白い靴って汚れが目立ちますよね?
購入したばかりの白い靴はピカピカの状態で美しいですが、履いていくうちに汚れ、だんだんと黒ずんできたり、革の色が落ちて元々の白い色がくすんできたりします。
白のスニーカーであれば、水と洗剤で丸洗いすると新品に近い美しい状態に戻すことができます。
ですが革製の靴の場合、丸洗いは可能ではあるものの割と手間がかかるので、いざやろうと思い立ってもなかなか腰が上がらないもの。
でも、ご安心ください。
そんなときのために使える、白い革靴用の白色靴クリームがあるのです。
白色の靴クリームであれば、靴を丸洗いせずとも、手軽に黒ずんだ白革の美しさを取り戻せます。
白い革靴であればどのようなタイプにも使えるので、ドレスシューズのみならず、adidasのスタンスミスなど、白のレザースニーカーにも使えます。
そのため、とってもオススメの白い靴クリーム。
本記事では白い靴クリームの詳細と使い方を実際の靴磨き手順を追いながらご紹介していきます。
白い革靴に黒ずみや黄ばみが!
汚れたり、革の色が抜けたりすることで起こる革靴の黒ずみや黄ばみ、くすみ。
履いていると徐々に進行して、ある日気づいたときには、
- こんなに汚かった?
と思ったことないでしょうか?
道路や路地にはたくさんのチリや砂ボコリが落ちていて、ときには風で舞い上がったりするため、1日履いた革靴は思いのほかホコリが付いていたり、汚れているものです。
それにより靴の汚れが進んでいくわけですが、濃い色の革靴ならまだ目立たないものの、白い革靴の汚れや黒ずみ・黄ばみというものは目立ってしょうがないのです。
白の革靴って意外とメジャーな存在
確かにビジネスシューズやドレスシューズといった括りで見れば、白い革靴というのは決してメジャーではありません。
かなり少数かと。
でも、スニーカーの部類ならどうでしょう?
スニーカーで白色ってかなりメジャーな色味ですよね。
そして、スニーカーにも革製のものは存在します。
いわゆる、
- レザースニーカー
というもの。
白いレザースニーカーといえば、昨今の流行であるアディダスのスタンスミスを筆頭に、一大派閥を形成しているファッションの定番アイテム。
今、この記事をご覧の方の中にも、白いレザースニーカーをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
「白い革靴」というと珍しそうな印象を受けますが、
- 白いレザースニーカー
といえば、割とポピュラーな靴であるということをイメージしやすいでしょう。
白のレザースニーカーのお手入れってどうするの?
そんな白のレザースニーカーも、履いていけば汚れていきます。
あまり汚れや黒ずみが目立つと、みすぼらしい見た目となってしまうので、定期的なお手入れをしたいところ。
ただ、そこで疑問として出てくるのが、
- レザースニーカーはどのようにお手入れすれば良いのか
ということ。
水で洗うのはまずいんじゃないの?
結論を言ってしまえば、レザースニーカーであっても水洗いは可能です。
革の丸洗いは割と手間がかかる
ただ、スニーカーを洗った後に、しっかりと乾燥させてカビの発生を防止したり、水で洗うことによって抜けてしまった油分をオイルを塗って補給する必要があります。
割と手間がかかりますよね。
いくら靴が汚れているからといって、それをキレイにする作業自体が面倒なものであると億劫になってしまいます。
手軽にできるという点もお手入れには重要な要素です。
手軽なお手入れ方法の一例として、ジェイソンマークを使ったレザースニーカーの汚れ・黒ずみ除去方法をご紹介したことがあります。
ただ、これ以外にも方法はあります。
それは通常の革靴をお手入れする方法…。
そう、靴磨きです。
靴磨きのおおまかな手順として、クリーナーでの汚れ落としと靴クリームでの保革工程があります。
この手順がレザースニーカーにも適用できます。
白のレザースニーカーの場合、汚れ落としによってある程度の汚れは取り除けますが、しつこい黒ずみを落とし切ることは難しいかもしれません。
でも、心配ご無用。
通常、ドレスシューズと呼ばれるような革靴では、革の変色が見られたところには色のついた靴クリームを塗って革を染めます。
白のレザースニーカーでもそれを実践すれば良いだけです。
白いレザースニーカーには…。
そう。
白の靴クリームを使います。
ブートブラックシルバーラインの白い靴クリーム
