この記事では、長すぎるジーパンの裾をダブルターンアップで長さ調節し、履きやすい長さにする方法を解説します。
ジーパン(ジーンズ)の裾上げってしていますか?
買ったままの状態だと自分の足よりも長いこともある、ジーパンの裾。
- 快適に穿くため
- シルエットをきれいに見せるため
に、ジーパンの裾上げをすることは、ごくごく一般的な行為です。
ですが、一度裾上げしたジーパンは二度と元の長さに戻せません。
合わせる靴によっては、あえて足元に裾の「クッション(たまり)」を作らせたいこと、ありませんか?
そんなときのために、
裾上げせずに裾の長さを調節する方法
があります。
本記事では、ジーパンの裾長さを切らずに調節する方法について、実際のやり方を図で示しつつご紹介します。
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ジーパンの裾の長さを調節する意味

ジーパンの「裾上げ」。
購入時にお店でする方が多いと思います。
お店の試着室でジーパンを試着して、裾が長いと感じた際、裾上げをお願いしますよね?
長いままだと裾を踏んでしまうため、歩いた時に足に裾が引っかかって転倒しそうになることもあり、危ないです。
あるいは地面に裾がこすれてしまうことで、ジーパンの裾が傷みやすくなります。
また、ジーパンの裾が余ると足元にクッションができてしまい、パンツのシルエットが崩れるのもデメリットの一つです。
ジーパンの長さを裾上げでお直しすることによって、デメリットを防ぎ、スッキリとしたシルエットでジーパンを穿けます。
ファッショナブルにジーパンを穿きこなすために裾長さの調整が必要なのです。
- 歩いた時に足に裾が引っかかって転倒する
- ジーパンの裾が傷みやすくなる
- パンツのシルエットが崩れる
ジーパンの裾長さを調節する方法
ジーパンに限らず、パンツの裾長さの調節はパンツのシルエットをきれいに見せるために必要なこと。
では、パンツの裾長さを調整するために、どのようなことをすれば良いのでしょうか?
裾上げ
まず一つ目は先ほど述べた「裾上げ」です。
長い裾は思い切って切断し、適正な長さにする方法ですね。
パンツ購入時に裾上げをすることもありますが、裾上げのタイミングは人それぞれ。
裾上げは洋服のお直し専門店といったところでも可能。
そのため、パンツ購入直後は裾が長い状態で楽しみ、飽きてきたら裾上げして雰囲気を変えるということもできます。
ただ、デメリットとして、一度切った裾は元の長さに戻せないということがあります。
こんなことにならないように、裾上げする時は慎重に行いたいですね。
特に、ジーパンの未洗い品である「リジッドジーンズ」は、洗濯すると大幅に生地が縮む場合があるので、慎重な判断が求められます。
ロールアップ
パンツの裾長さ調節法の二つ目は「ロールアップ」です。

ロールアップとは、裾を折り返して裾長さを短くする手法。
折り返す幅や回数を調整して、パンツの裾の長さを調節します。
裾を折り返すだけなので簡単ですが、2回、3回と折り返して複数回のロールアップをすると、裾が太くなり、少し野暮ったい印象になってしまうのがネックです。
考えなしにロールアップしたからといって、格好良くなるわけではありません。
着こなし全体のバランスをとってこそ、初めてロールアップが活きてきます。
野暮ったさを回避しつつ、
- ロールアップを楽しみたい!
- 裾長さを調整したい!
そんな欲張りな方にオススメなのが、ロールアップの応用である
ダブルターンアップ
という手法です。

