こんな悩みを持った人へ向け、靴クリームの選び方を解説します。
先に結論をいうと、
- 革靴をどのように仕上げたいか
- 革靴の革の種類は何か
を考えれば、選ぶべき靴クリームがおのずと見えてきます。
具体的にいえば、
- 革靴にツヤを出すか
はたまた、
- 革の風合いを活かす自然な仕上がりにするか
また、
- 繊細な革なのか
あるいは、
- 特殊な革なのか
手入れ後の仕上がりの具合や革の種類を加味すればOK。
靴クリームにはたくさんの種類があり、特性は様々。
どのような仕上がりにするか、どんな革種を使っているのかによって、それぞれ適した靴クリームがあります。
本記事では革靴の仕上がりや革種によって使い分けたい、おすすめ靴クリームと選び方について紹介します。
実際の使用感レビューとともにおすすめの靴クリームをまとめたので、ぜひご覧ください。
- 靴クリームって何を基準に選べば良いの?
- 種類がありすぎて靴クリームが選べない…
- 自分の革靴に合った靴クリームを使いたい
靴クリーム | おすすめの人 | 商品リンク |
---|---|---|
シュークリームジャー |
ソフトな使用感で使いやすさを重視する人 | Amazonで見る |
シュークリーム(ブートブラック) |
革本来の陰影を残しつつ深みのある美しさが欲しい人 | Amazonで見る |
シュークリーム(コロニル) |
革との色なじみが良いクリームを使いたい人 | Amazonで見る |
プレミアムクリーム |
強いツヤが出る扱いやすいクリームをお求めの人 | 楽天市場で見る |
レザークリーム |
有機溶剤系のニオイが苦手な人 | Amazonで見る |
ビーズリッチクリーム |
上品なツヤと強い染色力が欲しい人 | Amazonで見る |
ザ・クリーム |
伸び良い使い心地強いツヤと高い染色力でかつ伸び良い使い心地 | ブリフトアッシュ公式ページで見る |
クリームナチュラーレ |
革に負担をかけたくない人 | Amazonで見る |
クレム1925 |
革に栄養を与えつつ圧倒的なツヤ感が欲しい人 | Amazonで見る |
アーティストパレット |
革にいろいろな色を乗せて遊びたい人 | 楽天市場で見る |
アニリンカーフクリーム |
デリケートな革にツヤを出したい人 | Amazonで見る |
デリケートクリーム |
デリケートな革を自然な風合いに仕上げたい人 | Amazonで見る |
コードバンクリーム |
馬革に潤いと油分をしっかり与えたい人 | Amazonで見る |
コードバンクリームレノベイター |
ガラスレザーの靴をお手入れしたい人 | Amazonで見る |
ファインブーツクリーム |
オールデンのコードバン靴をお手入れしたい人 | Amazonで見る |
レプタイルクリーム |
爬虫類革の靴をケアしたい人 | Amazonで見る |
リッチモイスチャー |
最上級の保湿成分をしっかり与えたい人 | Amazonで見る |
1909シュプリームクリームデラックス |
保革と同時に水弾き効果も得たい人 | Amazonで見る |
シュークリーム(ブートブラックシルバーライン) |
白の革を補色したい人 | Amazonで見る |
ビーズワックスポリッシュ |
革を鏡のように強く光らせたい人 | Amazonで見る |
ハイシャインプライマー |
鏡面仕上げが上手くできない人 | Amazonで見る |
マリアクレマ |
溶剤の香りが苦手の人 | 楽天市場で見る |
ハンドクリーム |
わざわざ靴クリームを買いたくない人 | Amazonで見る |
靴クリームは種類が豊富
革靴のお手入れに興味を持つと同時にわき起こる疑問。
それが、
という問題。
靴磨きに必須の靴クリームは、各シューケア用品メーカーからたくさんの種類が販売されています。
各靴クリームを見てみると、○○オイル配合とか、使い方はこうしてとか、色々な角度から違いやユニークな点がアピールされています。
ただ、それがどう革靴に効くのかいまいちピンと来なかったり、成分の名前を聞いてもよく分からなかったり…。
靴クリームの効果・効能は様々。
正直、
迷ってしまいますよね?