靴磨きに使う靴クリームには、いろいろな種類のものがあります。
メーカーが違えば靴クリームの特長も異なり、革靴の仕上がり方も様々。
それぞれ成分が異なるので、磨いた後の革の風合いが違うのは当然ではありますね。
靴クリームの色にも同じことが言え、靴クリームの色が違えば、そのクリームを使うべき革靴も違います。
黒い革靴には黒い靴クリーム、茶色の靴には茶色のクリーム。
複数の色を持った靴には無色クリームを使うと自然な仕上がりになる、といったように。
「あえて革靴の色とは異なる色の靴クリームを使う」という上級テクニックもありますが、基本的には革靴と靴クリームの色は同じ色にするのが失敗しづらく、無難です。
それは白い革靴でも一緒。
白い革靴には白の靴クリームを使うべきだと思います。
なので、当然あるのですよ。
それがこちら。
ブートブラック(BootBlack)シルバーラインのシュークリーム(ホワイト)です。
ブートブラックはシューケア用品メーカーである株式会社コロンブスが展開するブランド。
その中でも、銀色の下地に黒の文字というデザインが特徴的な「ブートブラックシルバーライン」シリーズは、通常の「ブートブラック」シリーズよりもクリームの伸びが良く、革靴に光沢を与えやすいという強みを持っています。
こういったことを感じさせない使い心地の良さのため、靴磨きを始めたばかりの方にもおすすめできるのが「ブートブラックシルバーライン」なのです。
靴クリームの色は白。
大きく白革専用と書かれています。
無色の靴クリームも一見すると白っぽい色をしているので、
- 混同しないように
というコロンブス社の気づかいを感じます。
ブートブラックシルバーラインの靴クリームは細かい粒子のため、革の表面の凹凸に合わせて滑らかに伸び、美しいツヤを生み出すことができます。
白い革靴に使うことで元々の白革の美しさを引き立たせ、クリーンな白色をよみがえらせることが可能となるのです。
白の靴クリームでレザースニーカーをお手入れする方法
では早速、ただいまご紹介した白い靴クリームを使って、白のレザースニーカーの靴磨きを行っていきます。
今回磨くレザースニーカーはこちらの靴です。
アッパー(甲部分)には白色の革が使われています。
アッパーを近くで見てみると…
革の凹凸部分である「シボ」が黒ずんでいたり、白色がくすんで本来のきらびやかな白さが失われつつあります。
向かって左側の親指付近に付いた一筋の汚れの線も気になるところ。
靴磨き手順は以下の通りです。
- ホコリ落とし
- 汚れ落とし
- 靴クリームを塗る
- 靴クリームをなじませる
- クロスで磨き上げる
- 靴ひもの白さを復活させる
レザースニーカーもドレスシューズなどと同じ方法でケアしていきます。
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ホコリ落とし
まずはホコリ落としですが、その前に…
靴ひもを外しておきます。
靴ひもを外すことで、靴全体の隅々まで磨くことができますからね。
とは言っても僕の場合、お手入れの度に靴ひもを外すのは手間なので、たまにしかやりませんけど。
靴ひもを外した後は、靴に付いたホコリや砂を落とすためにブラシ掛けをします。
ホコリは革の油分を吸い取って乾燥を招く大敵です。
比較的柔らかい馬毛のブラシでしっかりブラッシングしてホコリを落としておきましょう。
汚れ落とし
続いて、靴の汚れを落とします。
レザースニーカーに付いた水汚れや油汚れを靴クリーナーで除去してキレイにするのです。
使用する靴クリーナーはブートブラックシルバーラインのツーフェイスローション。
先ほどご紹介した靴クリームと同じブランドです。
ツーフェイスローションは水汚れを落とす成分と油汚れを落とす成分が含まれたハイブリッドクリーナーで、効率良く靴に付いた汚れを落とすことができます。
クリーナーをクロスに染み込ませたら…
レザースニーカーを拭いていきます。
力は全くいりません。
優しくなでるように拭いていくだけで汚れは落ちていきます。
靴クリームを塗る
汚れを落としたら、靴クリームを塗ります。
ブートブラックシルバーラインの白の靴クリームで革の油分補給を行うと同時に、レザースニーカーの黒ずみや黄ばみが発生している箇所を補色します。
まずは、靴クリームをクリーム塗布用ブラシであるペネトレイトブラシに付けます。
今回はしっかりと革の補色を行いたいので、少し多めに靴クリームを付けました。
