そんな疑問にお答えする記事です。
ロエベ(LOEWE)はもともと革工房。
革工房からライフスタイルを提案するハイブランドとなった歴史があるためか、革の品質が素晴らしいです。
1度でもロエベのレザーアイテムを手に取ったことのある人は、ロエベの品質の高さはお伝えするに及ばず、といったところかと。
ただ…。
なんて疑問が浮かびます。
革は1年、5年、10年と末永く愛用できる丈夫な素材。
そのため、時間とともに革の状態が変わる、
- 経年変化
の様子は、革を評価する上で重要な要素です。
買ったばかりの革が美しくても、経年変化でボロボロになってしまっては興醒め。
との疑問が生まれます。
ロエベの革はどうなのでしょうか?
結論、1年使用し続けた革の風合いは変わらず、しなやかな触り心地をキープし続けています。
ヌメ革ほどの大きな変化はないものの、革はなじみ、より自分専用アイテムとしての実感がわく変化を遂げました。
ロエベの革の品質の高さへの信頼は、一切揺らぐことのない1年を過ごしたわけです。
本記事ではロエベのレザーアイテムについて1年間使い続けた革のエイジングと感想を書きました。
- ロエベの革製品の経変変化ってどんな感じ?
- ロエベのレザーグッズは長く使える?
- 1年間使い続けたロエベの革の様子が見たい!
ロエベの革はキメ細やかでしなやか
ロエベ(LOEWE)はスペインのハイブランド。
バッグを筆頭に財布や服など、生活にかかわるさまざまなアイテムを提案しています。
その中で、ロエベのレザーアイテムはとりわけファンが多いカテゴリー。
定番のハンモックバッグやパズルバッグなど、世界中でたくさんの支持を得ているアイテムが多いです。
そして、それらのロエベのレザーアイテムはいずれもが革質を高く評価されています。
それもそのはず。
ロエベの歴史をたどれば、もともとは革工房。
1846年のスペインのマドリードで前身となる革工房が開かれた後、ブランド名称の由来となるエンリケ・ロエベ氏が加わりブランドへと発展。
高品質なロエベのアイテムは1905年にスペイン王室に紹介され、王室御用達の称号を授かるほどに成長しました。
ロエベは今でこそ衣類や雑貨を手掛けていますが、ブランドの起源がレザーアイテムであるゆえか、同価格帯の他のハイブランドのアイテムに比べ、革の品質が高い印象があります。
ロエベの革はきめ細やかでしなやか。
革への造詣がなくとも一目で、
- 良い革
だと感じるほどです。
そんな感覚を覚えます。
ゆえに、ロエベのレザーアイテムは使い心地も抜群。
肌になじむ革の優しい質感は、触ったときの心地良さを提供。
合わせて、持つ喜びをもたらしてくれます。
革の良し悪しは経年変化を左右する
さて、ここで1度、ロエベから離れて革の品質について触れておきます。
一般的に、革の品質は傷が少なくキメ細やかな方がより良いとされ、高級品として扱われます。
加えて、忘れてはならないのは経年変化(エイジング)の影響。
革はとてもタフな素材。
使い続けても劣化が進みにくく、むしろ味として楽しめる変化があります。
それこそ一生ものとして。
しかし、粗悪な革だと使い続けるうちに革に大きなシワが入ったり、色抜けが美しいムラ感ではなく、薄汚れた感じが強くなります。
- 革そのものの品質が高くなくキメが粗い革
- なめしを含む製造工程の品質管理が高級品ほどしっかりしていない
なんてことが原因です。
経年変化ではなく、
という表現の方がしっくりくる変化。
満足度の高い美しい経年変化を味わうためには、高品質なレザーであることが必須条件です。
高品質な革としては栃木レザーや姫路レザーが有名ですが、日本だけでなく世界中のタンナーで高品質な革が日々製造されています。
そして、ロエベの革は先ほど述べた通り、超高品質。
美しい経年変化を味わえる革種です。
深いシワが入ったり、色抜けのみすぼらしさを感じることがなく。
ロエベのレザーアイテムは、いつまでも美しく、むしろ使い続けることでより風合い豊かになっていく様を思う存分楽しめます。
ロエベのレザーフラグメントケースの経年変化
では、ロエベの革製品がどのような経年変化を遂げるのかを実際のアイテムと共に紹介していきますね。
こちらは約1年前に購入したロエベのフラグメントケース。
パズルコインホルダーです。
購入から1年間、コインケース兼カードホルダーとして活用。
365日、毎日パンツのサイドポケットに入れてタフに使いました。
どのような経年変化を遂げたのかを見ていきましょう。
まずはフロント。
ロエベのパズル模様が美しいケースです。
色味は購入当時のまま。
革に表情が付き、奥行きのある質感に仕上がっています。
背面はこのように。
背面にカードを3枚入れて使っているので、跡が付いていますね。
カードホルダーが外付けされているフラグメントケースの場合、
という声をよく耳にしますが、1年間使い続けてカードが抜け落ちたことは1度もありませんでした。
それでいて、カードを引き抜くときにはきつさを感じることなく。
使いやすさを追求して作りこまれた逸品であるのを実感し続けた1年でしたよ。
ファスナーポケットの中はこんな感じ。
ポケット内部はブラックなので、質感の変化は特に感じず。
