「カガリユウスケ」というブランドをご存知でしょうか?
革に建築用のパテを塗り重ね、あたかも壁のような質感の製品が独特の雰囲気を放つ、日本のブランドです。
デザイナーの明松佑介(カガリユウスケ)さんが「壁を持ち歩く」というコンセプトのもと多くの製品を生み出している、唯一無二の存在感が魅力のブランド。
この記事ではカガリユウスケの魅力的なプロダクトの一つ、カードケースをご紹介します。
カガリユウスケとは
まずは、カガリユウスケというブランドについてご紹介します。
カガリユウスケとは「壁を持ち歩く」をコンセプトに、建築用のパテを革に塗り重ねたバッグや革小物が特徴的なブランドです。
塗料が剥がれかかった壁や、経年変化で色あせた壁などを革製品で表現した、何とも芸術的な雰囲気を放つのが魅力。
経年変化は革の醍醐味ですが、それに加えて壁の経年変化も味わえるという逸品が多くラインナップされています、
革の上から塗られた建築用のパテが使い込むごとに風合いを変化させていくということです。
実際の壁も年月が流れると、劣化が進んで剥がれや亀裂が生じていきます。
カガリユウスケの製品たちはそれを見事に表現しているのです。
革の経年変化と同時に壁(パテ)の変化も起こり、自分だけのものになっていく…。
一般的な革製品とは異なる経年変化を楽しめるのが、カガリユウスケの製品群の最大の魅力です。

カガリユウスケの「壁」シリーズには「白壁」や「黒壁」など特徴ある加工が施されています。
「白壁」は使っていくうちに、黒ずんだりヒビが入ったりと実際の色あせた壁のような経年変化を楽しめ、「黒壁」は白壁よりもゆっくりとエイジングを堪能できる仕様。
使えば使うほど愛着が湧き、所有欲を満たしてくれること請け合いの逸品ばかりが揃うブランド。
それが「カガリユウスケ」です。
カガリユウスケの壁のようなカードケース
カガリユウスケの魅力をより感じて頂けるよう、僕が日頃愛用しているカードケースをご紹介がてら、レビューしていきたいと思います。
カガリユウスケのカードケース外観
それがこちら。

溢れ出る壁感!
というか壁ですよね、最早。
革の上から、さらに幾何学模様に革を張り合わせたカードケースをベースとして、その上から建築用パテを塗り重ねることで作られています。

まるでどこかの建物の外壁のようなルックスと質感。

近寄ってみると、パテによって壁のような加工が施されていることがよく分かります。

触感はまさしく壁。
パテ独特の手ざわりがクセになります。
建築用パテだからこそできるムラもまた、芸術品のような雰囲気のアクセントに。

手ごろなサイズ感で、僕は名刺入れとして活用しています。
ビジネスの場で使うには中々攻めたデザインですが、ブラックという色がフォーマルさを高めてくれているので、違和感は感じません。
個人的にはですけど。
購入当初の革は相当硬かったですが、その後、2年ほど使用した今では、革がやわらかくなり手になじむ感覚を十二分に楽しめています。

カードケースの形を作ってからパテを塗っているため、ステッチもパテで覆われるデザインに。
ステッチの主張が抑えられ、壁感をダイレクトに感じられる意匠です。

カガリユウスケのカードケース内側
カードケースの中はというと…

ポケットが二つあり、それぞれカードを収納できます。
内ポケットの一方には、控えめにブランドロゴの刻印が入っています。

ブランドロゴはデザイナーの明松佑介さんご自身が考案したデザインで、舌を出しているようにも見える印象的なもの。

当然ではありますが、ポケットの中まではパテを塗っていません。
革本来の滑らかさとしなやかさで、ポケットに入れたカードを保護してくれます。

両方のポケットに名刺を入れた状態です。
ポケットが2つあると、自分の名刺と相手の名刺が分けて保管できるため、使い勝手が良いです。
これまで名刺を交換してきた方々で、カガリユウスケのカードケースを凌ぐインパクトのある名刺入れを持った方に出会ったことがありません。
そのぐらいカガリユウスケのカードケースは稀有で独創的な存在なのだと感じます。

カガリユウスケのカードケースで独特の経年変化を味わう
本記事では、特徴的な経年変化を楽しめるカガリユウスケの作品の一つ、カードケースについてレビューしました。
「壁を持ち歩く」という、独創的なコンセプトのもと生み出される魅力的なカガリユウスケの革小物には、唯一無二の存在感と味わい深さがあります。
通常の革の経年変化と同時に、パテの変化も楽しめるのはカガリユウスケの製品ならでは。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!








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