ダンスコ(dansko)のコンフォート靴は快適な履き心地のヘビロテシューズです。
特に人気なのがオイルドレザーを使ったプロフェッショナルというモデル。
オイルドレザーのタフさとサボ型のプロフェッショナルの形状が相性抜群で、気兼ねなくガシガシ履ける使いやすさがあります。
オイルドレザーはマットな質感でそれはそれで味があるのですが…。
長く履いていると、少々デザインに飽きが来ます。
履き続けてマンネリ気味になるのは、靴や服では避けられないところがありますよね?
ついつい別の靴を履きたくなりますが…。
とはいえ、ダンスコの履き心地は唯一無二。
そんなジレンマを抱えることに。
そこで取り入れたいのがダンスコのオイルドレザーにツヤを出すこと。
革にツヤを出せば、見た目の印象が大きく変化。
履き慣れたダンスコの靴でも、あらためて新鮮な気持ちで履けるようになります。
ですが、気になるのは、
という点。
答えはワックスを薄く塗り広げること。
ワックスを薄く塗って磨けば、マットなオイルドレザーにツヤが出ます。
カジュアルなダンスコの靴に上品な雰囲気がプラス。
控えめな輝きを放つ靴に様変わりします。
マンネリ気味なダンスコの靴をお持ちの人におすすめの手法です。
本記事ではダンスコのオイルドレザー靴にツヤを出す方法を実践解説します。
- ダンスコの靴の見た目に飽きてきた
- ダンスコの靴に上品さを足したい
- ダンスコのオイルでレザーの質感を変えたい
ダンスコのサボは抜群の履き心地
ダンスコ(dansko)の靴は、快適な履き心地を持つ靴として有名です。
ダンスコは1990年にアメリカで誕生したシューズブランド。
創設者のひとり、ピーター氏の故郷であるデンマークに馬を買いに行った際、その町の小さな靴屋でシンプルなデザインのクロッグスを見つけたのがダンスコ誕生のきっかけです。
履き心地の良いその靴は、馬の納屋でもどこに行くのにも快適。
その後、アメリカに持ち帰り改良を重ねた末に、
- dansko(デンマークの靴)
という名前を付け、販売を開始。
日常使いはもちろん、レストランや医療現場で働く人たちの靴として、機能性とデザイン性の両方に優れたシューズに仕上がっています。
ダンスコの靴は履きやすく、足や腰への負担を取り除いているのが特徴。
ダンスコの靴は以下の通り、履き心地へのこだわりを追求したモノづくりをしており、多くのファンを獲得しています。
Dansko はお客様が商品を手にするまでにコンフォート、サポート、耐久力、フィット、性能の高い標準を満たすために初期のスケッチから最終検査まで数百のステップを経て取り組んでいます。
出典:ダンスコ公式サイト
とりわけ、ダンスコのプロフェッショナルというモデルは、スリッポンタイプの快適シューズ。
サボ型で脱ぎ履きしやすく、インソールのアーチが歩行をサポートしてくれるため、ついつい足を入れてしまう快適さが魅力です。
かかとではなく、甲でフィッティングをするのも特徴。
かかとがゆるくても、甲がジャストサイズならば快適な履き心地が得られます。
ダンスコのプロフェッショナルオイルドはタフさと快適性を合わせ持つ休日最強シューズ
ダンスコのプロフェッショナルにはいくつか種類があり、形が同じでも使う革の種類が異なるモデルが存在します。
その中で、オイルドレザーを使ったプロフェッショナルオイルドは、ダンスコの中でも定番的な立ち位置のシューズ。
なめし段階で油をタップリ含ませたオイルドレザーは、とてもタフな革種です。
オイルドレザーは少しの傷ならブラッシングすれば消え、また、撥水性が高く水に強いのも特徴。
オイルドレザーの靴は天候問わず履ける気楽さがあります。
- ダンスコの構造的な履き心地の良さ
- オイルドレザーの気負わず履けるラフさ
が相乗効果を生み出し、休日使いにピッタリなシューズに仕上がっているのです。
ダンスコのオイルドレザーはマットな質感
オイルドレザーは素材として、堅牢さだけではない他の特徴も合わせ持ちます。
オイルドレザーの特徴とは、
- マットな質感
です。
