革靴の印象は何によって決まるでしょうか?
靴の形状や色、革質によって革靴がまとう印象が異なることは当然のことながら、
- 靴ひも(シューレース)
も重要。
履き心地はもとより、靴ひもが革靴の見た目に与える影響というのは思いのほか大きいものです。
靴ひもを替えるだけで、革靴の雰囲気がガラッと変わることも珍しくありません。
- いつもの革靴、マンネリ化してきた…
そう感じている人は、靴ひもを替えて靴の雰囲気を変えてみるのも1つの手段。
紗乃織靴紐(さのはたくつひも)は蝋引きの重厚感ある靴ひもです。
金セルを採用した美しい見た目だけでなく、丈夫でほどけにくい実用性を兼ね備えた高級品。
既存の靴紐から紗乃織靴紐(さのはたくつひも)に交換すると、革靴の雰囲気が一変。
洗練した印象へと昇華します。
本記事では革靴の靴ひもを紗乃織靴紐(さのはたくつひも)に替えて革靴の雰囲気がどのように変わるかをレビューしました。
靴ひもを替えるだけで気分転換ができます。
という人も、ぜひご覧ください。
靴ひもを変えることで得られる効果
革靴の靴ひもを変えることで、得られる効果とは何でしょうか?
大きく、以下の2点があります。
- 靴の印象が変化する
- 靴ひもの汚れをリセットできる
それぞれ説明しますね。
靴の印象が変化する
まず1つ目は冒頭でも述べたように、靴の印象が変化するということです。
例えば、もともと黒い靴ひもが付いていた革靴に、茶色い靴ひもを付け替えてみるとどうなるでしょうか。
少し遊びがきいて、カジュアル度が増しますよね?
平ひもを丸ひもに変えれば、カジュアルチックな雰囲気を、フォーマルな装いに寄せることも可能です。
靴ひもを変えるだけでも、見慣れた靴がいつもと違った印象になります。
気分一新、新鮮な気持ちでその靴を楽しめるようになるのです。
そんな人には、靴ひもの交換を提案します。
靴ひもの汚れをリセットできる
靴ひもを変えることで得られる2つ目の効果。
それは靴ひもの汚れをリセットできること。
革靴は日々履き続けていくことで、少しずつ汚れていきます。
汚れた革靴というのは見た目がみすぼらしくなってしまって、清潔さを感じられません。
そうなったとき、アッパーやコバであれば、靴磨きやお手入れによって汚れを除去することでキレイな状態を保てます。
ただ、革靴のお手入れ後、
と感じること、ありませんか?
その原因はもしかしたら、靴ひもにあるかも。
靴ひもが汚れていると、ほかの部分がきれいでも、イマイチ美しさに欠けます。
黒い靴ひもだと汚れは目立ちませんが、茶色やその他淡い色の靴ひもだと汚れが目立ち、靴の魅力が半減…。
靴磨きと同時に、靴ひものクリーニングをすることもおすすめ。
ですが、汚れに気づいたタイミングで思い切って靴ひもを交換するのも選択肢の1つ。
汚れた靴ひもから新しい靴ひもに変えるだけでも、靴の見た目はかなり改善します。
革靴の靴ひもを紗乃織靴紐(さのはたくつひも)に変えてみる
ここからは実際に靴ひもを交換する作業をしていきます。
靴ひもを交換するのはこちらの靴。
色は茶。
この革靴は購入当時の靴ひものまま。
標準装備の靴ひもです。
現時点でもきれいな状態ではありますが、少し雰囲気を変えるために靴ひもを交換します。
交換先の靴ひもはというと。
こちら。
- 紗乃織靴紐(さのはたくつひも)
といいます。
オシャレな袋に梱包されています。
袋から靴ひもを取り出すとこんな感じ。
ロウ引き(靴ひもの表面にロウを引くこと)の丸ひもタイプで長さは80cm。
色はダークブラウン。
他のバリエーションとして、平ひもタイプや長さが異なるものがあります。
紗乃織靴紐の詳細は後ほど述べるとして…。
とにもかくにも、靴ひもを交換します。
まずは今までつけていた靴ひもを外します。
もともと靴に付いていた靴ひもを外した段階で、これから付け替える「紗乃織靴紐」の長さを比較してみましょう。
元々付いていた靴ひもと、紗乃織靴紐を並べてみますね。
ほぼ同じ長さ。
これ、事前に靴ひもの長さを測定してその長さに合った「紗乃織靴紐」を購入した、というわけではありません。
「紗乃織靴紐」の外装の袋の裏面に長さの目安がしっかりと書いてあるのです。
靴の穴(アイレット)の数を目安に「紗乃織靴紐」の長さを選べるようになっています。
靴紐の長さ | 適用シューホール数 |
60cm | 2~3穴 |
70cm | 3~4穴 |
80cm | 4~5穴 |
90cm | 5~6穴 |
100cm | 6~7穴 |
120cm | 7~8穴 |
上記の穴の数を目安に、靴ひもを結んだ際の結び目のゆとり具合なども考慮して、好みの長さを選びましょう。
