靴磨き PR

靴クリーム4種類を顕微鏡で観察!違いは?ミクロな世界で特徴を比較

shoe-cream-microscope-12

靴磨きに使う、

  • 靴クリーム

には様々な種類がありますよね?

各シューケア用品メーカーから成分が異なる種々の靴クリームが販売されています。

  • 革への水分・油分補給効果が高い靴クリーム
  • 靴に深いツヤを与えられる靴クリーム
  • 伸びが良く使いやすい靴クリーム

といったように…。

どんな成分が入っているかは、靴クリームのパッケージを見るとある程度分かります。

しかし、記載されている以上の情報を得るのは困難。

  • 成分が違うのは分かるけど…
  • 靴クリームの種類で何が違うのか、もうちょっと掘り下げたいなぁ…

そんなことをふと思いましたので、靴クリームをミクロな視点で観察してみました。

ミクロな視点とは、

  • 顕微鏡

です。

結論として、靴クリームの種類によって状態が異なっていました。

具体的に、

靴クリームの種類でどのような違いがあったのか?

一緒に見ていきましょう。

本記事では靴クリーム4種を顕微鏡で観察して分かったことについて書きました。

観察する靴クリームは?

顕微鏡で比較する靴クリームには以下の4種類を選びました。

観察する靴クリーム
  • M.モゥブレィ|シュークリームジャー(ブラック)
  • サフィールノワール|クレム1925(ニュートラル)
  • ブートブラック|アーティストパレット(デニム)
  • サフィールノワール|ビーズワックスポリッシュ(ブラック)

観察するのは計4種。

ビーズワックスポリッシュは厳密にいえば靴クリームには分類されません。

しかし、クリームとワックスの比較をしたいためラインナップに加えた次第。

顕微鏡観察の前に、各靴クリームの特性をおさらいしておきます。

M.モゥブレィ【シュークリームジャー】

まず1種目は、M.モゥブレィのシュークリームジャー

shoe-cream-microscope-11

シューケア用品メーカーであるR&Dから販売されている、ヨーロッパの伝統的な製法とノウハウで作られた本格的靴クリーム。

優れた浸透性を持っているため、靴にうるおいと栄養を与えやすい靴クリームです。

保湿しやすく、靴が長持ちしやすくなります。

クリーム自体の感触としては、なめらかで良く伸び、使いやすいです。

それでいて、しっかりとした補色力を持ちます。

色の定着力が強く、革内部にしっかり浸透するのがM.モゥブレィのシュークリームジャーの特徴です。

shoe-cream-microscope-3

色はブラック。

サフィールノワール【クレム1925】

2種類目はサフィールノワールのクレム1925です。

shoe-cream-microscope-9

厳選した高級ビーズワックスやカルナバワックス、シアバターなどで作られた最高級靴クリームがサフィールノワールのクレム1925。

皮革に美しい光沢を与えると同時に、補色や保革できる靴クリームです。

靴磨きに使う靴クリームに迷ったら、

とりあえずクレム1925をチェック

といって問題ないほど、靴磨き愛好家から絶大な支持を得ています。

shoe-cream-microscope-8

色はニュートラル(無色)。

クレム1925には多くの色の種類がありますが、その中でもニュートラルは溶剤が多く含まれていて、ワックス落としにも応用できます。

一路
一路
溶剤多めの靴クリームをミクロな視点で見ると、どのように見えるのでしょうか!?

