そんな人におすすめなのがシェットランドフォックス(SHETLAND FOX)のハンプトンです。
シェットランドフォックスはリーガルの上位ブランド。
国産の革靴で日本人の足型に合うモデルを多数展開しているシューズブランドです。
型式051Fのモデル名「ハンプトン」は、
- フルブローグのカジュアルな遊びのきいた装い
- 雨の日でもガシガシ履けるリッジウェイソールを採用
上記の特徴を持つヘビロテ間違いなしのモデル。
なんて人には、ぜひともチェックしてほしい革靴です。
本記事ではシェットランドフォックスのハンプトンの詳細と履いてみた様子をレビューします。
- カジュアルに履ける上質な革靴を探している
- 雨の日でも安心して履ける美しいレザーシューズが欲しい
- シェットランドフォックスのハンプトンのディティールを知りたい
革靴を履くときに気になる天気
革靴は足元を上品に彩ってくれるファッションアイテム。
カジュアルなコーディネートでも、足元に革靴を合わせるだけで一気に大人な雰囲気を纏えます。
何かと便利な革靴。
ですが、革靴を履くにあたって心配な点があります。
それは天気です。
革靴を履くときに意識するのがその日の天候。
晴れの日は気持ち良く履けますが、
- 雨が降りそうな日
- 雨が降っている日
はどうでしょう?
革靴を履くのをためらってしまいます。
というのも、革は水に弱いから。
雨に濡れた革をそのままにしておくと水シミができます。
とはいえ、日々のお手入れで靴クリームを塗っていればクリーム由来の油分が水を弾いて革を保護してくれます。
ただ、革製の靴底(レザーソール)の場合、水の悪影響をダイレクトに受けます。
地面に直接触れる靴底が革だと、水が浸み込み雨の日は一瞬でビチャビチャに。
濡れたレザーソールは柔らかくなり、石やごみがソールに食い込みやすくなります。
ダメージを受けやすくなるのです。
さらに、水が乾いた後のレザーソールは過度に乾燥して歩行時に削れやすくなるデメリットが…。
鰹節のように、地面とこすれてガリガリ削れます。
革靴を雨の日に履きたくないのは、革靴を大事に思えば当然のことなのです。
ゴム製ソールは雨の日でも安心
革靴は革靴でも、
- ゴム製の靴底(ラバーソール)
の靴は、雨の日でも安心して履けます。
レザーソールは水を吸収して水濡れの悪影響をダイレクトに受けますが、ゴム製ソールは水が浸み込みません。
雨の日に履いても水の影響は一切なし。
晴れでも、雨でも、雪でも。
ゴム製ソールの革靴は天気を気にせず、気負わずガシガシ履けます。
アッパーの革は濡れますが、靴底に比べれば全然マシ。
靴クリームを塗っていればアッパーへの雨の影響は最小限ですみますし、あらかじめ防水スプレーを噴きかけておく対策もとれます。
靴底がゴム製であるだけでも、革靴としての使い勝手がグッと高まるのです。
シェットランドフォックスのハンプトンをレビュー
さて、この項目では、
そんな疑問に答えます。
この記事で紹介するのは、シェットランドフォックスのハンプトン。
購入後の開封から一緒に見ていきましょう。
包み紙を取ればお目見え。
ハンプトンはシェットランドフォックスのシューズシリーズの1つです。
見ての通りのカジュアル革靴。
ウィングチップでカントリーテイスト。
ドレスカジュアルな雰囲気が特徴です。
ハンプトンの特徴は、つま先が丸みを帯びた貫禄のある佇まいとクラシックな雰囲気。
そして、カジュアルなデザインゆえにフォーマル過ぎず、様々なシーンで使える高い汎用性が魅力です。
この靴はダークブラウン。
他にもブラックの展開があります。
アッパーの素材にはイタリア産カーフを使用。
きめ細やかな革で上質さがにじみ出ています。
型番は051F。
ビジネスカジュアルスタイルや雨の日に履く革靴として大活躍する1足。
その秘密を見ていきましょう。
