなります。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!







革靴のお手入れに使う道具にはどんなものがあるの?
靴クリームやワックス、ブラシなど。
靴磨きを楽しむために必要な道具や持っていると便利なアイテムをご紹介します。