小銭を入れて使っていますが、汚れが全く目立たずにストレスなく使えています。
ケースを触った感じは、肌へのなじみが良くなった感があります。
もともと柔らかい革でしたが、使い込むことでクセが付き、より手になじみやすくなったのでしょう。
お手入れは1年間で2度。
小銭入れとして使っていたこともあり、毎日手に取るケースなので普段から手の皮脂が付き、革の乾燥とは無縁。
自然と革のコンディションが整う使用状況だったので、良好な状態をキープできました。
ロエベの革の経年変化をまとめると、
革に表情が付いて奥行きが出現
元々の革のしなやかさに肌触りの良さが加わる
上記の変化があり、劣化と呼べる箇所はまったくありません。
購入直後よりも製品としてのレベルが上がった感じ。
経年変化というよりも、
と表現したほうがしっくりきます。
これから2年、3年と使い続けるうちにますます上質な革製品へとレベルアップしていくことを想像するとワクワクします。
ロエベの革には長く使える安心感だけでなく、革の風合いと質感がより上質なものへとなっていく期待感が味わえる魅力があります。
ロエベの製品は決して安くはないですが、それに見合う…。
いえ。
それ以上の価値を持つ逸品です。
高品質な革とはいえ乾燥は進む…お手入れを
基本的に、革は時間とともに乾燥が進む素材です。
というのも、革に含まれる水分や油分が時間が進むにつれて徐々に抜けていくから。
先ほどお見せしたレザーフラグメントケースは、毎日使っているゆえに手の皮脂が付き、革の乾燥を防げた側面があります。
あまり使っていない革製品の場合、革の乾燥が進みやすいです。
さらに、保管時にホコリをかぶると、革に付着したホコリが革中の水分や油分を奪い取り、乾燥を加速させます。
日常的に使うレザーアイテムではない限り、1~3か月程度に1回は革へ潤いと栄養を補給するためにお手入れするのをおすすめします。
たとえロエベの高品質レザーでも、です。
むしろ、高品質で高級品のレザーだからこそ、日々のお手入れを欠かさず、長持ちさせたいですよね?
ロエベの革製品も定期的なケアをしてあげると、より寿命がのび、それこそ一生ものとして愛用できます。
とはいえ、
上記の疑問が浮かぶかと。
しかし、ご安心を。
ロエベの高品質レザーとはいえ、お手入れ方法は通常の革と同じ。
以下の手順です。
手順 | 作業工程 | 目的 |
1 | ブラシでブラッシング |
ホコリを落とす |
2 | クリーナーでとクロスで拭く |
汚れを拭き取る |
3 | 保革クリームを塗る |
革に水分と油分を与える |
4 | ブラシでブラッシング |
保革クリームを革になじませる |
5 | クロスで乾拭き |
余分な保革クリームを拭き取る |
複数の作業工程がありますが、やってみると意外と簡単。
ものの数分で終わる作業です。
たったこれだけの手順でロエベの革が長持ちして、革の風合いが上品になるのですからやらない手はありません。
定期的な革のお手入れをして、高級な革をダメにしないように心がけましょう。
ロエベの革は美しい風合いそのままになじみの良い肌触りへと進化する
本記事ではレザーフラグメントケースを例にとり、ロエベの革製品の1年使用時の経年変化を紹介しました。
スペイン王室御用達のロエベは世界中で支持を集めるハイブランド。
革工房が発祥のロエベの革は高品質で、素人目にもわかるほど。
そして、高品質なロエベの革は経年変化も素晴らしく、使い込むうちに劣化どころか進化を感じる上質な風合いへと昇華します。
もともとキメ細やかでしなやかな革ですが、経年変化によって風合い豊かな表情となり、肌なじみの良さも向上。
これからのエイジングがますます楽しみになる経年変化を遂げます。
ロエベの革製品が気になっている人は経年変化後の姿を想像しつつ、お気に入りのレザーアイテムを選んでみてはいかがでしょうか?
それでは、今回はこの辺で。
少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
レザーアイテム選びの参考として、美しさと丈夫さを兼ね備えた末永く愛用できるレザーブランドを紹介します。
ランキング順で並べはするものの、それぞれおすすめの人が違うので自分にピッタリなレザーブランドを選んでみてください。
ワニ革の強い光沢はエレガントで一生モノの風格を持つ。
池田工芸の特徴 | 日本で最大級のクロコダイル専門の工場を持つ 一貫した生産管理で高品質を保つ一流メーカー |
---|---|
こんな人におすすめ | とにかく高級感のある財布が欲しい |
色へのこだわりが強く複数の色を手作業で重ねる染色が独創的な印象を与える。
ユハクのアイテムの特徴 | 染色が鮮やかで革の美しい色味とグラデーションが楽しめる 芸術品のような美しさ |
---|---|
こんな人におすすめ | 人とは違った美しいレザーアイテムを使いたい |
「一生愛せる本質的価値のあるものづくり」をコンセプトに厳選した素材を基に機能性と品質を追求したモノづくりを徹底している。
キプリスの特徴 | 仕立ての良さと上質な革を使用 目に見えない部分の手間も惜しまない製品作りへのこだわりを持つ |
---|---|
こんな人におすすめ | 質実剛健の主張控えめな大人っぽい革製品が欲しい |