革靴の汚れ落としといえば、M.モゥブレィのステインリムーバーがあまりにも有名です。
- サラサラとした液で使いやすい
- 百貨店やホームセンターで手に入りやすい
- 高い洗浄力を持つ
靴クリーナーの定番アイテムとして不動の地位を築いています。
そこで気になるのが、同じくM.モゥブレィから展開されている靴クリーナー、ステインクレンジングウォーターとの効果の違い。
同じM.モゥブレィブランドといっても、ステインクレンジングウォーターは、上級ラインのM.モゥブレィ・プレステージのクリーナー。
ステインリムーバーよりも価格が高く、配合成分も異なります。
そこで本記事では、同じM.モゥブレィブランドのクリーナー、ステインリムーバーとステインクレンジングウォーターの汚れ落とし効果を比較しました。
各クリーナーを使った後の革の状態も合わせて見ていきますね。
- ステインリムーバーとステインクレンジングウォーターの違いを知りたい
- 靴クリーナーが違うと革靴の汚れ落ちに差は出るの?
- 靴クリーナーはどんな基準で選べば良いの?
- 革靴の油汚れと水汚れをごっそり落としたい
- 保管場所をとらない小さめ容器が良い
- 低価格のクリーナーが欲しい
- 革の汚れを落としつつ保湿もしたい
- 溶剤のニオイが苦手
- スニーカー洗いにも使いたい
M.モゥブレィの靴クリーナー
日本の「株式会社R&D」が手がけるシューケアブランド「M.モゥブレィ」。
- シューケアに興味がある人なら知らない人はいない
といって過言ではないメジャーブランドです。
M.モゥブレィには、靴磨きをはじめ、シューケア全般を捗らせるこだわりのアイテムが勢ぞろい。
靴クリームやワックス、靴の乾燥剤やニオイ消しまで。
たくさんのシューケアアイテムを展開しています。
その豊富なラインナップの中で、一際存在感を放つのが靴クリーナーです。
M.モゥブレィには、以下の靴クリーナーがあります。
- ステインリムーバー
- ステインクレンジングウォーター
ステインリムーバー
M.モゥブレィの靴クリーナーとして不動の地位を築いているのが、ステインリムーバー。
サラッとした使い心地で確かな洗浄力を持つ、優秀なアイテム。
M.モゥブレィブランドを代表する靴クリーナーで、さらにブランドの壁を超え、
- 靴クリーナーの代名詞
とも呼べる、それほどまでにメジャーな靴クリーナー。
ホームセンターなど、比較的身近なお店でも入手可能なので、
- 初めて手に取った靴用クリーナーがステインリムーバーだった
という人も多いはず。
靴の表面の汚れや古いクリームをしっかり落とし、革の通気性を保てます。
軟水ベースのソフトな汚れ落としなので、革の色落ちやシミのリスクを軽減できます。
靴磨き初心者の人にもオススメの靴クリーナーです。
とはいえ、革靴に初めて使う場合は、目立たない場所でテストしてから使いましょう。
ステインクレンジングウォーター
ステインクレンジングウォーターは天然成分にこだわった配合のクリーナー。
M.モゥブレィブランドの上級ライン「M.モゥブレィ・プレステージ」のアイテムです。
ステインクレンジングウォーターの主な成分は以下の通り。
- オリーブオイル
- ホホバオイル
- オレンジオイル
- キャスターオイル
溶剤が含まれていないクリーナーなので、革に優しく、汚れもすっきり落とせます。
ステインリムーバー以上に革への刺激が少なく、革のお手入れに慣れていない人でも革にダメージを与えるリスクがないため、安心して使えます。
ステインクレンジングウォーターは革への低刺激性から、
- 革靴
- 財布
- バッグ
- ベルト
など、革製品全般に使えるのも魅力。
また、クリーナー自体が泡立つ性質を持つため、ブラッシングと組み合わせれば、泡立てながらの汚れ落としが可能。
スニーカーのソールの汚れ落としにも応用できます。
ステインリムーバーとステインクレンジングウォーターを比較
この項目では、M.モゥブレィブランドの以下のクリーナーを比較してみます。
- ステインリムーバー
- ステインクレンジングウォーター
特徴と仕様を比較
ステインリムーバーとステインクレンジングウォーターで何が違うのか、表でまとめました。
項目 | ステインリムーバー | ステインクレンジングウォーター |
---|---|---|
ブランド | M.モゥブレィ | M.モゥブレィ・プレステージ |
特徴 | さらっとした使い心地 高い洗浄効果で革靴の汚れ落としに効果抜群 |
天然成分で革に優しく革靴以外の革製品全般に使える 泡立つ液体でブラッシングと組み合わせた汚れ落しができる 汚れを落としつつ革の保湿が可能 |
成分 | 有機溶剤 界面活性剤 油脂 水(軟水) 防カビ剤 |
オリーブオイル ホホバオイル オレンジオイル キャスターオイル 防カビ剤 精製水 |
容量 | 60ml(スモール) 300ml(レギュラー) 500ml(ラージ) |
100ml(レギュラー) 300ml(ラージ) |
価格 | 660円(スモール) 2,200円(レギュラー) 3,300円(ラージ) |
1,100円(レギュラー) 2,420円(ラージ) |
1ccあたりの価格 | 11.0円(スモール) 7.3円(レギュラー) 6.6円(ラージ) |
11.0円(レギュラー) 8.1円(ラージ) |
特徴や成分が異なるのは当然ですが、サイズ展開や価格、1cc当たりのコスパも違ってきます。
など、選ぶときのご参考になれば嬉しいです。
続いて、クリーナーリキッドの比較を。
それぞれの液を出してみます。
ステインリムーバーは白い液体。
ステインクレンジングウォーターは無色透明です。
ステインリムーバーの感触は…
サラサラとした液体です。