一般的なスムースレザーの場合、きめ細やかな革が控えめな光沢を放ちますが、オイルドレザーの場合はツヤがないマットな質感。
エレガントというよりは、武骨でワイルドな印象の革種。
だからこそ、トラッキングシューズやブーツなどに使われることが多いです。
オイルドレザーはアメカジファッションにもばっちりハマる風合いが魅力。
ダンスコのプロフェッショナルオイルドもその例にもれず。
オイルドレザーのツヤのない表情はラフに使える印象を高め、カジュアル使いしやすい空気感を纏うのに一役買っています。
オイルドレザーの質感と見た目は、ダンスコの靴が日常使いしやすいヘビロテ靴に躍り出しやすい一因なのです。
ただ、ダンスコの靴は履きやすさからヘビロテ必至なため、どうしても避けられない問題を抱えています。
それは、
- オイルドレザーのマットな質感に飽きる
こと。
靴でも服でも起きることですが、
- 履き続けると
- 着続けると
どうしてもデザインや見た目の飽きが来ます。
オイルドレザーのマットな質感に慣れてしまい、刺激が欲しくなるためです。
とはいえ、ダンスコの靴の履き心地は他の靴では代用し難いもの。
- 靴擦れも起きにくいし、疲れにくい
というのはありがちです。
革の種類を変えてもう1足ダンスコの靴を購入するのも1つの手ですが、なにぶんお金が掛かります。
ダンスコの靴は定価で20,000円を超えますから、ポンポンと買える靴ではないですからね。
そんなときに活用したい、
- ダンスコのオイルドレザー靴の印象を変える方法
があります。
ダンスコのオイルドレザーの印象を変える方法
ダンスコのオイルドレザー靴の印象を変える方法とはズバリ、
- ワックスでツヤを出す
こと。
靴用ワックスを塗って磨けば、たとえマットな質感のオイルドレザーでもツヤが出せます。
ワックスは鏡面磨きに使うこともある、革靴にツヤを与えるための道具です。
ダンスコのオイルドレザー靴のアッパー(甲革)全体にワックスを薄く塗り伸ばせば、オイルドレザーに控えめなツヤが出せます。
ポイントはあくまで薄く塗り広げること。
鏡面にまで仕上げてしまうと、歩いて負荷がかかったときにワックスがひび割れて革の風合いを損ねます。
実際にやってみるのが手っ取り早く伝わるため、早速実践していきますね。
お手入れするのはこちらのシューズ。
ブラックのプロフェッショナルオイルドです。
履き続けて5年以上経つ靴。
これまでに油性の靴クリームで磨く機会もあったため、完全なマットな状態ではないですが、ワックスを薄塗りしてツヤをワンランクアップさせることに。
ツヤ出し手順は以下の通りです。
- ワックスを塗る
- 豚毛でブラッシング
- 磨く
- 山羊毛でブラッシング
使う道具はというと…。
- 靴用ワックス
- クリーム塗布用ブラシ
- 豚毛ブラシ
- ハンドラップ
- 磨きクロス
- 山羊毛ブラシ
上記の6つのアイテム。
では、ツヤ出し作業開始です。
ワックスを塗る
まずはダンスコのオイルドレザーにワックスを塗っていきます。
汚れがひどいときは、靴クリーナーでまずは汚れを落としてからワックスを塗ってください。
使うのは、サフィールノワールのビーズワックスポリッシュ。
ワックスの中では比較的柔らかなワックスなので、革全体に満遍なく塗り広げやすいです。
ワックスを塗るときはクリーム塗布用のペネトレィトブラシを使うと便利。
理由はダマを作ることなく、薄く均一にワックスを塗れるから。
手が汚れないのも良い点です。
ブラシに少量のワックスを付けます。
このくらい。
たくさんは不要です。
薄く塗り広げるイメージで塗ります。
アッパー全体に行き渡らせるように。
片方に塗り終わったら、もう片方の靴にも。
オイルドレザー全体にワックスを塗り終わったら次の工程へ進みましょう。
豚毛でブラッシング
ワックスを塗った後は、豚毛ブラシでワックスをなじませます。
豚毛ブラシは比較的毛が硬いのでワックスを塗り伸ばすのにピッタリ。
ブラッシングしていきます。
先ほど塗ったワックスを革になじませましょう。
ワックスのダマが残っていないかを確認しながら、ワックスを革に擦りこむようにブラッシング。
