そんなお悩みをお持ちの方に朗報です。
レザーウォレットのコバの色落ちは自分で補修できます。
しかも、自宅で簡単に。
- 色が抜けてしまったのなら、入れ直してあげれば良い
それは革財布であっても同じ。
色が抜けた部分は、革用の補色剤で色を塗ってあげればOKです。
今回、僕が日ごろから愛用しているレザーウォレットのキワ部分「コバ」が劣化してきていたので、お手入れすることにしました。
革を補色するためにオススメのアイテムが、サフィール(SAPHIR)のレノベイティングカラー補修クリーム。
革の色落ちやコバの樹脂剥がれの気になる部分にレノベイティングカラー補修クリームを塗るだけで、元の美しい状態に戻せます。
手軽に革の色落ちを補修できるのです。
絵の具感覚で使えるので、初めての方でも難なく使えます。
革財布の色落ちだけでなく、レザージャケットや革製カバンなど、レザーアイテム全般に使える便利なレザーケアアイテムです。
本記事では革財布のコバを補色して元通りの状態によみがえさせる方法について書きました。
- 革財布のコバがこすれて色落ちが目立ってきた…
- 財布の色が落ちて白い革の下地があらわになっている…
- 革の色を入れ直す方法を知りたい
- 革の色補修って簡単にできるの?
- コバの補色前後で革財布の見た目がどう変わったのかが気になる
よくある財布のコバの色落ち・樹脂はがれ
自分の財布をまじまじ見たとき、気になるときがある「コバ」の状態。
- 革をカットした断面のこと
財布の場合、四隅のコバはこすれやすく、使えば使うほど、部分的な色落ちやコーティングされた樹脂のはがれが目立ってきます。
特に男性の場合、財布はポケットに入れることが多く、出し入れのたびにコバがこすれます。
コバがこすれると、どんどん劣化が進むことに…。
コバのこすれが進むと、せっかくの革財布の風合いが大きく損なわれてしまうのです。
コバが劣化すると見た目が悪い
劣化したコバは、単純に見た目が悪いです。
なぜなら、こすれによって色抜けやコバを覆う樹脂層がはがれ、革の断面があらわになるから。
白くなったり、コバの毛羽立ちが目立つのです。
実際、レザーウォレットの使いやすさには影響はありません。
しかし、見た目が悪いと、使うときにテンションが上がりません。
毎日使う財布なら尚のこと。
日々愛用する財布は、美しくエレガントな雰囲気をキープしつつ楽しみたいですよね?
レザーウォレットのコバは補修して元通りにできる
とはいえ、
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そう考えるのは尚早です。
こすれによるコバの色落ちや樹脂剥がれのダメージ部分は補修できます。
補色クリームを使えば、コバの色落ちや樹脂剥がれをカバーし、元々の美しいレザーウォレットの雰囲気を取り戻せます。
レザーウォレットのコバ補修にオススメ!レノベイティングカラー補修クリーム
コバを補色したいときに活躍してくれるのが、サフィール(SAPHIR)のレノベイティングカラー補修クリームです。
- 1920年に誕生したフランスのレザーケアアイテムブランド
- 「できるだけ天然のものを使用したい」という想いの下、クオリティの高い製品を生み出している
レノベイティングカラー補修クリームは、つま先のこすれやかかとの削れのリペアが自宅で簡単にできるレザーケアアイテム。
かといって、
という方に最適な補色クリームです。
隅っこの色落ちが発生しやすい、通勤バッグなどにも使えます。
利用頻度の高い、ダメージが目立ちやすくなりがちな革製品にオススメです。
レノベイティングカラー補修クリームを使えば、簡単に補色でき、ダメージを目立ちにくくできます。
色が剥げたり、傷がついてしまったときの補修にも活用可能。
もちろん、財布や名刺入れにも使えます。
全40色以上のカラー展開で、様々な色の革に対応。
絵の具のように色を混ぜ、新たな色を生み出すこともできる、使いやすい補色クリームです。
誤って補色部分以外に塗ってしまっても安心。
なぜなら、簡単にリセット可能だから。
