革靴を履いていて、ふと目を落とすと、
- 靴紐がほどけていた
なんて経験は誰しもがあるでしょう。
結び直しても、またすぐにほどけてしまうとストレスですよね?
靴紐の結び方を変えてもあまり効果がなくてガックリ…、なんてことも。
困ってしまいます。
でも、あきらめないでください。
結び方でダメなら、靴紐自体を替えましょう。
ロウ引きの靴紐なら、結び目がしっかり噛み合い、歩いていてもほどけません。
紐の表面がロウで覆われたロウ引き紐なら、靴紐同士がすべることなくかみ合った状態をキープできます。
靴紐を交換するだけの簡単作業で結び目がほどけるストレスから解放されますよ。
ということで、本記事では靴紐をほどけにくくするロウ引き紐を紹介します。
- 靴の紐がほどけやすくて困っている
- ほどけにくい靴紐が欲しい
- おすすめのロウ引き紐が知りたい
靴紐で変わるフィッティング

革靴のフィッティングは重要です。
履きやすさや歩きやすさに直結しますからね。
革靴自体のサイズやラスト(木型)が足にあった形状をしているのが大事なのはいうまでもないのですが…。
靴紐(シューレース)もまた、フィッティングを左右する大事な要素。
靴紐は革靴の羽根を押さえ、アッパーと足を密着させる大事な役割を持っています。
そして、靴紐の締め付け具合や結び方でフィッティングは変化します。
きつく締め付ければ足にピッタリ密着し、歩きやすさが向上。
逆に、靴紐をゆるめるとリラクシンなフィット感に。
ゆるすぎると革靴がすべり、靴ずれが起きたりする弊害も。
以下のような、靴紐の羽根への通し方の種類によっても革靴の履き心地が変わります。
靴紐は革靴のフィッティングに強い影響を与える、重要なポジションを担っているのです。
いつの間にかほどけている靴紐

革靴のフィッティングを左右する靴紐ですが、ちょっとした悩みも生まれます。
それは歩いているうちに、いつの間にか靴紐がほどけてしまうこと。
家を出るときしっかり結んだ靴紐が、
- 気付かないうちに結び目がほどけていた…
なんてことは日常のあるあるです。
靴紐がほどけていると、革靴の足へのフィッティングが悪くなります。
長時間その状態が続くと、知らず知らずのうちに足に負担を掛けることに…。
また、靴紐がほどけてプラプラしているのは単純に格好悪いです。
靴紐がほどけると起きるトラブル
靴紐がほどけたときに起きるトラブルを深堀りしてみましょう。
靴紐がほどけると、以下のデメリットが生まれます。
- 靴の見た目が悪い
- 歩きにくく転ぶリスクが高まる
- フィッティングが落ちる
靴の見た目が悪い
靴紐がほどけていると靴の見た目が悪いです。
靴紐がダランと垂れ、歩くたびにピョコピョコと暴れます。
決してスタイリッシュとはいえません。
靴紐は常に結んだ状態で凛とした雰囲気を漂わせたいものです。
歩きにくく転ぶリスクが高まる
靴紐がほどけていると、歩いているときに転ぶリスクが高まります。
長く垂れた靴紐を踏んでしまい、バランスを崩すことがあるからです。
階段では特に危険。
また、長い紐はエスカレーターなどの隙間に巻き込まれる可能性もあります。
安全面からも、靴紐はしっかり結ばれていないと困るのです。
フィッティングが落ちる
靴紐がほどけていたり、緩んでいると、靴のフィッティングが落ちます。
普段の生活で靴のフィット感を意識する機会はあまりないかもしれませんが、これ、とても重要です。
体育の授業なんかを思い出してもらうと分かりやすいですが、50m走の前には運動靴の靴紐が緩んでいないか、確認しましたよね?
靴紐が緩んでいると、靴が脱げそうになり、足の力が靴までしっかり伝わりません。
それは歩くときも同じ。
靴紐がしっかり締まっていないと、知らず知らずのうちに足に負担がかかり、長時間歩いていると疲れやすくなるなどの弊害が生じます。
靴紐がほどけていないか・緩んでいないかを確認するのはとても大事なことです。
靴紐がほどけるのはなぜ?