そして、スニーカーへ塗りこみます。
革のシボの隙間にもクリームが行き渡るように、まんべんなくブラシをすり込んでいきます。
靴クリームが白いので、白以外の箇所であるステッチや装飾部分にはブラシが触れないようにしましょう。
いつもは見えないタンの根元部分は意外と黒ずみが進んでいる箇所です。
黒ずみを消すため、入念にクリームを塗り込んで白い色を乗せていきます。
アッパー全体に靴クリームを塗り終わったら次の工程に移ります。
靴クリームをなじませる
塗ったばかりの靴クリームですが、さらに革へとなじませるために豚毛ブラシでブラッシングをします。
ペネトレイトブラシを使って靴クリームを塗ると、ある程度クリームを均一に塗ることができますが、クリームを付ける量が多かったりすると、多少塗りムラができてしまうこともあります。
そうなると靴クリームがダマになって固まってしまい、革の風合いや質感を損ねる可能性が出てきます。
その防止のために余分なクリーム除去とクリームをより均一な状態にする「ブラッシング」が必要なのです。
ブラッシングはクリームを塗り広げることを意識して、力を入れないまでも、革へ靴クリームを浸透させるようなイメージを持ってすると良いです。
クロスで磨き上げる
続きまして、靴をクロス(布地)で磨きます。
その目的とは大きく2つ。
- 余分な靴クリームを除去する
- 靴クリームにツヤを出す
クロスで磨くことで塗りすぎた靴クリームを取り除くと同時に、革上に薄く・均一に塗り広げて光沢が出るようにしてあげます。
まずはポリッシングクロスで靴クリームを拭き取ります。
そして、グローブクロスでさらに磨き上げます。
グローブクロスは手をすっぽり覆うことができる磨き用クロス。
手全体で靴を磨くことができるので効率が良いです。
また、手の動きに合わせて柔軟にクロスの形を変化させられるので、磨き残しをなくすことができます。
これにて作業終了。
…と言いたいところですが。
もうひと工程、やっておいた方が良い作業があります。
靴ひもの白さを復活させる
靴ひもは意外にも靴の雰囲気を左右します。
靴ひもが汚れていると、アッパーがキレイだとしても靴全体の印象が締まらないものになってしまうのです。
先ほど外した靴ひもも、よく見るとこのような状態。
元々はキレイな白でしたが、汚れて黒ずみが目立つようになってしまっています。
汚れた靴ひもも、クリーナーでキレイにしてあげると靴の雰囲気がグッと引き締まります。
靴ひもの汚れ落としにも先ほど登場したツーフェイスローションを使います。
クリーナーを染み込ませたクロスで靴ひもをフキフキ。
すると、このような状態に。
黒ずみが取れて白さが増しました。
とはいえ、多少の黒ずみはどうしても残ってしまうもの。
より強い白さを求めて、さらに白の靴クリームも追加します。
これで正真正銘、お手入れ完了。
最後に靴ひもを取り付けます。
今回はシンプルな「シングル結び」な気分。
靴ひもを取り付けた後の全体像がこちら。
靴磨きをしたことでレザースニーカー全体の白さがよみがえり、清潔感が増しました。
お手入れ後の仕上がりを確認
つま先部分の拡大図も。
シボの隙間の黒ずみや、向かって左側のアッパーに付いていた汚れが除去できました。
靴磨き前後でのレザースニーカーの状態を比較してみます。
靴全体の黒ずみ除去はもちろんのこと、革のキワ部分の黄ばみも軽減されていることがわかります。
白い靴クリームで白色の美しさをキープしよう
本記事では白のレザースニーカーを白の靴クリームで磨いて、黒ずみや黄ばみ、くすみをカバーする方法の実践を交えたご紹介でした。
レザースニーカーは革製なだけに、水洗いをした後の革のお手入れは必須。
その点、白い靴クリームでレザースニーカーを磨く方法であれば、水洗いに比べてお手軽に行えて、仕上がりの白の発色も素晴らしいものになります。
- 白いレザースニーカーをキレイにしたいけど、ガッツリ洗うのは手間だなぁ…
- 洗った後の保革をする時間がない…
そんな方には是非お試しいただきたい白い靴クリームを使った靴磨き。
靴クリームを使った靴磨きは、何もドレスシューズに限ったケア方法ではありません。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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