アッパーはフルブローグ
まず、ハンプトンはボリューミーなつま先が目をひきます。
形状はリラクシンなラウンドトゥ。
デザインはフルブローグでエレガント。
ウィングチップとも呼ばれる意匠です。
キメ過ぎない、ゆるい雰囲気が好印象。
大人の余裕を醸し出します。
ドレッシーとはいえ、カジュアルシューズは冠婚葬祭には使えませんが、ビジネスシーンや休日スタイルに幅広く対応。
ステッチはピッチが細かく、丁寧な作りを実感します。
外羽式なので、靴ひもの絞め具合でサイズ調節がききますよ。
ハトメは金属製で丈夫。
長く愛用できる要因の1つです。
靴紐はロウ引き仕様でかみ合わせが良く、結び目がほどけにくい仕様に。
靴紐を外して羽根を開くと…
羽根とタンが縫い込まれています。
羽根とタンが一体化されていると、革靴を履くときタンが足に押されて中に入り込むことがなくなります。
地味に便利な設計です。
製法はグッドイヤーウェルテッド。
- 中底に貼ったリブにアッパーとインナー、ウェルトを縫いつける製法
- アッパーとソールを直接縫いつけずソールの交換が可能
- ソールを丸ごと取り替えられるため末永く愛用できる
堅牢な革靴の定番製法です。
かかとはドッグテイル仕上げで革が裂けるのを防止。
確かな作りで頑丈。
シェットランドフォックスの革靴をよく表しているディティールです。
アッパーを見るだけでも上質な革靴なのがわかります。
ちなみに、ハンプトンのアッパーのデザインはフルブローグだけでなく、パンチドキャップトゥもラインナップしています。
ライニングは革製
続いて、革靴の内側を見ていきましょう。
ライニングとインソールはともに革製。
足がかく汗をしっかり吸収してくれます。
かかとには丸いくぼみがあり、足の収まりが良好です。
ヒールにはブランドロゴ入り。
ゴールドの文字が高級感を演出しています。
メイドインジャパンの表記もしっかりと。
かかとはクッションのきいたパッドで、中底には「LEATHER INSOLE」の文字。
高級感漂います。
ライニングはしなやかで柔らか。
足触りが良く、優しく足を包みます。
色落ちや水への耐性の注意書きシールが貼ってありました。
防水靴ではないとの記載があります。
ハンプトンは全天候型といっても、あくまで他の革靴と比較しての話。
雨でビショビショに塗れると、靴底が雨に強くてもアッパーと靴底の隙間から水が浸み込んできます。
濡らし過ぎないように気を付けましょう。
靴底はリッジウェイソール
次は靴底(ソール)部分を見ていきます。
ハンプトンのソールはダブルソール仕様です。
厚めのソールがどっしりとした印象を付与。
力強さを演出します。
ヒールの積み上げは層ごとにわずかに色が異なり、オシャレな仕上がりです。
アッパーのくびれ同様に、コバのくびれもまた美しく。
靴底にはイギリスの代表的なラバーソールである、
- リッジウェイソール
を採用。
リッジウェイソールは英語の尾根道(ridgeway)の通り、独特のデザインのソール。
尾根道のように凹凸ができたソールは、確かなグリップ力で悪路にも対応しています。
雨の日でも滑りにくいソールです。
日本の気候は梅雨や秋雨といったように雨の降る時期が長いので、ゴム底の革靴が活躍する機会は多く、頼りになる存在に。
レザーソールは水が浸みこんで劣化が進みやすいですからね。
ゴム製の革靴は、持っておくと活躍するシーンが意外と多いことを実感します。
ハンプトンはグッドイヤーウェルテッド製法のため、ソール交換可能。
劣化したソールを取り替えながら愛用できるので、10年、20年と末永く愛用できます。
ただでさえ堅牢なリッジウェイソールをオールソールできるのですから、まさに鬼に金棒。
リッジウェイソールを採用したことで、アクティブにガシガシ履ける革靴へと昇華しています。
街を散策するのはもちろん、公園やピクニックといった軽めのアウトドアシーンにも活躍します。
