そんな疑問を解消すべく、レーダーフレーゲの詳細について書いていきます。
タピールのレザーケア用品の1種、レーダーフレーゲ。
具体的にどんなアイテムなのか、いまいちイメージしにくいですよね?
レーダーフレーゲ。
謎の響きです。
なじみのないのは当然。
ドイツ語ですからね。
レーダー(Leder)はドイツ語で革の意。
フレーゲ(Pflege)とは手入れを意味します。
つまり、レーダーフレーゲとは、
- 革の手入れ
という意味。
その名の通り、革のお手入れにピッタリなアイテムです。
レーダーフレーゲは乳液タイプのワックス。
天然成分のみを配合し、革に負担をかけずに栄養とツヤを与えます。
レーダーフレーゲを革に塗るだけで、革を乾燥から守り長く愛用できます。
革の風合いを美しくキープできるのも良いところです。
本記事ではタピールのレーダーフレーゲの詳細と使用感をレビューします。
- レーダーフレーゲってどんな製品なの?
- レーダーフレーゲの詳細を知りたい
- レーダーフレーゲの使用感は?
タピールのレーダーフレーゲをレビュー
上記の疑問に答えます。
大切な皮革製品と末永く付き合っていくため、おすすめしたい乳液タイプのワックス。
それがレーダーフレーゲです。

ワックスといっても靴用ワックスのようなものではなく、ローションのような使い心地のケア用品です。
使用感は後ほど解説しますね。
レーダーフレーゲはガラス製の容器に入っています。

容器背面にはドイツ語が。

なんのことやら。
よくわかりません。
ですが、ご安心を。
側面に日本語表記があります。

使い方が書いてあるので、よく読んでおきましょう。
とはいっても、レーダーフレーゲの使い方はいたって簡単。
直感的に使えるシューケア用品です。
後ほど、使い方を解説します。
さて。
レーダーフレーゲをクロスに取ってみます。

トロリとした乳液タイプのケア用品です。
レーダーフレーゲはスムースレザー全般に使えます。
- 革靴
- レザーベルト
- レザーバッグ
- 革製ソファー
- レザージャケット
など。
大事なアイテムをしっかりケアできます。
レーダーフレーゲは奥まで浸透して革になじむ成分と、表面にとどまってツヤを出すワックスが配合。
つまり、レーダーフレーゲはツヤを出しやすい乳液というわけ。
ツヤを強めに出したい靴などの革製品におすすめです。
若干ではありますが、防水効果も得られます。
天然成分だけで構成しているのもレーダーフレーゲの特徴。
大切な靴を大事にお手入れしたいなら、天然成分のみのレーダーフレーゲは安心です。
レーダーフレーゲ1つだけで充分なレザーケアができますよ。
一方で、ツヤを出したくないならレーダーオイルが適しています。
レーダーオイルとはタピールの展開するレザーケア用品の1種です。
後ほどレーダーフレーゲと比較しますので、このまま記事を読み進めてみてください。
成分 | 詳細 |
ミツロウ | ミツバチの分泌液から採ったロウ。 ツヤを出す。 |
シュガーケーンワックス | サトウキビから採れるロウ。 滑性に優れ光沢付与効果が高い。 |
カルナバワックス | カルナバヤシの葉から抽出されるロウ。 ツヤ出し効果だけでなく定着力が高い。 |
ホホバオイル | ホホバの種子を原料とする植物性オイル。 保湿力が高い。 |
テレピンオイル | 松脂を蒸留して得る精油。 天然の溶剤でワックスを溶かす。 |
植物性ステアリン | パーム油から作られる脂肪酸。 防水効果を高める。 |
アンモニア | 液性を調整する。 ワックスやテレピンを水と乳化させる。 |
水 | 粘度を調整する。 |
項目 | 詳細 |
ブランド | タピール |
カラー | 無色 |
容量 | 100ml |
生産国 | ドイツ |
価格 | 2,640円 |
レーダーフレーゲとレーダーオイルの違いは用途
レーダーフレーゲとよく比較されるのがレーダーオイルです。
筆者自身、
と思いまして。
ということで、ハンズ売り場のシューケアのプロに聞いてみました。
レーダーフレーゲは栄養補給重視、レーダーオイルは汚れ落としの効果が若干高めです
どっちにするか迷いますね~
手軽に汚れ落としと革のケアをしたいならレーダーオイルがおすすめです
よくわかりました!
ということで。
レーダーフレーゲとレーダーオイルの違いについて、あらためて説明していきます。
レーダーフレーゲを一言であらわすと、ズバリ、乳液タイプのワックス。
繰り返しになりますが、革へ栄養補給しつつ、ツヤを出す効果があります。
革靴をはじめ、特に大切にしたい革製品におすすめです。
内容量は100ml。
対して、レーダーオイルはスムースレザー用の汚れ落としに使えます。
革製の家具やレザージャケットなど、革製品全般に対応可能。
レーダーフレーゲ同様にツヤ出し効果が得られますよ。
レーダーオイルの内容量は200ml。
レーダーフレーゲよりも大容量です。
価格はレーダーフレーゲとレーダーオイルで同じ。
どちらも2,640円です。
容量と価格のバランスで考えれば、レーダーフレーゲがより高価。
- 革にしっかり栄養とツヤを与えるためにレーダーフレーゲ
- 革のクレンジングならレーダーオイル
と覚えればOKです。
種類 | ツヤ | 防水性 | 浸透性 | 柔軟性 | 汚れ落とし |
---|---|---|---|---|---|
レーダーフレーゲ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | △ |
レーダーオイル | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
レーダーフレーゲの使い方
レーダーフレーゲを実際に使ってみます。
革靴のお手入れに使うことに。
ケアするのはシェットランドフォックスのハンプトンです。