塗った直後であれば、同ブランドのレノマットリムーバーを使って、簡単に取り除けます。
- 塗るだけで簡単に革の補色ができる
- 補色箇所が水やこすれに強い
- 絵の具のように色を混ぜられる
- 原料:アクリル樹脂顔料
- 容量:25ml
- カラー:全48色
スエード等の起毛革、エナメル、葉中類革等には使用できません。
- ブラシやクリーナーで塗布する箇所の汚れを落とす
- クリームを薄く膜を作るように塗る
- 乾かす
- 拭き上げる
レザーウォレットのコバを補色して元通りにする方法
さて、ここからは実践編。
コバの色落ち・樹脂剥がれが起きてしまったレザーウォレットを補修します。
補修するのは、こちらのレザーウォレット。
ブルーナボイン(BRU NA BOINNE)のクロコスモールウォレットです。
四角い形状で、ポケットに出し入れする機会が多く、こんな状態に。
コバの色落ちが目立ちます。
ですが、安心して下さい。
この程度の色落ち・樹脂剥がれなら、ちょちょいのちょいで補色可能。
元の美しいコバによみがえります。
コバの補修に使うのは、以下の5種類の道具。
- クロス(コットン製の布)
- 筆
- ブラシ
- ガラス板(絵の具のパレットのようなものでもOK)
- レノベイティングカラー補修クリーム(色の調整が必要なら複数の色を用意)
作業手順は次の通りです。
- ブラシでホコリを落とす
- クロスで汚れを取る
- 補色クリームの色を調整する
- 補色クリームを塗る
- 補色クリームを乾燥させる
- クロスで磨く
- (必要に応じて)仕上げ剤でコバを保護する
基本は6工程。
7工程目の「仕上げ剤でコバを保護する」のは、お好みに応じて取り入れてみて下さい。
ブラシでホコリを落とす
まずは、レザーウォレットについたホコリを払い落とします。
補色クリームにホコリが混ざらないようにするためです。
馬毛ブラシでシャッシャッと。
これから補色する部分に、余計なゴミが入らないようにしましょう。
クロスで汚れを取る
ホコリ落としの後は、汚れ落とし。
クロスで乾拭きし、革表面の汚れを拭き取ります。
軽くなでるように。
強くこすりすぎると革の色が抜けてしまいます。
補色クリームの色を調整する
続いて、コバを補色する工程へ。
サフィールのレノベイティングカラー補修クリームは色の種類が豊富。
しかし、お手持ちのレザーウォレットの色によっては、最適な色が見つからない場合もあります。
そんなときは、レノベイティングカラー補修クリームを混ぜ合わせ、自分で色を調整しましょう。
水性絵の具と同じ要領で、手軽に新しい色を作れるのがレノベイティングカラー補修クリームの特長です。
ブラックなど、レノベイティングカラー補修クリームにラインナップがある色の場合、色の調整は必要ありません。
次の「補色クリームを塗る」工程に移ってください。
今回、僕が補修しようとしているコバの色は黒に近いネイビーです。
残念ながら、レノベイティングカラー補修クリームのカラーラインナップにはありません。
そのため、色を混ぜ合わせ、新たに色を作ります。
用意した色はオーシャンブルーとブラック。
色の調整には、ガラス板をパレット代わりに使います。
オーシャンブルーを出してみると…
財布のコバの色よりも明るい色。
このまま塗ると、補色部分だけ明るくなり、他の部分と色合いが合わなくなってしまいます。
ブラックを出して混ぜ合わせていくことにしますね。
ちなみに、パレット代わりに使っているガラス板は、レノベイティングカラー補修クリームが染み込まないプラスチック製の板でもOKです。
オーシャンブルーベースにブラックを少しずつ足していき、混ぜ合わせます。
筆を使って、理想の色に近づけていきましょう。
補色する部分の色が分かるように、近くに補色するアイテムを置いておくと、色の調整がしやすいです。
良い感じに色を似せられました。
補色クリームを塗る
続いて、レノベイティングカラー補修クリームをコバの色抜け部分に塗っていきます。
細かな箇所は、筆を使って塗るのがオススメです。
色抜けと樹脂剥がれで革の下地がむき出しになっている箇所に、補色クリームを塗っていきます。