ワックスが有色なら、ブラシもその色専用のものを使いましょう。他の色のクリームが付いたブラシを使うと色移りが起き、革の風合いを損ねる原因になります。
両足ともブラッシングしてワックスをなじませたら次の作業へ。
磨く
ブラッシングの後は、クロスで磨きます。
生地の目の細かい磨き用のクロスがおすすめです。
指に磨きクロスを巻き付けてから、ハンドラップで少量の水を含ませます。
そして、磨いていきましょう。
力を加えず優しく。
円を描くようにクロスを滑らせます。
クロスで全体を磨いていくうち、控えめなツヤが出てくるのがわかるはず。
片方の靴が終わったら、もう片方の靴も磨き上げ。
この時点でもツヤは十分出ていますが、もうひと手間加えるとツヤの美しさがワンランクアップします。
山羊毛でブラッシング
最後のもうひと手間とは、山羊毛ブラシでの仕上げ。
ブラッシングして、ワックスをより均一な状態に仕上げるのです。
山羊毛ブラシは毛先が細く繊細なため、ワックスを均す効果が高く、革靴のツヤをより自然で上品な光沢へと昇華させます。
この記事では、とても柔らかな毛先を持つブートブラックのフィニッシングブラシを使うことに。
クロス同様、山羊毛にもほんの少し水を付けると、ワックスを均す効果が高まるのでおすすめです。
少量の水を付けた山羊毛でブラッシングしていきます。
山羊毛のブラッシングは優しく。
磨きクロスと同じく、円を描くようにクルクルと回しながら力を入れずにブラッシングします。
アッパー全体をブラッシングしたら作業完了。
オイルドレザーの仕上がりはこのように。
しっかりツヤが出ましたね。
オイルドレザーの元々の風合いから一変。
光沢は通常のスムースレザー以上です。
一目でオイルドレザーとは思えない仕上がり。
ワックスを塗ったことで、上品な印象を与えられましたよ。
ダンスコのオイルドレザーのツヤ出し前後を比較
ダンスコのオイルドレザーにワックスを塗った効果がどれほどかを、作業前後の状態を比較して見てみます。
元々、ツヤ出し効果の高い靴クリームで仕上げていたため、ビフォー状態でも若干のツヤがありますが、ワックスで磨いた後は明らかに輝きが増しています。
光り方が強く、よりエレガントな見た目になりました。
マットな質感で武骨な雰囲気のオイルドレザーですが、ワックスで磨くと大きく印象が変わるのです。
ワックスで磨いた効果が十分確認できましたよ。
ヘビロテしてマンネリ気味になったオイルドレザー靴は、お手入れで見た目を変えれば新たな気持ちで楽しめます。
- ダンスコの快適な履き心地は絶対に捨てられない
- けれど見た目の印象を変えてマンネリを打破したい
そんな人は、ワックスを塗ってエレガントな見た目にしてみてください。
ダンスコのオイルドレザー靴の見た目を変えてマンネリ打破
本記事では、ダンスコのオイルドレザー靴を磨いてツヤを高める方法をご紹介しました。
ダンスコは快適な履き心地ゆえにヘビロテする靴。
とりわけ、オイルドレザーを使ったプロフェッショナルオイルドは履き心地の良さとタフさを合わせ持つ優秀シューズ。
それこそ毎日履くレベルでストレスフリー。
だからこそ、デザイン面で飽きが来やすい弱点が。
いくら優秀なシューズでも見た目に飽きたら気分が上がりません。
テンションが上がらないけれど、履き心地は捨てられないというジレンマを抱えることに…。
そこでおすすめしたいのが、オイルドレザーにワックスを塗って革にツヤを出す手法。
オイルドレザーに輝きを与えれば、見た目が一変。
元々のオイルドレザーの武骨な印象からエレガントな雰囲気へと様変わり。
同じ靴でも新鮮な気持ちで楽しめます。
ワックスを塗って磨くだけの簡単お手入れ方法で靴の印象をガラリと変えられるため、新たに靴を買うためのお金も節約できます。
ダンスコの靴の見た目に飽きてしまった人は、ぜひお試しください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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