一方のステインクレンジングウォーターは、ほんの少し粘性がありヌメリを感じます。
感触はこのくらいにして。
クリーナーは使ってなんぼ。
次の項目から実際の使用感を比較します。
使用感比較:革靴の汚れ落としで検証
実際の使った様子がないと判断できないよ…
ということで、ステインリムーバーとステインクレンジングウォーターを実際のお手入れに使ってみます。
汚れ落とし効果の比較です。
汚れ落としの検証に使うのは、こちらの革靴。
スコッチグレインのアシュランスです。
こちらの革靴の左右に、それぞれステインリムーバーとステインクレンジングウォーターを使って汚れ落としをしていきます。
向かって左側、右足の靴にはステインリムーバーを。
向かって右側、左足の靴にはステインクレンジングウォーターを使っていきます。
ステインリムーバーで汚れ落とし
まずは、ステインリムーバーを使った汚れ落としから。
汚れ落とし用のクロスにステインリムーバーを浸み込ませて…
靴を拭きます。
サラサラとスムーズにクロスが革の上を滑り、作業性良好です。
一通り甲革を拭き上げた後のクロスの状態はこんな感じ。
汚れや古い靴クリームがキッチリ落ちています。
繰り返し、ステインリムーバーをクロスに付けて汚れを落としていきます。
クリーニング作業を3回繰り返した後のクロスの状態はこちら。
革靴についていた汚れがクロスに移り、クリーニングできているのが分かります。
ステインクレンジングウォーターで汚れ落とし
続いて、ステインクレンジングウォーターを使ってクリーニングしていきます。
クロスにステインクレンジングウォーターを浸み込ませ…
拭きます。
ステインクレンジングウォーターで拭いていると泡立ちが起きます。
それ以外はステインリムーバーと同様の使用感。
サラッとした使い心地です。
汚れ落ちはこんな感じ。
汚れが落ちていますが、ステインリムーバーよりは洗浄効果が弱い気が…。
しかし、心配ご無用。
再度クリーニングしてみると…
このように。
2回、3回とクリーニングを繰り返すとだんだんと汚れ落ちが顕著に。
汚れ落ち効果が表れるまでに少し時間がかかる印象ですが、汚れはキッチリ落とせます。
汚れを浮かせる力はステインリムーバーよりも遅いですが、だからこそ革に優しく、じっくり汚れが落ちるのが実感できる結果になりました。
比較結果
では、ステインリムーバーとステインクレンジングウォーターの汚れ落ちを比較してみましょう。
ステインリムーバーはこんな落ち方。
一方のステインクレンジングウォーターはこちらの汚れ落ち。
上がステインリムーバー、下がステインクレンジングウォーターで汚れ落としをした後のクロスの様子です。
ステインクレンジングウォーターは、汚れ落とし1回目こそ、効果はステインリムーバーに劣ります。
しかし、2回目、3回目はステインリムーバーと同じくらい汚れが落ちていますね。
ステインクレンジングウォーターはステインリムーバーに比べて、汚れを浮かせるのが少し遅いです。
逆に、ステインリムーバーは汚れが落ち出すタイミングが早いですね。
クリーナーとしてのパフォーマンスはどちらも素晴らしいの一言。
次は、肝心の革靴の状態を比較します。
全体的にステインリムーバーがサッパリしている印象。
近づいてよく見てみましょう。
ステインリムーバーは革がマットに。
汚れが落ちてスッピンに近い状態になっています。
ステインクレンジングウォーターは革がモチっとしている印象。
汚れを落としつつ保湿ができる特性ゆえの仕上がりです。
ステインクレンジングウォーターで汚れ落としをした靴は控えめなツヤがあります。
洗浄効果は同等、使用後の革は大きな違い。
ステインリムーバーとステインクレンジングウォーターは、クリーナーという同じジャンルのアイテムながら、異なる性質を持つことが検証できました。
最後は、靴クリームでの栄養補給を忘れずに。
靴磨きを捗らせるため、靴クリーナーできっちり汚れを落としましょう。
どっちがオススメ?
とお悩みの人は、それぞれのクリーナーの特徴を踏まえて選ぶのをオススメします。
- 革靴の油汚れと水汚れをごっそり落としたい
- 保管場所をとらない小さめ容器が良い
- 低価格のクリーナーが欲しい
- 革の汚れを落としつつ保湿もしたい
- 溶剤のニオイが苦手
- スニーカー洗いにも使いたい
ステインリムーバーは溶剤が入っているので、汚れ落とし効果抜群。
油汚れもガンガン落ちます。
また、60ml容器の展開があるため、シューケア用品をかさばらせたくない人にもオススメ。
500ml容器のコスパの良さも見逃せません。
一方の、ステインクレンジングウォーターは上質な天然成分が主体のクリーナーなので、革の汚れ落としと保湿を同時にしたい人にオススメ。
革靴以外にも使えて、用途が広いのも魅力です。
溶剤フリーなので、作業中に手に付いても安心。
泡立つ液体なので、スニーカー洗いにも活躍します。
M.モゥブレィの靴クリーナーは特徴豊か|使い方に合わせて選ぼう
本記事では、ステインリムーバーとステインクレンジングウォーターを比較しました。
同じM.モゥブレィブランドの靴クリーナーですが、それぞれ特徴があり、用途に応じて使い分けるのが吉。
- 確かな汚れ落ちとコスパの良さが魅力
- 革製品全般に使えるクリーナーで保湿効果もあり
自分の使い方に合った靴クリーナーを選べば、作業が快適で効率良くできます。
クリーナーの特徴を知って、革製品のお手入れの幅を広げましょう。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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