靴クリーム選びのポイント
靴クリームを選ぶのに迷ったら、以下の基準を持つと良いです。
- 革靴の仕上がりをどうしたいか
- 靴の革種は何か
つまり、
- 革靴にツヤを出したいのか
- 革本来の自然な風合いを楽しみたいのか
- 補色や色付けはしたいのか
- 繊細な革か
- 牛革以外の革か
ですね。
項目 | 選ぶ際の着目点 |
---|---|
靴クリームの成分 | 乳化性 革に栄養を与える効果が高い 革の風合いを活かした自然なツヤが出る 油性 革の輝きが増す エレガントな印象を強める |
靴クリームの色 | あえて革靴よりも濃い色を使って色味を変える上級テクニックもある |
革靴よりも淡い色を選ぶ
革の種類 | 爬虫類革などのエキゾチックレザーには専用クリームを使う |
繊細な革種はデリケートレザー用のクリームでケアする
上記の基準を持つだけで、靴クリーム選びが一気に捗ります。
靴クリームの種類
前項でご紹介した基準の下、靴クリームを選ぶ際に注目したいポイントが。
それは靴クリームが、
- 乳化性
- 油性
のどちらかなのかということ。
靴クリームには大きな分類として、乳化性と油性があります。
乳化性の靴クリームは水分が含まれており、革に浸透する能力が高く、革内部のコンディションを整える効果が高いです。
一方、油性の靴クリームは水分が含まれていないため、革表面にとどまり、革にツヤを出す効果が高いです。
また、革の種類によっても靴クリーム選びが重要に。
デリケートな革の場合、ロウ分が多く含まれていると、革にシミができてしまうこともあり、注意が必要。
そのため、含まれている成分は要チェック。
コードバンなどの水に弱い革種に関しては、乳化性のクリームを使うと毛羽立ちが起きてしまうことがあるので、油性クリームがオススメです。
乳化性靴クリームの特徴
乳化性の靴クリームは、革に栄養を与える効果が高く、革の風合いを活かした自然なツヤを演出します。
乳化性クリームの主な成分は、
- 水分
- 油分
- ロウ
です。
革のコンディションを整えるための水分と油分を与え、革の豊かな風合いを保ちます。
革を保湿する機能は油性クリームは乏しいため、乳化性クリームの利点です。
油性靴クリームの特徴
油性の靴クリームは革の輝きを強め、エレガントな印象を高めます。
油性クリームは主に、
- 油分
- ロウ
で構成され、水分を配合していない点が乳化性クリームとの最も大きな違い。
乳化性クリームほど革への保湿効果は期待できませんが、乳化性クリームでは出せない美しいツヤを与えられます。
革靴にエレガントな雰囲気を纏わせたいなら、油性の靴クリームがオススメです。
おすすめの乳化性靴クリーム
乳化性の靴クリームでオススメは以下のアイテムです。
ブランド | 商品名 |
M.モゥブレィ | シュークリームジャー |
ブートブラック | シュークリーム |
コロニル | シュークリーム |
コロンブス×ハンズ | プレミアムクリーム |
ウレンズ | レザークリーム |
イングリッシュギルド | ビーズリッチクリーム |
ブリフトアッシュ | ザ・クリーム |
M.モゥブレィプレステージ | クリームナチュラーレ |
それぞれの靴クリームの詳細を説明していきます。
M.モゥブレィ|シュークリームジャー
M.モゥブレィのシュークリームジャーは、本場欧州の伝統的なレシピで作られた靴クリームです。
革靴に潤いと栄養を与え、革をしなやかにキープ。
靴を長持ちさせてくれます。
シュークリームジャーはソフトな使用感。
伸びが良く、優れた浸透性と控えめな光沢感があらわれます。
補色力も高く、細かな傷を隠してくれる、優れた乳化性の靴クリームです。
ブートブラック|シュークリーム
ブートブラックのシュークリームは、革のデコボコに合わせてクリームの微粒子が乗り、高い補色効果が得られる乳化性の靴クリーム。
革本来の陰影を残しつつ、深みのある美しさを引き出せます。