靴紐がほどけてしまうのはなぜかといいますと…。
歩くときの衝撃と靴紐の素材が大きく影響します。
というのも、歩くときの振動は靴ひもを緩める原因になります。
靴を履いて歩いているとき、靴は上下前後に激しく振られ、靴には常に振動が加わっている状態です。
このとき、靴紐にも力が加わっています。
1度や2度の振動では影響がなくても、靴を履いて歩くことはその力を数百・数千と加えることに…。
繰り返しの力がかかり、靴ひもの結び目が徐々に緩み、最終的にほどけてしまうのです。
さらに、ここに靴紐の素材の影響が乗ります。
たとえ、結び目に振動が加わったとしても、靴紐同士がしっかり噛み合っていれば緩みません。
ただ、靴紐の表面が滑りやすいと噛み合わせの力が弱くなり、歩行時の振動に負けてしまいます。
結果、結び目が緩みやすくなるというわけです。
靴紐がほどけるのを防ぐ対策方法

靴紐の結び目をほどけにくくするには、以下の2つの方法があります。
- 結び方を変える
- 靴紐を替える
結び方を変える

靴紐の結び方はほどけにくさを左右します。
一般的な靴紐の結び方は、いわゆる蝶結び。
シューレースノットやボウノットとも呼ばれる結び方です。
歩いているとほどけてしまうのは蝶結びをしている人が多いでしょう。
しかし、結び方を変えればほどけにくい結び目を作れます。
蝶結びの左右の輪を持ち、1回片結びをすると靴紐がほどけにくくなります。
以下の警視庁のウェブサイトで写真付きで結び方が解説されていますのでチェックしてみてください。
警視庁ウェブサイト「靴ひものほどけにくい結び方」より
しかし、靴紐の結び方を覚えるのは手間です。
自分の結び方を確立している人にとってはなおのこと。
出先で靴紐がほどけてサッと結びたいときに、
では困ります。
そこで、結び方を変えたくない人は、靴紐自体をほどけにくいものに替えることをおすすめします。
靴紐を替える
靴紐を替えることでも、靴紐のほどけにくさは改善します。
靴紐は、表面がツルツルとした素材であったり、丸い紐だとほどけやすくなります。
結んだときに表面の摩擦が効きづらく、紐同士が滑ってしまうからですね。
つまり、表面がザラザラしていたり、丸紐でなければ滑りにくく、ほどけにくい靴紐ということ。
具体的にいえば、ロウ引き紐や平紐を使うと、靴紐の結び目がほどけにくくなります。
ロウ引き紐とは、紐の表面をロウやシリコンで加工した靴紐です。
ロウ引き加工によって、靴紐表面のツルツルさが緩和され、靴紐同士の噛み合わせが良くなるのです。
ロウ引き紐は見た目もスタイリッシュ。
フォーマルな革靴に通すと、より洗練された雰囲気に仕上がります。
また、平紐は紐断面が長方形や楕円型になる靴紐。
丸紐に比べ、結び目の引っ掛かりが強く、ほどけにくいのが特徴です。
ただ、平紐は丸紐に比べカジュアルなアイテムなので、フォーマルシューズには不向き。
カジュアルな革靴やスニーカーにおすすめです。
- 強度は高いが、ほどけやすい
- 柔らかな締め付け感
- フォーマルな印象が強い
- ほどけにくいが、強度は低い
- 硬めの締め付け感
- カジュアルな印象が強い
紗乃織靴紐(さのはたくつひも)のロウ引きひも
さて、この記事では、ほどけにくくなる…。
いや、ほどけない靴紐を紹介します。
靴紐がほどけないとは僕自身が数年使った経験によるものです。靴紐の締め具合など個人差はありますので、あらかじめご了承ください。
結び目がほどけない靴紐がこちら。

紗乃織靴紐(さのはたくつひも)です。
紗乃織靴紐は、メイドインジャパンの靴紐ブランド。

丸紐の70cmの靴紐です。

紗乃織靴紐は6種類の長さで展開されています。

革靴のシューホールの数によって、適した長さを選べる仕様です。
靴紐の長さ | 適用シューホール数 |
60cm | 2~3穴 |
70cm | 3~4穴 |
80cm | 4~5穴 |
90cm | 5~6穴 |
100cm | 6~7穴 |
120cm | 7~8穴 |
紗乃織靴紐のシューレースは、日本の職人の方々の手で、紐の一本一本が仕上げられています。
紗乃織靴紐の特徴は、丁寧に蝋付け加工された靴紐であること。

