数ある靴用ワックス。
そんな人へ向け、靴用ワックスの使用感を比較します。
比較するのは以下のシューポリッシュ。
トラディショナルワックスとハイシャインワックスです。
トラディショナルワックスは伸びが良いため初心者でも扱いやすく、透明感のあるみずみずしいツヤを提供。
ハイシャインワックスは固めながらも強いツヤが出る玄人好みの使用感。
それぞれ特徴ある靴用ワックスです。
本記事ではトラディショナルワックスとハイシャインワックスの使用感と仕上がりを比較しました。
- 靴用ワックスの違いがよく分からない
- どんな基準でワックスを選べば良いの?
- トラディショナルワックスとハイシャインワックスの違いは?
- 柔らかで伸ばしやすい
- 立体的なツヤ
- 容量:100ml
- 価格:1,650円
- 硬めで革に定着する使用感
- 強いツヤ
- 容量:60ml
- 価格:1,100円
靴用ワックスは種類がたくさん
靴用ワックスには多くの種類があります。
など。
シューケア用品メーカーごとにそれぞれ特色あるワックスを展開。
たとえ同じブランドでも、使用感の異なる種類のワックスを取りそろえていることも。
世の中には多くの靴用ワックスがあり、
なんて悩みが出てくるわけです。
靴用ワックスの違いは何?
靴用ワックス選びで大事なのは何が違うのかをしっかり把握することです。
成分や容量、価格など。
総合的なバランスで靴用ワックスを選ぶべきなのですが…。
とりわけ重視したいのが以下のポイント。
- 仕上がりの光沢
- 使いやすさ
ワックスの種類によって光沢の質が変わってきます。
ギラッとした強いツヤか。
はたまた、みずみずしい透明感のある光沢か。
また、硬く革の上にしっかり定着するか。
それとも、柔らかくて塗りやすいか。
- 革靴をどのような仕上がりにしたいか
- どのような使い心地が好みか
どんなワックスを使いたいかは上記を意識すれば自ずと見えてきます。
自分の好みに合わせて靴用ワックスを選ぶと靴磨きが捗りますよ。
トラディショナルワックスとハイシャインワックスを比較
では、ここで2種のワックスを比較することに。
M.モゥブレィプレステージのトラディショナルワックスとM.モゥブレィのハイシャインワックスです。
どちらもM.モゥブレィブランドのアイテムですが、プレステージラインは天然成分の使用にこだわった上級ライン。
使い心地が違ってくるのか、気になるところ。
これらのワックスの特徴を比較します。
加えて、革靴に使用した際の使いやすさとツヤの仕上がりも比べていきますね。
ちなみに、磨く革靴はリーガルのブラウンシューズです。
見た目からして異なるワックス。
まずは各ワックスの仕様と特徴を見ていきます。
トラディショナルワックス
トラディショナルワックスはミツロウ(ビーズワックス)を配合した油性のツヤ出しワックスです。
伸びが良く、鏡面仕上げにトライするのが初めての人にも扱いやすいのが特徴。
透明感のある仕上がりで上品なツヤが出ます。
靴の本場であるヨーロッパに伝わる伝統的なレシピのワックスがベースになっています。
フランスの工場で試行錯誤を繰り返して完成した珠玉の逸品。
夏は柔らかになりすぎ、冬はカチカチとなる…。
そんなビーズワックスが持つ温度に敏感なデメリットを解消すべく、配合の調整をつきつめた靴用ワックスです。
日本の気候に適した成分でできているので、オールシーズン安定した使い心地なのが魅力。
鏡面仕上げの質がぶれにくくなります。
トラディショナルワックスは日本の気候でも安定した使い心地を誇る、まさに日本仕様の靴用ワックス。
繰り返しになりますが、伸びが良くツヤがしっかり出るので、靴磨き初心者の人に特におすすめです。
もちろん、玄人の人も満足の仕上がり。
万人受けするシューポリッシュです。
項目 | 仕様 |
商品名 | トラディショナルワックス |
ブランド | M.モゥブレィ・プレステージ |
原産国 | フランス |
容量 | 100ml |
カラー | 全7色 ニュートラル ブラック ネイビー ダークタン ミッドタン ライトタン バーガンディ |
成分 | ビーズワックス カルナバワックス 塗料 香料 染料 |
価格 | 1,650円 |
トラディショナルワックスで靴磨き