栄養成分としては、植物性のホホバオイルを配合しており、高い栄養補給効果もあり。
革に素早く浸透、潤いを与えます。
ホホバオイルは酸化しにくい性質があり、革内部で成分が長く留まりやすく、保革効果が長持ち。
クリームの成分が革と結びつきやすいよう、コラーゲンを配合しているのも保革効果を高める要因に。
乳化性靴クリームのメリットが存分に発揮される靴クリームです。
コロニル|シュークリーム
コロニルのシュークリームはカルナバロウ配合の靴クリーム。
控えめなツヤを出しつつ、補色力も申し分ない靴クリームです。
色の選択肢が豊富で11種類のカラー展開があります。
カラーレスを除く有色クリームの場合、色あせた靴をバッチリ補色。
美しい革の風合いをよみがえらせてくれます。
クリームの伸びの良さと塗りやすさとがあいまって、色なじみが良いのも特長の靴クリームです。
コロンブス×ハンズ|プレミアムクリーム
実は、乳化性クリームにはさらに分類があります。
です。
乳化性クリームの「乳化」とは界面活性剤の作用により、本来混ざり合わない水と油が混合している状態。
そして、乳化には2つの状態があり、それが水巻きと油巻きというわけ。
それぞれオイルインウォーター(O/W)、ウォーターインオイル(W/O)とも呼ばれます。
水巻きは油を水が取り囲んでいる状態で、油巻きは逆に水を油で取り囲んでいる状態です。
一般的な乳化性クリームは水巻き型。
油の周囲に水があり、クリームの性質には水の影響が多分に表れます。
だからこそ、乳化性クリームは革になじみやすく浸透しやすいのです。
しかし、乳化性クリームの中には油巻きタイプも存在。
それがコロンブス×ハンズのプレミアムクリームです。
プレミアムクリームは水の周囲に油が存在する構造のため、油の性質を強く反映。
ツヤ出し効果が高く、撥水性を付与する効果も。
と思いきや。
そこは乳化性クリーム。
クリームは伸び良く使いやすいです。
また、ホホバオイル配合で革への浸透性と保湿効果もバッチリ。
乳化性クリームの使い勝手をキープしながら強い光沢を与えられる優れものです。
ワックスや油性クリームほどのツヤではないけれど、通常の乳化性クリームのツヤでは満足できない人にピッタリの靴クリームですよ。
ウレンズ|レザークリーム
そんな人にはウレンズのレザークリームがおすすめです。
ウレンズのレザークリームは石鹸系の爽やかな香り。
鼻をつく刺激臭はまったくありません。
気分良く靴磨きができる稀有な靴クリームです。
レザークリームとてもやわらかいクリームで、トロトロ。
水分をたっぷり含んだウォーターベースのクリームなので、伸びが良く革に浸透しやすい特徴があります。
さらに、ウレンズのレザークリームはビーズワックス、カルナバワックスが配合。
各種ワックスのおかげで、ウレンズのレザークリームで革靴を磨くと強い光沢が表れます。
高い満足度の仕上がりになりますよ。
イングリッシュギルド|ビーズリッチクリーム
上記の人におすすめしたいのがイングリッシュギルドのビーズリッチクリームです。
イギリスのブランド、
- イングリッシュギルド(ENGLISH GUILD)
は、イギリスのノーザンプトンにある企業。
革靴の聖地として知られるノーザンプトンに生産拠点を置く、多くのシューズメーカーの仕上げを担当している会社です。
革靴を美しく仕上げる最終業者のイングリッシュギルドが作り出したのがビーズリッチクリームというわけ。
仕上げのプロが生み出した靴クリームですから、革靴の仕上がりは折り紙付きです。
革を上品に光らせ、きっちり潤い補給できるクリームに仕上がっています。
ビーズリッチクリームはその名の通り、
- ビーズワックス(ミツロウ)
が配合された靴クリーム。
ビーズワックス由来のツヤで革をエレガントに演出。
革靴が深みのある重厚な印象になりますよ。
上品に履きたいドレスシューズには特におすすめ。
革の風合いを楽しみたい高級革靴にピッタリの靴クリームです。
