そんな人は靴紐を購入して交換しましょう。
ただ…。
何の変哲もない靴紐に変えるだけでは面白くありません。
この機会に上質な靴紐に交換すれば、足元がエレガントに。
気分が上がる足元になりますよ。
ここで浮かぶ1つの疑問。
上記の答えの1つがワックスシューレースです。
ワックスシューレースは、シューレースブランドのT.S.BRANDが展開する靴紐です。
ワックスシューレースの特徴は、名前の通りワックスを塗りこんだロウ引きシューレースであること。
美しいツヤを放つエレガントな靴紐です。
先端には真鍮製の金属セルが付けられ、抜群の高級感を誇ります。
本記事ではワックスシューレースの詳細をレビューします。
- 靴紐だけ買いたい
- 高級感のある靴紐に交換したい
- ワックスシューレースのディティールが知りたい
靴紐が汚れたら交換推奨
靴紐が汚れてきたとき、そのまま放っておくのはいただけません。
というのも、汚れた靴紐は靴の見た目を損なうから。
いくらアッパーがきれいでも、靴紐が汚れていてはいまいち締まらない印象に。
せっかくの靴の雰囲気や表情が台無しになります。
汚れた靴紐は交換して常にきれいにするのがおすすめ。
きれいな靴紐は靴の美しさをキープするどころか、あたかも新品のような印象にさえ昇華します。
ただ、普通の靴紐に交換するのでは面白くありません。
どうせなら、高級感あふれる靴紐に交換してエレガントな足元を演出するのがおすすめです。
T.S.BRANDのエレガントなワックスシューレース
この項目で紹介します。
それがこちら。
ワックスシューレース(WAX’ SHOELACE)です。
より詳しくいうと、ワックスシューレースシリーズの1種のドレスシューレースという商品。
ちなみに、長さは81cm。
パッケージから出してみますね。
職人の手作業で生み出す極上のツヤを持つ、
- T.S.BRAND(ティーエスブランド)
の靴紐です。
T.S.BRANDは組紐工場が生み出したファクトリーブランド。
津田製紐株式会社が手がけています。
紳士靴に適した細身のシューレースです。
シュッとした紐のラインが上品さを際立たせます。
きれいな丸みと太さにこだわったドレスシューレース、もっと詳しく見ていきましょう。
紐が放つツヤ
ワックスシューレースの大きな強みは、職人の方々によって表現された深みのあるツヤです。
ドレスシューレースは綿紐にロウ引き加工してあります。
手作業による1,500回に及ぶロウの塗り重ね。
それにより、ロウが紐の芯に染み渡って深いツヤが出ます。
一層一層塗り重ねるロウ引きが紐の芯まで浸透。
深みのある独自のツヤとしっとりとした肌触りを生み出す逸品に仕上がっています。
しっとりとした肌触りで何とも上品。
上質なロウだからこそ、エレガントな表情が出せるわけです。
繊細に計算された紐幅と厚みは靴になじみ、耐久性も兼ね備えたシューレース。
ディティールにこだわり抜いた、上品で気品のある靴紐に仕上がっていますよ。
富士山の伏流水で染色
ワックスシューレースの特徴の1つが独自の技法によって生み出されるきめ細やかな柄模様。
富士山の伏流水で染め上げています。
富士山の湧き水は、発色が艶やか。
様々な色合いを表現するにはピッタリです。
豊かな色彩を楽しめます。
注意書きの通り、ドレスシューレースは染色ロットにより色味が多少異なる場合があります。
引き締まった輝きの金セル
紐の先端には真鍮製セルが付いています。
ゴールドの鈍い輝きを放つ真鍮セルは、ロウ引きされた組紐とともに経年変化。
愛用し続けるとともに、時間の流れを感じる靴紐です。
使えば使うほど愛着がわきますよ。
ダークブラウンの紐にゴールドの差し色。
オシャレです。
金セルは重厚感があり、ワックスシューレースのツヤと絶妙に調和しています。
ワックスシューレースの製法
この項目では、ワックスシューレースの製法についてザっとまとめます。
以下はT.S.BRAND公式ページを参照しています。
工程1|管巻き
まずは、仕入れた綿糸を管に巻きます。
原糸を2~4本とさまざまに合わせることで、紐の厚みや仕上がりに違いを出す工程です。
工程2|製紐
次に、綿糸を巻いた管を製紐機にかけます。
糸から紐に変わる段階です。
糸を繋ぎ足す際に、
- 傷を付けない
- 結び目が出ない
上記に気を付けて紐の織り上がりをキッチリ見極めます。
次々に流れて勢い良く回転していく生成の糸の中、わずかな不良を見つける難しい工程です。
工程3|綛巻き
ここでは、紐を種類ごとの長さで輪状に巻いていきます。