トラディショナルワックスで靴磨きをしてみます。
革靴にヌリヌリ。
柔らかく、とても塗りやすいです。
トラディショナルワックスを塗り終わったらクロスで磨きます。
革靴を磨きます。
円を描くようにクルクルとクロスをすべらせていきます。
磨き上げた後の様子がこちら。
革に奥行きを感じる透明感のあるツヤです。
はてさて、続いての紹介となるハイシャインワックスがどのような仕上がりになるか…。
次の項目で解説しますね。
ハイシャインワックス
もう片方の革靴をハイシャインワックスで磨いていきます。
ハイシャインワックスは革への光沢付与と定着力が高レベルな靴用ワックス。
以下のワックスを絶妙なバランスで配合しています。
- カルナバワックス
- ビーズワックス
- キャンデリラワックス
上記のワックスが適切な比で含まれているので、強い光沢を出すことが可能になっています。
カルナバワックスは、ヤシ科のカルナバ椰子の葉から採るワックス。
固く透明な油膜を作れます。
ビーズワックスはミツバチが巣を作る材料として分泌するロウ分です。
柔らかく伸びが良いので、靴用ワックスの使い心地に直結します。
キャンデリラワックスはトウダイグサ科のキャンデリラ草の茎から抽出して作るワックス。
キャンデリラワックスは硬度を上げる効果があり、靴用ワックスとしての適度な硬さとツヤ出しに貢献する成分です。
柔らかいビーズワックスによる使用感と自然な光沢。
そして、硬度のあるカルナバワックスとキャンデリラワックスで輝きを促すのがハイシャインワックスの特徴です。
上記の3種のワックスのバランスによって、奥行きのある光沢感を演出しています。
項目 | 仕様 |
商品名 | ハイシャインワックス |
ブランド | M.モゥブレィ |
原産国 | イタリア |
容量 | 60ml |
カラー | 全6色 ニュートラル ブラック ダークタン ミッドタン ライトタン バーガンディ |
成分 | カルナバワックス ビーズワックス キャンデリラワックス 油脂 有機溶剤 |
価格 | 1,100円 |
ハイシャインワックスで靴磨き
ハイシャインワックスで靴磨きしてみます。
トラディショナルワックスを使ったときと同じく、ワックスを塗ってクロスで磨きます。
磨き続けているとツヤが出てきますよ。
このように強い輝きが生まれました。
ツヤめきが目立つ仕上がりに。
トラディショナルワックス同様の輝きのようにも見えますが、実は質が異なります。
次の項目で詳しく説明しますね。
トラディショナルワックスとハイシャインワックスで使用感と仕上がりを比較
トラディショナルワックスとハイシャインワックスでそれぞれ磨いた革靴を比較してみます。
向かって左がトラディショナルワックスで磨いた靴。
右がハイシャインワックスで磨いた靴です。
近付いてツヤの仕上がりを確認。
ワックスの容器を鏡面に映してみます。
比べてみると違いが分かりやすいです。
トラディショナルワックスはツヤが深い感じ。
奥行きがあるというか。
光が革の奥にまで入り込んでいる印象の光沢です。
一方のハイシャインワックスは反射が強め。
表面で光を反射しているような見た目になっています。
- トラディショナルワックスは立体的なツヤ
- ハイシャインワックスはわずかにぎらつきを感じる強固なツヤ
それぞれのワックスで仕上がりの違いが確認できました。
使い心地とツヤの仕上がりでワックスを選ぼう
本記事ではトラディショナルワックスとハイシャインワックスの使い心地と仕上がりを比較しました。
それぞれ違った使用感のワックス。
好みに合わせた選択をすれば、靴磨きの満足度がより高まります。
この記事で紹介した2種のワックスの特徴は以下の通り。
- 柔らかで伸ばしやすい
- 立体的なツヤ
- 容量:100ml
- 価格:1,650円
- 硬めで革に定着する使用感
- 強いツヤ
- 容量:60ml
- 価格:1,100円
塗りやすさとツヤの印象。
さらには内容量と価格も大事。
自分の使い方や理想とする革靴の状態に合わせて使い分けてみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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