削れを過度に気にせず心置きなくヘビロテできますよ。
リッジウェイソールは1930年代に開発され歴史は古いです。
ですが、ほぼ当時のままの形状で製造されています。
点ではなく、いくつもの線で足を支えることになるので、ソフトな履き心地なのが特徴です。
天然ゴムのクレープソールの柔らかさには及びませんが、合成ゴムとは思えない返りの良さを感じます。
リッジウェイソールの中央部分には、気になる「94%」の刻印が。
94%とは、リッジウェイソールが開発されたときのゴムの配合比を意味します。
技術の進歩によって、今ではゴムの比率は約60%に。
耐久性とグリップ力の向上をはじめ、ソール性能全体が当時よりも改善しています。
ステッチは美しく等間隔。
シェットランドフォックスのモノづくりへのこだわりがヒシヒシと伝わってくる仕様です。
また、リッジウェイソールの安心感は宿泊を伴う出張においても大きな助けとなります。
次の日の天気が分からなくてもゴム底なら、
と構えられます。
項目 | 詳細 |
モデル名 | ハンプトン |
型式 | 051F |
アッパーデザイン | フルブローグ(ウィングチップ) |
アッパー素材 | イタリア製カーフレザー |
ソールデザイン | リッジウェイソール |
ソール素材 | 合成ゴム |
カラー展開 | ブラック ダークブラウン |
製法 | グッドイヤーウェルテッド製法 |
サイズ展開 | 5.5~9.0(23.5cm~27.0cm) |
価格 | 48,400円 |
シェットランドフォックスは日本のシューズブランド
シェットランドフォックス(SHETLAND FOX)は、上質な革靴を多数ラインナップしているシューズブランドです。
リーガルの上位ブランドにあたります。
シェットランドフォックスの革靴は日本人の足形にフィットする作り。
というのも、リーガルの靴作りを通じて得たノウハウを分析し、フィッティングと履き心地の良さを追求。
長年の研究開発の成果を発揮させたのがシェットランドフォックスなのです。
シェットランドフォックスの展開は1982年。
リーガルの前身「日本製靴」が世界に通じる高級シューズブランドとしてスタートしたのが始まりです。
一時はブランドの撤退を経験しましたが、2009年に再始動。
成熟した日本の靴業界で高い支持を得て今にいたります。
コンセプトは、
- ブランドに惑わされない、日本人のための日本製の靴ブランド
です。
革靴を外から見ただけでは分からない、みえないこだわりが詰まった革靴をラインナップしています。
流行にとらわれず、末永く履き続けられる革靴が欲しい人にはピッタリ。
また、シェットランドフォックスの革靴は足への負担を軽くするデザインを採用。
一般的な革靴は中央で革靴のセンター取りをしているのに対して、シェットランドフォックスの革靴は足の内側に10mm程度移動させた位置でセンター取りしています。
足の動きを考えた重心を持つシェットランドフォックスの革靴は、歩行時に効果を発揮。
自然な履き心地で足に革靴が付いてくる感覚を味わえます。
結果として、足の負担が軽くなるというわけ。
シェットランドフォックスの革靴は、かかと部分が日本人の足に合わせた設計でホールド感が良く、しっかりと地面を踏む感覚を得られるのも良い点です。
シェットランドフォックスのハンプトンを履いてみた
では、シェットランドフォックスのハンプトンを履いてみます。
アイテム | ブランド |
ジャケット | エンジニアードガーメンツ |
シャツ | ポータークラシック |
パンツ | エムズブラック |
シューズ | シェットランドフォックス |
ダークブラウンカラーがシックでカジュアルな雰囲気を放つ足元に演出。
履いてみると、無骨な見た目からは想像できないほど足を優しく包み込む快適性を味わえます。
