革靴はお手入れするときれいに、美しくなります。
お手入れの効果はアッパー(甲革)以外にも広く波及。
その一つがコバ(エッジ)です。
革靴のコバは、削れやすく汚れやすい箇所。
履き続けるうち、徐々に汚れて色あせてくるコバは、革靴の美しさを大きく損ねる原因になりかねません。
というのも、コバは革靴の輪郭ともいうべき部分。
コバが汚れていると革靴全体の印象がぼやけ、なんだかみすぼらしくなってしまうのです。
そんなとき、革靴の見た目の悪化を防いでくれるのがコバ用ケアアイテム。
コバを捕色し、浅い傷ならカバー可能な優れものです。
各シューケア用品メーカーからコバ用アイテムが出ていますので、自分の用途に合った道具を選べます。
本記事では3種類のコバ用ケアアイテムについて特徴をまとめました。
- 革靴のコバが色あせてきた
- エッジの細かな傷が目立つ
- 革靴の雰囲気を引き締めたい
上の表はスクロールできます。
革靴のコバをケアする必要性
革靴は履き続けるうちに汚れてきます。
ホコリが付いたり、水汚れや油汚れが付いたり…。
色があせたり、傷が付くことも…。
そして、それらの汚れや傷は、なにもアッパー(甲革)だけに付くわけではありません。
革靴のアッパーとソール(靴底)の間の、
コバ
も汚れや傷が付きやすい箇所です。
コバは車でいうところのバンパー的な存在。
日頃から地面と接し、どこかにぶつけたりすることが多い革靴は、傷が付くのは当然といえば当然です。
また、コバの下側は地面との摩擦でガリガリ削れ、下地が見えてきてしまいます。
コバの汚れや色あせ、傷をそのままにしておくと、革靴の見た目が大きく損なわれることに…。
というのも、コバは革靴の縁取り、輪郭というべき箇所。
コバが汚れていると革靴の見た目がぼやけ、スタイリッシュな雰囲気が崩れてしまうのです。
だからこそ、コバのお手入れは重要。
コバの汚れを落とし、色あせや傷をカバーしてあげると、革靴のエレガントな美しさをキープできます。
コバをお手入れする道具3選

コバの汚れは、靴クリーナーや水を含ませたクロスで拭くと落とせます。
しかし、色あせや傷への対応はなかなか難しいです。
そんなときに頼りになるのが、コバ用ケアアイテム。
革靴のコバを補色し、色あせや細かな傷をカバーしてくれるシューケア用品です。
コバ用の補色道具は各シューケア用品メーカーからいくつか販売されています。
この項目では革靴のコバを美しく保つために活用したい、3種類のコバ用ケアアイテムをご紹介します。
それが以下の道具たち。
コバをケアする用途は同じでも、それぞれ違いがあります。
エッジ&ヒールレストアラー

エッジ&ヒールレストアラーはペンタイプのコバ用補色剤。
フランスのシューケア用品ブランド、サフィール(SAPHR)のケア用品です。
靴のコバとかかとの傷や色あせを補色し、美しく仕上げてくれます。
水性顔料ワックスインクを使っているため、浸透力と定着力に優れるのが特長。
光沢を与えるためのワックスが配合されているため、補色だけでなく、ツヤ出し効果もあります。
使いやすいペンタイプで、インクが飛び散りにくく、塗るときにもはみ出しにくいです。
ペン先はコバの粗さに負けない硬さを確保しつつ、しっかり塗りやすさも持ち合わせる仕上がり。

幅のある、太めの油性ペンのような形状なので、効率良くコバの補色が可能。
使い勝手抜群です。
コバのお手入れを手軽に、そしてエレガントに仕上げたい方にピッタリです。
カラー展開 | 2色(ブラック、ダークブラウン) |
内容量 | 30ml |
価格 | 1,320円 |

エッジ&ヒールレノベーター

エッジ&ヒールレノベーターはM.モゥブレィのコバ用お手入れ用品。
先ほどご紹介したエッジ&ヒールレストアラーと同じく、ペンタイプのコバ補色剤です。
手を汚すことなくお手入れができます。
エッジ&ヒールレノベーターはなんといってもコンパクト。
省スペースで保管できます。
コバ用ケアアイテムはそこまで使用頻度の高いものではないので、小さめサイズなのは助かります。
コンパクトながら塗りやすさは抜群。

コバを手軽に補色できます。
また、エッジ&ヒールレノベーターは速乾性、耐水性に優れる特長があるため、コバの傷や色あせを手早く、確実に補色可能です。
溶剤系の匂いが強めなので、換気の良い場所で使いましょう。
カラー展開 | 2色(ブラック、ダークブラウン) |
内容量 | 10ml未満 |
価格 | 770円 |

コバインキ

コバインキはコロンブスのコバ用補色剤。
耐候性に優れた染料を使用しているのが特徴のコバ用ケアアイテムです。
先ほどご紹介したエッジ&ヒールレストアラー、エッジ&ヒールレノベーターの塗り部分はペン状でしたが、コバインキはフェルト。
キャップにセットされているフェルトに、インキを含ませて塗る仕様です。

フェルトタイプはインクをムラなく塗れるメリットがあります。
70mlと大容量で、コスパ良し。
カラーは、
- ブラック
- ダークブラウン
- ブラウン
の3色展開なので、コバの色に合うコバインキを選べます。
ただ、使用時に1点気を付けることが。
コバインキは水溶性なので、水に濡れると色落ちします。
コバインキを塗った後はワックスで油膜を張り、補色箇所を保護しましょう。
ゴムソールに使える合成コバ用コバインキもあり、コバの色や種類によって適したタイプを選べますよ。
カラー展開 | 3色(ブラック、ダークブラウン、ブラウン) |
内容量 | 70ml |
価格 | 880円 |

各コバ用ケアアイテムを比較
この項目では、上記3種類のコバ用ケアアイテムについて比較してみます。
表にお示ししますので、ご覧ください。
上の表はスクロールできます。
それぞれ容量や価格、特徴が違います。
革靴のコバをお手入れして美しく保とう

本記事では、革靴のコバ用ケアアイテム3種類をご紹介しました。
履き続けていくうちに、だんだんと色あせ、傷付いてくるコバ。
そのままにしておくと、革靴の魅力が半減…。
革靴の見た目を美しく整えるため、コバ用ケアアイテムでキッチリ補色しましょう。
いずれも、それぞれ特徴あるコバ補色剤です。
ご自身の使い方に合ったコバ用手入れ道具を選んでみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!









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