ブリフトアッシュ|ザ・クリーム
上記を両立した靴クリームを探しているなら、ブリフトアッシュのザ・クリームがおすすめです。
ブリフトアッシュのザ・クリームは色付きの良い靴クリーム。
資生堂の子会社が製造を手掛けているだけあって、化粧品の技術を応用した色乗りの良さが魅力です。
そして、ザ・クリームを展開するブランド、
- ブリフトアッシュ(Brift H)
とは、靴磨き選手権で優勝した経験を持つ、長谷川裕也氏がオーナーを務める靴磨き専門店です。
ザ・クリームは靴磨き専門店が展開する靴クリームですから、性能は間違いなし。
確かな染色力と伸びの良い快適な使用感が魅力の靴クリームに仕上がっています。
ザ・クリームには以下の成分をはじめとした、約30種類の成分が配合。
配合成分 | 特徴 |
スクワラン | 深海サメの肝油が原料の保湿成分。革がもっちりと仕上がる。 |
シアバター | シアーバターノキから取れる油。革にしっとり感が出る。 |
ホホバオイル | 肌のための理想の美容液といわれる優れた栄養成分。 |
ラノリン | 羊毛に含まれる動物性の脂で水によくなじむ。 |
カルナバロウ | ヤシの葉の表面を覆うロウ。融点が高くツヤが出やすい。 |
ミツロウ | ミツバチの巣から採れるロウ。ツヤ出しに優れるロウ分ながらも高い保湿効果を持つ。 |
上記の成分が革靴を美しく良好なコンディションに昇華します。
価格は3,630円と高価ですが、実際に使ってみるとお値段以上の価値を感じる靴クリームです。
M.モゥブレィプレステージ|クリームナチュラーレ
M.モゥブレィプレステージのクリームナチュラーレは、ナチュラル・オーガニック志向の現代社会の価値観にマッチした溶剤フリーのケアクリーム。
天然の油脂やロウを主成分とした革用クリームです。
クリームナチュラーレに使われている成分は、
- シダーオイル
- パームオイル
- ビーズワックス
- カルナバワックス
などの天然油脂。
しかも、天然油脂の中でもグレードの高い成分を使っています。
クリームナチュラーレで靴を磨くと潤いとツヤを与えられ、革がしなやかに。
革に深く浸透し、革を乾燥やひび割れから守ります。
また、クリームナチュラーレはレザークリームとは思えないほど爽やかな香りです。
気持ち良く靴を磨けますよ。
おすすめの油性靴クリーム
続いて、油性靴クリーム。
油性の靴クリームでオススメのアイテムは以下です。
ブランド | 商品名 |
サフィールノワール | クレム1925 |
ブートブラック | アーティストパレット |
乳化性とは違った、強い光沢が得られる使用感が油性靴クリームの魅力です。
サフィールノワール|クレム1925
サフィールノワールのクレム1925は天然素材にこだわり、上質で高級な成分を含むリッチな油性靴クリーム。
革に栄養を与えつつ、圧倒的なツヤを出す靴クリームです。
化粧品の成分としても有名なシアバターで保湿。
カルナバワックスを筆頭とした天然ワックスが有機的で上品な極上の輝きを演出します。
靴磨きの大定番アイテムです。
ブートブラック|アーティストパレット
ブートブラックのアーティストパレットはツヤ革に最適な油性靴クリーム。
- 保革効果
- 浸透力
- 抗酸化力
が高い水準を持つアルガンオイル配合で、油性クリームでありながら高い保湿作用を実現。
油性クリームならではのツヤ出し効果も高く、透明性の高い美しい仕上がりが得られる靴クリームです。
アーティストパレットの名の通り、画家気分で靴磨きを楽しめる全20色展開。
色数が豊富で、革の補色だけでなく、革靴に遊び心ある色を乗せるのにも適しています。
黒の革靴にレッドやブルーの靴クリームを乗せ、風合いの変化を味わえます。
特長的な三角形のガラス瓶も魅力的で、所有する喜びを感じる油性の靴クリームです。
靴クリーム選びは色が大事
オンラインショップやお店に並んだ靴クリームを見ていると、豊富なカラー展開がありますよね?
