シューケア

レノマットリムーバーの強力な洗浄効果を体感!【失敗しないための使い方】

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フランスのシューケアブランドであるサフィール(SAPHIR)の製品ラインナップの中に、レノマットリムーバーなるケア用品があります。

レノマットリムーバーは革靴の汚れを落とすための靴クリーナーで、sその特徴は何と言っても強力な洗浄作用

革靴についた水汚れ・油汚れはもちろん、靴に形成した鏡面層のワックスでさえゴッソリ除去するほどの洗浄力を持ちます。

強力な洗浄力の秘密は、有機溶剤含有率の高さ。

ゆえに、匂いも強烈で、使い方を誤ると革をいためてしまう諸刃もろはつるぎ

それと引き換えに、いかなる汚れもガンガン落とすクリーニング力を手に入れたのが、レノマットリムーバーです。

本記事では、レノマットリムーバーを実際に使う上での注意事項と使用感レビューについて書きました。

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それでは、どうぞ!

レノマットリムーバーの詳細

レノマットリムーバーとは、シューケアブランドのサフィール(SAPHIR)にラインナップされている、靴クリーナーの一種です。

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レノマットリムーバーの溶液は二層に分離し、有機溶剤が含まれていることを如実にょじつに感じる外観です。

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白濁した上層の液と、透明な下層の液の二層構造!
サフィールとは

フランスのアベル(AVEL)社が展開するシューケアブランド。
上級ラインとしてサフィールノワールがある。

靴クリーナーは革靴の汚れを落とすために使うケア用品で、靴についた水汚れや油汚れを落とし、革靴を清潔に保つことができます。

また、革靴に汚れが付着していると栄養クリームの浸透を邪魔してしまうため、革靴を長く履くためには定期的な汚れ落としは欠かせない作業です。

そのため、靴クリーナーは各シューケア用品メーカーで数多くの種類があります。

同じメーカーでも効果の異なるクリーナーが複数種あることも!
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本記事のテーマであるレノマットリムーバーも靴クリーナーの一種ですが、他のクリーナーにはない、ある特徴を持っています。

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果たして、レノマットリムーバーの特徴とはいかに!?

特徴①:強力な洗浄力

レノマットリムーバーの特徴は、何と言っても強力な洗浄力です。

汚れはもちろん、靴に形成された鏡面層(ワックスの層)もガッツリ落とせる上に、カビまで除去できる優れたクリーナーなのです。

気持ち良いくらい汚れが落ちるレノマットリムーバーの洗浄力の秘密は、含まれている有機溶剤の量。

レノマットリムーバーのフタを開けると、香りが強烈に鼻を刺激します。

正に人工的な香り。

「ザ・工業製品」といった感じです。

パーツクリーナーのような脱脂剤と似た成分なので、レノマットリムーバーも油汚れを中心に優れた洗浄作用を持っているというわけです。

特徴②:有害性がある

レノマットリムーバーの特徴二つ目は、有害性があるという点が挙げられます。

強力な洗浄作用というメリットと共に、有害性というデメリットが付いてきてしまうのです。

レノマットリムーバーの容器裏側を見ると…

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何やら、直感的に危険さを感じるマークが書いてあります。

このマークはGHSに基づいて記載されたマークです。

「GHS」とは

化学品の分類および表示に関する世界調和システムの略。
GHSは化学品の危険有害性を世界的に統一された一定の基準に従って分類し、絵表示等を用いて分かりやすく表示し、その結果をラベルやSDS(Safety Data Sheet:安全データシート)に反映させ、災害防止及び人の健康や環境の保護に役立てようとするものです。
厚生労働省 職場のあんぜんサイトより

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GHSは化学品を性質ごとに分類するための規定のこと!

GHSのルールにのっとって、マークが記載されています。

レノマットリムーバーにもGHSに適用する有機溶剤が含まれています。

そのため、容器の裏側にマークが描かれているのです。

レノマットリムーバーに記載されているマークを、上から順にGHSの規定に照らし合わせていくと…

  • 火のマーク:引火性のある化学品
  • ビックリマーク:皮膚刺激性のある化学品
  • 木が枯れ、魚が浮いているマーク:水性環境有害性のある化学品
  • 人の上半身マーク:健康有害性のある化学品

化学系の方は普段から見慣れたマークですが、普段見慣れない方は怖い印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

使い方を誤れば、革をいためてしまったり、健康に害があったりする薬品だと認識する必要があります。

ただ、使用法や使用量を守れば、安全に強力な洗浄力を手にできるのも事実。

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使い方をきっちり管理することで、革靴の汚れを落とすための強い味方になってくれますよ!