ブートブラック【アーティストパレット】

3種類目はブートブラックのアーティストパレット

shoe-cream-microscope-2

アーティストパレットは油性クリームです。

本来、油性クリームは触感が固めで伸びにくいのですが…。

アーティストパレットはアルガンオイルが含まれているため伸びが良く、革へ浸透しやすい特性を持つ油性の靴クリームです。

アルガンオイルは化粧品に使われるくらい、浸透しやすい成分ですからね。

shoe-cream-microscope-10

色はデニム。

濃紺の深みのある色合いです。

サフィールノワール【ビーズワックスポリッシュ】

4種類目はサフィールノワールのビーズワックスポリッシュです。

shoe-cream-microscope-14

サフィールノワールのビーズワックスポリッシュは、高級カルナバワックスとビーズワックスベースの靴用ワックスです。

深みのある上質な光沢と上品な風合いを演出してくれます。

ビーズワックスポリッシュは、靴クリームではなく靴用ワックスに分類されるケア用品です。

そのため、先ほどまでの3種類の靴クリームとは少し異なる特性を持ちます。

靴クリームは革へ油分や水分を補給するために使われますが、靴用ワックスは革へ光沢を与えることが主な役割。

そのため、靴クリームに比べて油脂や水分が少なく、ロウ分が多め。

靴クリームと靴用ワックスでどのような違いがあるのかを見るため、選びました。

shoe-cream-microscope-13

色はブラック。

靴クリームをミクロな視点で観察して比較

さて、ここから本題の、

  • 靴クリームを顕微鏡で見てみよう

のコーナーです。

顕微鏡の倍率を1000倍に設定して、それぞれの靴クリームを見ていきます。

顕微鏡画像|M.モゥブレィ【シュークリームジャー】

まずはM.モゥブレィのシュークリームジャー(ブラック)から。

shoe-cream-microscope-1

球状の細かな粒子が沢山ありますね

シュークリームジャーは乳化性クリームであるにもかかわらず、顔料にも勝るとも劣らない着色力を示します。

これらの粒子状の成分が革へと入り込み、しっかりと革を染色してくれるのでしょう。

顕微鏡画像|サフィールノワール【クレム1925】

続いては、サフィールノワールのクレム1925(ニュートラル)です。

shoe-cream-microscope-6

クレム1925はシュークリームジャーとは異なり、「球」というよりは「面」といった感じ。

クレム1925は比較的溶剤が多いため、このような見え方をするのだと推察します。

一路
一路
有色のクレム1925であれば、また違った見え方をするのでしょうね!

顕微鏡画像|ブートブラック【アーティストパレット】

3種類目はブートブラックのアーティストパレット(デニム)です。

shoe-cream-microscope-7

アーティストパレットも先の2種類の靴クリームとはまた見え方が異なり、粒子が集まってゴツゴツとした表面を形成しています。

アーティストパレットは顔料ベースの靴クリームなので、粒子が大きくそれが画像に反映されているようです。

アーティストパレットはその名の通り、革をパレットに見立て数々の色の変化を楽しめる靴クリーム。

染めるのではなく、革の上に乗せて色を楽しむアーティストパレットの秘密を垣間見たような気がします。

顕微鏡画像|サフィールノワール【ビーズワックスポリッシュ】

最後はサフィールノワールのビーズワックスポリッシュ(ブラック)。

shoe-cream-microscope-5

今回唯一の靴用ワックスからのエントリー。

これまでの3種の靴クリームとはまた異なる状態かと思いきや、意外や意外。

ブートブラックのアーティストパレットと似た状態、ゴツゴツとした表面です。

靴用ワックスのサフィールノワールのビーズワックスポリッシュは、革の上に乗って輝きを与える役割です。

  • 革の上に乗って革靴を美しく演出する

という点ではアーティストパレットと同様の効果。

  • 革の上に乗り留まる

という特性を発揮するためには、上の画像の状態が有利なのかもしれませんね。

靴クリームの種類が違えば状態も異なる

本記事では4種類の靴クリームについて、顕微鏡で観察した画像を見比べました。

結果としては、M.モゥブレィのシュークリームジャー(ブラック)とサフィールノワールのクレム1925(ニュートラル)の状態は、他の靴クリームとははっきりと異なる状態。

  • シュークリームジャーの染色力の高さ
  • クレム1925のワックスや油汚れを溶かす効果

上記の秘密に迫るような画像でしたね。

一路
一路
あくまで、僕の推測ですが!

一方で、ブートブラックのアーティストパレットとサフィールノワールのビーズワックスポリッシュの状態は似ています。

どちらも、

  • 革の上に留まって革靴を美しくする

という効果の秘密を垣間見た気がします。

一見、同じような靴クリームでも、各シューケア用品メーカーの靴クリームにはそれぞれ異なる配合成分や性質があります。

それぞれの靴クリームをミクロな視点で見ると、明確な違いを実感できました。

靴磨きはやはり奥が深いと感じると同時に、沢山の種類の靴クリームを使ってみたいという願望がより強くなった今回の比較。

靴クリームを知れば、靴磨きがより楽しくなりますよ。

それでは、今回はここまで。
少しでもご参考になれば幸いです。

ご覧いただき、ありがとうございました!