ロウ引きや染色がしやすいようにキレイに巻くのがポイントです。
工程4|染色
紐は富士山の伏流水を用いて染色します。
この作業を経ることで、色鮮やかな色彩が生まれるのです。
工程5|蝋引き
続いて、蝋引きです。
機械に掛けて職人の方々が手作業でロウを一層一層塗り重ね。
美しいツヤを紐に与えていきます。
工程6|セル付け
金セルを付ける際は、気温や湿度で接着剤の配分を調節。
金セルチップの1つ1つに注意を払って取り付ければ、ワックスシューレースの完成です。
このように、丹精込めて作られたワックスシューレース。
製法を知ればより愛着がわくこと必至です。
ドレスシューレースの仕様概要
この項目ではドレスシューレースの詳細をまとめます。
項目 | 詳細 |
ブランド | T.S.BRAND |
用途 | フォーマルシューズ用 |
素材 | 紐:綿100% メタルチップ:真鍮製 |
太さ | 約2mm |
カラー | ブラック ダークブラウン |
サイズ | 81cm(シューホール数5~6穴に対応) 71cm(シューホール数4~5穴に対応) |
価格 | 1,210円 |
ファクトリーブランド「T.S.BRAND」
さて、ここではブランドの紹介を。
T.S.BRANDは、富士山のふもとで組紐製造を営む町工場の津田製紐株式会社が手掛けるファクトリーブランドです。
T.S.BRANDは、ロウ蝋引き技術を活かした独特の穏やかな気品をもつ靴紐を展開。
革靴をより上品に演出するシューレースをラインナップしています。
ちなみに、津田製紐株式会社は高付加価値の紐製品を作り続けているメーカーです。
津田製紐株式会社がワックスシューレースにかける思いには並々ならぬものがあります。
靴紐は主に海外生産で大量に製造する状況下で、ディティールへのこだわりが希薄になっていることを危惧した津田製紐株式会社が生み出したシューレース。
長年の紐作りの技術を結集し、作り手としてのこだわりを詰め込んだ逸品。
靴紐の素晴らしさを提唱し、
- 靴紐のディティールが変わると靴の表情がより洗練されたものへと変わる
上記を伝えるために生まれたアイテムです。
T.S.BRAND独自のロウ引き加工が生むツヤ。
そして、ハリ。
靴紐を付け替えるだけで誰でも簡単に足元をドレスアップ。
新たなファッションツールとして、ワックスシューレースは誕生したのです。
ワックスシューレースを革靴へ装着
では、ワックスシューレースを革靴に着けてみます。
装着するのはこちらの革靴。
シェットランドフォックスのハンプトンです。
オリジナルの靴紐も良いのですが、気分を変えたいので交換することに。
早速、もともとの靴紐を外して、ワックスシューレースを通していきます。
パラレル結びで装着。
仕上がりはこんな感じです。
交換前後で比較してみます。
ドレッシーな印象に変わりましたね。
足元がスッキリして上品さアップ。
蝋引き靴紐ならではの美しさが表れています。
金セルがまた良い表情ですね。
もう1足、チャッカブーツの靴紐をワックスシューレースに交換してみます。
チャーチのライダーの靴紐にワックスシューレースを装着。
金セルが上品です。
スエードのアッパーに靴紐が良く映えます。
ゴールドの金セルが控えめなアクセントとなって足元を彩ります。
この図は81cmのシューレースですが、ワックスシューレースには71cmのバリエーションもあります。
てことで、購入。
向かって右側の靴のみ71cmの靴紐に替えてみました。
10cmひもが短くなるだけで、靴の雰囲気が変わります。
両足とも71cmの靴紐へと交換した図がこちら。
シューホールの数に応じてワックスシューレースの長さを変えれば、革靴の雰囲気がよりスタイリッシュに。
靴紐を替えれば気分も変わりますから、気分転換にピッタリですよ。
高級感で足元演出!ワックスシューレース
本記事ではT.S.BRANDのワックスシューレースをレビューしました。
ワックスシューレースのドレスシューレースは、フォーマルな革靴にピッタリなドレッシーでエレガントな靴紐です。
価格は1,000円を超える高級品ですが、それ以上の価値があります。
汚れた靴紐を交換したいと思い立ったら普通の靴紐ではなく、ちょっと奮発してワックスシューレースに交換しましょう。
足元がエレガントになり、外出が楽しみになりますよ。
ロウ引きの艶やかなツヤを体験してみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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