靴の形状や大きさによって長さの目安が多少異なる場合もあります。不安があるのであれば、もともと付いている靴ひもの長さを実測して確実を期しましょう。
さて、もともとの靴ひもを外し終えた後は、あらためて「紗乃織靴紐」を取り付けていきます。
今回はほどけにくいパラレル結びを選択。
靴ひもを通していきます。
できあがりはこのように。
「紗乃織靴紐」への靴ひも交換作業が終了です。
靴の羽根部分に近づいて見てみましょう。
靴ひもの網目が際立ち、重厚感が感じられるようになりました。
靴ひも交換前後でも比較してみます。
靴ひもの色味が変わったので、印象も大きく異なっています。
元々、ブラックだった靴ひもがダークブラウンになることで、革靴自体の色であるブラウンとのなじみがより自然になりました。
「紗乃織靴紐」はある程度の硬さを持っているため、結んだ後の形を保ちやすいです。
靴ひもの形が崩れていないことも分かりやすい変化ポイントです。
ブラウン系統の色味の調和がふんわりとした雰囲気を放ちつつも、靴ひもがへたらずシャキッとしています。
凛とした表情も垣間見え、バランス良い仕上がりに。
一見、地味に感じる靴ひも交換ですが、確実に靴の見た目を変えるのです。
試しにもう1足も交換。
ウィングチップの革靴です。
ダークブラウンの靴なので、同じくブラウンの紗乃織靴紐に替えてみます。
仕上がりはこちら。
丈夫でしっかりとした靴ひもなのでやはり引き締まります。
革の色となじみ、もともとの革靴の雰囲気を崩さずに上品さをプラスできますよ。
紗乃織靴紐(さのはたくつひも)とは
ここからは紗乃織靴紐について詳しく紹介します。
紗乃織靴紐はシューケア用品メーカーである株式会社アールアンドデー(R&D)が販売しているシューレースシリーズの一種。
1組1000円を超える、シューレース界では高級な部類の靴ひもです。
ただ、伊達に高額なわけではありません。
紗乃織靴紐はそれだけの価値がある靴ひもなのです。
その特長を見ていきましょう。
紗乃織靴紐の特長
紗乃織靴紐は長年をかけ開発した、独自配合のロウを手作業で染み込ませた後、時間をかけ乾燥させて仕上げた靴ひも。
いわゆる、
- ロウ引き
の靴ひもです。
ロウが染み込んでいることによって、一般的な靴ひもよりも耐久性が高く、ほどけにくくて結び目の形を維持しやすいという特長を持ちます。
ひもの先端は金属セル仕様。
アンティーク仕上げの金属セルは耐久性と高級感を合わせ持ち、靴の雰囲気を上品なものに変えてくれます。
ちなみに先ほど外したリーガルの靴ひもを見てみると…
靴ひも先端のセルはプラスチック仕様でした。
金属セルの方が重厚で高級感が高めです。
靴に付けてみても、金属セルは見栄えが良いです。
金属はプラスチックよりも重さがあるので、靴ひもの先端に金属セルがあるとその重みで垂れてしまうかと思いきや。
ロウ引きであるために靴ひも自体に硬さがあり、金属セルでもしっかりと支えてくれます。
結び目の形状をバッチリ維持してくれますよ。
紗乃織靴紐にはいくつかの種類があり、先ほど紹介した靴ひもの長さの他に、
- ひもの形状
- 色
について、バリエーションがあります。
- 丸ひも
- 平ひも
- ひもの裏表を気にせずに、簡単に靴に通せるのが便利な点である丸ひも
か、
- 裏表に気を配りながらひもを通す必要があるものの、靴ひもを通す穴(アイレット)をしっかりホールドできてより良いフィット感が得られる平ひも
か…。
好みによって選びたい靴ひも。
- 黒色
- 茶色
靴の色に合わせ、ブラックとダークブラウンをラインナップ。
種類としては少ないですが、どちらも鉄板の色。
この2色だけでも多くの靴をカバーできます。
自分の靴に合った紗乃織靴紐を見つけてみてください。
紗乃織靴紐(さのはたくつひも)で革靴をより上品に
本記事では紗乃織靴紐のレビューを通して、その魅力を書きました。
普段は意識することも少ない靴ひもですが、意外にも靴の印象を左右する要素です。
マンネリ気味で飽きてしまった靴や靴ひもの汚れが気になる靴を持っている人は、靴ひもの交換を試してみてください。
靴の雰囲気をが変わると気分が一新され、新たな気持ちでその靴を楽しめます。
交換する靴ひもが紗乃織靴紐であれば、上品さをプラス。
さらに、ロウ引きによる水汚れへの強さ・丈夫さを合わせ持つため、機能面でも優れた効果を発揮します。
ぜひお試しください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考にになれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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