まずは、ブラッシング。

馬毛ブラシで靴のホコリを落とします。
続いて、汚れ落としを。


革靴のクリーニングが完了。
これでレーダーフレーゲを塗る下準備ができました。
レーダーフレーゲを使う前にはビンをよく振り、成分を混合して均一に。

その後、ケア用クロスにレーダーフレーゲを少量浸み込ませます。

付ける量はこのくらい。

革になじませるイメージで均等に塗り伸ばします。

レーダーフレーゲは乳液タイプで伸びが良く、少しの量でも広く塗れます。

ボトルを倒すと液がドバっと出ます。倒さないように注意しましょう。
薄く全体になじませるようにして塗り伸ばしましょう。

ブログでは伝えられないのが残念ですが、塗っていると柑橘系の爽やかな香りが漂います。
心地良い気分のもとで作業できますよ。

塗った後は香りが消え、靴に残らないのもGOOD。
あくまでも塗っているときだけ感じる香り。
さて、塗ってみた感想として、レーダーフレーゲはテクスチャーが軽く、伸ばしやすい快適な使用感が魅力です。
レーダーフレーゲを塗った後は、15分ほど時間を置いてからブラシ掛け。

豚毛ブラシでブラッシングします。
最後に、クロスで乾拭きして仕上げ。

美しいツヤが出ますよ。
繰り返しになりますが、レーダーフレーゲを使う際には以下の点に注意。
- スエードなどの起毛革には使えない
- つけすぎると白っぽくなったりくすんだりする
- レーダーフレーゲをつけすぎた場合、柔らかい布で拭き取る
最終的な革靴の仕上がりはこんな感じです。

革の触り心地はしっとり。

革に浸透しているのが分かります。
レーダーフレーゲでケアした後の革の仕上がり
では、レーダーフレーゲでケアした革靴の様子を見てみます。
自然光の下、どう見えるかを示しますね。

革のしっとり感が写真からでも伝わってきます。
控えめなツヤが出て上品さがアップしましたよ。
少量塗るだけでも革が見違えます。
なんとも美しい仕上がりに。
レーダーフレーゲはケア用品としては値段高め。
しかし、確かな保革効果と使いやすいケア乳液です。
少量だけで抜群の効果があり長く使えるので、コスパは極めて優秀。
価格以上の価値がありますよ。
靴や鞄のメンテナンスにピッタリです。
TAPIR(タピール)はドイツのシューケア用品メーカー
タピールは、1983年にドイツで生まれたレザーケア用品メーカーです。
会社の正式名称はタピール・ヴァックスヴァーレン。
当時、大切な靴を磨くために天然素材だけで作られたワックスがなかったことがタピール誕生のきっかけになりました。
石油系の成分は刺激臭があったり、人体に有害であったり。
自然にとっても都合の良いものではありません。
そこで、創業者が自分たちで天然成分のワックスを作ろうとして興ったのがタピール。
タピールの製品には、産地が確かで品質に優れた原料のみを使用。
ロゴはバク。

自然保護活動を積極的にしていることも有名で、ブランドのトレードマーク、バクの保護を支援している側面を持ちます。
レーダーフレーゲで手軽な保革を
本記事ではタピールのレーダーフレーゲの詳細と使用感をレビューしました。
レーダーフレーゲは乳液タイプのワックス。
多数の天然成分を含み、革に浸透するオイルと表面にしっかりとどまるワックスを配合。
革に栄養を与えつつ、上品なツヤを与えます。
レーダーフレーゲを塗って拭き上げれば、革がしっとりとしてモチモチに。
強すぎない光沢を与え、なんとも美しい革に仕上がります。
革靴だけでなく、革製品全般に使えるケア用品なのもグッドポイント。
タピールのレーダーフレーゲは1本持っておくと大活躍するアイテムですよ。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!









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