革靴を美しく仕上げるためには靴クリームの色選びが重要です。
靴クリームの色は、基本的には革靴の色よりも淡い色を選びましょう。
- ブラウンの革靴ならライトブラウンの靴クリーム
- ネイビーの革靴ならブルーの靴クリーム
といった具合。
革靴の色よりも薄い色の靴クリームを使うのが基本です。
もっとも濃い色のブラックの革靴ならば、黒の靴クリームを使うのがもっとも無難。
ですが、黒の革靴はどんな色の靴クリームを塗ったとしても目立ちにくく、ほんの少しの遊びを加えることが可能。
茶色、赤、青などの靴クリームを塗って微妙な革の風合いの変化を楽しむのも乙なもの。
また、淡い色の革靴に濃い色の靴クリームを部分的に塗り、あえて色ムラを出し、アンティーク調の革の表情を楽しむといった、上級者向けの方法もあります。
靴クリームの中には、無色(ニュートラル)のカラー展開も。
無色はどんな色の革靴にも使える万能選手。
靴磨きを始めたばかりの人は、まず無色の靴クリームを購入し、その後に色付きクリームをゲットしていくのがおすすめです。
無色の靴クリームは、革本来の風合いをそのまま活かせるのもポイント。
ミュージアムカーフや染めにこだわったカラーグラデーションの美しい革靴のお手入れ時には、無色の靴クリームを使うと革の風合いを損なわずにケアできます。
靴クリーム選びで意識したい革の種類
靴クリームを選ぶ際はケアする革靴の、
- 革の種類
がとても重要です。
というのも、革種によって靴クリームの適・不適があるから。
特にデリケートな革の場合、ツヤを与えるロウ分が革にシミを作ってしまうことがあります。
アニリンカーフやナッパレザーなど、繊細な革を油性の靴クリームでケアするのはおすすめできません。
デリケートレザーのお手入れは乳化性の靴クリーム、より好ましくはデリケートレザー用のアニリンカーフクリームやスペシャルナッパデリケートクリームなどの、繊細な革用のレザーケアクリームを使いましょう。
また、水を嫌うコードバンの場合、水分が多く含まれた乳化性靴クリームは相性が悪いです。
水が含まれていない油性クリームがお手入れに向いています。
表面に樹脂加工されているガラスレザーも、革への栄養補給は樹脂層でブロックされてしまいますから、乳化性クリームよりも革にツヤを与えやすい油性クリームを使うのが良いです。
デリケートな革向けの靴クリーム
デリケートな革を使った革靴のお手入れをするときにオススメの靴クリームがM.モゥブレィのアニリンカーフクリームです。
アニリンカーフクリームはその名の通り、繊細な革の1種、アニリンカーフにも安心して使える靴クリーム。
ロウ分が少なく、革にシミを作りにくい靴クリームです。
皮革に潤いと栄養を与えながら、透明感のある自然な光沢が表れるクリームです。
デリケートな革を美しいツヤで彩ってくれるのがアニリンカーフクリームの特徴です。
デリケートな革を自然な風合いで仕上げたい人にはM.モゥブレィのデリケートクリームがおすすめ。
ツヤは控えめでしっかり保湿ができます。
ツヤが欲しい人はアニリンカーフクリーム。
ツヤが不要な人はデリケートクリームを使うと良いです。
デリケートな革にも使えるレザーケアクリームをまとめた記事を読む
コードバン向けの靴クリーム(ガラスレザーにも)
通常の牛革よりも強いツヤを持つコードバン。
美しい輝きは見る者を魅了し、革靴の革種として高い人気を誇ります。
コードバンの特徴は水を嫌うこと。
水に触れるとコードバンの繊維が毛羽立ち、革に白いシミのような模様ができてしまいます。
雨に濡れたらなかなか悲惨。
- 雨の日にはコードバンの靴は履かない
と決めている人も多いです。
そのため、乳化性の靴クリームはコードバンには不向き。
水が含まれていますからね。
コードバンをお手入れする際には、油性の靴クリームを使いましょう。
サフィールノワールのコードバンクリームはニートフットオイルが革への高い浸透性を発揮。
水分が含まれていないにもかかわらず、革のコンディションを整える効果が高い靴クリームです。
