靴磨きを嗜む方々を中心に、たびたび議題にのぼる疑問です。
特に、靴磨きを始めたばかりの人にとってはわかりにくいかと。
どのくらいの頻度で磨けば良いのか疑問に思うはず。
先に結論を言ってしまうと、靴磨きはやりたいときにやるのが良いです。
もちろん、ブラッシングでホコリを落とす作業は、革靴を履くたびに毎回する必要があります。
ただ、栄養クリームを塗ったり、革にツヤを出したりする作業は、
- 定期的にやらなきゃ
なんて義務感を持つ必要はありません。
僕はおおよそ10回程度その靴を履いたら、靴クリームやシューポリッシュで靴磨きをしています。
ただ、それは結果としてそうなっているだけで、特にカッチリとしたルールを決めているわけではありません。
靴磨きが好きなので、気付いたらそのくらいの頻度で靴を磨いているのです。
正直いってホコリを落とすブラッシングだけ欠かさなければ、半年から1年程度、その革靴を磨かなくても革の風合いや革靴の美しさは保たれます。
なので、
- 靴磨きはどのくらいの頻度でやらなきゃいけないの?
なんて義務感めいたことは考えず、ただただその革靴を楽めばOK。
そんなわけで本記事では革靴を磨く頻度はどのくらいが良いのかを理由と一緒に書きました。
個人的意見ですので、あしからず。
ですが、僕はこの考えで長年革靴の状態を保てていますので、
- まったくの的外れ
ということはないと確信を持って発信しています。
革靴のお手入れは確かに必要
はじめにこの記事では、
と定義しますね。
それに当てはめると、必ずしも靴磨きを頻繁に・定期的に行う必要はないといえます。
なぜなら、革靴を良い状態で保つために重要なことは以下の2点だから。
- 革靴のホコリを落とす
- 革靴の形状を維持する
なぜこの2つが重要なのかと言いますと…。
次の項目で説明します。
革靴のホコリを落とす

革靴に付いたホコリは、革の水分や油分を奪い取ってしまいます。
ホコリが付いたままだと、革の乾燥が進んでしまうのです。
そのため、帰宅して革靴を脱いだ後には必ずブラッシングをして、ホコリを落とすことが大事。
ブラッシングを疎かにしてしまうと、明らかに革の劣化が進みます。
革靴を履いたあとには、ホコリを落とすためのブラッシングは欠かせません。
革靴の形状を維持する

こちらも、ブラッシング同様に革靴を履いた後にすべきこと。
形状を維持するため、革靴にシューキーパーを入れる、これです。
革靴は履いていくうちに履きジワが入りますが、そのまま革靴を脱ぎっぱなしにしていると、そのシワが深く刻まれてしまいます。
革靴の型崩れの原因になってしまうのです。
シューキーパーを入れることで履きジワを伸ばし、本来の革靴の形が保たれます。
型崩れが起きた靴は履いていて違和感がありますし、見た目にも美しくありません。
深く刻まれたシワから革のひび割れなどが起こってくることを考えると、シューキーパーで形を保つことは、革靴を長持ちさせるために重要なことといえるでしょう。
革靴と長く付き合うためにシューキーパーを使う理由を詳しく見る

革靴の劣化を防ぐために必要なこと
革靴のホコリ落としは馬毛でのブラッシング。
そして、革靴の形状維持はシューキーパーを入れることでそれぞれ対処できます。
これらができていれば、革靴が大幅に劣化することは避けられます。
そういう意味では、これらのお手入れはとても重要です。
この2つだけ?
ブラッシングやシューキーパーの利用といった、革靴のお手入れは毎回必要ですが、靴磨きがその都度必要かといえば、決してそうではありません。
その理由は次の項目で。
靴磨きは頻繁に必要なのか

ここからが本題。
先ほどのお手入れ、つまりは、
を欠かさず実施していれば、当面の間、革靴を良好な状態に保てます。
何週間に1回とか、期間を決めて定期的にする必要はないというのが僕の考えです。
もちろん、まったく靴クリームを塗らないのでは保革ができません。
どこかのタイミングで、靴クリームを使って革に栄養を与える必要があります。
しかし僕の場合、そのタイミングは明確に決まっているわけではなく、
- 気が向いたら
です。
もっと正確に言えば、
- 靴磨きしたくなったら靴を磨く
なんですね。
実際に、この意識で革靴を良い状態で保つことができています。
特別、
- 革が乾燥してきた
- 革靴の風合いや質感が劣化してきた
なんて感じたことはありません。
僕は靴磨きが好きなので、おおよそ、
- 10回履いたら1回磨く
くらいの頻度になっていますが、それを意識しているわけではなく。
あくまで結果的にそうなっています。
なんとな~く、ふと靴を磨きたいなと感じたら磨く程度です。
革靴の種類によっても、磨く頻度は様々。
これまでも僕が持っている革靴の中には、1年近く靴クリームを塗らなかったものもあります。
しかし、革靴の劣化を感じることはありませんでした。
当然、その靴はブラッシングとシューキーパーでの管理を欠かさずやっていました。
このことからも分かるように、革靴を良い状態で保つには、履いた後のブラッシングやシューキーパーの活用といった、日々のちょっとしたお手入れが何よりも重要ということ。
そして、靴クリームやシューポリッシュでの靴磨きは、
というくらいの認識で良いと感じています。
革靴のお手入れや靴磨きをするようになってしばらく経った今だからこそ、こんな考えを持っています。
革靴を好きになってすぐの頃を思い起こせば、
なんてことを考えていました。
今、当時の僕にいいたいです。
- 好きに磨いたら良いじゃん!
- それが一番楽しいでしょ?
と。
あ、それともう1つ。
ということも。
靴磨きは楽しい