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、手の届かないところでの保管・使用を徹底しましょう。レノマットリムーバーをお子さんが取り扱うのは大変危険です。

レノマットリムーバーの容器のフタは、押し込みながら回さないと開かないようになっているので、間違いは起きにくいです。

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ただ、万が一のことを考え、保管には気を払うのが吉!

レノマットリムーバー使用時の注意点

以上の有害性から、レノマットリムーバーを使う際には、必ず以下を守る必要があります。

レノマットリムーバー使用上の注意
  1. 屋外・又は十分に換気可能な場所で使う
  2. 皮膚に触れないようにする
  3. 革に付け過ぎない
  4. 火器の近くで使わない
  5. 子供の近くで使わない
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項目が少し多めですので、それぞれご説明していきますね!

屋外・又は十分に換気可能な場所で使う

レノマットリムーバーは揮発性が高く、有機溶剤が気化して周辺に漂いやすいです。

気化したガスを吸ってしまうと、健康に良くありません。

レノマットリムーバーはガスがこもらない屋外か、屋内であっても十分に換気されている場所で使いましょう。

皮膚に触れないようにする

レノマットリムーバーに含まれる有機溶剤にはあぶらを溶かす作用があるため、皮膚に触れてしまうと皮膚が溶け、炎症や角化を起こしてしまうことがあります。

レノマットリムーバーは強力とはいえ、シューケア用品として市販されているくらいですから、心配しすぎるのも良くないかもしれませんが、用心するに越したことはありません。

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僕自身、レノマットリムーバーが指に付いたことは幾度となくありますが、今のところ違和感を感じたことはないですけどね!

心配な方は、ゴム手袋を着用して使用すると良いでしょう。

革に付け過ぎない

レノマットリムーバーの付け過ぎは、革へ悪影響を及ぼします。

人間の皮膚に付いて良くないのであれば、似たような構造の革に対しても良くないのは明白です。

レノマットリムーバーをヒタヒタになるほど革へ付けてしまうと、革中の油脂が抜けすぎて極度に乾燥したり、革の色が白っぽくなったりします。

そうなると修復不可能なこともあるので、適量の範囲内で利用しましょう。

レノマットリムーバーはここぞという時のリーサルウェポンとして。

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火器の近くで使わない

レノマットリムーバー成分中の有機溶剤は着火しやすい特徴を持ちます。

ガス化した有機溶剤が着火することもあるので、レノマットリムーバー使用時は近くで火器を使ってはいけません。

子供の近くで使わない

レノマットリムーバーの香りの正体は、ガス化した有機溶剤。

大人が吸っても有害なものですが、身体の小さな子供は、より影響を受けやすくなります。

小さなお子さんがいる空間では、レノマットリムーバーは使わないようにしましょう。

レノマットリムーバーの使い方

レノマットリムーバーを使う上で注意すべき点は、正直多いです。

ですが、匂いがきつくても、使い方を誤ると革にダメージを与えすぎてしまうリスクがあっても、正しく使えばとても有用な効果が得られるため、僕はレノマットリムーバーを使い続けています。

レノマットリムーバーの便利さは確かですし、しっかりと用法を守れば、その恩恵を安全に受けれますからね。

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レノマットリムーバーの使用方法は容器に書かれています。

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  1. 靴をブラッシングする
  2. レノマットリムーバーの容器を振る
  3. クロスにリムーバーを付けて靴を拭く
  4. 15分待つ
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絵で描かれているので分かりやすい!

使い方は一般的な他の靴クリーナーと変わりなく、クロスにレノマットリムーバーを付けて拭くだけ。

ただ、有機溶剤を革上に残さないために、使用後は靴を乾燥させる時間をしっかりと確保することが大事です。

レノマットリムーバーでワックスを落とす

ここからは実際に、レノマットリムーバーを使って靴のお手入れをしていきます。

今回、ケアするのはこちらの靴。

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鏡面磨きをほどこした、ブラウンのストレートチップ靴。

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ご覧のように鏡面の輝きがにぶってきたので、一度鏡面を落とし切ってから、改めてワックスで磨こうと思います。

この靴の鏡面層のワックスを落とすためにレノマットリムーバーを使います。

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早速、やっていきましょう!