M.モゥブレィのコードバンクリームレノベーターもまた、コードバンの靴磨きに特化した靴クリームです。
加えて、実はコードバン用の靴クリームはガラスレザー靴のお手入れにも最適。
表面に樹脂加工されているガラスレザーは靴クリームを塗っても革内部に栄養成分が行き届きません。
コーティングの樹脂層が、革にクリームが入り込むのをブロックするからです。
そのため、水分補給を狙った乳化性クリームよりも、革の上にとどまってツヤを放ち続ける油性クリームのほうが向いています。
コードバン用の靴クリームはガラスレザー靴にも相性抜群なのです。
コードバンといえば、オールデン。
アメリカのシューズブランドであるオールデンのシェルコードバンは上質で美しく、世界的に有名です。
そして、オールデンは純正の靴クリームを展開しています。
その名もファインブーツクリーム。
オールデンコードバンのツヤを引き立てる靴クリーム。
純正ゆえの安心感があります。
オールデンのコードバンシューズをゲットしたら、ぜひとも使いたい靴クリームです。
ワニ革・ヘビ革用のケアクリーム
ワニ革(クロコダイルレザー)やヘビ革(パイソンレザー)の靴をお持ちの方は、爬虫類用のケアクリームで靴磨きしましょう。
サフィールのレプタイルクリームは爬虫類革をはじめとしたエキゾチックレザー用のお手入れクリームです。
レプタイルクリームでケアすれば、汚れを落として栄養を与え、ワニ革やヘビ革の独特の風合いとツヤを保てます。
シーンに合わせて使い分けたい靴クリーム
靴クリームは革靴を、
- どんな仕上がりにしたいか
で選ぶと、幸せになれるのは先ほどから述べている通り。
この項目では、より具体的な、
- 革靴の仕上がり別
- 靴磨きシーン別
に、おすすめの靴クリームをご紹介していきます。
しっかり保湿をしたいときに使いたいレザーケアクリーム
乳化性靴クリームを塗れば革への栄養補給が期待できるのですが、革の乾燥があまりに進んでいると、乳化性靴クリームだけでは補えないことがあります。
そこで活用したいのが保湿・栄養補給に特化したレザーケアクリームです。
革の乾燥を防ぎ、潤いと栄養を与える効果が高いレザーケアクリームは革のコンディションを良好に保てる優れもの。
レザーケアクリームを塗ってから靴クリームでお手入れすれば、革がモチモチとしたみずみずしい状態になります。
ブートブラックのリッチモイスチャーは高級オイルの1種、アルガンオイル配合のレザーケア特化クリーム。
革へグングン吸収され、乾いた革に塗ると風合い豊かな革の表情がよみがえります。
革靴の保湿をしつつツヤも出したい人にオススメの靴クリーム
- 革へ栄養を与えつつ、ツヤも出して、おまけに撥水性も欲しい
そんな贅沢な効果を靴クリームに求める方は、コロニルの1909シュプリームクリームデラックスがオススメです。
革への浸透力の高い、
- シダーウッドオイル
- ラノリンオイル
などの天然油分を配合した革のための最高級栄養クリームで、栄養補給とツヤ出しが効果的にできます。
フッ素配合で撥水性があり、ちょっとした雨に濡れても安心です。
価格は他の靴クリームよりも高いですが、得られる効果を踏まえれば、コスパ良しです。
1909シュプリームクリームデラックスが1つあれば、革靴のコンディションを良好に保てます。
白い革の黄ばみ・黒ずみにはホワイトの靴クリームを
- 白い革の黄ばみや黒ずみが気になる…
とお悩みの人には、白い靴クリームがオススメです。
革の黄ばみは革を染めた色素の変性が原因。
汚れではないため取り除けません。
頑固な黒ずみも、クリーナーでは落としきれないこともしばしば。
そんなときは、白革用の靴クリームで黄ばみや黒ずみを覆い隠してあげましょう。
ブートブラックシルバーラインのシュークリームには、白革専用の靴クリームがラインナップされています。
白革用の靴クリームは、革を白く補色。
ホワイトレザーの爽やかな発色と清潔感あるツヤをよみがえらせてくれます。