ダブルターンアップとは
「ダブルターンアップ」というのは、ロールアップの派生形。
パンツの裾長さを調節するとともに、ファッション性も高めてくれるパンツの折り返し法の一種です。
具体的には、2回のロールアップを行うのですが、
- 1回目のロールアップ幅を長めに取り、
- 2回目のロールアップをジーパンのチェーンステッチ(環縫い)が見えるくらいの位置で行います
ダブルターンアップは、もともと二重に折り返してできる裾のポケットでタバコの火を消したり、タバコの吸い殻を収納するために考案された手法。
今では、チェーンステッチや裾のアタリ(パッカリング)を隠さずにロールアップできる手法として、ジーパン愛好家の方々に重宝されています。
2回折り返すので、裾が長いジーパンでも適度な長さに短くできます。
裾が長いけど、切りたくない
ダブルターンアップを実際にやってみる
では実際に、ダブルターンアップでジーパンの裾の長さを調節してみましょう。
以下は、ジーパンとワークブーツを組み合わせたときの図です。


ですが、ジーパンの裾の長さが少し長いため、靴と干渉してクッション(生地のたまり)ができています。
この状態はスッキリしているとは言い難く、少し野暮ったい感じが出ています。
あえての野暮っぽさを楽しむのもアメカジスタイルの一つです。
しかし、たまにはキレイ目にジーパンを穿きこなしたい…。
そんなときは、先ほどご紹介した手法の「ロールアップ」がオススメです。
では、ここでジーパンの裾を1回、折り返してみます。

このようになりました。
ロールアップしていない先ほどの状態と比べ、クッションのたまりが多少緩和されました。
ですが、まだ踝から脛にかけて少し生地がダボついています。
そんな時にお試しいただきたいのが、
ダブルターンアップ
です。
やり方としては、まず1度ジーパンの裾を大きく折り返します。

ポイントは広めにロールアップすること。
かなり広めにロールアップ幅を設ける
そして、2度目のロールアップを行います。
2回目のロールアップの幅は1回目よりも小さく設け、チェーンステッチ(上図の黄色い糸)が見える位の位置で折り返しましょう。
そうすると、このような状態になります。

生地のたまりが無くなったことで、ジーパンのシルエットが下にストンと落ちる形となり、スッキリとした印象となっています。
パッと見たところ、1ロールしているように見えますが、3回程度ロールアップしたときと同じくらい裾が短くなっています。
アンクル丈なので靴下がチラッと主張することができるのも、オシャレな雰囲気を演出できて良いです。
拡大して見てみると、このように。

チェーンステッチのアタリの付き具合や、サイドシーム内側のセルビッジの赤耳もバッチリ見えます。
二重に折り返しているので、ロールアップが崩れにくいのもダブルターンアップの良いところ。
ジーパンの良さを主張しつつ、裾の長さを調整できる超便利な手法。
それが「ダブルターンアップ」なのです。

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ダブルターンアップはワイドパンツにも相性良し
先ほどはストレートジーンズでダブルターンアップを実践しましたが、ワイドパンツにも相性が良いです。
フィルマム(FIRMUM)のワイドパンツに、ダブルターンアップを適用させてみました。

ワイドパンツはシルエットが太いため、裾が長いとルーズな印象になりがち。
ダブルターンアップでワイドパンツの裾を短くすれば、足元がスッキリとまとまり、軽快感のある足元に。
オールデン(Alden)の革靴のような、どっしりとした面構えのシューズとも違和感なくなじみます。
ワイドパンツを取り入れたとき、
どうもコーディネートがしっくりこないなぁ…
と感じたら、ダブルターンアップで裾をスッキリとさせてみてください。
裾の長さを調節してジーパンを楽しむ
本記事では、ロールアップ方法の一種、「ダブルターンアップ」を利用したジーパンの裾長さ調節方法をご紹介しました。
裾の長いジーパンは足元に生地のたまりができてしまい、せっかくの美しいシルエットが崩れがちになります。
かといって、切ってしまうのも忍びない…。
そんなときには、ダブルターンアップで裾の長さを調節しましょう。
折り返す位置で簡単に長さを調整できるため、その日の気分に合った着こなしが可能。
ときには長い状態のまま履いて、ルーズシルエットを堪能してみたり。
ファッションは自由!
足元を軽快にするための手法として、ロールアップとは別の観点からアプローチするのもオススメ。くるぶし丈のスッキリしたパンツを試してみるのも面白いですよ。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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