深みのある上質な革ゆえに後ろから見ても存在感抜群。
横から見るとハンプトンの美しさが一層際立ちます。
丸みを帯びたつま先が可愛らしくもあり、エレガント。
履き心地はやはりシェットランドフォックスで、フィット感が良く足によく添います。
上から見ると、革靴の形状がまっすぐではなく少しだけ内側に湾曲。
それにより、立体的に足にフィットします。
この履き心地はクセになりますね。
シェットランドフォックスのハンプトンには、カジュアル革靴の木型を流用しているため気軽な履き心地なのです。
ゆえに、足に優しく、リラクシンな履き心地。
様々なファッションにマッチする使いやすい1足。
ダブルソールは厚みが増すため、単純に重量が増えるのですが、不思議と重さを感じません。
というのも、足にバッチリフィットしているため、重みを感じにくいのです。
フィットしていないと靴の重みを感じやすくなるのですが、さすがはシェットランドフォックス。
ダブルソールの革靴であっても、次の一歩が踏み出しやすい1足に仕上がっています。
また、ダブルソール特有のデメリットとして、履き下ろし直後の返りの悪さがありますが…。
ハンプトンでは感じにくいです。
ご覧の通り、靴底が反っているため、履き下ろし直後でも歩行時に足に革靴が付いてくる感覚が味わえます。
シェットランドフォックスの緻密な設計だからこそ、抜群の履き心地を実現しているのです。
リッジウェイソールのおかげで雨の日でも気軽に履ける1足。
ハンプトンはとても頼れる革靴です。
カジュアルに履き回せる革靴といえど靴磨きは必須
これまで見てきたように、カジュアルに履けるのがハンプトンの特徴です。
使いやすいゆえにガシガシ履けます。
だからこそ、気にしなければならないことが。
日々の靴磨きの重要性が増すのです。
履けば履くほど革靴には汚れが付き、革の風合いが損われていきますからね。
定期的に靴を磨けば、ホコリや汚れが落ち、革の上品なツヤが復活。
足元をきれいに演出し、外出するのが楽しくなります。
- 良い靴は良いところに連れて行ってくれる
とは、まさにこのことです。
靴磨きの手順は以下の通りなので、ぜひともやってみてください。
必要に応じて、革を光らせる鏡面磨きを取り入れるとエレガントな革靴へと昇華するのでおすすめです。
シューキーパーは靴磨き時だけでなく、形状維持のために常に必須。
履き終わった後はシューキーパーを入れて革靴の型崩れを防ぎましょう。
革靴の型崩れはフィッティングや歩き方に悪影響を及ぼしますから気を付けたいポイントです。
革靴とシューキーパーはセットでゲットする習慣をつけるのをおすすめします。
シェットランドフォックスのハンプトンはカジュアル使いに便利な革靴
本記事ではシェットランドフォックスのハンプトンをレビューしました。
フルブローグの美しい装飾。
そして、つま先が丸みを帯びた革靴のハンプトン。
カチッとした革靴という分類ながら、オフィスカジュアルスタイルや休日シーンに履きやすい気軽なレザーシューズです。
ゴム製のリッジウェイソールは耐久性抜群で、何より雨の日でもガシガシ履ける使いやすさが魅力。
全天候に対応したラフな使い勝手で、ヘビロテ間違いなしの1足に仕上がっています。
正直、シェットランドフォックスの革靴は高価。
ですが、グッドイヤーウェルテッド製法を採用しているため、靴底を修理しながら末永く愛用できます。
長期的に見ればコスパの良い上質革靴です。
カジュアルに使える気軽な革靴を探している人は、シェットランドフォックスのカジュアル革靴をチェックしてみてください。
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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