- 革靴の雰囲気をもっとドレッシーにしたい!
という人は、ぜひともコバのお手入れをしてみてください。
コバ(ソールの張り出し部分)をきれいにしておくと、革靴の雰囲気がワンランクアップします。
というのも、コバは革靴の輪郭ともいうべき箇所。
コバが汚れていると革靴全体の雰囲気がぼやけ、本来の美しさを損ねてしまいます。
コバをきれいにお手入れすれば革靴をよりドレスアップできるのです。
コバをきれいにするのに活躍してくれるのがアビィ・レザースティック。
水牛の角で作られた、非常に滑らかな表面を持つアビィ・レザースティックでコバをこすると、毛羽立ちを抑えてツヤを与えられます。
本記事では、革靴のコバをお手入れしてツヤを与え、より美しく仕上げる方法を紹介します。
- 革靴をもっとドレッシーにしたい
- コバの毛羽立ちを抑えたい
- アビィ・レザースティックを有効活用したい
コバをきれいに保つ意味
コバは、革靴の部位の中でソール(靴底)の端っこの部分を指します。
コバはソールの一部のため、地面に近いところに位置する箇所。
そのため、履いて歩いたときに汚れやすい部位です。
また、アッパー(甲革)から張り出しているため、歩行時にどこかにぶつけたりすることが多く、傷がつきがちな箇所でもあります。
レザーソール(革底)の場合、コバは革の毛羽立ちが発生し、ガサガサした印象に…。
意外かもしれませんが、コバは革靴の輪郭といっても良いくらい、
- 革靴の雰囲気を左右する箇所
です。
コバが汚れていたり、毛羽立ちがひどいと革靴の美しさが大きくダウンしてしまいます。
裏を返せば、定期的にお手入れしてコバをきれいに保っていれば、革靴のエレガントさをキープできるということ。
アッパーに気を取られがちな革靴のお手入れですが、コバをケアしてあげると、革靴の雰囲気をよりドレッシーに仕上げられるのです。
コバに光沢を与えるアビィ・レザースティック
コバのお手入れをする上で欠かせない存在が、
です。
アビィ・レザースティックは水牛の角でできた表面が非常に滑らかな棒。
先ほど述べた通り、革靴のコバは傷がつきやすく、毛羽立ちが起こりやすい箇所です。
コバをアビィ・レザースティックでこすれば毛羽立ちが抑えられ、光沢が出ます。
革靴をよりエレガントな印象へとドレスアップできるのです。
コバにツヤを与える方法
百聞は一見にしかずということで、革靴のコバをお手入れしてみます。
今回ケアするのはこちらの革靴です。
水染めコードバンを使った、エレガントながらどこかカジュアル感漂う靴です。
コバを見てみると…
所々に毛羽立ちが見られます。
地面に直接あたるコバの下側は、どうしても革がめくれてきますね。
トップリフトは汚れが付いて白っぽくなっているところもあります。
こういった毛羽立ちや汚れがあると、革靴全体の美しさを損ねてしまうことに…。
お手入れしてコバをきれいにすれば、革靴の印象が良くなります。
ということで、コバのお手入れをしていきますね。
手順は以下の流れ。
- コバの汚れを落とす
- コバに栄養クリームを塗る
- コバをアビィ・レザースティックでこする
コバの汚れを落とす
まずはシューケアの基本、汚れ落としから。
靴クリーナーでコバに付いた水汚れや油汚れを取り除きます。
靴クリーナーのツーフェイスプラスローションをクロスに染み込ませ…
コバを拭きます。
コバに栄養クリームを塗る
汚れ落としの次は、コバに栄養を与える工程。
レザーソールのコバは革製です。
革には栄養補給が必要。
たとえ、それがコバであってもです。
コバに潤いと油分を与えるために使うのが、こちらのケアアイテム。
コバへ栄養補給するだけでなく、補色と光沢付与効果があるケアクリームです。
コバの毛羽たちや色あせした部分を補色し、同時に潤いと油分を与えコバの乾燥を防げる代物。
ウェルトクリームを竹ブラシに付けまして…
コバにウェルトクリームを塗っていきます。
ウェルトクリームには補色効果があるため、栄養補給をする必要がないゴム製のトップリフトに塗ってもOK。
コバは幅が狭いですが、細長い竹ブラシならば楽に塗れます。
ウェルトクリームは伸びが良いクリームで、塗りやすいです。
コバをアビィ・レザースティックでこする
ウェルトクリームを塗った後はアビィ・レザースティックでコバをこすります。
毛羽立ちを抑えつつ、ウェルトクリームをコバになじませるためです。
ここで一つ注意点が。
アビィ・レザースティックは表面がとても滑らか。
直接、アビィ・レザースティックでコバをこするとスティックに傷が入ってしまうかもしれません。
コバのお手入れをするときはアビィ・レザースティックをクロスで包んで保護しましょう。
こちらのアビィ・レザースティックを…
クロスの上に置いて…
このように包みます。
これで準備OK。
アビィ・レザースティックの表面を保護できました。
クロスで包んだアビィ・レザースティックでコバをこすっていきます。
力を加えながら、コバを押し込むようにこすります。
仕上がり確認
コバのお手入れは以上で終了。
仕上がりを確認してみます。
良い感じにコバに光沢が出ています。
コバの毛羽立ちも抑えられ、クリーンな印象に。
汚れを取り除けたので清潔感もアップ。
お手入れ前後でコバの状態を比較
ここでは、お手入れする前後でコバの状態を比較していきます。
比較した方が変化をとらえやすいですからね。
上がお手入れ前、下がお手入れ後です。
コバ下部の毛羽立ちが解消され、滑らかになっているのが分かります。
お手入れ後はツヤが強くなり、ドレッシーさが向上しています。
トップリフトはこのように。
汚れが付いて白っぽくなったトップリフトは、どこかみすぼらしい雰囲気がありましたが、ケア後は一変。
美しくエレガントな革靴の雰囲気を支える清潔感が加わり、仕上がり良好に。
コバをお手入れするだけでもこれほど印象が変わるのです。
ツヤのあるコバは革靴をよりドレッシーに
本記事では、革靴のコバをお手入れしてドレッシーさを高める方法を紹介しました。
コバは履いていくうちに汚れたり、どこかにぶつけたりして傷が付いたり、革の毛羽立ちが起きたり…。
何かと美しさが損なわれやすい箇所です。
コバが汚れたり傷が目立っていると、革靴全体の雰囲気をみすぼらしくしてしまうことになります。
という方はアビィ・レザースティックでコバをお手入れしましょう。
アビィ・レザースティックでコバをケアすれば毛羽立ちが抑えられ、光沢を与えられます。
手軽に革靴の雰囲気をエレガントに高められますよ。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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