ガッツリ色抜けしているレザーウォレットの四隅だけでなく、ところどころ白っぽくなっている部分もついでに補色。
レノベイティングカラー補修クリームは、基本的に爬虫類革には使えません。今回はスポットでの補色なので、例外的にワニ革に使いました。
一通り、コバに色を塗った後の様子がこちら。
色抜けや樹脂剥がれで白くなっていた部分がなくなりました。
美しい仕上がりです。
補色クリームを乾燥させる
このまま補色クリームが乾燥するまで時間をおきます。
レノベイティングカラー補修クリームの使い方には10分待つとありますが、クリームを塗った厚さや、作業部屋の環境によって乾燥までに時間がかかる場合があります。
クロスで磨く
レノベイティングカラー補修クリームが完全に乾いたら、クロスで磨きます。
軽くなでるように仕上げればOKです。
これにて、コバの補色は完了。
この時点で作業終了としても良いのですが、
もうひと手間
を加えてあげると、コバがより美しい仕上がりになります。
仕上げ剤でコバを保護する
最後のもうひと手間とは、コバの仕上げ剤を塗ることです。
コバに控えめなツヤを与え、エレガントさをアップさせます。
使うのはトコノール。
SEIWAのトコノールは、コバや床面を美しく仕上げるための仕上げ剤。
コバに塗るだけで、見違えるような美しいツヤを与えられる優れものです。
革を保護して、汚れからも守る効果があります。
- 天然糊
- 天然ワックス
- 合成樹脂
- 非常に伸びがよく、誰でもムラにならずに使用できる
- 使い方はフタをあけて塗るだけ
- 天然ワックスを配合し、革の自然な風合いを残しつつ、柔軟で丈夫な被膜を形成する
筆にトコノールを取り分け…
コバにトコノールを薄く塗り伸ばしましょう。
トコノールは白いクリームなので、塗ったところが一目でわかります。
トコノールを塗った後は、しばし放置して乾燥タイム。
乾けば透明になるので、白く残る心配はありません。
クロスで拭いて…
作業完了です。
どうですか。
この仕上がり。
コバの美しさときたら、素晴らしいですね。
色が抜けていたとは思えない、自然な風合いがよみがえりました。
レノベイティングカラー補修クリームとトコノールの優れた効果が、この仕上がりを生みだしてくれました。
お手入れ前後でレザーウォレットのコバを比較
補色の効果がどれほどか、より直感的に理解するため、レノベイティングカラー補修クリームでお手入れした前後の状態を比較してみましょう。
それがこちら。
上がお手入れ前、下がお手入れ後のレザーウォレットの様子です。
コバの色落ち部分が補色され、美しさがよみがえりました。
白くなっていた箇所に深いネイビーの色が入り、まるで新品のようなレザーウォレットに。
塗るだけ簡単。
たったこれだけの作業でこれほどレザーウォレットのエレガントさが高まるのなら、やらない手はありません。
- コバがボロボロになってきたな…
と感じるレザーアイテムがあるのなら、レノベイティングカラー補修クリームでケアしてみてください。
レザーウォレットのコバの劣化を補修して美しいまま愛用しよう
本記事では、レザーウォレットのコバの劣化を補修する方法について書きました。
レザーアイテム端っこ「コバ」は愛用し続けるうちにこすれ、色落ちやコーティングの樹脂層が剥がれてきます。
特に、ポケットやバッグからの出し入れの機会が多いレザーウォレットは、コバのダメージが顕著です。
こすれて白くなったコバは、せっかくのレザーウォレットの風合いを損ねる原因になるため、対策が必要です。
そんなときは、コバに色を入れ直し、元の美しい状態に戻してあげましょう。
サフィールのレノベイティングカラー補修クリームを使えば、自宅で手軽にコバのダメージ部分を補修可能。
色落ちや樹脂剥がれが気になる箇所に、筆を使ってクリームを塗るだけの簡単作業。
それにもかかわらず、仕上がりの美しさは折り紙付きです。
それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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