紐の結び目をしっかりと、しなやかに結束できます。

嚙み合わせが良いです。
靴紐の先端にはアンティーク仕上げの金属セルを採用し、エレガントさを感じる仕様。

表面をロウで加工しているので耐久性が高く、丈夫です。
固いけど、しなやか。

紐がギュッと締まる感覚を味わえます。
相反する特性のバランスが取れた、至極の逸品です。
革靴のシューレースをロウ引きひもに交換
この項目では、靴紐がほどけやすい革靴に、先ほど紹介した紗乃織靴紐を実装する様子をお見せします。
靴紐の交換作業です。
靴紐を交換するのはこちらの革靴。

コールハーン(COLE HAAN)のヌバックレザーシューズ。
もともとネイビーの丸紐が付いているのですが、少しほどけやすいです。

ご覧の通り、表面がサラサラとした、引っ掛かりが弱い靴紐だからですね。

紗乃織靴紐に交換して、結び目がほどけるストレスから解放されようという魂胆です。
では、早速外していきます。

取り外し完了です。

そして、紗乃織靴紐を通していきます。

パラレル結びで通しました。

結び目がキッチリ締まり、嚙み合っています。

結び目が安定していると見た目もスッキリ。

金属セルが美しさをブーストしています。
紗乃織靴紐はロウ引きのため、固いのも特徴。
試しに引っ張ってみます。

このように。

立ちます。
これだけ固さがあると結び目の安定感が抜群。
歩行時の振動にも負けず、結び目が緩みません。

靴紐がほどけないと、外出時の安心感が段違い。
靴紐がほどけるストレスは1回1回は大したことがなくても、塵も積もれば山となります。
紗乃織靴紐は、そのちょっとしたストレスを解消する便利アイテムです。
靴紐をほどけなくして、シューズライフを快適に過ごしましょう。
元々の靴紐をほどけにくくするケア用品
靴紐を交換すれば、ほどけにくくなるとはいっても…。
元々の靴紐の色やデザインが気に入っているから靴紐は替えたくない!
なんて人もいらっしゃるでしょう。
そんなときは、
- シューレ-スタイトリキッド
を塗れば、靴紐がほどけにくくなります。
日本シューケア用品メーカー「コロンブス」のシューレースタイトリキッドは、靴紐に塗るだけで結び目がほどけにくくなる優れものです。
樹脂の1種「PVA(ポリビニルアルコール)」を含み、結び目に塗るとPVAが固まってがっちりホールドしてくれます。
靴紐の結び目にシューレースリキッドを垂らしてきつく締めた後、乾燥させるだけで効果を発揮するお手軽アイテムです。
靴紐のほどけやすさから解放されます。
- 紗乃織靴紐のデザインがどうもしっくりこない
- 元々の靴ひもを替えたくない
上記に当てはまる人は、シューレースタイトリキッドをチェックするのがおすすめです。
ロウ引きひもでほどけにくい結び目を手に入れよう

本記事では、靴紐の結び目をほどけにくくする方法について書きました。
靴紐がいつの間にかほどけているとストレスです。
見た目が悪く、知らず知らずのうちに足への負担もかかります。
靴紐をほどけにくくするための方法は2つ。
- ほどけにくい結び目を採用するか
- 靴紐自体を替えるか
ただ、ほどけにくい結び目を覚えるのは大変。
外出先で靴紐がほどけているのに気付いたとき、咄嗟にできないのでは意味がありません。
靴紐自体を変えるのが、手っ取り早く確実な方法です。
靴紐をロウ引き紐に交換すれば、結び目の紐同士がしっかりと噛み合い、ほどけにくくなります。
靴紐がほどけるストレスから感単に解放されるのでおすすめです。
紗乃織靴紐なら、見た目もスタイリッシュで革靴の雰囲気が引き締まります。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!







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