靴クリームまとめ記事のアイキャッチ画像
【靴クリームおすすめ23選】選び方を解説!保革重視?ツヤ高め?革種も基準に靴クリームは種類が多すぎて何を選んだら良いのか分からない…。そんな人へ向けて靴クリームの選び方を解説します。ポイントは「革靴の仕上がり」と「革の種類」。栄養補給したいなら乳化性クリーム、ツヤ重視なら油性クリームがオススメです。「繊細な革」や「水を嫌う革」によっても靴クリームを使い分けましょう。...
shoe-cream-jar-3
【エムモゥブレィ】シュークリームジャーをレビュー!定番の乳化性クリームは使い勝手抜群M.モウブレィのシュークリームジャーは使いやすく、手頃な価格の靴クリームです。乳化性ケアクリームなので革に浸透しやすく、革靴をしっかり保革できます。この記事ではシュークリームジャーの詳細と靴磨きに使った仕上がりについて書いています。...
creme-saphir-15
【クレム1925使用レビュー】ド定番の油性靴クリーム!磨くと驚きの輝きにクレム1925の詳細と実際の靴磨き方法を解説した記事です。靴磨きを始めたいけど靴クリームは何を使ったら良いのだろう?おすすめは?その答えはサフィールノワールのクレム1925です。...
【ブートブラック】アーティストパレットの使用感レビュー!革の色を変えて楽しめるアーティストパレットの使用感を確かめるべく購入したので実際に使ってみた感触をレポートします。色味は「デニム」を選択。黒の革靴にほんのり青みを入れました。...
bees-wax-polish-28
【レビュー】ビーズワックスポリッシュの使い方を図付きで徹底解説【SAPHIR NOIR】サフィールノワール(SAPHIR NOIR)のビーズワックスポリッシュを使って靴を磨いた様子をご紹介した記事です。柔らかで、使い勝手が良いビーズワックスポリッシュは数ある靴用ワックスの中でも一、二を争う定番品。多くのシューシャイナーに愛される理由がわかる使い心地です!...
ガラス革靴をアーティストパレットで磨くとどうなる?奥行きある光沢が出ます靴を上品に輝かすことのできるアーティストパレット。ガラスレザーとの相性がバッチリです。ブートブラックのアーティストパレットはアルガンオイル配合で革への栄養を与えつつもワックスのような輝きも与えます。...
多色の革靴を磨くときは無色の靴クリームを使えば本来の色を保てます【変色防止】靴クリームには色の種類が豊富にあります。でも、複数の色を持つ多色の靴には何色を使えばよいのでしょうか?一つの色に合わせると他の箇所の色に合わず、クリームの色が浮いてしまって仕上がりが綺麗じゃない…。そんな時は「無色」のクリームを使いましょう。ニュートラルな色味ならどんな色の革靴にも使えます!...
brift-h-cream-1
ブリフトアッシュのザ・クリームをレビュー!染色力強めで深いツヤが出る靴クリームブリフトアッシュ(Brift H)のザ・クリームをレビューした記事です。高い染色力となめらかな使用感で靴磨きをサポートしてくれる靴クリームが「ザ・クリーム」。色あせが気になる革靴には特におすすめ。手軽に色を入れ直せます。...
how-to-use-artist-palette-1
気分は画家!アーティストパレットの使い方【革種を問わず靴磨きを楽しめる】靴磨きをもっと楽しみたい!そんなあなたにオススメなのがアーティストパレット。革靴をキャンバスに見立て、まさに芸術家のようにシューケアを堪能できます。カーフレザーはもちろん、コードバンやガラスレザー、オイルドレザーにいたるまで、様々な革種を上品に仕上げてくれる靴クリーム。この記事ではアーティストパレットの特長と革種ごとの使い方・実際に使った様子についてまとめています。...
靴磨きを今すぐしたいなら
ネットショップで買える靴磨きセット

靴磨きを始めたい。けれど道具をそろえるのが面倒…。

そこでおすすめしたいのが靴磨きセット。1セット買うだけで必要な道具がまるっと揃います。道具選びの手間が不要。今すぐ靴磨き可能に。

大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。

おすすめセットを見る

こんな記事も読まれています