なんてったって靴磨きは楽しいです。
頻繁には必要ないとは言いつつも、2日、3日と続けて同じ靴を磨いてしまうこともあります。
だってしょうがないじゃないですか。
楽しいですからね。
無色の靴クリームで磨いた翌日に、
って思うこともあるのです。
そして、実際に実行します。
磨いてしまうんですね。
2日連続で、同じ靴を。
もちろん、靴クリームの塗りすぎは革を柔らかくしすぎてしまったりして、革靴の劣化をむしろ早めてしまうのは百も承知。
でも、磨きたいのです。
お酒を嗜みながらゆったりと愛しの革靴を磨きたい…。
そんな日があってもいいじゃないですか。
楽しく靴を磨くのが一番。
楽しいからこそ続くのです。
自分がストレスフリーで楽しむことができればそれで良し、的な。
- 靴磨きは1ヶ月に1回しなきゃいけない
- 2日連続で同じ靴を磨いてはいけない
という義務感みたいなものを感じる必要はありません。
そんな、見る人が見たら怒られそうな革靴管理をしている僕ですが、革靴が劣化したとか、ダメになってしまったことは今まで1度もありません。
まぁ、僕のやり方でも大丈夫なんでしょう、たぶん。
何がいいたいのかというと、そこまで神経質にならずとも、
ってことですね。
楽しんだモン勝ち。
データで見る客観的な靴磨きの頻度
…とはいうものの…。
好きなときに好きなだけ革靴を磨くのが精神的に最も良いという僕の意見は、自身の経験に基づくもので120%の主観です。
客観的な観点から靴磨きの頻度を知りたい人もいらっしゃるでしょう。
ということで、ネットリサーチDIMSDRIVEが実施した、靴磨きの頻度についてのアンケート結果を見てみましょう。
![]()
※出典:ネットリサーチDIMSDRIVE
結果を見ると、靴磨きの頻度は大きく個人差がありますね。
革靴を履く頻度にも左右されるので、当然といえば当然です。
靴磨きの頻度として最も多かったのは、1週間に1回で21.6%。
それに続くのは、1か月に1回の21.0%。
ボリュームゾーンは1週間~1か月に1回のペースでの靴磨きです。
期間を半年までに広げると、80%を超える人が少なくとも1回は期間中に靴磨きをしているのを示すデータ。
他の人の靴磨き頻度を参考にしたいなら、1か月に1回くらいを基本として、磨きたい欲が出てきたらスパンを狭めるもよし。
多少サボっても、半年に1回程度靴磨きができていればOK。
上記の認識を持っておくのをおすすめします。
また、靴磨きを毎日している人が3.5%もいらっしゃるのは驚きの結果。
靴磨きをしている100人のうち、3~4人の方は毎日革靴を触っているということですね。
「気が向いたら」といってもやり過ぎは良くない
- 気が向いたら磨く
くらいがちょうど良いとはいえ、何事も限度というものがあります。
まったく磨かないのが問題なのは明白ですが、磨きすぎもよくありません。
- 毎日磨く
- 履くたびに磨く
ということをしていると、革が過度に栄養を吸ってしまい、油分過多になってしまいます。
カビの発生リスクが高まる要因になります。
靴クリーナーの使い過ぎは革を傷める原因にもなりますからね。
靴磨きは適度に。
普段のお手入れは靴クリームや靴クリーナーを使わず、履いた後のブラッシングのみでOKです。
履き終わった後にホコリを落とすだけで、革靴の寿命は劇的にのびます。
やりたいと思い立ったら靴を磨こう
本記事では靴磨きの頻度について僕が思うところを書きました。
何日に1回、何週間に1回、なんてカッチリ決めなくとも、革靴の風合いを良好に保つことは難しくありません。
なんなら、革靴を履いた後の、
- ホコリ落とし
- シューキーパーでの形状維持
さえしっかりとやっていれば、革靴をダメにすることはありません。
やりたいときに靴を磨けば良いのです。
カッチリと明確なルールを作って靴を磨くのも、気が向いたときに靴を磨くのもどちらも良し。
定期的に「この日は磨く」と決めて靴磨きするのは、とても良いこと。
一方で、
- 「気が向いたら」という程度に気楽に革靴と付き合うのもまた良し
なのではないかと。
靴を磨きたいと思ったときに磨くのがやはり一番楽しいですし、その楽しい気持ちが革靴と長く付き合っていく秘訣ではないでしょうか?
自由に楽しく。
- 靴を磨くと心が晴れる
なんて気持ちで、僕は靴を磨いています。
もちろん、ブラッシングでホコリを落とすこと、シューキーパーで靴の形を保つことは欠かせないお手入れですから、そこはしっかりと。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!









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