- 革靴の見た目がイマイチ締まらない…
- 靴磨きはしているのになんで…?
そんなお悩みを抱えている人は靴のコバをケアしてみましょう。
コバとは、靴のアッパーとソールの間の部分のこと。
コバは革靴の輪郭ともいえる部分のため、コバが汚れているとどれだけアッパーがきれいに仕上がっていてもイマイチ洗練された印象にはなりません。
輪郭がぼやけているような、そんな感覚です。
裏を返せば、靴のコバがきれいなら革靴が美しく仕上がるということ。
せっかくアッパーをきれいに仕上げたのならコバもケアして革靴の雰囲気をワンランクアップさせましょう。
本記事では革靴の輪郭をはっきりさせて革靴全体の美しさをグッと引き上げる手法を解説します。
- 革靴をお手入れしているのにいまいちパッとしない
- 革靴がきれいに仕上がらなくて悩んでいる
- 革靴のぼやっとした印象を洗練させたい
革靴を磨いてもきれいに仕上がらない感覚
下記のご経験はありませんか?
わりとありがちです。
一所懸命に革靴を磨いたのにも関わらず、仕上がった革靴を見ると満足度低め。
実はそれ、理由があります。
アッパーをきれいに仕上げたにもかかわらず、いまいち仕上がっていない感覚があるのは、
- 革靴の輪郭がぼやけているから
です。
革靴を美しく仕上げるためのポイントは「輪郭」を意識すること
革靴をきれいで洗練された状態にするためには輪郭を意識することが大事です。
靴の輪郭がはっきりすると見た目がパリッとした印象になり、スタイリッシュな雰囲気が高まります。
革靴のフォーマルな空気感とマッチし、美しさを引き上げるのです。
つまり、革靴の輪郭のぼやけた印象を解消すれば革靴がより美しく、靴磨き後の満足度が高い仕上がりになるということ。
とはいえ、
って話になりますよね?
アッパーやソールも靴の形を表す輪郭ではあるのですが…。
アッパーはすでにお手入れしているわけです。
それでも革靴の印象がいまいちなのは、
が原因でしょう。
コバもまた、革靴の輪郭の一部です。
コバの状態は革靴の印象を左右する
革靴をよく見てみてください。
コバが汚れていたり、色あせてはいませんか?
コバとは革靴のこの部分。
アッパーとソールの間の張り出した箇所です。
靴のコバは見落としがちなポイントですが、革靴の見た目を左右する超重要な部位。
革靴の外側に位置する輪郭であることに違いありません。
つまり、コバをきれいに仕上げれば、
ということです。
いま、あなたが外にいるなら、周囲の革靴を履いている人に注目。
コバが汚れていると革靴が安っぽく見えませんか?
逆に、コバがきれいな革靴を見ると、高級品のような印象を受けるはずです。
コバをきれいにして革靴の美しさを引き上げる方法を実践
ホントに?
効果あるの?
実際にコバのお手入れをして、革靴の輪郭をはっきりさせるとどうなるのかを検証していきましょう。
お手入れするのはこちらの靴。
このように、コバが汚れています。
白く変色したり色あせが起きたりと、お世辞にも美しいとはいえない状態です。
コバのお手入れでどれほど靴の印象が変わるか、やっていきましょう。
お手入れ手順は以下の通り。
- コバ用補色液を塗る
- 乾かす
- 磨く
簡単作業です。
水汚れや油汚れがひどい場合は、靴クリーナーで汚れを拭き取ってからコバのお手入れ作業に移りましょう。
コバ用補色液を塗る
コバの色あせや変色は、コバ用補色液で色を入れ直すと劇的に印象が変わります。
で…。
肝心の補色液はというと。
こちらです。
革靴のコバやヒールの補色に使える補色液です。
合成樹脂と顔料が革コバの色あせやキズをカバーしてくれる優れもの。
20cc入りで660円のお手ごろ価格。
色はブラックとダークブラウンがあるため、コバの色に合わせて選択できます。
キャップを外してヌリヌリ。
スポンジタイプの塗布器で塗りやすいです。
かかとの広い面もスポンジのおかげで効率良く補色可能。
ただ…。
アッパーとの隙間にはスポンジが入り込めない問題が…。
無理に塗ろうとするとアッパーに色が付いてしまいます。
そんなときは、細い筆で隙間を塗っていきましょう。
ガラスやステンレス、プラスチックなどの液体がしみ込まない素材にスポンジを押し付けて液を出します。
補色液をガラスに出しました。
筆に補色液を付け、コバの細かな箇所を塗っていきましょう。
アッパーに液体が付かないように慎重に。
色抜け箇所を筆でヌリヌリ。
きれいにできました。
コバの退色や変色を満遍なくカバーできました。
乾かす
補色を終えたら液を乾燥させます。
革コバリキッドを塗ったばかりでどこかに接触すると、色移りの原因になります。
塗った液体の量にもよりますが、乾燥時間は10~30分程度設けてゆるりと待ちましょう。
「急がば回れ」の精神です。
磨く
補色液が乾燥したら、磨きクロスでコバを磨きます。
仕上げの工程です。
磨くと光沢が生まれ、スタイリッシュな印象が強まります。
乾燥が不十分だとクロスに補色液が付いて汚れるだけでなく、せっかくコバに塗った補色液を拭き取ってしまいます。いきなりクロスで全体を磨き上げるのではなく、コバに軽く触れて色移りがないことを確認してから磨きましょう。
仕上がりはこのように。
コバの色あせや変色が解消。
ダークブラウンの色味が均一に。
美しいコバによみがえりました。
革靴の輪郭がはっきりと浮き出てエレガントな印象です。
近づいて見てみましょう。
購入直後のような美しさに復活。
上記があらためて確認できました。
コバのお手入れ前後で革靴の印象がどう変わったかを比較
仕上がり後の状態だけでは変化が分かりにくいかもしれません。
ということで、補色前後でのコバの見た目を比較します。
ビフォーアフターでお届けしますね。
ところどころ白っぽくなっていたコバがお手入れによって色が入り、洗練された佇まいに仕上がっています。
作業前はぼやけていた革靴の印象。
ですが、コバをきれいにしたことで印象がくっきりはっきりとしているのが分かりますね。
輪郭が際立ち、シャキッとしました。
いざ外で履いてみると、革靴のスタイリッシュな雰囲気をよりダイレクトに感じます。
コバが色あせていたときとは明らかに受ける印象が変わり、ますます愛着がわく結果となりました。
革靴って良いなぁ…!
革靴の輪郭をはっきり仕上げれば美しさがワンランクアップ
本記事では、革靴の輪郭をはっきりさせて美しさを取り戻す方法を解説しました。
そんなときは革靴の輪郭を際立たせるのを意識してみてください。
具体的にはコバを美しく仕上げること。
コバをきれいにキープしていれば、靴磨きしたのにいまいちしっくりこないモヤモヤとした違和感を感じにくくなるはずです。
普段は意識しにくいコバ部分ですが、革靴の見た目の印象を決定付ける大事な部位。
革靴の輪郭ともいうべきコバが汚れているのと、きれいに手入れされているのでは、靴の印象に雲泥の差があります。
コバをきれいにケアするだけで、革靴のエレガントな雰囲気がワンランクアップ。
革靴への愛情も増すというもの。
革靴をもっときれいに・上品に仕上げたい人はコバのお手入れを取り入れてみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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