ライトな使い心地で、革自体もさらっとした仕上がりに。
優れた保革作用もあるため、補色だけでなく革内部のコンディションまで整えてくれる、頼れる靴クリームです。
より強いツヤを出すなら仕上げにワックスを塗るのがオススメ
ツヤを出しやすい油性の靴クリームですが、
という人にオススメなのが、ワックスを使うこと。
靴クリームでお手入れした後にワックスで磨き上げると、より強い光沢が手に入ります。
磨き上げると鏡のようなハイシャインに仕上げることも可能で、革靴のエレガントな印象を高められます。
伸び良く塗りやすいサフィールノワールのビーズワックスポリッシュは、革に有機的かつ美しい輝きを与えてくれるのでオススメのワックスです。
また、ハイシャインが上手くいかず、
とお悩みの人に活用してもらいたいのが、M.モゥブレィのハイシャインプライマー。
ハイシャインプライマーは光沢の下地を作るのに特化したベース用ワックス。
ハイシャインプライマーで下地を作った後に通常のワックスで磨くと、驚くほど早く強いツヤが作れます。
革靴を上品で美しい仕上がりにしたい方はぜひお試しください。
外出先でも靴磨き!携帯用靴クリーム
外出先でふと、
と思ったとき、持っていると便利なのが携帯に便利な小型の靴クリーム。
小型ブラシや携帯用の磨きクロスと合わせて持ち歩けば、出張や旅行先のホテルで靴磨きができます。
そんな人は携帯用のシューケアセットを持ち歩くのがオススメです。
こちらはマリアクレマの携帯用靴磨きセット。
チューブタイプやスティックタイプの靴クリームを用意すれば、いつでもどこでも靴磨きを楽しめます。
マリアクレマのクリームは革だけでなく、木製家具の汚れ落としとしても使える万能アイテム。
良い香りがするので、溶剤系の鼻をつくニオイが苦手な人にもおすすめです。
ハンドクリームは靴クリーム代わりに使える
お手持ちの革靴が少ない場合、
と思うかも。
それならば、ハンドクリームで革靴のお手入れをしましょう。
ハンドクリームは肌に潤いを与え、手を乾燥から保護してくれます。
そして、革靴の素材は革。
人の肌とそれほど大きく変わりません。
人の肌に潤いを与えるハンドクリームが革にも潤いをもたらせるのは、なんら不思議なことではなく。
ハンドクリームでおなじみのニベアでも靴磨きができます。
ただ、ツヤ感含む仕上がりの美しさでは靴クリームに軍配が上がります。
靴クリームがないときの応急処置的な意味で活用すると良いでしょう。
革靴のコンディションを整えるために適した靴クリームを選ぼう
本記事では、靴クリームの種類と選び方について書きました。
たくさんの種類がある靴クリーム。
種類が多すぎて選ぶのに迷ってしまいますよね?
そんなときは、
- 革靴の仕上がりをどうしたいか
- 革の種類が何か
を踏まえると、靴クリーム選びが捗ります。
- 栄養補給重視なら乳化性の靴クリーム
- ツヤ重視なら油性の靴クリーム
というように。
また、繊細な革種にはシミになるのを防ぐためにロウ分の少ないデリケートレザー用の靴クリームを。
水を嫌うコードバンには水分が含まれていない油性クリームを使うのがオススメ。
乾燥が気になる革の場合、靴クリームを使う前に栄養補給に特化したレザーケアクリームを使ったり…。
より強いツヤを出したいなら、靴クリームでケアした後にワックスで磨くと良いでしょう。
自分の革靴に適した靴クリームを選べば靴磨きが捗りますよ。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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靴磨きを始めたい。けれど道具をそろえるのが面倒…。
そこでおすすめしたいのが靴磨きセット。1セット買うだけで必要な道具がまるっと揃います。道具選びの手間が不要。今すぐ靴磨き可能に。
大事な革靴を劣化させないために靴を磨いてコンディションを整えるのがおすすめです。