靴をブラッシングする

まずは、革靴をブラッシングします。

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靴に付着したホコリを払い落として、レノマットリムーバーを使う準備を整えます。

レノマットリムーバーの容器を振る

レノマットリムーバーはしばらく静置しておくと、その成分が透明な液層と白濁した液層との二層に分かれ、そのままではクリーナーとしての真価を発揮できません。

使用する前には、リムーバー中の成分を混ぜ合わせて使います。

容器をよく振り混ぜると…

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液層が混ざり、リムーバー全体が乳白色になります。

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この状態になったら使用可能です!

クロスにリムーバーを付けて靴を拭く

次に、汚れ落とし用のクロスにレノマットリムーバーを付けます。

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レノマットリムーバーの取り出し口は広いため、上の図のように、クロスで口を完全に覆ってから容器を横に倒すと、液がこぼれることなく快適に作業できます。

クロスがヒタヒタにならないよう、注意です。

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液を浸透させるのではなく、あくまで「付ける」イメージで!

続いて、クロスで汚れを落とす箇所を拭いていきます。

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今回は鏡面層を落とすだけなので、つま先部分のみ拭きます。

ここでのポイントは、力を入れずに「なでるように拭く」ということ。

レノマットリムーバーは含まれる有機溶剤が汚れやワックスを浮き上がらせ、浮いた汚れをクロスで拭き取るという仕組み。

力を加えずとも、汚れは落ちます。

むしろ、力を加えてゴシゴシこすると、確実に革をいためてしまいます。

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やさし~く!

もう片方の靴もフキフキ。

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リムーバーを付け過ぎず、靴が湿る程度に。

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今回は落とすワックス層が厚いわけではないので、レノマットリムーバーで一回拭き上げれば十分に鏡面を落としきることができました。

厚めにワックスを塗っていたり、頑固な汚れが付いている場合は2回、3回と繰り返します。

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革の状態を確認しながら、慎重に行うようにしましょう!

15分待つ

レノマットリムーバーを使った後は15分ほど時間を置き、リムーバーが完全に乾くのを待ちます。

レノマットリムーバーを使った後は、革の栄養補給が必須。

有機溶剤が残っていると、保革クリームの浸透をさまたげてしまいます。

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しっかり乾燥させましょう!

仕上がりはこのように。

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靴がスッピンになり、サッパリした印象になりました。

レノマットリムーバーを使った後は、しっかり保革して革を守りましょう
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レノマットリムーバー使用前後で比較

では最後に、レノマットリムーバーを使用する前・後での革靴の状態を比較します。

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上がレノマット使用前、下が使用後です。

レノマットリムーバーでクリーニングすることで革の光沢が消えており、ワックス層を除去できていることが分かります。

一般的なクリーナーでは、繰り返し、何度も何度も拭くことで徐々に落とせる鏡面も、レノマットリムーバーならば一度のケアでゴッソリ落とせます。

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もちろん、頑固な汚れにも効果的!

用法・用量を守って適切に使用すれば劇的な効果をもたらしてくれる、それがレノマットリムーバーなのです。

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使い方を守ってレノマットリムーバーを活用しよう!

本記事では、サフィールのクリーナーであるレノマットリムーバーの使い方と効果についてご紹介しました。

レノマットリムーバーは有機溶剤の含有量が多く、比較的有害性の高いシューケア用品で、使う際には注意が必要です。

ですがその分、強力な洗浄効果を持ち、革靴の汚れやワックスの層を確実に・きれいさっぱり落としてくれます。

クリーナーとしての能力はピカイチです。

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使用方法をきちんと守れば、安心して使えますし!

  • 革靴のワックスを完全に落としたい
  • 頑固な汚れをきれいにしたい

そんな方にレノマットリムーバーはおすすめです。

それでは、今回はこの辺で。
少しでもご参考になれば幸いです。

ご覧頂き、ありがとうございました!

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